カードファイト!!ヴァンガード 熱血の先導者と努力の先導者   作:先導

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久しぶりにロックオンビクトリーをやっていますが、久々にやってみれば、本当に面白いですよ。まぁ、レギオンやストライドはできませんが、それも醍醐味ですね。

さて、今回から全国大会本線開始!そしてサブタイトルの通り、懐かしいチームが!

それではどうぞ!


ジュラシックアーミー

いよいよ始まったヴァンガードチャンピオンシップ、全国大会。会場は地区予選と比べ、とても広く、観客も多く集まって、大きな賑わいを見せていた。

 

「ではこれより、ヴァンが・・・」

 

「ヴァンガードチャンピオンシップ全国大会の」

 

「進行について」

 

「解説しちゃうぞー!」

 

『うおおおおおおお!!』

 

MCミヤが進行を進もうとした時、ウルトラレアにその役割を取られてしまう。だがそれでも観客は大歓声を上げている。

 

「いよいよですね」

 

「はい・・・」

 

全国大会に出場することになったアイチは緊張しつつも真剣みを帯びた表情をしている。

 

「コーリンちゃーーーん!!」

 

観客席にいる森川は相変わらずアイチたちよりコーリンを応援している。

 

「・・・俺らも?」

 

「それじゃあ・・・皆さんもご一緒に!」

 

森川に合わせ、井崎たちもウルトラレアに声援を送ろうとした時、森川は変な動きをし始める。それを見た時、井崎たちはかなり引いていた。

 

「コーーリンちゃーーーん!!」

 

「「森川~!!」」

 

友人から見ればとても恥ずかしい行為に井崎もメグミも涙目である。

 

 

 

RIDE35「ジュラシックアーミー」

 

 

 

観客席でそんなこともあっている間にMCミヤとウルトラレアはこの全国大会の進行について説明を開始する。

 

「皆さんも知っての通り、本日初戦初日です!今回の形式は3対3!これにあたってまず、出場する全48チームをまず、8つのチームに分けまーす!」

 

「1つのブロックに6チーム。このチームが総当たり戦を行い、そして上位3チームが決勝に勝ち抜けします」

 

「その上位3チームってどうやって決めるのー?」

 

「例えばこんな試合結果なら・・・1ブロック6つのチームのうち、チームAは5勝0敗、チームBは4勝1敗、チームCは3勝2敗。この優秀な3チームが決勝に勝ち抜けるの」

 

「でもさー、これ成績が並んじゃうってことはない?」

 

「その場合、対戦成績をより細かく見て判断することになるわ」

 

「そうやって決めるのかー!」

 

「とにかく選ばれるのは強いチームってこと!どうせなら5試合全勝し、ブロック最強を目指してほしいな!」

 

「決勝進出も間違いなしだね!」

 

「ええ!」

 

「「「みなさーん!頑張ってくださいねー!」」」

 

『おおおおお!!』

 

全国大会本戦、予選の全体のルールを終え、参加者は歓声を上げる。

 

(全勝すれば大会予選を・・・今日この1日目を勝ち抜ける・・・カムイ君のためにも、きっと勝ち抜いてみせる!)

 

離反してしまっているカムイのためにも、アイチはとにかくやる気に満ち溢れている。

 

「僕を先鋒に出してください!」

 

「え?」

 

アイチが先鋒に出ると言い出し、シンはきょとんとし、櫂たちも反応する。

 

「この予選、何としても勝ちたいんです!勝ってみせます!」

 

「・・・それじゃあ、中堅は私がやる」

 

「え?」

 

「地区大会じゃ、みんなに迷惑かけたからね」

 

「ミサキさん・・・」

 

「ご勝手にどうぞ」

 

中堅にミサキが出ることになり、アイチは心強さを示しているが、リンは普段通りにしている。

 

「それでは続けて、ブロック分けに発表です!コンピューターがランダムに選ぶ組み合わせは・・・これだぁ!!」

 

会場の大画面に出場チームの組み合わせがランダムに動きだす。

 

