カードファイト!!ヴァンガード 熱血の先導者と努力の先導者 作:先導
さて、今回はカムイ君対ナギサちゃんの対決!ナギサちゃんが勝てば結婚とのことだが果たして・・・。それではどうぞ!
ヴァンガードチャンピオンシップ、関東第3地区予選も残す試合は決勝戦のみ。対戦するチームはチームクアドリフォリオことチームQ4。選ばれたのは先鋒はカムイ、中堅は櫂、副将はリン、そして渋々ながら編成を了承したカズヤは大将という組み合わせとなった。そんなチームQ4と戦うのは前回地区予選の優勝チーム、チーム男前だ。まずは先鋒戦でカムイが最初に戦うのはゴウキ・・・と思われたが、出場してきたのはなんとゴウキではなく、その妹であるナギサであった。さらにナギサはファイトに勝ったら結婚という条件を突き付けたのである。
「地区大会決勝戦!先鋒戦は葛城カムイ対大文字ナギサだ!さあどんなファイトを見せてくれるのか!この決勝戦までに素晴らしいヴァンガードファイトを見せてくれたファイターも次のファイトの糧となる戦い方を期待していることでしょう!もちろん我々観客を楽しませてくれるファイトを、そして悔いを残さない正々堂々のファイトを期待しましょう!!レッツイメージ!!レッツヴァンガード!!」
チーム男前からこれまで出場してこなかったナギサが出場にアイチは驚きで満ちていた。
「ナギサちゃんが先鋒戦に?どうして・・・?」
そんなアイチの疑問をリンが答える。
「驚くことではないです。ここまでファイトしなくとも、選手登録しておけば出場できます。私と戸倉さんと同じことです」
「そっか・・・」
リンの説明にアイチは納得した。その間にカムイは先鋒戦に出なかったゴウキに突っかかっていく。
「ゴウキ!お前俺と戦うって男の約束したろ⁉どういうことだよ⁉」
「確かに・・・。だが俺は、1人の漢である前にナギサの兄だ。かわいい妹の頼みを断るわけにはいかぬ」
「はあ?」
「こりゃまた清々しいほどのシスコンぶりだな」
ゴウキの回答にカムイは訳わからないといった表情になる。カズヤはゴウキの妹愛ぶりに若干呆れていた。
「笑うなら笑え。だが最後に勝つのは・・・愛だ!!」
「そうよ!愛よ!!」
「だあああ!!勝手に言ってろ!!」
「あの・・・そろそろ試合を・・・」
中々ファイトを始めないカムイとナギサに審判はかなり困り気味だ。
RIDE26「決戦!ノヴァグラップラー」
審判にファイトを始めるように言われるが、カムイには1つだけ疑問を抱いていることがある。
「そもそもナギサ、お前ヴァンガードファイトできるのか?」
というのもカムイがカードショップ男前でヴァンガードファイトしていたころ、ナギサはこれまでカムイのファイトを見ているだけでファイトした姿は今まで1回も見たことがないからだ。
「お前がファイトしてるところなんか見たことないぞ!」
「できるようになったんだもーん!」
「愛の力だ!!」
カムイの言葉にナギサはできると言い張り、ゴウキはそれを愛の力と堂々と宣言する。
「聞け。語るも涙聞くも涙の話を・・・」
ゴウキはナギサがヴァンガードファイトを始めるに至る出来事を語っていく。
「お前が、チーム男前をぶっ倒すとカードショップ男前に来なくなった日から、ナギサは悲しみに暮れていた・・・」
「ゴウキのアニキ補正が入ってます!」
「ひときわかわいく描かれてるジャパーン!」
「話の腰を折るな!続きだ・・・ある日、ナギサが俺にヴァンガードファイトを教えと頼んできた」
話をしている時、ゴウキはスバルをちらっと見て、スバルは顔を赤く染め上げてナギサの声マネで過去を表現する。
「うぅ・・・///ヴぁ・・・"ヴァンガードファイトできるようになったら、カムイちゃんといられるかもしれない!って思ったのー!"・・・///」
「その健気さに打たれた俺は、厳しい特訓をナギサに与えた。
「"強くなったら、カムイちゃん喜んでくれるかもー!"・・・うぅ・・・恥ずかしいですよ・・・ゴウキさん・・・///」
スバルは顔を真っ赤にした顔を両手で覆い隠す。
「一途なお前への愛の力がナギサをどんどん強くしていった!そしてついには、チーム男前のレギュラーの座を勝ち取るまでに成長したのだ!」
「レギュラー⁉」
