四大魔王より上がいた   作:てこの原理こそ最強

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ロキは封印ではなく蓮夜が倒してしまったので、一誠とリアスに呪いはかかっていません。なので原作1話分ぐらいはしょります



第41話

 

今日はリアス達のレイティングゲーム当日。初戦はあのディオドラ・アスタロトらしい。オレ達もその観戦に来たのだが、何かがおかしい…ゲームが始まるのに会場に両者とも来ない。それに何やらイヤな気配がする

 

蓮夜「みんな。一応用意しといてくれ」

 

オレの言葉にみんなは頷き、それぞれ自分の神器を出した

 

それから数分しないうちに空には幾多の魔法陣が出現した

 

蓮夜「あの紋章は…」

 

雪菜「はい。あれは禍の団に属する旧魔王派の悪魔達です」

 

蓮夜「…そ、そうなのか」

 

紗矢華「あなた、わかってたんじゃないの?」

 

蓮夜「いや、全然知らなかった…」

 

紗矢華「あなたねー!」

 

一同『はぁ…』

 

そういうことの知識はほとんど皆無なオレにみんなからため息が送られた

 

蓮夜「今度も結構な数いるな」

 

十六夜「いい運動にはなるがな」

 

タツマキ「こんなの私1人で十分よ!」

 

十六夜とタツマキはやる気満々でだが、ここにこいつらがいるってことは他のとこもいるだろうな

 

蓮夜「オレ達は移動するぞ。みんな、“呼んで”いいぞ」

 

みんなはオレの言いたいことがわかったのかそれぞれその名前を呼ぶ

 

蓮夜「レア、ミル、ルカ」

 

ユウキ「おいで、スター!」

 

雪菜「アイズさん、お願いします」

 

達也「アカ」

 

深雪「シューラさん」

 

黒歌「ナル〜」

 

クロメ「ゲンさん」

 

シェーレ「タマ、来てください」

 

レム「シャルさん」

 

アンナ「クレア…」

 

ティナ「ティアさん、お願いします」

 

犬千代「…ボルス」

 

カナリア「ラティちゃ〜ん」

 

それぞれが自分の使い魔を呼ぶとその声に応えて大きな魔法陣が出現し、そこからみんなが姿を現した

 

ルカ『うわー、またいっぱいいるねー』

 

ゲン『ほぉ、久々に暴れられるというわけだな?』

 

クロメ「いや、ゲンさん達が本気で暴れたらそれこそ世界が滅んじゃうよ」

 

ボルス『承知している。そうならぬよう加減はする』

 

犬千代「よろしく」

 

ラティ『ラティはそんなことよりお兄ちゃんと遊びた〜い!』

 

フレア『ラティ!お前はまたそうやって抜け駆けする!』

 

シューラ『蓮夜さん!いくらラティさんが一番年下だからって甘やかしすぎですわ!』

 

蓮夜「なんでオレが怒られるんだよ。とりあえずここは頼んだ。終わったら各自戻っていいし、人の姿なら待っててくれても構わない」

 

使い魔一同『了解』

 

使い魔達はそれぞれ戦闘(もはや蹂躙?)を開始した。オレ達それを見て転移しようとしたんだが、そこにアザゼルから通信が入った

 

蓮夜「アザゼルか?」

 

アザゼル『あのドラゴン達は蓮夜達のか!?』

 

蓮夜「そうだが。なんか急に出てきたからお願いしといた。なんかダメだったか?」

 

アザゼル『いや、そうではないんだが…今回はお前に頼らずに殲滅しようと思ってたんだがな』

 

蓮夜「そうだったのか。だからオレには何の連絡もなかったんだな。なんか悪かったな」

 

アザゼル『いや、こちらとしては被害が少なくて済むからありがたい』

 

蓮夜「まぁあいつらなら10分しないで終わるから大丈夫だろ。オレ達はリアス達のとこに行く。どうせあの、あぁ…名前なんだっけ?」

 

ロセ「ディオドラ・アスタロトです」

 

蓮夜「そう、そのなんちゃらくんが絡んでんだろ?」

 