「まずAブロック!」

 

Aブロックの出場となったチームは・・・

 

チームQ4

チームジュラシックアーミー

チームユニオン

チームFFアクロバットリミテッター

チームマッスルブレイン

チームFFAL4

 

「お!Q4が1番最初とは、幸先いいですよ!」

 

「見て!」

 

ミサキはAブロックの組み合わせの中にあるチームFFAL4に注目させる。

 

「チーム・・・FFAL4?」

 

「チーム"フーファイターエーエルフォー"ですね。あれ、全国優勝チームですよ」

 

「確か、PSY(サイ)であのチームのリーダーと会ったよね」

 

「ええ⁉」

 

シンが驚く中、アイチの脳裏には、カードショップPSY(サイ)で出会った雀ヶ森レンが浮かび上がる。

 

「はい。雀ヶ森レンさん」

 

「「!」」

 

レンの名を聞き、櫂とリンは反応を示す。

 

「すごく強い人でした」

 

「そうですか・・・そうでしょうね・・・前回優勝チームがよりによって同じチームに・・・大変ですよ、これは・・・」

 

全国優勝チームが自分たちのチームと同じブロックにいることに、アイチは旋律を覚える。

 

一方観客席側のEエリアの入り口、チームQ4の様子を見に来ているカムイ。正体がばれないように髪は降ろしてはいる。ただ油断しているとすぐに元に戻ってしまうが。

 

「AブロックにチームQ4・・・くそぅ・・・」

 

カムイが嘆いていると、カズヤ、エイジ、レイジが話しかけてきた。

 

「見つけたぞ・・・このクソガキ・・・」

 

「カムイさん」

 

「探したっす」

 

カズヤたちに見つかってしまったカムイは紙製のメガネをかけてしらを切る。

 

「ひ・・・人違いだぜ?」

 

「はあ?」

 

「何言ってんすかカムイさん。カムイさん独特のカムイさんファッション」

 

「体にまとった熱血オーラ、見間違えるわけないでしょ」

 

(熱血・・・!)

 

熱血という言葉に若干ながら反応するカムイ。心なしか熱血オーラが私たちにも見える。

 

「NS!NB!」

 

「熱血少年、熱血バカ!あ!ほめてるんですよこのバカは⁉」

 

「HBっす」

 

「どっちも同じだろ?まぁ確かに、ちょっと今日は一欠航オーラも交じってるけどな」

 

「な、なんだとお前ら!!」

 

どっちにしても3人には正体がバレバレなカムイである。

 

「本当はチームに戻りたいんじゃないんですか?」

 

「誰よりも大会に出たがってたの、カムイさんだったっす!」

 

「べ、別に、全国大会に出たいなんて、思ってないんだからな」

 

「なんだよその嬉しくないツンデレは。ま、お前の気持ちはわからないでもないけどよ・・・いつもみたいにバーッて明るくいけよ?櫂なんざ気にしないでさ」

 

「誰になんて言われても、俺は戻らないし」

 

「「カムイさん・・・」」

 

3人は何とかカムイを説得しようとするが、聞く耳を持っていないカムイ。

 

「お前たちは俺様の代わりに・・・お義兄さんをしっかり応援してくれ!それが俺の最後の望みだ!!」

 

そう言ってカムイは涙を流しながらその場を離れていった。

 

「カムイさん!」

 

「STなんてそんな縁起でもない!」

 

「たく、変な意地張りやがって!」

 

カズヤたちは走り去っていったカムイを追いかけていく。

 

(カムイの方は俺に任せろ・・・大会の方は頼んだぜ、アイチ)

 

カズヤは大会をアイチたちに任せ、カズヤはカムイの説得に専念するのだった。

 

「では各チームの皆さんは決められた予選会場に移動してくださーい!」

 

観客席側でそんなことがあっている間にチームの組み合わせ抽選が終わったところだ。

 

「Aブロックの抽選ってどこー?」

 

「おお、Aブロックの会場はここだ」

 

