カードファイト!!ヴァンガード 熱血の先導者と努力の先導者   作:先導

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ネットやツイッターでヴァンガードエクスの情報を見てた時に幼きカズミさんがでているようで、1番驚きました。てことはブースターパックにシラヌイが出てくるのでしょうか。それとも・・・。いろいろ考えてしまいます。

さて、今回は第3試合の様子をご覧あれ!

それではどうぞ!


月、満ちるとき

時はさかのぼり、シンが全国大会会場に出発準備をしている時間帯、カードキャピタルの2階のミサキの部屋、ミサキは外の様子を見ながら携帯電話で話をしている。話している相手はカズヤだ。

 

「カズヤ、今日本当に大丈夫なんでしょうね?・・・あんた、シンさんと同じことを言って・・・全く・・・。はいはい、遅れないようにね」

 

ミサキは携帯電話の通話を切り、ベッドに携帯を置き、その近くに置いてあった両親の思い出が詰まったデッキが入った箱を取り出す。ミサキは幼き頃の家族の写真を眺め、そして鍵のネックレスを首から外し、箱の鍵を開ける。そしてミサキは箱に入っていたデッキを取り出した。

 

 

 

RIDE39「月、満ちるとき」

 

 

 

ヴァンガードチャンピオンシップ全国大会予選試合、第2試合目は2勝1敗という形で、危なげながら一勝をもぎ取り、1勝1敗という形に連れ込んだ。

 

(予選第2試合・・・本当にすごかったぜ・・・。ユニオンの奴も、あいつらも、譲れない思いをぶつけ合って・・・それで、チームQ4が勝った。本当に、すげぇ・・・。俺もあの場に出たかったぜ・・・)

 

カムイを探しに回っているカズヤはさっきのファイトを思い出しながら若干ながら悔いた表情をしていると、同じくカムイを探しているエイジとレイジの姿が視線に映る。

 

(くそっ・・・あのクソガキ・・・戻ったら相応の罰覚悟しとけよ・・・)

 

カズヤは世話が焼けると感じながらカムイの捜索を再開するのだった。

 

 

様々な参加選手がデッキの調整やファイトの観戦をしているものがいる。そんな中で会場では、第2試合最後の組み合わせのファイトが行われている。

 

「ヴァンガードチャンピオンシップ全国大会!予選第2試合もこれが最後の組み合わせです!チームジュラシックアーミーVSチームFFアクロバットリミテッター、中堅戦、龍堂グンジ選手対花柳ユリカ選手!」

 

「アクロバットリミテッター・・・アクロバットはすでに1勝をもぎ取っておるため、龍堂選手は何としても、大将戦に繋げたいとところですね。この先の展開に、期待しましょう」

 

MCミヤとドクターOが実況を行っている中、チームQ4もこのファイトを観戦している。

 

「あれが・・・アクロバットリミテッター・・・AL4の他に参加しているフーファイター・・・」

 

「さすが優勝チームであるAL4の仲間というべきでしょうか。先の試合も、圧倒的でしたね・・・」

 

「やっぱり、口先だけじゃない・・・てことね・・・」

 

「「・・・・・・」」

 

アイチ、シン、ミサキがフーファイターの戦いぶりに緊迫した表情をしている。櫂とリンはそんな中でAL4のリーダー、雀ヶ森レンのことを考えている。そうしている間にも、ファイトは進む。

 

「ライド。インペリアル・ドーター」

 

アクロバットリミテッターの中堅、メイドの恰好をした女性、花柳ユリカは黙々とインペリアル・ドーターにライドする。

 

「インペリアルのスキル。サークル・メイガスをソウルに入れて拘束解除。

そして、この場にリアガードがいなくなったために、パワープラス10000、クリティカルプラス1」

 

「くっ、くうぅ・・・!」

 

場にヴァンガード1体だけとはいえ、手札とリアガードのシールド値を考えて、グンジは苦い表情をしている。

 

「インペリアル・ドーターで、デスレックスにアタック」

 

「餓竜メガレックス、翼竜スカイプテラで応戦!そして、キャノンギア、インターセプトで応戦せよ!」

 

グンジはインペリアルのアタックをぎりぎりのシールド値で防ぐ。

 

「ツインドライブ。1枚目。2枚目。クリティカルトリガー。インペリアルにパワープラス5000、クリティカルプラス1」

 

だがしかし、クリティカルトリガーによって、シールド値は突破され、攻撃がヒットする。これによってグンジのダメージは6枚となった。

 