「カムイちゃんの応援したかったから、ヒロシに代わりに出てもらっていたの」
つまりはチーム男前の本当のレギュラー座はナギサのものであってヒロシはナギサの代理として出場していたようだ。
「何⁉じゃあチーム男前はレギュラーを1人変えた状態で決勝戦まで来やがったってことか⁉」
レギュラーを変えた状態のままで決勝進出したという事実にカズヤは驚きを隠せなかった。それは後江中学生組も同じだった。
「あの子がレギュラーだったんだ!」
「それって、そうとう強いってことだよね」
「ま、だからといって、この森川様よりは劣るだろうがな♪」
「「いや、そう言うセリフはあそこに立ってからにしようよ」」
森川のお気楽な発言に井崎とメグミはド正論を言う。
「あはは!森川きゅんってホント単純~☆」
「はは!きっとそうだ!お前のそう言う超前向きなところ、大好きだぜ♪」
三和の発言にキャピタル一同は若干ながら引いていた。
「ゴウキが認めたってことは、それなりの実力ってことか・・・」
「カムイちゃん勝負よ!言った通り、ナギサが勝ったら結婚よ♡」
「そんな約束できるか!!」
ナギサのむちゃくちゃな約束にカムイが拒否すると、ナギサはカムイをほんの少し挑発する。
「自信ないの?」
「うぅ・・・エミさん・・・」
カムイはちらっとエミの方を向き、互いに恋人同士になった未来を妄想し、デレデレした表情になる。
(そうだ!エミさんと結婚するんだ!)
カムイの中で決心を抱き、ナギサの挑戦を受けた。
「よし!その勝負受けた!その代わり、俺が勝ったら諦めろ!!!」
「?」
カムイの言ってる言葉にエミはどういう事か理解できないでいる。
「なんか・・・胸がむかむかするのだが・・・」
「わかるわかる」
「俺は胸だけじゃなくて腹もイライラするんだが・・・」
「はは、多分この会場男の半分は同じ気持ちじゃねぇの?」
「「「「??」」」」
キャピタル側の男陣営(三和以外)はカムイに対してむかむかした感情を抱いている。子供であるエイジとレイジ、女子であるメグミとシズクはわからないでいる。
「わかった!」
カムイの出した条件にはナギサはあっさり了承した。
「人生をかけた2人のヴァンガードファイトが始まろうとしています!!」
「KKっす!勝ってください、カムイさん!」
カムイとナギサがコンソールの前に立つと、機械は起動し、ファイト台となる。ファイト台にデッキを設置し、互いに準備を行う。
「先鋒戦!スタート!」
審判の掛け声と共にカムイの人生をかけた(?)ファイトが始まる。
「「スタンドアップ・ヴァンガード!!」」
「バトルライザー!」
「バトルライザー!」
バトルライザー(醒) PW3000
「バトルライザー⁉ゴウキと同じグランブルーじゃないのか⁉」
「カムイちゃんと同じがいいんだもーん♡」
「うぅ・・・とにかく行くぞ!俺の先攻ドロー!タフ・ボーイに俺様ライド!」
タフ・ボーイ PW8000
「バトルライザーのスキルでリアガードへ移動!ターン終了!」
R タフ R
R R バトルライザー カムイの手札5枚 山札43枚
「私のターンね!スタンド&ドロー!いくよカムイちゃん!クイーン・オブ・ハートにナギサ様ライド!」
クイーン・オブ・ハート PW6000
「同じくバトルライザーのスキルでリアガードに移動ね♪」
「掛け声までカムイ君と同じ・・・ひょとして、2人は恋人なのに、今は喧嘩別れしてるだけなのかも!うふふ♪」
「・・・だ、そうです・・・」
見事に勘違いしているエミの解釈をエイジとレイジが糸電話を使ってカムイに伝える。
「ガーン!!違います!!俺とナギサは恋人じゃありません!!」
「うるっさ・・・」
ショックを受けたカムイが大声を出して誤解を解こうとしている。糸電話越しでも声が大きいので、シズクたちにも被害が出ている。
「俺が好きなのは・・・え・・・えみゅ・・・///」
「ん?エミュー?」
カムイは緊張のせいか舌を少し噛んでしまっている。先ほどの言葉をエミの解釈でエミューとなってしまっている。と、まぁ、カムイのそんな様子を見てナギサは不機嫌そうに頬を膨らませる。
R クイーン R
R バトルライザー R
「むぅ・・・バトルライザーが支援したクイーンでアタック!