「お、ラッキー!」

 

「移動面倒だもんなー」

 

「いやーよかったよかった」

 

移動をめんどくさがる森川たちはAブロックがここで安堵する。

 

「さあここから、チャンピオンシップ全国大会予選ファイトの始まりだーーー!!」

 

『おおおおおお!!』

 

「全国から集まったファイターの皆さん!」

 

「熱い戦い、見せてくださいねー!」

 

「期待しているよー!」

 

「「「ヴァンガード・・・ファイトーーー!!!」」」

 

『ヴァンガードーーー!!』

 

全国大会の一通りの進行が終了し、各各々のチームは指定されたエリアに向かって移動を開始する。アイチはチームカエサルの方を見つめる。

 

「チームカエサルは別のブロック・・・」

 

チームカエサルのメンバーたちは別のブロックに当たったらしく、チームQ4がカエサルとファイトする機会はないということだ。チームカエサルはチームQ4を見て、笑みを浮かべ、別エリアへと向かっていく。

 

「・・・変ね」

 

「え?」

 

突然疑問の声を上げるミサキにアイチは顔をミサキに向ける。

 

「あいつがいない・・・チームフーファイターAL4の雀ヶ森レンが・・・」

 

「あ・・・」

 

言われてみると確かに大会の説明中の時にも、レンの姿はどこにもいなかった。すると・・・

 

「久しぶりだな、櫂」

 

突然櫂に声をかけてきた人物がいた。その人物は大柄で紫の長髪、髭を生やした男性だった。

 

「テツ・・・」

 

どうも櫂はこの男、新城テツと知り合いのようだ。

 

「どうしたんだテツ?」

 

「知り合い?」

 

「昔馴染みだ」

 

テツのチームメイトの2人はテツにそう尋ね、淡々と答えるテツ。

 

「ああ!雑誌の取材で見たことがあります!あの子たち、AL4の3人です!」

 

「ええっ⁉」

 

どうやらこの3人は雀ヶ森レンが率いるチームAL4のメンバーらしい。

 

「ここでお前に会えるとはな。そして・・・」

 

テツはちらりとリンに視線を向ける。

 

「お前も久しぶりだな、リン」

 

「何?」

 

「・・・そうですね、テツさん。それに、キョウにアサカさんも」

 

「!お前は・・・」

 

「リン・・・っ!」

 

テツはリンと面識があるようでその様子に櫂は怪訝な顔をする。リンは淡々と答え、少年、矢作キョウは驚愕し、女性、鳴海アサカは憎悪に満ちた目でリンを睨みつける。

 

「エリカの報告通り、やはり来ていたのか。だが、まさか櫂と同じチームとはな」

 

テツがそう口にすると、金髪の女性が現れて、リンを睨みつける。彼女の後ろには、チームメイトらしき人物3人が控えている。

 

「・・・レンはなぜ来ていないのですか?」

 

「全国大会の予選ごとき、レン様が出ると思うか?お前たちにもわかるだろ?」

 

「・・・さぁ、どうでしょう?」

 

「・・・ふん、さあな。昔のことは忘れちまったぜ」

 

リンの問いにテツは淡々と答え、櫂とリンはそう口にする。

 

「2人とも・・・レンさんと知り合いだったんだ・・・」

 

「お前には関係ない!」

 

「部外者は口を挟まないでください」

 

「!ご、ごめん・・・」

 

アイチはレンと知り合いだったことに面を食らっているが、櫂とリンににらまれ、アイチは顔をうつ向かせる。

 

「・・・決勝には出るんだな?」

 

「お前たちが決勝に出られれば、会うことができるだろう」

 

櫂の問いかけにテツは答えるが、キョウとアサカ、金髪の女性、九嬢エリカは小バカにするように口を挟む。

 

「はっ、レン様は僕らの他にもそこの奴らを含めて3チームを出場させている。お前たちは決勝にも出られないだろうさ」

 

「決勝はフーファイター同士、これ決定事項よね」

 