「勝者、花柳ユリカ!2対0によって、勝利チーム、FFアクロバットリミテッター!」

 

『おおおおおお!!』

 

「くっ・・・無念・・・!」

 

1勝もできなかったことにたいしてか、負けたことにたいしてかグンジは相当悔しがっている。

 

「・・・弱い。世が弱肉強食というなら、あんたは弱い部類に入るわね。絶滅した恐竜は恐竜らしく、全身骨になって死になさい」

 

ユリカはあまりにもひどく、容赦のない毒舌をグンジに浴びせた後、チームの元に戻っていく。

 

「ジュラシックアーミーが、ああもあっさりと・・・」

 

「しかも、仮に防げても、あの手札なら、容易に相手の攻撃を防げた・・・」

 

(あんな人たちが・・・僕たちと同じブロックに・・・)

 

圧倒的実力の差を見せつけられ、アイチは不安が強くなっていく。

 

(・・・いや、弱気になるな!カムイ君のためにも・・・絶対に、決勝まで行くんだ!)

 

だがすぐにカムイを思い出し、気を引き締めなおす。それを見たシンは微笑ましい表情をしている。これで第2試合すべての試合が終わり、結果はこうなっている。

 

チームQ4  1勝1敗

チームジュラシックアーミー  1勝1敗

チームユニオン  0勝2敗

チームFFアクロバットリミテッター  2勝0敗

チームマッスルブレン  0勝2敗

チームFFAL4  2勝0敗

 

(残るは3試合・・・あと2勝すれば、決勝トーナメントに行けるんだ・・・!)

 

「それでは、続いて予選第3試合を行いみゃす!次の試合に出るチームは、会場へ移動してください!」

 

第3試合開始の時間となり、チームQ4は控室を経由して会場へと向かっていく。

 

「・・・お義兄さん・・・」

 

その姿を観客席側の入り口で申し訳なさそうに見つめるカムイだった。

 

 

第3試合のための準備のために、デッキを調整したり、いつも通りの態度をとっているものが何人もいる中、進行は進んでいく。

 

「予選Aブロックから第3試合に出るのは、チームQ4VSチームマッスルブレイン!」

 

「はい」

 

呼ばれたチームQ4と相手チーム、マッスルブレインが入場する。

 

「このまま勢いに乗りたいチームQ4と、もう後がないマッスルブレイン!見事決勝の道のりを手にするのはどっちだ!チームマッスルブレインのメンバーは・・・本名、でしょうか?まぁ・・・いいですが・・・」

 

MCミヤはマッスルブレインのメンバー表を見て、少しだけ苦い表情をしている。

 

「キックのシュー選手!パンチのケン選手!ムエタイのガワラ選手!寝技のスネーク選手!」

 

あまりにも個性的なネーミングにMCミヤだけでなく、アイチも苦い表情をしている。

 

「なるほど!彼らのモットーは最強の体に最強の頭脳が宿る・・・ですか!」

 

「その理念の下、彼らはヴァンガードファイトで全国1となるために、頭脳だけではなく、肉体も鍛えているのです。熱い戦いに期待しましょう!」

 

MCミヤとドクターOの解説が終わり、いよいよ3試合目、先鋒戦が始まる。

 

「先鋒戦、日下部リン対キックのシュー!」

 

先鋒戦に呼ばれたキックのシューとリンはコンソールの前に立ち、VFグローブをはめる。

 

「俺の趣味を聞きたいか?」

 

「興味ありません」

 

「教えてやる・・・キックでバットを折ることだ!!1日3本年間1000本!お前をへし折ってやる!!」

 

「それは楽しみですね。ですが・・・高くつきますよ?」

 

「何っ⁉」

 

リンを恐れさせようとしたようだが、逆に挑発され、憤慨するシュー。

 

(リンちゃん・・・!)