アザゼル『お前名前覚える気ないだろ…まぁその通りだ。裏で禍の団と繋がっていやがった』

 

蓮夜「わかった」

 

オレはそこで通信を切ってみんなと転移した

 

 

 

 

 

 

 

転移した先にはさっきの場所と同じぐらいの旧魔王派の悪魔がいたが、その中で対抗している人物がいた

 

蓮夜「オーディン」

 

ロセ「オーディン様!」

 

オーディン「お主ら、来てしまったか…」

 

蓮夜「あぁ…なんかオレの力は借りないやらなんたらか」

 

そこには北欧の主神、オーディンがいてオレの顔を見るやしかめっ面をした

 

オーディン「まぁその話は後じゃ。力は弱いがなんせ数が多くてな。ちと力を貸せい」

 

蓮夜「あぁ。みんな」

 

みんなは戦闘を開始した。オレはいつも通りその場に座り込み、横にはティナがライフルを構える。オレの後ろにはカナリアが立ち歌い始めた。オレはティナの頭に手を乗せ戦況を観察する。そしてそれと同時にリアス達の戦いも観察する

 

こっちの戦闘は順調に進んでいるのでリアス達の戦況を見ていると、一誠、小猫、ギャスパー、ゼノヴィアのチームとリアス、朱乃、祐斗のチームで別れて戦っていた。一誠達の方は一誠があのドレスなんたらっていうハレンチ極まりない必殺技を使ったが相手には効かなかった。オレの視界はそこで遮られた

 

レム「れ、蓮夜くんは…見ちゃダメです…///見るなら、その…レムので…///」

 

蓮夜「あぁ、とりあえず落ち着けレム。なんか変なこと言ってるから」

 

オレの目を手で覆ってきたのはレムだった。レム自身も恥ずかしいのか言っている言葉が途切れ途切れになっている

 

レムが手を離した時には一誠達の戦闘は終わっていた。しかしリアス達の方は苦戦を強いられているように見える。そこにまた通信が入った。今度は小猫だった

 

蓮夜「小猫か。どうした?戦闘中だろ?」

 

小猫『兄様、お願いがあります』

 

蓮夜「ん?」

 

オレは小猫から言われたことを実行するため通信を切ってすぐに今度は朱乃に通信を繋いだ

 

蓮夜「朱乃か?」

 

朱乃『蓮夜くん?悪いのですけど今は戦闘中で…』

 

蓮夜「あぁ…そいつらに勝ったら今度一緒に出かけよう」

 

ホントにこんなことで戦況が変わるのか?と思いながら一応言ってみた。すると

 

ドガァン!

朱乃の魔力が一気に増大した。それはリアスも同じくで、2人の魔力でその戦場である神殿が崩壊してしまった

 

女性陣『(ジー)』

 

蓮夜「…えっ」

 

その光景に驚きながら振り向くと、既に戦闘を終わらせていた女性陣はオレを睨んでいた

 

蓮夜「だ、だって小猫が泣きそうな声でお願いしてきたから…」

 

女性陣『(ジー)』

 

蓮夜「…すみませんでした」

 

オレは最高の謝罪、土下座をして謝った

 

一応みんなの許しを得て、今度はみんなでリアス達のその後を観察する

 

リアス達はディオドラの元へたどり着き、今は禁手火した一誠がディオドラを殴りつけているところだった。しかしディオドラは魔法障壁を発動し、一誠は力を増加しながらその壁を殴りつけているが、壊すには少し足りないようだった

 

蓮夜「達也、頼む」

 

達也「わかった」

 

達也は銃型の神器をその壁の方に向かって構えた。そして引き金を引くとその壁は綺麗さっぱりと魔法粒子まで“分解”された

 

壁が消えたことにより一誠の拳はディオドラの右肩を捉えた。おそらく右腕はいっただろう。その後ディオドラは戦闘不能となり、アーシアは解放された

 

しかしここで予期せぬ惨事が起こった。戦闘が終わりアーシアが祈りを捧げると、一筋の光と共にアーシアは消えてしまった

 

蓮夜「どういうことだ…」

 