「むしろ、あなたたちのような雑兵風情が私たちフーファイターとファイトできること自体、幸運ですわよね」

 

フーファイターはエリカのチームを含めた3チームを出場させていることに驚愕するアイチとミサキ。

 

「他に・・・」

 

「3チームも・・・!」

 

「そんなに強い仲間がいるなんて・・・フーファイター・・・雀ヶ森レン・・・何者なんでしょう・・・」

 

フーファイターの組織に底知れなさを感じとるシン。櫂とリンは動じていない。

 

「ともあれ、お前たちの再開を嬉しく思うぞ。フィールドで会おう」

 

そう言ってテツはキョウとアサカを連れ、その場を去っていく。

 

「ふん・・・行きますわよ、服部、花柳、川並」

 

「「はい、お嬢様」」

 

「はい、エリカさん!」

 

エリカもチームメイトの3人を引き連れてその場を去っていく。

 

「櫂君・・・リンちゃん・・・」

 

「聞いてたろ?昔のことは覚えてないってな」

 

「詮索しようなどバカな考えは起こさないように」

 

アイチは櫂とリンを気にかけようとしたが、当の本人たちから遠回しに関わるなとも聞こえる言葉を放たれる。

 

「櫂君・・・リンちゃん・・・」

 

「ほっときな」

 

「ミサキさん・・・」

 

「誰だって話したくないことはあるわ」

 

両親のことで思い悩んでいたミサキが言えば、かなり説得力があるためアイチはこれ以上のことは聞かないようにした。

 

「アテンションプリーズ!!それではいよいよ全国大会第1試合スタートです!」

 

『おおおおおお!!』

 

そんなことをしている間にいよいよ第1試合開始の時間となり、MCミヤが第1試合の組み合わせを発表する。

 

「各ブロック第1試合の組み合わせは・・・こちら!チームQ4VSジュラシックアーミー!!」

 

「私たちだわ」

 

「とりあえず、AL4とはまだ先ですね」

 

「ええ・・・」

 

「アイチ君」

 

「はい?」

 

「レンって人と櫂君や日下部さんのことはいずれわかる日も来ます。それよりも、今はファイトに集中しましょう!第1試合を勝ち抜くんです」

 

シンからの言葉を聞き、アイチとミサキは首を縦にうなずく。

 

「先鋒はアイチ君!」

 

「はい!」

 

宣言通り、アイチが先鋒となり、アイチは気合が入っている。

 

 

第1試合が始まる直前、対戦することになる各チームはそれぞれ待機室に入っていく。大勢の観客が見ている中でため、アイチには緊張の色もあるが、落ち着いている。

 

「緊張しますね」

 

シンはそう口にしているが、櫂やリンからは緊張の色が全く見られていない。

 

「ヴァンガードチャンピオンシップ、全国大会Aブロック、予選、第1試合先鋒戦!先導アイチ対龍堂グンジ!」

 

先鋒戦に呼ばれたアイチと、何やら軍服のような恰好をした男性、龍堂グンジが入場してきた。

 

(お義兄さん・・・)

 

カズヤたちから逃げているカムイはアイチの試合を観戦する。

 

「君の顔は見たことがないが、全国大会出場は初めてかな?」

 

「はい!」

 

「そうか。いい顔をしている。やる気に満ちておる」

 

「ありがとうございます」

 

全国大会出場経験のあるグンジはアイチをそう評価する。評価されたアイチは少し照れている。

 

「だがな少年・・・やる気だけでは、全国大会は勝ち進めんぞ」

 

「!」

 

グンジは闘志を纏い、アイチに向かってそう言い放った。

 

「両者、コンソールへ」

 

審判の指示に従い、アイチとグンジはコンソールの上に立つ。

 

「えっと・・・地区大会でも迷ったけど・・・ここでいいんだよね?」

 

迷っているアイチだが、グンジの纏う闘志をみて、冷や汗を浮かべる。

 

(全国大会・・・初めてじゃないみたいだ・・・自信満々で・・・。けど、僕だって負けられない!勝たなきゃならない理由があるんだ!!)