 

控室にいるアイチはリンの勝利を祈っている。

 

(ここで日下部が出てきたか・・・)

 

リンの実力を知るカズヤは静かにファイトを見守る。

 

「委員長が出るのかー。これは勝ったも同然だね」

 

「ああ。闘魂番長の委員長だしな」

 

「聞こえてたらしばかれるぞ⁉」

 

「つか、意外なもん読んでんだな・・・いや、そうでもねぇか?」

 

後江中学組はリンの登場に結果は見るまでもないと言い張る。ソウジはリンの愛読書に意外性を感じている。

 

「ま、なんにせよ、日下部が負けるなんてこと、滅多にねぇだろうな」

 

「やっと来たよ、リンリンのファイト!やっぱり1番はこれだねー☆」

 

「はは、本当リンのこと大好きだよな、お前」

 

リンの登場に目をキラキラさせるシズクに三和は笑みを浮かべる。

 

「試合、開始!!」

 

「「スタンドアップ・(ザ・)ヴァンガード!!」」

 

試合開始とともに、リンはリザードソルジャーコンロー、シューはターボライザーにライドする。

 

(ノヴァグラップラーか!特徴を知り尽くした俺なら楽勝だぜ!)

 

カムイはそう得意げに考えるが、チームに戻れない身として、あまり表情が優れない。そうしている間にも、シューはグレード3に変化させており、次はリンのターンだ。

 

「・・・ファイナルターン!!」

 

次にグレード3になるという展開の時にリンはファイナルターン宣言をする。

 

「ふぁ、ファイナルターンだとぉ⁉ふざけるな!!絶対に守り切ってやる!!」

 

「スタンド&ドロー。ライド・ザ・ヴァンガード!!この世の全てのものを焼き尽くす黙示録の炎!!ドラゴニック・オーバーロード!!」

 

リンはかげろうのユニット、ドラゴニック・オーバーロードにライドさせる。

 

「臥竜スケトラケインのスキル発動!このユニットがかげろうのユニットにライドされた時、オーバーロードにパワープラス5000、クリティカルプラス1!」

 

「何ぃ⁉前のターンで攻撃できなかったのは、このためか!!」

 

「コール、鎧の化身バー、ベリコウスティドラゴン」

 

リンは手札を使い、リアガードを埋めていく。

 

「ドラゴニック・オーバーロードのスキル発動。カウンターブラスト(3)。オーバーロードにパワープラス5000」

 

全ての準備を終え、攻撃に移る。

 

「バーのブースト、ドラゴニック・オーバーロードでハングリー・ダンプティにアタック!」

 

「れ、レッドライトニング2体、ドグー・メカニックでガード!」

 

「チェック・ザ・ドライブトリガー。ゲット、クリティカルトリガー。オーバーロードにパワープラス5000、クリティカルプラス1」

 

シューは必死にリアガードを守るが、トリガーによって突破されてしまう。

 

「あ、アタックがひっとしたってことは・・・!」

 

「ええ。オーバーロードはスタンドします。続いて・・・リアガードのデスメタルにアタック!」

 

他のユニットはともかく、さっきのガードでオーバーロードの攻撃を防げる手段はなくなり、ノーガードをする。

 

「チェック・ザ・ドライブトリガー。ゲット、クリティカルトリガー。こちらもオーバーロードにパワープラス5000、クリティカルプラス1」

 

「ひっ!!」

 

過剰なトリガー乗せにシューはリンに恐怖を抱く。

 

「くそっ・・・悔しいけど・・・やっぱリンもつえぇ・・・!」

 

リンの圧倒的実力の差を悔しそうにしながら認めるカムイ。

 

「オーバーロードでヴァンガードのデスメタルにアタック」

 

防ぎようがないのでシューはノーガードする。

 

「チェック・ザ・ドライブトリガー。ゲット、クリティカルトリガー」

 

「!!!!????」

 

「パワーはベリコウスティ、クリティカルはオーバーロードに」

 

このアタックにより、シューのダメージは6となり、リンの勝利となった。

 

「勝者、チームQ4、日下部リン!」

 

『おおおおおお!!』

 

熱いファイト展開に観客は大歓声を上げる。

 

「お見事!素晴らしい!日下部選手、徹底的な完璧勝利です!チームQ4、まずは1勝!」

 

「ドキドキ!でしたねー」

 

何事もなかったかのようにリンは控室に戻っていき、シンとアイチが出迎える。

 

「お疲れ様です、日下部さん」

 

「すごかったよリンちゃん!本当に!」

 

「・・・意思を尊重したんです。決勝に残って見せなさい」

 

リンは素っ気なくそう言って、控室の中に入っていく。

 

(いろんな大会に出てるリンちゃんに・・・緊張はないんだ・・・)

 

「さあどんどんいきましょう!続いて中堅戦です!」

 

「ミサキさん!」

 

チームQ4から中堅戦はミサキが出る。2試合連続の敗北から、ミサキはさらに気合を入れなおしている。

 