バトルライザーのスキルで、ブーストされてるクイーンのパワープラス3000!」
「ノーガード!」
「ドライブトリガーチェック『シャイニング・レディ(☆)』やったぁ!クリティカルトリガー!クイーンにパワープラス5000して、クリティカルプラス1ね♪」
「ダメージトリガーチェック!1枚目『ジェノサイド・ジャック』2枚目『タフ・ボーイ』」
「ターンエンド!ブーストしたバトルライザーは山札に戻る」
PW12000➡PW8000 ナギサの手札6枚 山札43枚 カムイのダメージ2枚
「中々わかってるみたいだな」
「もちろん!愛の力よ♡」
「うぅ・・・俺様のターンだ!ジェノサイド・ジャックに俺様ライド!バトルライザーを前へ!そこへクレイソルジャーをコール!さらに、キング・オブ・ソード、ラッキー・ガールをコール!」
ジェノサイド・ジャック PW11000
クレイソルジャー PW4000
キング・オブ・ソード PW10000
ラッキー・ガール(醒) PW5000
「いくぜ!カウンター「ブラスト!」⁉」
カムイの言葉に合わせてナギサも言葉を被せてきた。
「でしょ?」
「たく・・・やりにくくて敵わねぇ・・・とにかく、ジェノサイド・ジャック、拘束解除!」
キング ジェノサイド バトルライザー
R ラッキー クレイソルジャー
「キングでクイーンをアタック!」
「ノーガード!ダメージトリガーチェック『クイーン・オブ・ハート』」
「ラッキー・ガールがブーストしたジェノサイド・ジャックでクイーンをアタック!そして・・・」
「ノヴァグラップラーにブーストしてもらってるから、ジェノサイド・ジャックはさらにパワープラス5000!」
「うぅ・・・俺様のセリフ・・・ドライブトリガーチェック『キング・オブ・ソード』」
「ダメージトリガーチェック『タフ・ボーイ』」
「クレイソルジャーがブーストしたバトルライザーでクイーンにアタック!」
「ノーガード!ダメージトリガーチェック『ラウンドガールクララ(治)』よし!ヒールトリガー!クイーンにパワープラス5000してダメージ1点回復!」
「ふーん、中々・・・」
「ターンエンド!」
PW10000➡PW6000
PW21000➡PW6000
PW7000➡PW6000(+5000) カムイの手札3枚 山札39枚 ナギサのダメージ2枚
「すごいねカムイちゃん!ヒールトリガーがなかったら、ダメージ3だったよ!」
「ヴァンガードファイトはパワーだ!」
「カムイちゃんらしくて好き!でも、ヴァンガードファイトは愛という名の駆け引きよ!」
「うぅ・・・いいから早くやれ・・・」
「うん!早く結婚したいもんね!」
カムイとナギサのやり取りにアイチとカズヤは苦笑い、観客にいる森川はイライラ度がさらに上がっていく。
「よし、多分この会場の半分敵に回したんだ。がんばれよ、クソガキさん」
「うぅ・・・⁉」
三和の何気ない一言にカムイは寒気が生じた。
「いくよ!マジシャンガールキララにナギサ様ライド!」
マジシャンガールキララ PW9000
「ジェノサイド・ジャックとは違うユニットを入れてきたのか!」
「キララ、タフ・ボーイ、シャイニング・レディをコール!」
シャイニング・レディ(☆) PW5000
キララ キララ R
タフ シャイニング R
