仮面ライダーエグゼイド~異質なる命の鼓動   作:カオスサイン

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オリ主である秦の設定に無理があるとのご指摘があったので修正変更しました。




EPⅦ「BANしたアイツとTENSHI+αがやってくる 後編」

Side秦

PiPi!

「今日の俺には大事な用があるんだ!」

俺はとても慌てていた。

急患が入ってきたのなら無視する訳には勿論いかず現場に龍哉と急行していた。

感染バグスターはまたもや男子モブバグスターだった。

「そういえばそうだったね。

なら手っ取り早くオペを完了させるよ!」

「ああ、いくぞ龍哉!」

『ガッシューン…ガシャット!キメワザ!ドッキトッキラブメモリーズⅡ/DUELOMONSTER・CRITICALSTRIKE!!』

「はああー!」

「【チャージングマナ・フルバースト】!」

「ウッギャアァアー!?……」

『√/GAMECLEAR!♪~』

『ガッシューン…』

「龍哉、後は頼んだ!」

「OK!いってらっしゃい!」

ドライバーからガシャットを抜き、キメワザスロットホルダーに装填し技を繰り出しバグスターを攻略した。

「…」

そういえば俺達のガシャットを寄越せとか言ってきたあの花家とかいう奴は仕掛けてこないな…まあいいか…。

後始末を龍哉に任せ俺は変身を解除し件の目的地へと急いで向かった。

 

「はあはあ…すまんすまん!急患が入って遅れてしまったんだ…待ったよな?!」

「大分待っていたぞ我は~従兄上よ」

「…」

目的地に着き俺は周囲を見回すとすぐに俺を呼びつけた人物である少女を発見し声をかけた。

この子の名は桐素 砂那璃。 俺の母親のいわば叔父さんの娘さんだ。

つまりは俺の従妹という事だ。

その上彼女も天才とはいわれているようで外科医を目指し現在は医学院生を満喫している後輩でもあるのだ。

本当の妹としても俺は見ている。

彼女はしばらく大学の方は休みらしくこっちに来ていた。

ん?なんだか話し方が可笑しいって?

ああ…彼女はその…いつの間にか気が付けば少しばかりか俺のというかゲームの影響で結構な重度の中二病を患ってしまっていたんだ…。

だが俺は後悔していなければ反省もしていない!(キリッ

何故ならばそんな砂那璃もまた俺の可愛い従妹なのだからな!

「じゃあ、久し振りに俺とゲームするか?」

「御意!我もそう思っていた所であった」

砂那璃の同意も得られた所で帰宅しゲームに没頭するのだった。

~翌日~

「テメエ等のガシャットを頂こうか」

「いい加減にしろよ!

そんな事何度言われようが俺達はアンタなんかに渡す気は無いっての!」

「そうですよ!」

「そうだここは研修医達の言う通りだ。

おとなしく引き下がるんだな無免許医!」

花家大我がガシャットを奪いに来たので俺達はウンザリしていた。

珍しく飛彩も同意している。

「フン!…ならゲームをしてテメエ等から頂戴するまでだな!

仮面ライダーは俺一人で十分なのだから」

「なんだと?!なら…」

「ソイツの戯言に付き合うな高宮秦!」

「ああ、その必要性は全く以て皆無だ!」

俺は彼の挑発に乗りそうになったが龍哉達に止められる。

というか飛彩いい加減後で覚えておけよ…。

「は!そう来るだろうとは思っていた」

『バンバン・シューティング!♪~』

「何ッ!?…」

「変身!…」

俺達の対応を予想していたのか大我は変身した。

「俺は仮面ライダースナイプ。

さあ、楽しい楽しいゲームを始めようじゃないか!」

『ガシャコンマグナム!』

「チッ!…実力行使って訳かよ!…」

「『ちょっとちょっと!仮面ライダーの力をそんな事に使わないでよ!』」

ポッピーが静止するが虚しく大我は臨戦態勢に入っていた。

そこで、ピリリ!