「おい、大丈夫か?」

 

寝技のスネークとムエタイのガワラが戻ってきたシューを心配するが、シューは完全に意気消沈していた。

 

「ダメだ。バットじゃなくてハートが折れたみたいだぜ」

 

「中に入れとけ。俺のパンチで勝ちゃいいんだ!」

 

チームマッスルブレインから出るのは、パンチのケン。

 

「あーあ、ご愁傷様」

 

「「全くだぜ・・・」」

 

「3回連続のクリティカルだしなぁ・・・」

 

「お!次始まるぞ!」

 

いつものメンバーが話している間にも、ミサキとケンがコンソールの前に立ち、ファイトを執り行っている。

 

「「スタンドアップ・ヴァンガード!!」」

 

「神鷹一拍子!」

 

「ターボライザー!」

 

神鷹一拍子  PW5000

 

ターボライザー(醒)  PW3000

 

「覚悟しな!毎日に砂に叩きつけ、鍛え上げたこの拳で粉砕してやるぜ!ドロー!タフ・ボーイにライド!ターボライザーは移動!ターンエンドだ!」

 

タフ・ボーイ  PW8000

 

R   ボーイ   R

R ターボライザー R  ケンの手札5枚 山札43枚

 

(あいつもノヴァグラップラー!油断すんなよ!)

 

「私のターン。ドロー」

 

ミサキは自分の手札を見て苦い表情をする。

 

(グレード3が来ない・・・)

 

そう、まだ手元にグレード3ないからだ。

 

「神鷹一拍子のスキル発動!山札の上から5枚見て、三日月の女神ツクヨミがいれば、スペリオルライドできる。三日月の女神ツクヨミにスペリオルライド!」

 

三日月の女神ツクヨミ  PW7000

 

「そう来たか・・・!」

 

「残りのカードは山札の下に。オラクルガーディアンジェミニとサイキック・バードをコール」

 

オラクルガーディアンジェミニ  PW8000

サイキック・バード(☆)  PW4000

 

ジェミニ ツクヨミ  R

 R   サイキック R

 

「サイキック・バードのブースト、ツクヨミでタフ・ボーイを攻撃!」

 

「ノーガードだ!」

 

「ドライブトリガーチェック『サイレント・トム』」

 

「ダメージトリガーチェック『ドグー・メカニック』」

 

「ジェミニでタフ・ボーイに攻撃!」

 

「ノーガード!ダメージトリガーチェック『ツインブレーダー』」

 

「ターンエンド」

 

PW11000➡PW8000

PW8000➡PW8000  ミサキの手札5枚 山札41枚  ケンのダメージ2枚

 

「ダメージ2!いい出だしです!」

 

「うん」

 

「・・・いいパンチだったぜ。ダメージありがとよ。これで俺の必勝パターンに入れるぜ」

 

「!」

 

「キング・オブ・ソードにライド!カルマ・クイーンをコール!」

 

キング・オブ・ソード  PW10000

カルマ・クイーン  PW7000

 

「メガコロニー⁉混成デッキか!純粋なノヴァグラップラーじゃねぇってことか!」

 

「カルマのカウンターブラスト!リアガードを1体次のターン、スタンドできない!ジェミニ、お前だ!」

 

「くっ・・・」

 

「ドグー・メカニックをコール!」

 

ドグー・メカニック  PW7000

 

「ドグーのスキルでダメージゾーンの裏のカードを1枚、表替えすことができる!さらにもう1体ドグーをコール!

スキル発動!ダメージの裏を1枚表替えす!これで俺はもう1度カウンターブラストできるってわけだ!」

 

(ノヴァグラップラーの特徴を掴んでやがる!・・・俺様ほどじゃねぇけど・・・)

 

カルマ   キング   ドグー

 R  ターボライザー ドグー

 

「俺の強烈パンチを受けてみろ!カルマでツクヨミに左フック!!」

 

「ノーガード。ダメージチェック『お天気お姉さんみるく』」

 

「キングでツクヨミにストレートパンチ!!」

 

「ノーガード」

 

「ドライブトリガーチェック『ヘル・スパイダー』」

 

「ダメージチェック『半月の女神ツクヨミ』」

 

「ドグーがブーストしたドグーでツクヨミに右アッパー!!」

 

「ノーガード。ダメージトリガーチェック『ドリーム・イーター(引)』ドロートリガー!ツクヨミにパワープラス5000。1枚ドロー」

 

