カードファイト!!ヴァンガード 熱血の先導者と努力の先導者 作:先導
さて、今回でグランブルーデッキ解禁です!さらに、あの人も登場!さらには・・・
それではどうぞ!
不死の恐怖!グランブルーデッキ
カードキャピタルショップ大会が終了した翌日、アイチ、カズヤ、カムイがここでファイトを行っている子供たちを見て、微笑ましそうにしている。というのも、子供達がショップ大会に参加していた人物の影響があるのももちろんのことだが、何より、いつも通りに楽しそうにファイトしている姿が微笑ましいのだ。
「どうしたんですか?アイチお義兄さん」
「あ、カムイ君!ショップ大会、終わったんだなって」
「・・・ファイナルターンか・・・」
「それ、日下部も言ってたな。あれって櫂の影響だよな」
カウンター席にいるミサキはショップ大会での櫂のファイトのことを思い返していた。ミサキの言葉にカムイはリンに敗北したことに相当悔しがっている。
「くっそー!俺は櫂をぶっ倒すどころか、カードショップクイーンにも負けたことが心残りです!」
「僕は楽しかった。勝ち負けなんかどうでもいいって思ってたから。でも・・・」
「でも、やっぱり負けたら悔しいね、ヴァンガードファイト・・・」
「だな。負けたらやっぱ悔しい。お前らの気持ち、痛いほどわかるぜ。もっと強くなりたいぜ・・・」
ショップ大会で負けたことの悔しさを振り返り、カズヤはそう言った。カズヤの後者の一言に、カムイが提案を出す。
「だったら別のショップに行って、武者修行しかねぇよ!」
「・・・」ギロッ!
「「「うっ・・・」」」
別のショップと聞き、ミサキはギロリとカムイを睨み付ける。その様子にビビった3人はミサキに聞こえないように会話をする。
「でも僕ら、他のショップ知らないし・・・」
「へへへ、任せてくださいよ。俺、いい店知ってます」
「マジか!連れてってくれよ!」
「もちろんだぜ!そこは、カードショップ男前っていって、つえぇ奴が揃ってて・・・」
カムイが店の名前を出した後、何かを思い出し・・・
「ああああああああ!!」
突然大声を上げた。その様子にはアイチとカズヤは驚き、ミサキはご立腹だ。
(そういやぁ、あそこにはあいつがいたんだ・・・でも、カズヤとお義兄さんに約束しちゃったし・・・)
カムイはとある少女を思い出し、顔を青ざめる。ここでカムイの中のショップ行き反対心が頭の中に語りかける。
『ダメダメ!行くなカムイ!あいつに会ったらどんな目にあわされるか・・・。沈思黙考!石橋は叩いて渡ろう!』
(瀕死木魚・・・?)
反対心がそう語るが、ここで賛成心が語りかけてきた。
『やめろやめろ!後ろ向いてたらダメダメだ!ここはこう考えるんだ!アイチお義兄さんに恩を打っとけば、将を射んと欲すればってね!』
(この場合将ってエミさん?)