「「『!」」』

救急連絡が入ってきた。

「…今は最優先にやるべき事がある!」

「はん!これだから真面目ぶってお医者ごっこしている奴等は…」

「…早く行くぞ」

「あ?ああ…」

俺達は大我を無視し現場に急行する事にした。

「ははははー!私は完全なバグスターとなるのだあ!」

「アイツは…確か花家大我がさっき使っていたゲームの…」

「ええ、バンバンシューティングの敵キャラ、リボルですね。

気を付けて下さい!奴の遠距離攻撃には!

患者の運命は俺が変える!大変身!」

「分かった!大変身!」

「「変身!」」

俺達は一斉に変身しリボルバグスターに立ち向かう。

だがそこへ…

「「うわっ/ぬおっ!?…」」

「うおわー~!?」

「何ッ!?…」

「この攻撃は!…」

何処からともなく銃弾が飛んできて俺達とリボルバグスターの間スレスレに着弾した。

「花家大我!…アンタ一体何のつもりだ!?」

「患者のオペの邪魔をしないで下さい大我さん!

なんで俺達にも当たる様に攻撃するんですか!?」

「言った筈だ…これはゲームで俺はテメエ等の持つガシャットを頂くとな!…」

「ライダーシステムは只のゲームじゃないんだ!」

「そんな事は百も承知だがかといってはいそうですかと引き下がる訳無えだろ」

すかさずエグゼイドとディスカが反論するがスナイプはお構い無しに攻撃してくる。

「そうだな…俺とテメエ等であのバグスターを先に倒せるか勝負といこうか」

「…やってやろうじゃん!」

大我がしてきた提案に乗るしか今は患者さんを救う手立てがなく仕方無く俺達は受け入れるしかなかった。

「そう来なくては面白くない、戦術レベル2!」

『ガッチャーン!レベルアップ!ババンバン!バンババン!バンバン・シューティング!♪~』

彼もレベル2の状態となり戦いの火蓋がきって落とされた。

「邪魔だ!」

「邪魔はそっちだろうが!」

「俺がいく!」

エグゼイドが先行するがスナイプに妨害されその上リボルの射撃を受けてしまう。

「エグゼイド!?

チイッ!…」

「無駄である!」

「なっ!?…」

俺はガシャコンフラッグでリボルを攻撃するがほとんど効いておらず更には複数のリボルが出現してきたのだ。

「ああ!?忘れてました!