「パワーアップが無駄になったな。ターンエンドだ」

 

PW7000➡PW7000

PW10000➡PW7000

PW14000➡PW7000(+5000)  ケンの手札3枚 山札39枚  ミサキのダメージ3枚

 

(今度こそ・・・)

 

ミサキの脳裏に浮かんだのは、店に出る前のデッキ調整だ。

 

「私のターン。ドロー。

(来ない・・・)

三日月の女神ツクヨミのスキル発動。山札の上から5枚見て、その中から半月の女神ツクヨミがいれば、スペリオルライドできる。・・・ありません」

 

「へっ、そう続けてラッキーパンチをくらわされちゃ、たまんねぇぜ!」

 

「そうね。でも、時の流れは止められない。月は必ず満ちていくもの。半月の女神ツクヨミにライド!」

 

半月の女神ツクヨミ  PW9000

 

「!持っていただと⁉」

 

「この時、ソウルに三日月と一拍子がいれば、2枚ソウルチャージできる『オラクルガーディアンワイズマン』『オラクルガーディアンニケ(☆)』

サイキック・バードのスキル。ソウルに入れ、1枚ドロー」

 

ドローしたカードはグレード3でなく、納得がいかない様子のミサキ。

 

(まだ来ない・・・)

 

「思うようにいってないようだなぁ!」

 

「ジェミニを移動」

 

「なっ!シカトするな!」

 

「サイレント・トム2体、お天気お姉さんみるくをコール」

 

   トム     ツクヨミ トム

ジェミニ(レスト) みるく  R

 

「みるくのブースト、ツクヨミでキング・オブ・ソードを攻撃!

みるくのスキルで手札が4枚以上でヴァンガードにパワープラス4000」

 

「ノーガードだ!」

 

「ドライブトリガーチェック『お天気お姉さんみるく』」

 

「ダメージトリガーチェック『カルマ・クイーン』」

 

「(ジェミニがスタンドできない以上、リアガードを狙うしか・・・)

右のサイレント・トムでカルマを攻撃!」

 

「ノーガードだ!」

 

「左のサイレント・トムでドグーを攻撃!」

 

「ノーガード!」

 

「ターンエンド」

 

PW15000(+4000)➡PW10000

PW8000➡PW7000

PW8000➡PW7000  ミサキの手札5枚 山札33枚  ケンのダメージ3枚

 

(次だ!次が勝負だ・・・!)

 

「俺のスタンド&ドロー!ゴールド・ルチルにライド!!」

 

ゴールド・ルチル  PW10000

 

「デスメタル・ドロイドとヘル・スパイダーをコール!」

 

デスメタル・ドロイド  PW10000

ヘル・スパイダー  PW10000

 

「そっちがツクヨミで来るなら、こっちはヘル・スパイダーだ!

ヘル・スパイダーのスキル!カウンターブラスト(2)!面倒な左のサイレント・トムには、おねんねしてもらおう!」

 

「あらら、またスタンドできなくしちゃったねー」

 

デスメタル   ルチル   スパイダー

  R   ターボライザー  ドグー

 

「デスメタルでツクヨミに高速ジャブ!!」

 

「ノーガード。ダメージチェック『バトルシスターしょこら』」

 

「ゴールド・ルチルのスキルでリアガードの攻撃がヴァンガードにヒットした時、ダメージ1枚表替えす!」

 

「?なんでガードしねぇんだ?」

 

「手札が、グレード3ばかりだったりして・・・」

 

「ちょっとちょっと、森川じゃあるまいし・・・」

 

「?」

 

先の攻撃を通したことの意味をわからないでいる後江中学組。

 

「次が本番だよ」

 

「来るぞ」

 

「ターボライザーのブースト、ゴールド・ルチルでツクヨミにコールスクリューパーンチ!!