「いくよ!シャイニング・レディがブーストしたキララでジェノサイド・ジャックにアタック!」
「ノーガード!」
「ドライブトリガーチェック『ツイン・ブレーダー』」
「ダメージトリガーチェック『アシュラ・カイザー』」
「うわーい!攻撃が当たった!」
「それくらいで喜ぶな」
「だって、キララは攻撃が当たった時、カウンターブラストできるんだもん」
「ええ⁉」
「カウンターブラスト(2)!山札から1枚ドロー」
「かなり勉強してきたみたいだな・・・」
「愛の力よ!結婚しようね、カムイちゃん!」
「するかーー!!俺が好きなのは・・・」
カムイはちらっとエミを見て、デレデレした表情をした。エミの隣にいる森川はイライラがさらに上昇。カムイの様子を見たナギサは不機嫌さを隠さない。
「むっ・・・カムイちゃんがお似合いなのはナギサだもん!」
「だあああああ!!だいたいお前は何でそんなに俺がいいんだ⁉俺はお前に何もしてねぇぞ⁉」
カムイの言葉を聞いたナギサはとても悲しそうな表情をしている。
「覚えてないの・・・?ナギサを助けてくれたこと・・・」
「えっ?」
「そう・・・あれはリンゴよ。赤いリンゴを食べたの。そしたら、のどに引っ掛かっちゃって・・・ナギサは気を失ってしまったの・・・。お兄ちゃんたちは泣くことしかできなくて・・・でもその時、カムイちゃんが偶然通りがかったの!」
「そんなことあったっけ?」
ナギサの回想にカムイは何とか思いだそうとする。
「事情を知ったカムイちゃんはナギサを優しく抱き起してチューしてくれたの♡そしたら・・・毒リンゴが取れて、ナギサは目覚めて・・・」
「ちょっと待てえええええ!!」
もう明らかにカムイの記憶と食い違いが発生している。という過去の回想が毒リンゴといってる時点で回想が童話だというのがわかる。
「それって白雪姫だろ!むさ苦しい妖精もやめろ!」
「あの時のチュー、忘れちゃったの・・・?」
「チューもないしそんな事実もない!!」
デタラメな回想にかなりご立腹なカムイ。
「カムイ王子、ナギサ姫の気持ちを受け止めてやれ!」
「ナギサ姫とはとってもお似合いだと思うよ、カムイ王子」
「「そーだそーだ!」」
「黙れー!!おとぼけ妖精四人衆!!」
「「「「おとぼけ・・・」」」」
そこに男前メンバーが茶々を入れてきたが、カムイの一喝で黙らせる。
「ナギサちゃん、よっぽどカムイ君のこと好きなんだね。少し羨ましいかも」
「だ、そうです・・・」
「うぅ・・・俺が好きなのはエミさんなんです・・・」
エミの言葉をそのままカムイに報告するエイジとレイジ。それにはカムイは泣き出してしまう。
「ナギサ・・・本気でぶっ飛ばすぜ。この勝負、俺は必ず勝つ!」
「むぅ~!タフ・ボーイがブーストしたキララでジェノサイド・ジャックにアタック!」
「ノーガード!ダメージトリガーチェック『ロック・ザ・ウォール』」
「ターンエンド!」
PW14000➡PW11000
PW17000➡PW11000 ナギサの手札5枚 山札37枚 カムイのダメージ4枚
「ヴァンガードチャンピオンシップ、地区大会会場です。ファイトが幾多繰り広げられましたこの大会もいよいよ決勝です!チーム男前対チームQ4!先鋒戦、葛城カムイ対大文字ナギサはほぼ互角な展開で進んでいまーす!!」
「俺のターン!スタンド&ドロー!