リボルは複数の分身体を持っていて本物は…「其処だな!」え?…」

『ガシャット!キメワザ!BANBAN!CRITICALFINISH!』

「ライダーシュート!」

「うわあああー!?」

「ぐぬお!?何故私が本物であると分かったあー!?ギええええ!?……」

『GAMECLEAR!♪~』

本物の透明化して潜んでいたリボルバグスターに必殺技が当たり爆散した。

だがその攻撃でエグゼイドが巻き添えになってしまい変身が強制解除されてしまいガシャットが宙に舞う。

それをスナイプがキャッチ、奪われてしまう。

「しまった!?」

「勝負はどうやら俺の勝ちだな!『マイティアクションX』のガシャットは確かに頂いたぜエグゼイド…残りの奴もおとなしく寄越しな!」

「か、返して下さい!…それが無いと今後の患者さんが!…」

「黙れよ…」

「永夢!…」

永夢がガシャットを取り返そうとスナイプに近寄ろうとするが彼は躊躇いも無く武器を向けようとしていた為俺は永夢を庇おうと走り出そうとした。

だが其処で…

「わはははー!俺様人間界に降臨したり!」

「何ッ!?…」

「新手の実体化したバグスターだと!?…発症した患者は何処にいる?!」

「あそこだ!僕が行ってくる!」

「了解!患者さんの事は任せたぞ龍哉!」

手の空いていたディスカがゲーム病を新たに発症させてしまい倒れていた患者さんを発見したので彼に任せる事にし俺とブレイブは新たに出現したバグスターに対応する。

「俺様は悪魔皇子、サターニアバグスター!ゆけえい!配下共よ彼奴等を蹴散らせ!」

「ゲケケッ!」

そう名乗った奴は配下のバグスターウィルスを呼び出し俺達に仕掛けてくる。

「なんだこのバグスターは!?」

「飛彩、奴には気を付けろ!アランブラ以上の魔術の使い手なんだ!」

まさかコイツがお出まししてくるとはな。

「何?奴以上のだと…なら俺が奴の動きを止める!」

ブレイブが炎剣モードのガシャコンソードで取り巻きを薙ぎ払う。

『コッチーン!』

そしてすぐさま氷剣モードへと切り替えてサターニアバグスターに斬りかかろうとする。

だが…

「甘いぞ!俺様の魔術の前にひれ伏すが良い!むうん!

【サタングランドスキルスマッシュ】!」

「なんだと!?ぐわああー!?…」HIT!

奴はブレイブの斬撃を回避もせず足が凍り付くがそんな事には意にも介さず踏ん張ると魔術攻撃を繰り出しブレイブを攻撃する。

ブレイブはその攻撃によって変身が強制解除してしまう。

「無様だなブレイブ!

俺がやってやるよ!」

飛彩が変身解除されたのを見ていたスナイプが今度はサターニアバグスターに仕掛ける。

「待つんだ花家大我!

奴は!…」

「どうやらあまり時間をかけると少々厄介そうな相手ではあるな。

名残惜しいが此処で決めさせて貰う!」

『ガシャット!キメワザ!BANBANCRITICALFINISH!』

「ライダーシュート!」

冷静に分析したスナイプはすぐにキメワザを繰り出す。

だが彼にも予想外の事が起きる。

「防御陣展開!」MISS!

「何ッ!?俺のライダーシュートをコイツ!?…」

サターニアバグスターの展開した防御魔術に阻まれスナイプが繰り出した攻撃は掻き消されてしまう。

「ふはは!何の変哲も無い只の射撃攻撃など俺様の行使する魔術の前では無駄な物に過ぎんぞ!」

「ならば!…」

「そうはさせぬぞ!

再び、【サタングランドスキルスマッシュ】!」

「しまった!?…ぐわああー!?…」HIT!

スナイプが別のキメワザを繰り出そうとすると奴がすかさず妨害してきて攻撃を繰り出し彼に正確に当ててきた。

咄嗟にガード体勢を取ったスナイプだったがそれでも奴の攻撃は侮れず大きく吹き飛ばされる。

「グッ!?…HPゲージにまだ余裕はあるが次にあんな攻撃を喰らえば流石に不味いな…」

「だから止めようとしたじゃないか!」

「フン!ラヴァードか。

貴様に指図される言われはないこれはゲームだ。

なあ?…俺と同じ地に堕ちたも同然よお!…」

「ッ!…アンタなあ!…」

「秦、大我今は無用な喧嘩をしている場合じゃない!」

「フン!…」

「わ、分かっている!…」

思わずまたスナイプの挑発に乗りそうであったが患者さんを抱えた龍哉に言われ俺はすぐに現実に戻る。

だがどうする?