ターボライザーのスキルでパワープラス3000!」

 

「バトルシスターしょこらでガード!」

 

「今度はガードした⁉」

 

「手札を1枚捨てて、そっちの攻撃は無効よ」

 

コスト『お天気お姉さんみるく』

 

ゴールド・ルチルはツクヨミに向かって双剣を振るおうとしたが、しょこらのガトリングガンによって進路を妨げられ、後退していく。

 

「ちっ・・・」

 

「ヴァンガードのゴールド・ルチルの攻撃がヒットすれば、カウンターブラストでリアガードをスタンドすることができる」

 

「リアガードをスタンド⁉じゃあ・・・」

 

「ええ。ミサキさんはトリガーでパワーアップするリスクも考えて、攻撃を無効化したんです」

 

「ツインドライブ!ファーストチェック『デスメタル・ドロイド』セカンドチェック『レッド・ライトニング(☆)』!クリティカルトリガー!ヘル・スパイダーにパワーとクリティカルをプラス!まだ流れはこっちだ!ドグーのブーストしたヘル・スパイダーでツクヨミにボディブロー!!」

 

「ロゼンジ・メイガスでガード!左のサイレント・トムでインターセプト!」

 

「くっ・・・!ターンエンド!ターボライザーは山札へ」

 

PW10000➡PW9000

PW16000➡PW9000(完全ガード)

PW22000➡PW9000+SH15000=24000  ケンの手札3枚 山札35枚  ミサキのダメージ4枚

 

「「よし!」」

 

「持ちこたえた!」

 

「次は戸倉さんの反撃だ!」

 

「スタンド&ドロー。

(今度こそ・・・)」

 

肝心のグレード3を引けるように祈るが・・・これでも違う。

 

「(まだ来ない・・・けど!まだ!)

ツクヨミのスキル!山札の上から5枚見る。その中から満月の女神ツクヨミがいれば、スペリオルライドできる」

 

ミサキは過去の思い出を振り返りながら1枚ずつ確認する。

 

「もうこれ以上ラッキーは起こらねぇよ!」

 

ミサキはケンに構わず確認を続ける。思い出を振り返りながら。

 

 

『月の女神さまだ!すごい!』

 

『私、大事にするね、お父さん!お母さん!』

 

 

4枚とも望むものが出ずにいたが、5枚目のカードを見て、安心感と、懐かしさで笑みを浮かべるミサキ。

 

「!!そ、そんな・・・!」

 

「闇を照らす優しき光・・・その微笑で世界を包め。満月の女神ツクヨミにスペリオルライド!!」

 

満月の女神ツクヨミ  PW11000

 

「満月の女神ツクヨミ・・・」

 

「ミサキの奴、1度のファイトで2回もスペリオルライドを⁉」

 

「満月の女神ツクヨミのカウンターブラスト(2)!ソウルが6枚以上で、山札から2枚引き、手札から1枚ソウルに置く!

さらにもう1度、カウンターブラスト(2)!山札を2枚引き、手札から1枚ソウルへ」

 

「手札を増やしたところで、攻撃回数は変わらない!俺のダメージも3!守り切って俺のKOパンチで決めてやる!!」

 

「スカーレットウィッチココ、オラクルガーディアンジェミニをコール!」

 

スカーレットウィッチココ  PW10000

 

 ココ  ツクヨミ  トム

ジェミニ みるく  ジェミニ

 

「みるくのブースト、ツクヨミでゴールド・ルチルに攻撃!

さらにみるくのスキルでパワープラス4000!」

 

「ノーガードだ!」

 

「ツインドライブ。ファーストチェック『満月の女神ツクヨミ』セカンドチェック『ドリーム・イーター(引)』ドロートリガー!ココにパワープラス5000、そして、1枚ドロー!」

 

一拍子の羽を得たツクヨミは満月の光に照らされ、その力をもとにゴールド・ルチルに満月の力を放つ。光による攻撃はゴールド・ルチルにヒットした。

 

「ダメージトリガーチェック『レディ・ボム』」

 

「ジェミニがブーストしたココでゴールド・ルチルに攻撃!」

 

「レッドライトニング、ターボライザーでガード!」

 

「ジェミニのブースト、サイレント・トムで攻撃!

サイレント・トムはグレード0ではガードできない!」

 

「くっ!ノーガード!ダメージトリガーチェック『キング・オブ・ソード』」

 

「ターンエンド」

 

PW21000➡PW10000

PW23000➡PW10000+SH20000=30000

PW16000➡PW10000  ミサキの手札5枚 山札27枚  ケンのダメージ5枚(裏1枚)

 

「ダメージ5・・・だが守り切ったぜ!ラストラウンド突入だ!俺のパンチでノックアウトしてやるぜ!!」

 

「ノックアウト?5枚の手札と1体のインターセプト・・・このガードを突破できたら、ね」

 

「くっ・・・!」

 

「ケン!逆転KOはまだある!」

 

「そうだ!お前のパンチでノックアウトだ!」

 

チームメイトのスネークとガワラがケンを応援する。

 

「ないない」

 

「無理でーす☆」

 

「決まったな」

 

「やったー!」

 

「イエイ!」

 

「さすが戸倉さん!!素敵ーー!!」

 

もう勝負は決まったといういつものメンバー。

 

「ヘル・スパイダーを退却!デスメタルをコール!」

 

デスメタル ルチル デスメタル

  R    R   ドグー

 

「左のデスメタルでツクヨミに攻撃!