『なんて頼りがいがあるんだ!エミのお婿さんは、君しかいない!』
カムイの頭の中でそんなやり取りをしていると、カムイは顔を朱に染めて1人で笑っている。
「えへへへへ・・・///」
「カムイ君?」
「あー、またこいつの妄想か」
頭の中を整理して、カムイの気持ちは行くに決心した。
「そうだよ!それに、あいつがいつも店にいるとは限らねぇ!いや!今日はきっといねぇ!そんな気がする!」
「何1人で語ってんだ?気持ちわりぃ」
カムイの1人ごとにカズヤ・・・いやミサキと店長代理も怪訝な顔をしている。
「いきましょう、アイチお義兄さん!お婿さんは僕なんですから!」
「え?」
「さ、行きましょう!・・・あー、そうだカズヤ、ミサキさん!瀕死木魚とか、錦糸卵とかって意味わかる?」
「「はあ?」」
カムイのいきなりの訳わからない単語にカズヤとミサキはさらに怪訝な顔をする。
「あーいや、何でもねぇ!さ、行こうぜ!アイチお義兄さんも!」
「う、うん・・・」
カムイはアイチを連れてせっせとカードショップ男前に向かう。カズヤは2人についていきながらさっきの単語の意味を解読する。
(錦糸卵・・・瀕死木魚・・・ああ、沈思黙考か・・・)
言葉の意味をようやく理解できたカズヤ。カードキャピタルにいるミサキも、ちょうど解読できた。
「「こいつ(あんた)には無理(だな)」」
中と外で息がぴったりと合ったカズヤとミサキであった。
RIDE20「不死の恐怖!グランブルーデッキ」
カードキャピタルから出た3人は道を歩きながらこれから向かうカードショップ男前の話をする。
「カムイ君、これから行くショップに強い相手がいるって言ってたよね?」
「はい、アイチお義兄さん!去年全国大会に出場したチームがいるんですよ」
「全国大会だぁ?」
カムイの言葉に引っ掛かったカズヤの疑問に答えるカムイ。
「俺たちはカードキャピタルの代表チームに選ばれただけなんです。ショップの代表チーム同士の地区大会があって、そこで優勝しねぇと、全国大会の出場権が得られないんだよ。どこもレベルが高いから、勝ち抜くのは大変なんだよ!」
「そうなのか・・・」
「目指せ!全国大会!」
カズヤは大会の詳細を納得し、カムイが全国大会に気合を入れている間に、目的地であるカードショップ男前に辿り着いた。
「ここに、去年の地区大会優勝者が・・・」
3人は息を飲みながら、ショップの中へと入っていく。中に入ってみると、まるで海賊に似たような恰好をしたファイターが大勢いた。
「うっ・・・」
「お、おおぅ・・・」
その光景に少しビビってしまうアイチとカズヤ。
「おお、カムイじゃねぇか。久しぶりだな」
「しーー!!」
そこにカムイの知り合いが話しかけてきた。カムイは静かにするようにジェスチャーし、周りをきょろきょろしだす。
「・・・ふぅ、どうやらいねぇみたいだな。ついてましたね、アイチお義兄さん?」
「え?」
「どういことだよ?」
カムイの安堵の意味がわからないアイチとカズヤは困惑する。
「ゴウキいる?」
「もちろんさ。船長ー!カムイですよ!」
「船長?」
「マジで海賊風なのな・・・」
知り合いが船長と呼ぶと、奥にいたバンダナを被った大男が樽に似た椅子から立ち上がり、3人に近づく。近くにいた取り巻きらしい3人は男についていく。
「奴らが去年、全国大会に出場したチームですよ」
「へぇ、あいつらが・・・」
「チーム男前っていうんだよ。地区大会で、俺たちが倒さなきゃならない相手だよ」
「チーム男前・・・」
男は3人の前まで近づき、カムイの頭を優しくなでる。
「おおお!カムイか!久しぶりだな!元気だったか?」
「元気に決まってるぜ、ゴウキ!」
「本当に元気そうだね、カムイ君」
「お前も久しぶりだな、スバル」
「はっははははは!」
カムイは男の手を振り払う。男は愉快そうに笑っている。
「ところでカムイ君、君が人を連れてくるなんて珍しいね」
「というより、初めてじゃないか?」
「は、初めまして!先導アイチです!カムイ君にはいつもお世話になってまして!」