今頃になって凡ミスをしてしまった事に気が付く…。

広い場所であったものだから誰もがステージセレクトをしていなかったのだ。

例え今ステージ変更したとしても肝心のエナジーアイテムが出てこなければ奴には決定打を与える事は不可能だ。

龍哉は手が空いておらずかといってスナイプと協力プレイなど臨める訳が無い。

「終わりだ!【サタングランドスキルスマッシュ】!」

「秦、大我!」

「クッ!?」

「くうっ!?…」

スナイプが射撃で奴の攻撃の軌道を少しでも逸らそうと試みるもそれは出来なかった。

俺もガシャコンフラッグを盾に構えていたが防ぎ切れる可能性は非常に低い…そう思っていたその時だった。

「やはりこの地に招かれざる者がおったか…」

「オイオイ、うちの近くで派手に暴れないでくれよな…」

「「!?」」

「さ、砂那璃!?」

「ふぇ!?…そ、その声は!な、何故従兄上が此処に?!…」

俺は、いや俺達はこの場に新たに現れた者達に驚愕していた。

サターニアバグスターも思わず驚いて術式を止めてしまっている。

なんで砂那璃が此処に!?…彼女も凄く驚いていたが。

それにもう一人の男性って確か!…。

「お前は坂堂 送流!何故業界から逃げ出した臆病者のテメエが此処に居る?!」

スナイプも彼の事を良く知っているようだった。

「何故ってこの付近には俺の診療所があるんだが…それに闇医者さんよ俺は臆病者じゃなくて只デカクなり過ぎて腐った一部の連中共に嫌気が差してあえて抜けただけだ。

酷い勘違いをしないで欲しいな」

坂堂送流…そうだ思い出したぞ!彼も飛彩と同じく大病院の院長を父に持つ身であったがその権力を一切行使する事無く去ったという話を。

まさか個人経営の医師をやっていたとはな。

「だが坂堂テメエでこの状況を解決出来ると思っているのか?」

「可能さ。その為にも俺とこのお嬢ちゃんは此処に来たのだからな」

「さ、左様!我の天使力を得と見るがいいわ~!」

「何?…ソレは!?」

「砂那璃お前も!?…」

坂堂さんと調子を戻した砂那璃は懐からゲーマドライバーと新たなライダーガシャットを取り出してきたのだ。

 

Side砂那璃

「むうー~…遅いであるな従兄上は~…む!?この波動は!…」

従兄上の帰りが遅いと思い外に出た我はあの感覚を感じた。

そう我の打倒すべき敵の出現を。

いざ決戦の地へと向かう道中で出会った坂堂と名乗った男性(我はバンドと呼ぶ事にした)と共に向かうと既に他の者達が聖戦を始めておった。

「砂那璃!?」

「ふぇ!?…」

よもや従兄上も戦っているとは思いも寄らず我はビックリした。

そ、そこ!笑うでない!

おっと我とした事が少々取り乱していたようだ。

すぐに調子を戻しバンドと共に力を取り出す。

『プリズムエンジェル!♪~』

『ブロックブロッキング!♪~』

「変・身!俺は仮面ライダーレクシォン!さあ、第一球いってみっか!」

「変身~!我の真名は仮面ライダーフォルナ!」

変身プロセスを終え我とバンドは高らかに名乗りを上げる。

「あの…この姿の時は普通にレクシォンって呼んで欲しいなフォルナのお嬢ちゃんよ」『ステージセレクト!』

「ふっふふっふ!今はその様な事を言っている刻ではあるまい…さあ、招かれざる者サターニアよ我の下す「運命の天力ーデスティニーエンジェルフォース」を得と受けよ!」

「天使の使者よ…そう簡単に悪魔皇子であるこの俺様を倒せるかな?

先程は思わず手を止めてしまっていたがもう一度【サタングランドスキルスマッシュ】!」

「来るぞ!」

「りょうかい、了解!」

『ガシャコンブッカー』

『ガシャコンロッド』

仕掛けてきたサターニア皇子に対しそれぞれの得物を召喚し構える。

「プリズムエンジェル」

ある刻、天使の力を得た主人公の少女がその力を用いて世界を支配を企む悪魔の軍団と戦うスーパーヒロインゲームだ。

「得と喰らうが良い!【天力波弾ーエンジェルフォースシュート】!は!」

我の術とサターニア皇子の魔術がぶつかり合い衝撃を発生させる。

しばらくすると我の術式が勝ち彼奴の術は消失する。

「むお!?…中々の力の持主であるなお前!

