四大魔王より上がいた   作:てこの原理こそ最強

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最後の方、オリジナルが多いです



第29話

蓮夜「ん…なんだ?」

 

トップ会談が行われる日の朝、オレは何かの重みで目を覚ました。俺が寝ている両隣にはジブリールと黒歌が、オレの上にはアンナが乗っかって眠っている。時計を確認するともう起きなきゃいけない時間になっていたので仕方ないから起きてもらいことにした

 

蓮夜「3人とも起きな」

 

ジブリール「おはようございます、マスター」

 

蓮夜「おはよ」

 

黒歌「まだ眠いにゃ〜」

 

蓮夜「なら自分の部屋で寝ろ」

 

アンナ「zzz…」

 

蓮夜「アンナ〜」

 

まだ起きないアンナを揺らしながら起こそうとしているが起きない。すると

 

ジブリール「さっさとマスターから離れなさいな、この駄猫」

 

黒歌「屑鳥の言っていることは理解できないにゃ」

 

また言い争いが始まってしまった

 

アンナ「…蓮夜」

 

蓮夜「おっ、起きたか」

 

アンナ「…まだ眠い」

 

蓮夜「でももう起きる時間だぞ?」

 

アンナ「…連れてって」

 

蓮夜「仕方ねぇな」

 

まだ眠いのか目をこすっているアンナを抱き上げて部屋を出る

 

蓮夜「2人とも早くこいよ?」

 

いまだに睨み合っているジブリールと黒歌にそう言ってオレは洗面台に向かう

 

蓮夜(ん?なんであいつがこんなところに…)

 

オレはあるものの気を感じ取っていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー夕方ー

 

会談に行く前にオカルト研究部の部室に来ている

 

リアス「じゃあ行くわよ」

 

一誠「はい」

 

リアス「ギャスパー、いい子で留守番しているのよ?」

 

ギャスパー「はい」

 

ギャスパーは今日も段ボールに入っている

 

リアス「何かのショックであなたの能力が発動してしまったら大変なことになってしまうから。わかってちょうだい」

 

ギャスパー「はい」

 

リアス「小猫に一緒にいてもらうから」

 

蓮夜「こっちからも黒歌を残していくから」

 

黒歌「白音〜♪」

 

小猫「姉様!」

 

嬉しそうに抱き合う2人はホントに仲のいい姉妹だと思えるな

 

リアス「よろしくね2人とも」

 

一誠「ギャスパー、大人しくしてろよ?これ貸してやるから」

 

そう言って持っていたゲームを渡す一誠

 

ギャスパー「はい!ありがとうございます、一誠先輩」

 

蓮夜「一応お菓子とかも持って来たから、小猫も食べな」

 

ギャスパー「あ、ありがとうございます…」

 

小猫「さすが兄様です」

 

一誠「紙袋もここに置いといてやるからな。寂しくなったら存分に被れ」

 

なんだあの薄気味悪い紙袋は。被るって…

 

そしてオレ達は会議が行われる部屋へ移動する

 

コンコン

リアス「失礼します」

 

リアスに続いて中に入ると魔王のサーゼクスとセラフォルー、堕天使の総督のアザゼル、天使の長のミカエルが座っていた。そしてそれぞれの後ろにはソーナとソーナの眷属で生徒会副会長の椿先輩、ヴァーリ、ミカエルの御付きなのか紫藤 イリナが立っていた

リアス達はサーゼクスの後ろへ、オレは空いている席に座りオレの眷属のみんながその後ろに立った

 

サーゼクス「紹介する。私の妹とその眷属だ。先日のコカビエル襲撃では蓮夜くんと共に彼女達が活躍してくれた」

 

ミカエル「ご苦労様でした。改めてお礼を申し上げます」

 

アザゼル「悪かったな。俺んとこのもんが迷惑をかけて」

 

一誠「なんつー態度だ」

 

一誠と同じくオレもその態度にムカついた

 

蓮夜「アザゼル、態度を改めろ」

 

オレは威圧のオーラを出してそう言う

 

アザゼル「っ!わかった…」

 

アザゼルは冷や汗をかいて答える

 

サーゼクス「これで参加者が全員揃った。それでは会議を始めよう」

 

 

最初に報告したのはリアスからのコカビエル襲撃の件だ

 

リアス「…以上が私、リアス・グレモリーとその眷属が関与した事件の顛末です」

 