 

アイチが決意を抱いていると同時に、コンソールの機会が作動し、アイチとグンジの前にファイト台が出現する。そして、互いの準備を終わらせ、ファイトできる体制になる。

 

「では、試合開始!!」

 

「「スタンドアップ・ヴァンガード!!」」

 

ヴァンガードファイトがスタートしたと同時に、機械が反応し、ホログラムとして会場が岩が立ち上がり、本物の荒野となり、ファイターの姿も惑星クレイのユニットへと変化する。

 

「おおお!!」

 

「大迫力!!」

 

「すっげぇぇ!!」

 

あまりの大迫力に森川たちはかなり驚いている。

 

「ばーくがる!」

 

「ドラゴンエッグ!」

 

ばーくがる  PW4000

 

ドラゴンエッグ  PW4000

 

「さあ始まりました先鋒戦!私、MCミヤが解説のドクターOさんと共にお届けしたいと思いまーす!」

 

「ヴァンガードのことならお任せ・・・ヴァンガードに全てを捧げた男、ドクターーO!よろしく」

 

博識そうな男、ドクターOは自分の手でOを作りながら挨拶する。

 

「まずこちらAブロックではチームQ4対ジュラシックアーミー!先鋒戦ですねー」

 

「チームQ4は初めて見るチーム。どんな戦いを見せてくれるのか・・・楽しみで、ドキドキです!」

 

「俺の先攻!ドロー!ソニック・ノアにライド!」

 

ソニック・ノア  PW8000

 

「ドラゴンエッグのスキル発動!己をリアガードへ!戦闘、終了である!」

 

R   ノア    R

R ドラゴンエッグ R  グンジの手札5枚 山札43枚

 

「行きます!僕のターン!ドロー!うぃんがるにライド!」

 

うぃんがる  PW6000

 

「ばーくがるは移動!小さな賢者マロンをコール!」

 

小さな賢者マロン  PW8000

 

R うぃんがる マロン

R ばーくがる  R

 

「ばーくがるのブースト、うぃんがるでソニック・ノアをアタック!」

 

「ノーガードである!」

 

「ドライブチェック『ブラスター・ブレード』」

 

「ダメージチェックである『怒竜スパークザウルス』」

 

「マロンでソニック・ノアをアタック!」

 

「ノーガード!ダメージチェックである『サベイジ・デストロイヤー』」

 

「ターン終了します」

 

PW12000➡PW8000

PW8000➡PW8000  アイチの手札5枚 山札42枚  グンジのダメージ2枚

 

「先導選手、早々とダメージを与えましたねー」

 

「確かに順調・・・でもこれは全国大会・・・まだまだ油断はできません!」

 

「・・・ドッキドキ・・・ですか?」

 

ドクターOはかなりの頻度で自分の手でOを作っている。

 

「我がターンである!ドロー!餓竜メガレックスにライド!砲撃竜キャノンギアをコール!」

 

餓竜メガレックス  PW10000

砲撃竜キャノンギア  PW11000

 

「キャノンギア、スキル発動せよ!キャノンギアはコールされた時、味方1体を退却させる!ドラゴンエッグよ、犠牲となれ」

 

「仲間を犠牲に・・・カズヤさんと同じ戦法・・・」

 

「やむを得ん。キャノンギアはこうせねば前線に出られん。強力な兵器なのでな、他の兵を犠牲にするだけの価値はある。しかし、ドラゴンエッグも無駄死ににはさせん。

ドラゴンエッグのスキル発動!カウンターブラスト!ドラゴンエッグは手札に戻る!こうすれば、際の戦場に出られる。新たな補充兵としてな。かくして、我が軍は無限の進撃が可能となるのだ!これが、我がたちかぜデッキの真価なのである!!」

 

「すげぇ・・・!」

 

「本当にすごい・・・」

 

「そうだろ!魔侯襲来で強化されているのだ!」

 

「なんでお前が威張ってんだよ!」

 