だが俺様は負けんぞ!【サタンカッター】!」

我の力の前に更に熱くなった皇子は別の術を放ってくる。

「嬢ちゃん!此処は俺が!」

バンドがサターニア皇子の前に立ち塞がり得物を突き出す。

すると皇子の魔術がまるで石の様に固まり跳ね返ったのだ。

「ふおっ!?俺様の魔術が天使でもない人間に打ち返されただと!?…」

「俺のゲームはブロック崩しだ。

だから魔術だろうがなんだろうがブロックに変化させて打ち返せるのさ!」

「むむう!?奇妙な技を使いおるなお前!」

攻撃を見事に打ち返された皇子は驚きを隠せない。

成程、バンドの力はその様な代物であったか。

「ならば俺様の真の姿を顕現する時!」

「む!」

形成不利とみたかサターニア皇子はマントを勢い良く脱ぎ真の姿を現した。

「わはっはっは!見よこれこそ俺様の真の姿、キングサターニア二世だあ!」

おっと?!ここでようやく本気となってキングサターニア二世バグスターとして再顕現しおったか。

ならば我等も本気を出すのみ!

「よし、ゆくぞバンド!天使力レベル2ぞ!」

「だから俺はレクシオンだって…ま、第二球いってみっか!」

『ガッチャーン!レベルアップ!ブロックブロッキング、ブロックブロッキング!♪~』

『レベルアップ!天命、天輪、天使の力!Ok,Redy?!プリズムエンジェル♪~!』

「とりゃあ!」

『ノッビール!』

「ぬおおっ!?危ない危ない!」

バンドがロッドを長くしキングサターニア二世に向けて繰り出すが間一髪の所で受け止められる。

「そのままこのロッドを掴んでて良いのかな?」

「何ッ!?ま、まさか!?…」

「そら、アイテムゲットだ!」

『ピタンコマグネット!』

「な、なんだ俺様の体が動かんだと!?…」

ほほう、彼奴を磁石の様にくっ付けて動きを封じたみたいであるな。

「そらよ、吹っ飛びな!」

「ぬおおおー!?」

バンドが勢い良くロッドを振って彼奴を空高く放り投げた。

彼奴は勢い良く地に激突した。

「ぐぬっ!?…陣を張らねばいくら俺様でもヤバかったな…良いだろう俺様の今持てる最大魔術で雌雄を決してくれるわあ!