「俺は橘カズヤだ。カムイとは、まぁ、ダチ公だな」
アイチとカズヤは初めて会う男に軽い自己紹介をする。
「そうか!俺は、大文字ゴウキ!よろしく!で、隣にいるのが、天城スバルだ!」
男、大文字ゴウキは軽く自己紹介し、隣にいる水色の髪で首にバンダナを巻いている大人しそうな少年に肩を置く。少年はだいたいアイチと同い年だ。
「初めまして。天城スバルです。こちらが、中津川ヒロシさん、こちらが小松原カオルさんです。よろしくお願いします」
「「よろしくー!」」
少年、天城スバルは隣にいるチームメイトである中津川ヒロシと小松原カオルの分を合わせて、丁寧に自己紹介する。
「「よ、よろしく」」
「それはそうとカムイ君、考えてくれたかな?僕たち、チーム男前のメンバーになることを」
「え?」
「何っ⁉」
スバルの放った言葉にアイチとカズヤが反応する。カムイがチーム男前のメンバーになるという言葉を。
「何度も言ってるだろ?お断りだって」
「ゴウキさんの誘いでも?」
「しつこいぞ!俺は、このカズヤとアイチお義兄さんと一緒にカードキャピタルの代表になったんだ」
どうやらこの誘いは何度も行われていたらしく、カムイはその度に断っているようだ。
「今度の地区大会でお前らを倒す!!」
「・・・残念だ。お前の実力を買っていたのに」
カムイの宣戦布告を聞いたゴウキは残念そうな表情になる。
「カムイ、今の話マジなのか?」
「ああ」
「どうして?全国大会に行ったチームなのに・・・」
「強い奴らの仲間になるんじゃなくて、強い相手と戦いたかったからですよ」
アイチとカズヤの疑問にカムイがそう答える。
「などとかっこつけてはいるものの・・・」
「本当は違うよな!ジャッパーン!」
「うぐっ・・・」
「ジャパン・・・?」
「えっ?どういうこと?」
カムイがチームを断る理由は別にあるというヒロシとカオルの言葉にアイチは首を傾げていると・・・
「カムイちゃーーーーーーーん!!!」
「うおおおおおおお⁉」
ショップの入り口から1人の女の子が入店し、そのままカムイをタックル付きの抱き着きを行う。カムイはその勢いに吹っ飛ばされ、壁に激突する。
「カムイちゃん、大好き!!」
少女は笑顔のままでカムイに抱き着き続けている。
「・・・あっ!彼女なんだ!」
アイチはこの光景に2人の関係に納得する。
「そうなの!ナギサ、もう小学4年生になったから、もう結婚できるのよ!」
注意、小学校4年生では結婚できません。
「できるか!!てか、彼女でもねぇし、離れろ!!」
「カムイちゃーん!」
「くっつくなっつーの!!」
カムイは少女との関係を否定し、少女を引き離そうとしているが、一向に離れる気がない少女。
「おいまさか、チーム男前に入らねぇ理由って・・・」
「ご明察通り、カムイはナギサが苦手なんだ」
「それもあって・・・ゴウキさんには悪いけど、あの2人の相性、最悪なんです」
「ジャッパーン」
カムイがチーム男前に入らない理由が少女にあったことに対して、カズヤは少し唖然としている。カムイと少女との関係を知っている3人とは対照的に、ゴウキはうんうんと2人の関係に頷いている。
「うんうん、好きなだけ抱き着くがいい、我が妹よ!」
「「妹?」」
どうやらあの少女はゴウキの実の妹らしい。名前は大文字ナギサ。
「妹のナギサだ。かわいいだろう!」
「「はあ・・・」」
「妹はいるか?」
「俺は、いねぇな」
「僕は、います」
「先導は同士だったか!!ならわかるだろう!妹は何をしても許せる!そう思わないか、先導?」
「え?あ、はい・・・」
「妹の笑顔を守るためなら、俺は何でもする。妹を不幸にする奴はゆるさない!!」
「重度のシスコンだな・・・」
「僕も何度も注意してるんですけど・・・もう諦めました・・・」
ゴウキのかなり、いや度のすぎたシスコンぶりにアイチは軽く拍子抜け、カズヤはかなり引いている。あろうことかチームメイトのスバルまで諦めて苦笑いという始末。
「離れろってばー!!」
「やーだ!カムイちゃん、久しぶりに会ったんだもーん!」
「そうか!だったらこの際ハッキリ言っておく!俺はお前のことなんか好きじゃねぇ!!」