そのことには遠くから見ているだけのオレには理解できなかった。オレがどうしてか考えているとリアス達の前に1人の悪魔が現れた

 

蓮夜「ん?おいおい、ここでお出ましかよ…」

 

オレはそこである気配に気づく

 

蓮夜「みんな、ここを頼む。もし一誠があれになったら、雪菜と紗矢華で解いてやってくれ」

 

雪菜「わかりました」

 

紗矢華「わかったわ」

 

オレはそれだけ言ってその気配の元へ移動した

 

 

 

 

 

 

「蓮夜か…久しい…」

 

蓮夜「あぁ、久しぶりだな。“オーフィス”」

 

そこには禍の団のトップである無限の龍神(ウロボロス・ドラゴン)のオーフィスだった。またそこにはサーゼクスとアザゼルも来ていた

 

蓮夜「お前はまだグレードレッドとケンカしてんのか?」

 

オーフィス「…ケンカ、ではない…我は静寂を取り戻すだけ」

 

蓮夜「だからなんでお前はそんな静寂が好きなんだよ…」

 

っ!これは…

 

蓮夜「ちっ!なっちまったか…」

 

サーゼクス「なにがだね?」

 

蓮夜「一誠が覇龍(ジャガー・ノート・ドライブ)になった」

 

アザゼル「なにっ!」

 

サーゼクス「本当か!?」

 

蓮夜「まぁ大丈夫だろ。向こうにはみんながいるし、それに助っ人が来ているみたいだからな」

 

アザゼルとサーゼクスは驚いているが、オレ自身はそんなに心配はしていなかった

 

蓮夜「さてオーフィス。お前は禍の団を抜ける気はないのか?」

 

オーフィス「…我はグレードレッドを倒して…静寂を…」

 

蓮夜「それは聞いた。だがお前は静寂しか知らないからそれしか考えられないんだよ」

 

オーフィス「…」

 

オレはこの機にオーフィスを説得しようと試みる

 

蓮夜「静寂以外も体験してみればいいんじゃないか?」

 

オーフィス「…どうすればいい」

 

蓮夜「ん〜…とりあえずうちに来るか?あとはそれから考えればいいさ」

 

オーフィス「…わかった。我、禍の団抜ける…」

 

蓮夜「そうか」

 

オーフィスはわかってくれた。そこへ次元の狭間から珍客が現れた

 

サーゼクス「赤龍真帝、グレードレッド!」

 

アザゼル「まさかこんなところで拝めるとはな」

 

グレードレッドはこっちに気づいてはいるもののそのまま同じ速度で飛んでいる

 

蓮夜「あの野郎、オレらは無視か」

 

オーフィス「…グレードレッド、久しい…」

 

グレードレッドはそのまま何も言わずに次元の狭間へ帰っていった

 

その後オレはオーフィスを連れてリアス達の元へ戻った。そこにはヴァーリ、美猴、アーサーもいてオーフィスが禍の団を辞めると言ったら、反対のやつが襲いに行くかもしれないと言われたので、返り討ちにすると返しておいた

 

一誠は覇龍になったがすぐ雪菜と紗矢華の神器のおかげで元に戻れたそうだ。アーシアもヴァーリ達がたまたま次元の狭間で見つけてくれたらしい

 

一誠はいきなりの覇龍化で魔力も底を尽きたらしく、今は気絶している。カナリアが回復させてくれたおかげで魔力やらなにやらは回復した

 

 

 

 

 

 

とりあえずその場は収まったので帰ることにした。しかしロセがまた置いてかれてしまった…

 

ロセ「うぅぅぅ…ひどい、オーディン様ったらひどい。私、あんなに頑張ったのに…また私をお忘れになってお帰りになるなんてー!」

 

深雪「またそのうちお迎えが…」

 

ロセ「ダメよ!主神が帰っているのに護衛である私が後からのこのこと戻ったらどのツラ下げて戻って来たって怒られて左遷されてしまうわ!これはリストラよ…」

 

オーディンもホントに適当だな…

 





ー次回ー

今度こそレイティングゲームが始まる?

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