ソーナ「私、ソーナ・シトリーも彼女の報告に偽りがないことを証言いたします」

 

蓮夜「オレもだ」

 

サーゼクス「ご苦労様、下がってくれ」

 

セラ「ありがとリアスちゃん、ソーナちゃん、蓮くん♪」

 

今は大事な会議の場なんだからそのノリはやめろ

 

サーゼクス「リアスの報告を受けて堕天使総督の意見を伺いたい」

 

アザゼル「意見も何もコカビエルが単独で起こしたことだからな」

 

ミカエル「あずかり知らぬ事だと」

 

アザゼル「目的がわかるまで泳がせていたのさ。まさか俺自身が町に潜入してたことにはやつは知らなかったみたいだけどな。ここはなかなかいい町だぞ?」

 

蓮夜「それで納得すると本気で思ってるのか?」

 

オレはドスの効いた声で言い放つ

 

蓮夜「単独であろうとなかろうと堕天使がこの町を襲撃してきたことは事実だ。それをお前はヘラヘラしながら単独だからで済ます気か?ふざけんなよ?」

 

オレはさっきよりも強い威圧のオーラを放つ

 

アザゼル「っ!!」

 

蓮夜「さっき言ったはずだぞアザゼル、態度を改めろと。わからないならお前がわかるまでオレ達が日本神話の人達とお前ら堕天使を滅ぼしていこうか?」

 

アザゼルの顔は真っ青になり汗もすごい量出ている

 

アザゼル「…そう、だな。確かにコカビエルが何か企んでいるのがわかったのに何も対策をしなかったのは俺だ。すまなかった」

 

アザゼルはそう言ってオレに頭を下げてきた

 

蓮夜「それはオレに言うことじゃねぇ」

 

オレの言葉を聞いたアザゼルは立ち上がりリアス達の方を向いて再び頭を下げた

 

アザゼル「リアス・グレモリーとその眷属達の諸君、本当にすまなかった」

 

リアス達はいきなり堕天使の総督に頭を下げられて驚きの表情をする

 

蓮夜「一誠、これでいいか」

 

一誠「え、あ…あぁ」

 

アザゼル「すまん」

 

アザゼルはゆっくりと頭を上げて席に戻った。その顔は先ほどとは別人のように真剣なものだ

 

ミカエル「しかし問題はそれだけではなくコカビエルが事を起こした動機ですね。あなたに不満を抱いていたという」

 

アザゼル「あぁ、戦争が中途半端に終わっちまったってことが相当不満だったらしい。俺は戦争にさらさら興味はなかったんでな」

 

セラ「不満分子ってことね」

 

蓮夜「まぁこれだけでかい勢力になったんだ。不満分子の1つや2つ出るもんだ。あとはそれをどう鎮圧するかだがな」

 

オレは嫌味っぽくアザゼルの方を見ながらそう言う

 

アザゼル「なんも言えなぇな」

 

蓮夜「だがみんな“和平”結ぶ気なんだろ?」

 

『っ!』

 

みんなの表情から確信になった

 

アザゼル「その平和を結ぶに置いて考えなければならないのが赤龍帝、白龍皇、それにお前なんだけどな蓮夜。とりあえずお前らの意見が聞きたい」

 

ヴァーリ「俺は強いやつと戦えればいい」

 

アザゼル「戦争しなくたって強いやつは五万といるさ。蓮夜みたいにな」

 

ヴァーリ「だろうな」

 

オレをそんな餌みたいに使うな

 

アザゼル「じゃあ赤龍帝、お前はどうだ?」

 

一誠「えっ!えっと、いきなりそんな小難しい話を振られても…」

 

アザゼル「じゃあ恐ろしく噛み砕いて説明してやろう。兵藤 一誠、戦争してたらリアス・グレモリーは抱けないぞ?」

 

リアス「えっ!?」

 

蓮夜「お前少し黙れ。一誠、そいつが言ったことは忘れろ。そうだな、戦争をしたらリアスとアーシア、それに大勢の人が死ぬかもしれない。だが和平を結べばそうにはならない」

 

アザゼル「簡単に言えば、和平を結べば毎日リアス・グレモリーと子作りだぞ?」

 

一誠「子作り!!!」

 

蓮夜「アザゼル…」

 

アザゼル「いいじゃねぇか。お前の眷属達も満更じゃないみたいだぞ?」

 

オレはアザゼルの言葉に「そんなバカなこと」と思いながら後ろを振り向くと

 