『HA-HAッHAッHA-!』
「ソウルチャージ『ラウンドガールクララ(治)』!インビンシブルがヴァンガードの時、山札からソウルに加え、ダメージを1枚表にする!バトルライザー退却!代わりにキング・オブ・ソードをコール!そして、タフ・ボーイをコール!」
キング インビンシブル キング
タフ ラッキー クレイソルジャー
「クレイソルジャーがブーストしたキングでキララにアタック!」
「バトルライザーでガード!」
「なら、ラッキー・ガールがブーストしたインビンシブルでキララにアタックだ!」
「ノーガード!」
「ツインドライブ1枚目『ハングリー・ダンプティ』2枚目『ハングリー・ダンプティ』」
『HAッHAッHA-!』
インビンシブルは宙に舞い、キララに向かって突撃のパンチを喰らわせる。パンチを喰らったキララは後ずさる。
「ダメージトリガーチェック『ハングリー・ダンプティ』」
「続け!タフ・ボーイのブーストでキングでキララにアタック!」
「ノーガード!ダメージトリガーチェック『ドグー・メカニック』」
「ターンエンド!」
PW14000➡PW9000+SH10000=19000
PW15000➡PW9000
PW18000➡PW9000 カムイの手札3枚 山札34枚 ナギサのダメージ4枚
「ダメージはお互いに4枚・・・」
「2人とも中々に強いね・・・」
「ま、俺ほどじゃないが」
「そうだよな、キング・オブ・ヴァンガードマケミだもんな」
「おお!なんかかっこいいな・・・てっ!俺の名前はカツミだ!!」
キャピタル側がそんな茶番をやっている間にナギサのターンになる。
「ナギサはカムイちゃんと結婚するの!」
ナギサはそう力強く宣言するが、カムイは心底嫌そうな顔をしている。
「
『HAッーHAッHA-!』
「また俺と同じ・・・⁉」
「インビンシブルのスキルでソウルチャージ『ドグー・メカニック』裏のダメージを1枚表に!ハングリー・ダンプティーをコール!」
ハングリー・ダンプティ PW9000
「ハングリーのスキル!このユニットがノヴァグラップラーのヴァンガードがいる時、ダメージゾーンのカードを表返す!」
「ダメージゾーンのカードが全て表に・・・」
「ラウンドガールクララをコール!」
ラウンドガールクララ(治) PW5000
キララ インビンシブル ハングリー
タフ シャイニング クララ
「タフ・ボーイがブーストしたキララで相手インビンシブルにアタック!」
「ノーガード!ダメージトリガーチェック『ラッキー・ガール(醒)』スタンドトリガー!パワーはインビンシブルに!キングをスタンド!」
「キララのカウンターブラスト(2)!1枚ドロー!」
「ああ・・・あと1枚ダメージを受けたら・・・」
「カムイさん・・・」
5ダメージ目まで追い込まれたカムイを本気で心配するエイジとレイジ。
(ナギサの奴、すげぇ・・・けどカムイだって・・・)
(そう・・・ナイスファイトですよカムイ君。落ち着いて)
「シャイニング・レディがブーストしたインビンシブルで相手インビンシブルをアタック!」
「バトルライザーでガード!」
ナギサ側のインビンシブルはカムイ側のインビンシブルにパンチを喰らわせようとした時、バトルライザーが間に入り、ナギサ側のインビンシブルは急遽突進を止める。
(もう少しだぞ、ナギサ!)
「ツインドライブ1枚目『ドグー・メカニック』2枚目『シャイニング・レディ(☆)』クリティカルトリガー!ハングリー・ダンプティにパワーとクリティカルを!」
「気持ちが引きに現れてる・・・」
「カードファイターとしては互角のようですね」
「ああ。葛城もミスはしていないな」
「クララがブーストしたハングリー・ダンプティで相手インビンシブルをアタック!」
「ハングリー・ダンプティでガードだ!」
「ターンエンド!」
PW17000➡PW10000(+5000)
PW15000➡PW15000+SH10000=25000
PW19000➡PW15000+SH5000=20000 ナギサの手札5枚 山札32枚 カムイのダメージ5枚
「「やったぁ!!」」
「おしい・・・がんばれナギサちゃん!愛はパワーだ!」
「も、森川・・・」
「何でナギサちゃんを応援してんのさこのバカミ!」
カムイが攻撃を凌ぎきったことにエイジとレイジはガッツポーズをとるが、森川は悔しさを出してるどころかナギサを応援している。
(がんばって、カムイ君・・・)
「俺のスタンド&ドロー!来た!」
「!!」
「勇気のたてがみ!正義の雄叫び!獅子王、ライオン・ヒートに俺様ライド!!」
ライオン・ヒート PW10000
「このターンで決めてやる!覚悟しろナギサ!」
キング ライオン キング
タフ ラッキー クレイソルジャー
「クレイソルジャーがブーストしたキングでインビンシブルにアタック!」
「覚悟するのはカムイちゃんの方よ!シャイニング・レディでガード!」
「まだまだ!ラッキー・ガールがブースト、ライオン・ヒートでインビンシブルをアタック!」
「結婚だもん!ツイン・ブレーダーでガード!」
「シールドの値が0⁉まさかありゃあ・・・」
「ツイン・ブレーダーのスキル発動!手札のノヴァグラップラーを捨てれば、この攻撃でダメージを受けない!」
コスト『ドグー・メカニック』
ライオン・ヒートは獣の雄たけびを上げながらインビンシブルに拳を振り上げようとしたが、ツイン・ブレーダーが介入し、ライオン・ヒートの進行を妨げる。
「くっ・・・その手があったか・・・!ツインドライブ1枚目『アシュラ・カイザー』2枚目『シャイニング・レディ(☆)』クリティカルトリガー!まだ行動してないキングにパワーとクリティカルをプラス!こいつの攻撃が通れば倒せる!タフ・ボーイでブースト、キングで結婚さよならアタック!!」
「ナギサはカムイちゃんと結婚するんだもん♡ツイン・ブレーダーでガード!