「ガーン!!」
「カムイ君・・・」
「お前このシスコンの前でよくそんなこと言えたな・・・」
カムイのハッキリとした拒絶の言葉に、カズヤはこれから起こることを予想して、顔を青ざめる。当のナギサはカムイの言葉にショックを受けたかと思えば・・・
「聞こえなーい!」
聞こえないふりを決めてきた。この様子にはカムイは頭痛で頭が痛くなる。
「頭いてぇ・・・。ナギサー!」
「聞こえないー♪聞こえないー♪」
「ナギサぁ・・・」
「はーい!!」
「聞こえてんじゃん!!」
この様子にゴウキ、ヒロシ、カオルは笑っており、アイチ、カズヤ、スバルは苦笑いを浮かべている。
「よーく聞け!俺が好きなのは・・・」
「ナギサちゃん!」
「違う!!俺が好きなのは華憐で清楚で笑顔がかわいい人なんだ!お前みたいながさつで人の話を聞かない強引な奴とは違う!!」
カムイの言葉にゴウキは反応し、険しい表情になる。
「俺には好きな人がいるんだ!」
「それはあたし!」
「違う!!」
カムイの言葉に反応しているゴウキはカムイに近づき、強引にカムイの頭を掴む。
「うおおおっ⁉いててててて!!」
「お兄ちゃん、返して!カムイちゃんはナギサのー!」
「カムイ、今言ったこと、本当なのか⁉」
「ああ!本当だ!!好きな人はナギサじゃねぇ!他にいる!!」
「なんだとぉ~!!」
「俺の好きな人はここに・・・ここにいるアイチお義兄さんの・・・い、い、い、いも、いもう・・・」
「ああっ⁉お前まさか・・・こんな奴を好きになったのかぁ!!?」
ゴウキが指を指した人物はアイチだった。
「えっ⁉」
「はあ⁉」
「「えぇっ⁉」」
「えええ⁉」
ゴウキの盛大なる勘違いにここにいるメンバー全員が驚愕する。
「そ、そんな・・・」
「違うってば!!アイチお義兄さんじゃなくて・・・え、エミ・・・」
「・・・許せん・・・!!」
カムイが訂正しようと試みるが、時すでに遅し、勘違いしているゴウキはアイチに向けて怒気を放つ。
「違うってば・・・」
「カムイちゃーん!」
ゴウキを止めようとするカムイだったが、ここでナギサが再びカムイに抱き着く。
「妹を不幸にする奴は許さん・・・!」
「えぇ⁉」
ゴウキは怒気を放ちながらアイチに近づく。
「俺が実力を認めたカムイが、兄さんと呼ぶほど尊敬しているお前のことだ。よほど実力のあるヴァンガードファイターなんだろうよ」
「そ、そんなことは・・・」
「いや!俺は確信した!そうに違いない・・・ならば!俺とファイトしろ!負けたらカムイはナギサのものだ!!お前も、カムイのことはきっぱり諦めてくれ」
「え、え、えええ⁉意味わかりませーん・・・」
「ゴウキさん・・・」
「ま、まさか・・・そう来るとは・・・www」
ゴウキの変な賭けのファイトにアイチは困惑する。スバルはゴウキに呆れ、カズヤはまさかの展開に笑いをこらえている。
「いろいろ間違ってるし・・・何でそうなるんだよぉ・・・?」
「カムイちゃん、男の人好きだったの?」
「違ーーう!!!」
☆
そういう訳で、何の因果かわけもわからずファイトをすることになったアイチとゴウキ。互いにデッキをシャッフルし、ファイトの準備を進める。
「気をつけてください、アイチお義兄さん!ゴウキのグランブルーデッキには、恐ろしい戦略が・・・」
「男の勝負に口出しは無用!」
カムイがアイチにゴウキの戦略をアドバイスしようとしたが、従業員、もとい団員の言葉にそれを遮られる。
「ありがとう、カムイ君。でもせっかくだから、大会のシュミレーションのつもりで、僕1人の力で戦ってみるよ」
「まぁ、何もしねぇよりかはだいぶマシだな」
「アイチお義兄さん、頼みます!」
カムイはアイチの勝利を全力で祈っている。
「ナギサちゃんは、僕らと一緒に観戦しようか」
「頼むぞスバル!大人しく見ているんだぞ、ナギサ!」
「ちぇっ、どうせならナギサがカムイちゃんとファイトしたかったー」
ナギサは不満そうに頬を膨らませる。
(理由はともかく、全国大会まで行った人と戦えるんだ・・・頑張ろう!)