デスメタルのカウンターブラストでパワープラス3000!」

 

「ドリーム・イーターでガード!」

 

「ゴールド・ルチルで攻撃!」

 

「サイキック・バードでガード」

 

ゴールド・ルチルは再び双剣でツクヨミに剣を振るったが、その攻撃をサイキック・バードが防いでいき、双剣を弾き飛ばす。

 

「ツインドライブ!ファーストチェック『キング・オブ・ソード』セカンドチェック『シャイニングレデイ(☆)』クリティカルトリガー!効果はもう1体のデスメタルへ!この攻撃がヒットすれば・・・!ドグーのブースト、デスメタルで攻撃だ!

デスメタルのカウンターブラスト!パワープラス3000!」

 

「しょこらでガード。カードを1枚ドロップして、完全防御」

 

コスト『満月の女神ツクヨミ』

 

「なっ・・・くうぅぅぅ!!」

 

PW13000➡PW11000+SH5000=16000

PW10000➡PW11000+SH10000=21000

PW25000➡PW11000(完全ガード)  ケンの手札2枚 山札30枚  ミサキのダメージ4枚(裏2枚)

 

「ミサキさん・・・すごい・・・」

 

「ファイナルターン」

 

ミサキはこのターンで決めるべく、ファイナルターン宣言をする。

 

「ジェミニがブーストしたココでゴールド・ルチルに攻撃!」

 

「くっ・・・!ノーガード!ヒールトリガーに賭ける・・・!」

 

ココは魔法の力を放ち、ゴールド・ルチルに攻撃を仕掛ける。

 

「ダメージ、チェック『カルマ・クイーン』」

 

ゴールド・ルチルは魔法の攻撃をくらってしまい、大爆発を引き起こす。

 

PW18000➡PW10000

 

ミサキのダメージ4枚  ケンのダメージ6枚  勝者ミサキ

 

「やりました!Q4戸倉ミサキ選手!!」

 

「やりましたねー」

 

「2対0でチームQ4の勝利!」

 

『おおおおお!!』

 

チームQ4が勝ったことで観客は大歓声を上げる。カムイは2勝をもぎ取ったことにほっとしている。カズヤも勝利を信じたために安心してる。

 

(手札を増やして守り切った・・・あの満月の女神ツクヨミが決め手になったんだ・・・)

 

真剣にヴァンガードと向き合ってからの初めての勝利にミサキはうれし涙を浮かべる。

 

(お父さん・・・お母さん・・・私、元気にやってるよ・・・。ヴァンガードは・・・今も家族の絆・・・)

 

ミサキは今や天国にいるだろう父と母にそのような思いを心で告げている。その様子にシンは安心している。

 

「チームQ4これで2勝1敗とし、予選通過の望みを繋げました!」

 

(残るは2試合・・・この結果で予選突破が決まるんだ・・・)

 

そんな気持ちを抱いている中、Q4に待ち受けていたのは・・・AL4と同じくフーファイターの称号を持つアクロバットリミテッターだった。

 

「しかし、そんなQ4を待ち受けるのは・・・Q4と同じく2勝1敗、優勝チームAL4の傘下チーム、FFアクロバットリミテッターだぁ!!」

 

2回戦でジュラシックアーミーを圧倒的な実力で打ち倒したほどの強豪チームを前に、チームQ4に勝ち目があるのか・・・!

 

to be continued…




アイチ「ミサキさんすごいや!」

ミサキ「うん、ありがとう」

アイチ「僕も頑張らないと!えっと・・・次の相手はFFアクロバットリミテッター・・・AL4と一緒にいたチームだ!」

ミサキ「私も頑張る。頑張って決勝トーナメントに進もう」

アイチ「はい!最初は櫂君に出てもらって、ミサキさんと僕でなんとか勝ち抜けたいです!」

RIDE40「最強の頂!フーファイター!!」

シン「そうですね。まずは白星が欲しいって考えですね。その考え、いいと思いますよ」

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