スキル発動!手札のノヴァグラップラーを捨てて効果を無効化!」
コスト『クイーン・オブ・ハート』
「守り切られた⁉そんな・・・」
PW14000➡PW10000+SH10000=20000
PW15000➡PW10000(完全ガード)
PW23000➡PW10000(完全ガード) カムイの手札3枚 山札30枚 ナギサのダメージ4枚(裏2枚)
「カムイちゃん、結婚だね♡」
「ま、まだファイトは終わってねぇ!」
「ナギサのスタンド&ドロー!来た!勇気のたてがみ!正義の雄叫び!獅子王、ライオン・ヒートにナギサ様ライド!!」
キララ ライオン ハングリー
タフ シャイニング クララ
「結婚式は素敵なお城がいいな♡タフ・ボーイがブーストしたキララで相手ライオン・ヒートにアタック!」
「城なんか行かねぇ!シャイニング・レディでガード!」
「フリルいっぱいのウェディングドレスを着るの!クララがブーストしたハングリー・ダンプティで相手ライオン・ヒートにアタック!」
「俺は着ねぇぞ!ハングリー・ダンプティでガード!」
「2人で永遠の愛を誓おうね♡シャイニング・レディがブーストしたライオン・ヒートで相手ライオン・ヒートにアタック!」
「誓わねぇぞ!インターセプト!キング・オブ・ソード、ダブル!」
ナギサ側のライオン・ヒートが思いっきり腕を振り回し、カムイ側のライオン・ヒートに拳をぶつけようとするが、キングが2機、立ちふさがる。
(トリガー次第で守り切れる・・・!)
「ライスシャワー!ツインドライブ1枚目『ライオン・ヒート』」
(よし・・・)
「バージンロード!2枚目!ウェディングケーキ!『ラッキー・ガール(醒)』スタンドトリガー!」
「なああああ!!?」
「ライオン・ヒートパワーアップ、キララスタンド!」
だがナギサ側のライオン・ヒートの拳があまりに強く、キング2機を簡単に壊し、カムイ側のライオン・ヒートにダメージを与える。
「け・・・結婚なんかするもんか・・・!これに賭ける!ダメージトリガーチェック『ラウンドガールクララ(治)』やった!ヒールトリガー!ライオン・ヒートにパワープラス5000!そして、ダメージ1枚回復!