【サタンストームフォイア】!どどおっせえい!」

彼奴の力が収束し巨大な闇の炎が左手へと生成され撃ち放たれる。

「ふははは!どうだ見たか!俺様の力を!」

「何処を見ておるのだ?キングサターニアよ。

我等は此処におるぞ」

「なんと!?俺様の全力の広範囲魔術を回避しただと!?…」

己を勝利を確信していた彼奴は驚きを隠せないようだ。

なにせ我が跳躍魔術【天光光速輪靴ーエンジェルシャインナー】を使用して回避したのだから。

「あの術式を避ける事くらい我には容易いのだ!」

「俺は嬢ちゃんが着弾点を教えてくれたから間一髪ギリギリだったけどね…そちらさんがその気なら俺達も此処で決めさせてもらうとしようか!」

『キメワザ!BLOCKBLOCKING!CRITICALFINISH!』

「ブレイクブロッキング!」

「ぼ、防御陣展開!」

バンドはロッドにガシャットを装填しアーマーから光のブロック弾を発射、だが彼奴の展開した防御陣に阻まれてしまう。

「ま、そう来るだろうとは思っていたぜ?」

「何?…ま、まさか!?…ってなんだこの既視感は…」

『ブットビショット!』

「馬鹿な!俺様の完璧なまでの陣がこうも簡単に崩されただと!?…」

「そういうこった!ほらよこの一撃持っていきなあ!」

「がはあ!?…」

エナジーアイテムの力で彼奴の陣を貫通したようだ。

砕け散らされた陣も攻撃に加わりロッドの打撃と反射を繰り返しながら彼奴にダメージを与えていく。

「トドメはお任せするぞお嬢ちゃん!」

「よくぞやった!ゆくぞ!キングサターニア二世よ、我が天輪の刻来たり!」

『キメワザ!PRISMANGEL!CRITICALSTRIKE!』

「【天力解放蹴ーエンジェルライダーキック】!」

「ぐおおおー!?お、覚えておくぞ可憐で美しき天使の少女よ……」

『GAMECLEAR!』

我の渾身の一撃を受けてキングサターニア二世バグスターは大爆散しクリアファンファーレが響き渡った。

 

Side秦

ガッシューン…変身を解除し砂那璃と坂堂さんの下にかけよる。

「ビックリしたぞ砂那璃、どういう事か後でキッチリ話して貰うからな」

「あう…あ、従兄上これにはとても深あーい事情がだな…」

「おたくらさん?感動の再会の所悪いんだけどあの闇医者は何処に行った?」

砂那璃に感謝半分の説教をしていると坂堂さんの言葉で思い出す。

「ああ!?…」

そういえば永夢のガシャットがアイツに奪われたままだった!

急いで周辺を見渡すが奴はいつの間にか姿を消していた。

ドサクサに紛れて逃げられてしまったか…。

「アイツは…ライダーガシャットを使って戦う事の本当の意味をお前等は知らないと言っていた…」

「どういう事だ?…とにかくアイツから早くガシャットを取り返さないとな…」

大我の残した一言に疑問を感じながら俺達はCRへと帰還した。

 

Side黎斗

「それで…君は私に何の用なのかな?

結城 草真君」

「分かっている筈だ…アンタは俺に力をくれるといった…」

「草真君、君の経歴を抹消してあげたこの私が言うのもなんだけど君は一体何がしたい?」

「つまらん御託はたくさんだ!いいから早く!」

「はいはい、コレが君の力となる物だ」

「ははは!…コレで俺を無下に扱った奴等に復讐出来る!…」

私は五年もの間行方を晦ましていた青年と再び会い急かす彼に新たに開発しておいた約束のゲーマドライバーとガシャットを渡した。

「五年前か…落紳士くん、君にこの事実を果たして受け入れられるかな?

私も本格的に動き出さなくてはな仮面ライダークロニクルの完成の為に!…」

データ取りの為のガシャットを作る為のデータ源であるゲーマも未だ不足している。

その為にはなんとしてでも力を解放させねばな…。

私は不敵に笑いながら次の作戦へと移るのだった。

 

 

 




ようやく読者考案ライダー参戦!
設定については報告板…というか別に書いた方が良いかな?
鎧武の方それしてないけど…。
次回、「衛生省からやってきました!レイレイはレイレイといいます!」
「久し振りだなレイレイ!」
「なんだ?中二病の次はアンドロイドだと…誰か糖分くれ…」
衛生省から派遣されてきたのは最新医療システム搭載型のアンドロイドの少女、レイレイだった。
「よ!名人のお二人さんノッてるかい?」
「貴方は?」
「ま、俺の話をまずは聞いてくれや」
一方、彼女と共にやってきた監察医の九条霧莉矢もまたドクターライダーの一人仮面ライダーレーザーだった。
永夢のガシャットを奪還するのに協力してくれるという。
「残りのガシャットってまた増えているだと!?」
「…」
「君は?…」
そこに現れたライダーは車になる!?
『マイティアクショ~ンX!』
「『これよりゲームを開始する』」
『カマイタチクレイジー!』
「…私は仮面ライダージオ…」
「黒いエグゼイドに黒のラヴァード!?なんだコイツ等!?」
更に新たに現れたライダーの目的とは?
「オペレーションの名はDashとBoost! 前編」
主な疲労の被害者は飛彩(ボソッ



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