アイチは強敵相手に全力で挑もうと心構える。
「妹の恋路を邪魔する奴は許さねぇ・・・!」
「・・・えっ?」
いろいろと間違っているゴウキの言葉に訳わからないといった表情になるアイチ。
「いくぜ」
互いの準備を整えて、ファイトが始まろうとしていた。
「「スタンドアップ・ヴァンガード!!」」
「ばーくがる!」
「案内するゾンビ!」
ばーくがる PW4000
案内するゾンビ PW5000
(初めて見るユニット・・・グランブルーデッキか・・・。怖いけど、同じくらい楽しみ!)
「グランブルーねぇ・・・」
「グランブルーを知ってるんですか?」
「まぁな。つっても、トリガーの補助の役目を担ってるとこしか見たことねぇ」
「じゃあほぼ初めてってことですね。よく見ていてください、グランブルーデッキの素晴らしさを」
「さあ、恋泥棒、お前からだ!」
「恋泥棒・・・?えっと、うぃんがるにライド!」
うぃんがる PW6000
「ばーくがるの能力で、自身をリアガードサークルに移動させます!
そして、ばーくがるのスキルで自身をレスト!山札からふろうがるをコール!」
ふろうがる(醒) PW5000
「ターン終了です」
R うぃんがる R
R ばーくがる ふろうがる アイチの手札5枚 山札43枚
「俺のターンだ!ドロー!いくぜぇ!伊達男ロマリオにライド!」
伊達男ロマリオ PW8000
「案内するゾンビのスキルで自らを移動!」
「ばーくがると同じ能力・・・?」
「そして、サムライ・スピリットをコール!」
サムライ・スピリット PW7000
ゾンビ ロマリオ R
サムライ R R
「ロマリオでうぃんがるをアタック!」
「ノーガードです!」
「ドライブチェック『大幹部ブルーブラッド』」
「ダメージチェック『孤高の騎士ガンスロッド』」
「サムライ・スピリットがブーストした案内するゾンビでうぃんがるをアタック!」
「ノーガード!ダメージチェック『世界樹の巫女エレイン(治)』ヒールトリガー発動!うぃんがるにパワープラス5000!そして、ダメージを1枚回復させます!」
「ターンエンドだ」
PW8000➡PW6000
PW12000➡PW6000(+5000) ゴウキの手札5枚 山札42枚 アイチのダメージ1枚
「僕のターンです!ドロー!立ち上がれ!僕の分身!ライド!ブラスター・ブレード!!」
ブラスター・ブレード PW9000
「ふろうがるを移動させます!そして、薔薇の騎士モルガーナ、そして小さな賢者マロンを2体コール!」
小さな賢者マロン PW8000
薔薇の騎士モルガーナ PW6000
モルガーナ ブラスター・ブレード ふろうがる
マロン ばーくがる マロン
「マロンの支援を受けたふろうがるで、ロマリオを攻撃!」
「ノーガードだ!ダメージチェック『突風のジン』」
「続け!ばーくがるの支援を受けたブラスター・ブレードでロマリオを攻撃!」
「ノーガードだ!」
「ドライブチェック『大いなる賢者バロン』」
「ダメージチェック『深淵の呪術師ネグロマール』」
「もう1体のマロンの支援を受けたモルガーナでロマリオを攻撃!」
「お化けのちゃっぴーでガード!