タツマキ「…///」

 

ユウキ「???」

 

深雪「そ、そんな…私が蓮夜さんと…///」

 

雪菜「…子作り、なんて///」

 

クロメ「蓮夜、私はいつでも!」

 

シェーレ「???」

 

ティナ「あわわわわ///」

 

アンナ「???」

 

犬千代「蓮夜と、子作り…」

 

レム「…///」

 

ジブリール「マスター///」

 

前を向いても

 

セラ「そんな、蓮くん♡私はあなたがその気ならいつでも…///」

 

ソーナ「お姉様!!」

 

蓮夜「お前ら…」

 

オレはその光景に頭を抱える

 

一誠「和平でお願いします!!!平和が一番です!!部長とエッチしたいです!!!!!!」

 

完全に後半が目的だろう!

 

祐斗「一誠くん、サーゼクス様がいらっしゃるんだよ……?」

 

一誠「あっ…」

 

リアス「もう、あなたって人は…」

 

一誠「と、とにかく俺の力はリアス様と仲間達の為にしか使いません!これは絶対です!」

 

一誠、いいこと言うじゃねぇか

 

アザゼル「蓮夜、お前はどうだ?」

 

蓮夜「オレはお前らがオレやオレの大事なものに危害を加えなければ敵対するつもりはない」

 

アザゼル「そうか」

 

これでなんとか和平を結ぶ方向で決まるかな

 

ミカエル「赤龍帝殿、私に話があるのでしたね?」

 

一誠「約束、覚えていてくださったんですか」

 

ミカエル「もちろん」

 

一誠「…アーシアを、どうして追放したんですか…?」

 

アーシア「っ!」

 

一誠「あれほど神を信じていたアーシアを、なぜ追放したんですか…?」

 

リアス「一誠!」

 

ミカエル「…神が消滅したあとシステムだけが残りました。加護と慈悲と奇跡を司る力と言い換えてよいでしょう。今はジブリール様が変わって神の代行をなさってくれていますが…しかし当初システムに悪影響を与える者を遠ざける必要がありました」

 

一誠「アーシアが悪魔や堕天使も回復させてしまう力を持っていたからですか…」

 

ミカエル「信者の信仰は我ら天界に住まう者の源。信仰に悪影響を与える者は極力排除しなければ、システムの制御ができませんでした」

 

ゼノヴィア「だから、予期せず神の不在を知ったものも排除が必要だったのですね」

 

ミカエル「それであなたも、アーシア・アルジェントも異端とするしかありませんでした。申し訳ありません」

 

これ、オレも悪いんじゃね…?

 

蓮夜「2人とも!オレも悪かった!!神がいなくなったときにすぐジブリールと天界に連れてってればこんなことにはならなかったかもしれない!」

 

オレは誠心誠意2人に謝罪する

 

ゼノヴィア「頭を上げてくれ。今は悪魔になってしまったが、今の生活を楽しんでいる」

 

アーシア「私も大切な友達ができました」

 

蓮夜「ん?」

 

あん?黒歌から…そうか

 

蓮夜「おいおい、邪魔者かよ。誰だ?和平結ぶって言ってんのに裏切るやつは」

 

オレがそう言った瞬間、窓の外にはたくさんの魔法陣が出現した

 

一誠「あれは!」

 

蓮夜「魔法師だな。それとリアス、どうやらギャスパーが襲われたらしい」

 

リアス「なんですって!?」

 

蓮夜「黒歌から連絡があった。あっちも相当な数がいるらしい」

 

オレからの報告に驚くリアス達

 

蓮夜「ユウキ、雪菜、シェーレ、犬千代は黒歌達の援護に向かってくれ。遠慮はいらねぇ、派手にやれ」

 

ユウキ「わかった!」

 

雪菜「わかりました!」

 

シェーレ「了解です」

 

犬千代「わかった」

 

蓮夜「いいよな?サーゼクス」

 

サーゼクス「あぁ、任せよう」

 

蓮夜「リアス、お前らはどうする」

 

リアス「ギャスパーは私の眷属、もちろん行くわ」

 

蓮夜「了解だ。おいサーゼクス、ミカエル、アザゼル。今のオレは結構キレてる。外のやつはオレらがやるぞ」

 

オレは3人にそう言って自分の眷属を率いて外へ出る

 

蓮夜「行くぞみんな」

 

『はい(おう)!』

 




ー次回ー

蓮夜「みんな、派手に行け!」


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