(やった!これでキララがもう1枚攻撃してきても、ライオン・ヒートには通じない・・・)」
「ダーメ♡逃げられないよカムイちゃん♡」
「えっ?」
「ライオン・ヒートは相手のヴァンガードに攻撃を当てた時に、カウンターブラストできるの♡」
「だあああああ!!そうだったああああ!!」
「カウンターブラスト(2)!これでタフ・ボーイをスタンド!さあ、指輪の交換よ!タフ・ボーイがブーストしたキララで相手ライオン・ヒートにアタック!ウェディング・ホールド!!」
「うわあああああああ!!!」
キララはカムイ側のライオン・ヒートに向かって、星の魔法を放つ。魔法弾がカムイ側のライオン・ヒートに直撃し、ライオン・ヒートはそのまま意識を失ってしまった。その際にカムイはナギサと結婚した姿でチーム男前メンバーの天使に祝福されるイメージを浮かべてしまった。
(ああ・・・俺のイメージと違うけど・・・なんか・・・これでもいいような・・・)
PW17000➡PW10000+SH10000=20000
PW14000➡PW10000+SH5000=15000
PW15000(+5000)➡PW10000+SH10000=20000(+5000)
PW22000➡PW15000
ダメージチェック『クレイソルジャー』
カムイのダメージ6枚 ナギサのダメージ4枚 勝者ナギサ
「先鋒戦、大文字ナギサの勝利!」
『おおおお!!』
「ゴールイン!」
「うおおお!!強いぞ!!かわいいぞナギサ!!」
「やったぁ!!」
「すごいよナギサちゃん!!」
「ジャパーン!!」
勝利を収めたナギサは満面の笑みを浮かべる。ナギサの勝利でチーム男前メンバーも喜びを分かち合っている。
「カムイ君・・・」
「最善の防衛をしてたけど・・・ナギサちゃんのあのトリガーの引きの強さに敵わなかったってところね」
アイチは悔しそうにしているカムイを心配し、ミサキは冷静に分析をしている。
「女神様お世話になりました・・・」
「SN・・・さよならです・・・」
「えっ?」
エイジとレイジは泣きながらエミに大げさなことを言っている。エミは何のことかわからないでいる。
「大事なことを教えてもらったぜ・・・愛は勝ち取るものなんだな!うおおおお!!コーリンちゃーん!!今すぐ俺とヴァンガードファイトを!&コーリンだあ!!」
「テンションたけー」
「これはもう筋金入りだねー☆」
「コーリンちゃあああん!!」
「森川恥ずかしい・・・」
「このバカミが迷惑をかけてすみません・・・」
今回のファイトで愛の素晴らしさを知った森川は周りの声も気にせずコーリンにエールを送っている。隣にいる井崎は森川の行為に恥ずかしさを感じており、メグミは周りの観客に頭を下げて謝罪している。
「コーリンの名前を叫んでる変な人がいるよ?」
「んん?またあいつか・・・」
舞台裏のカーテンにいたウルトラレアのコーリンは森川の行為に困ったようだ表情をしている。
「少しは面白くなりそうね」
スイコはチームQ4のメンバーを見て、笑みを浮かべている。
「負けた・・・エミさんとの結婚が・・・」
負けたことでひどく落ち込んでいるカムイの前にいつの間にかウェディングドレスを着こんだナギサが立っていた。
「カムイちゃん・・・約束通り結婚ね。さあ、誓いのチューしよー♡」
「ううぅ・・・!」
本気でキスを迫ろうとするナギサを見てカムイはすぐに逃げようとするが、すぐ後ろにはゴウキが立っていた。
「おめでとう!我が義弟よ!」
「い、いやだ・・・」
「カムイちゃん♡」
「いやだあああああああ!!!」
「カムイちゃーん♡」
そしていつものカムイとナギサとの追いかけっこが始まった。その光景にカズヤもアイチも微妙な表情をしている。
「う~ん、青春ジャパーン!」
「いやぁ、楽しそうだなぁ!」
「楽しいファイトが1番さ」
「同感ですよ。そう思うでしょ?アイチ君、カズヤさん。楽しいファイトをしようね」
「え?う、うん・・・」
「お、おう・・・」
何はともあれ、チームQ4の先鋒戦は敗北し、幸先の悪いスタートをきってしまった。
to be continued…
カズヤ「俺に優勝できるかどうか責任が来るのかよ⁉アイチも出たがらねぇしよぉ・・・」
カムイ「カズヤさん!勝ってください!僕とアイチお義兄さんの未来がかかってるんです!」
カズヤ「ちょ、必死過ぎでいつもの口調じゃねぇぞ⁉そんなこと言ったってよぉ・・・この前まで櫂やカムイと戦ってたからなぁ・・・」
カムイ「そうですよね・・・忘れてください・・・今のは僕の夢です、戯言です~・・・」
カズヤ「その前に櫂のファイトが・・・」
RIDE27「秘められたメッセージ」
アイチ「え?櫂君が僕に何かを伝えようとしている・・・?」
櫂「俺の戦いを見てイメージしろ!」