「そうだよ!井崎のくせに!」

 

グンジが使用するたちかぜデッキに井崎は妙に威張っており、それによって森川とメグミに絡まれる井崎。

 

「そういや、お前のメインユニットだったな」

 

「「そういうことか」」

 

井崎のメインのデッキはたちかぜのため、強がりたい気持ちがあったのだろう。

 

「そういえばカズヤんもたちかぜがメインだったね?」

 

「ああ、そうだぜ。ま、あいつは普段使い慣れてるだろうし、驚きはしないだろうぜ」

 

カズヤが使いこなしているはたちかぜのため、ソウジはそう評価しているようだ。

 

そして当の本人はというと・・・

 

「やべぇ・・・めちゃかっけぇ・・・あいつも、あいつのたちかぜも・・・!」

 

驚きはしてはいないが、グンジとそのたちかぜに尊敬の眼差しを向けていた。

 

(気をつけろ・・・相手は強力、凶暴なユニットたちだ・・・)

 

「翼竜スカイプテラと草食竜ブルートザウルスをコール!」

 

翼竜スカイプテラ  PW6000

草食竜ブルートザウルス(引)  PW5000

 

キャノンギア メガレックス  スカイプテラ

  R      R    ブルートザウルス

 

「来る!」

 

「キャノンギアでうぃんがるをアタック!」

 

「ノーガード。ダメージトリガーチェック『孤高の騎士ガンスロッド』」

 

「メガレックスでうぃんがるをアタック!」

 

「ノーガード!」

 

「・・・ドライブチェック『暴君デスレックス』」

 

「ダメージトリガーチェック『小さな賢者マロン』」

 

「ブルートザウルスのブースト、スカイプテラでうぃんがるをアタック!」

 

「ノーガードです!」

 

「おい!攻撃を全部通すなんて、何やってんだよ⁉」

 

「ダメージトリガーチェック『うぃんがる』」

 

「戦闘、終了である」

 

PW11000➡PW6000

PW10000➡PW6000

PW11000➡PW6000  グンジの手札4枚 山札39枚  アイチのダメージ3枚

 

「はぁ・・・情けねぇ・・・いきなり3ダメージだぜ」

 

「1回でもガードすればねぇ・・・」

 

「う~ん・・・」

 

アイチが序盤から3回も攻撃を受けたことに後江中学生組は苦い表情をしている。

 

「まぁまぁ、アイチを信じて観戦しようぜ」

 

「ノーガードって宣言してるんだ。何か計算があるはずだぜ」

 

そんな後江中学生組にをたしなめるソウジと、何か考えがるのだと期待をしている三和。

 

「おっと、先導選手、何を考えているのか?」

 

「まぁ、ここは見守ってみましょう」

 

「(あえてノーガードでダメージを溜めたのは、このため・・・)

立ち上がれ!僕の分身!ライド!ブラスター・ブレード!!」

 

ブラスター・ブレード  PW9000

 

「スキル発動!カウンターブラスト(2)!キャノンギア、退却せよ!!」

 

「なっ・・・!そうか少年!先のノーガード宣言はこのスキルを使うためか!」

 

「あえてダメージを受け、カウンターブラストで利用する・・・うまくいきました!マロンを後ろへ移動!真理の騎士ゴードンと薔薇の騎士モルガーナをコール!」

 

真理の騎士ゴードン  PW8000

薔薇の騎士モルガーナ  PW6000

 

「モルガーナのパワーは6000・・・」

 

「ブーストするユニットもなし・・・」

 

「メガレックスを攻撃するにはパワー不足・・・」

 

「かといってパワーアップのためのスキルで1手札を1枚てるにはリスクが大きい・・・」

 

「なら、相手の攻撃力を少しでも削ぐ!」

 

モルガーナ ブラスター・ブレード ゴードン

  R     ばーくがる    マロン

 

「モルガーナでスカイプテラをアタック!」

 

「ノーガードだ!

スカイプテラ、スキルを発動せよ!カウンターブラスト!そしてスカイプテラは手札に戻る。我が軍の兵は無駄死ににはせんのだ!」

 

「ばーくがるのブースト、ブラスター・ブレードでメガレックスをアタック!」

 

「ノーガードだ!ドライブトリガーチェック『うぃんがる』」

 

ブラスター・ブレード(アイチ)はメガレックスに接近し、聖剣によってメガレックスの胴体を斬りつける。

 

「ダメージチェックである『砲撃竜キャノンギア』」

 

「マロンのブースト、ゴードンでメガレックスをアタック!」

 

「やらせん!ドラゴンエッグで応戦!」

 

「ターン終了です」

 

PW6000➡PW6000

PW13000➡PW10000

PW16000➡PW10000+SH10000=20000  アイチの手札4枚 山札37枚  グンジのダメージ3枚(裏2枚)

 

(与えたのは1ダメージか・・・けど、キャノンギアは退けたぞ!)

 

「う~ん、まぁ、アイチにしちゃまぁまぁか」

 

「いや、よくやってるって」

 

「そうだよ。実際キャノンギアを倒したしさ」

 

「・・・ま、でもこの辺からだと思うよ?」

 

「「「「ん?」」」」

 

「全国大会の本当の怖さが見えてきちゃうのはさ」

 

後江中学校生組はアイチの戦い方を評価しているが、シズクは冷静ながら冷や汗を浮かべながら全国大会の厳しさを語る。

 

「さて、お互い様子見を兼ねての前哨戦も終わり、中盤へ入ります!これから繰り出されるユニットは勝敗に直接絡んでくるはず!」

 

「うんうん」

 

「両選手どんなファイトを見せてくれるのか!!」

 

「ドッキドキですねー!」

 

ドクターOは毎回のごとく、両手でOを作っている。

 

「・・・それだけですか?」

 

「はい!ここは楽しんで観戦するのが1番です!」

 

「そうです!そOですね!」

 

ドクターOにつられてかMCミヤもドクターOと同じ動作を行っている。

 

「・・・何やってんの、シンさん?」

 

そしてどういうわけかシンもドクターOと同じ動作をしている。

 

「あれ⁉なんでしょうね・・・?」

 

どうも無意識にやってしまったらしい。これがヴァンガードの伝道師の力というべきか・・・。

 

「あ、店長ですよ?大会の時は監督って言ってもらえると嬉しいかもです」

 

「・・・わかった・・・シンさん」

 

「だから~・・・」

 

店長を意識してもらおうと試みるシンだが相変わらずの呼ばれ方である。

 

「少年よ、見事キャノンギアを倒したな」

 

「えっ・・・?」

 

「が、安心するのはまだ早い。キャノンギアを失っても、我が軍は微動だにせず!スタンド&ドロー!参戦させよう!我が軍最強の兵を!!」

 

「!!」

 

「栄光なる機械の竜よ!大地を駆けろ!ライド!暴君デスレックス!!」

 

暴君デスレックス  PW10000

 

(デスレックス・・・確かに強力なユニットだ・・・でも、どんなに強いユニットが出てきても、負けるもんか!カムイ君のために・・・仲間のためにも・・・このファイト、必ず勝って見せる!!)

 

強力ユニット、デスレックスの登場に、アイチはどのように対処していくのであろうか・・・?

 

to be continued…




アイチ「デスレックス・・・井崎君と戦った時も苦戦した覚えがあるけど・・・」

井崎「アイチ、油断するなよ。そのデッキは魔侯襲来で強化されたたちかぜデッキだ!」

森川「グレード3ユニットは何枚あっかな~♪」

メグミ「森川・・・!」

森川「行けー!アイチ!俺たちがついてるぞー!」

アイチ「仲間のユニットを犠牲にしてパワーアップする・・・すごい迫力だ!」

RIDE36「猛進!たちかぜデッキ!!」

アイチ「負けるか!負けるもんか!僕は・・・僕らは!勝利のイメージでカムイ君を迎えるんだ!!」

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