ちゃっぴーのスキルによって山札から、キャプテン・ナイトミストをドロップゾーンへ!」
(え?大切なユニットを使わないで、ドロップするって?)
アイチは大事なカードをそのままドロップゾーンに送る行為にどういうことかわからないでいた。
「??ターン終了です」
PW13000➡PW8000
PW13000➡PW8000
PW14000➡PW8000+SH10000=18000 アイチの手札3枚 山札39枚 ゴウキのダメージ2枚
(ゴウキのグランブルーデッキに注意しなきゃならねぇのは・・・あのドロップゾーンだ・・・)
「俺のスタンド&ドロー!ライド!キャプテン・ナイトミスト!」
キャプテン・ナイトミスト PW8000
「スキル発動!ヴァンガードサークルにいるキャプテン・ナイトミストはドロップゾーンに他のナイトミストがいるなら、自分のターンの間、パワーがプラス3000される!」
「ドロップゾーンに干渉できるスキルだと⁉」
(そうか・・・さっきのターンはこのためだったんだ・・・。豪快な人だと思っていたけれど・・・でっきは自密に計算されている・・・)
「イービル・シェイドと、大幹部ブルーブラッドをコール!」
大幹部ブルーブラッド PW10000
イービル・シェイド PW6000
ゾンビ ナイトミスト ブルーブラッド
サムライ イービル R
「ブルーブラッドでブラスター・ブレードに攻撃!」
「大いなる賢者バロンでガードします!」
「イービル・シェイドのブーストしたナイトミストでブラスター・ブレードに攻撃!
イービル・シェイドのスキル発動ヴァンガードをブーストした時、!山札の上から2枚をドロップゾーンに送ることで、ナイトミストにパワープラス4000だ!」
ドロップゾーンに送ったカード 『大幹部ブルーブラッド』『お化けのちゃっぴー』
「ノーガードです!」
「ドライブチェック『ルイン・シェイド』」
「ダメージチェック『閃光の盾イゾルデ』」
「サムライ・スピリットのブーストをつけて、案内するゾンビでブラスター・ブレードに攻撃!」
「ノーガード!ダメージチェック『沈黙の騎士ギャラティン』」
「ターンエンドだ」
PW10000➡PW9000+SH5000=14000
PW21000➡PW9000
PW12000➡PW9000 ゴウキの手札3枚 山札35枚 アイチのダメージ3枚
「アイチの奴、苦戦してるな・・・」
(アイチお義兄さん・・・)
「僕のスタンド&ドロー!降臨せよ!戦士たちの主!ライド!騎士王アルフレッド!!」
騎士王アルフレッド PW10000
「ほーう」
「ふろうがるを退却させ、沈黙の騎士ギャラティンをコールさせます!」
沈黙の騎士ギャラティン PW10000
モルガーナ アルフレッド ギャラティン
マロン ばーくがる マロン
「マロンの支援を受けたギャラティンでナイトミストを攻撃!」
「ノーガードだ!ダメージチェック『ナイト・スピリット(☆)』クリティカルトリガー発動!ナイトミストにパワープラス5000!クリティカルプラス1!」
「くっ・・・アルフレッド、ロイヤルパラディンの団結の力を見せて!アルフレッドでナイトミストを攻撃!
ロイヤルパラディンのリアガード1体につきパワープラス2000を得ることができる!5体でパワープラス10000!」
「ノーガードだ!」
「ツインドライブ!ファーストチェック『小さな賢者マロン』セカンドチェック『孤高の騎士ガンスロッド』」
アルフレッドはナイトミストに接近し、聖剣で斬撃を繰り出す。攻撃を喰らったナイトミストは、まだまだ余裕といった表情を見せる。
「ダメージチェック『ダンシング・カットラス』」
「マロンの支援を受けたモルガーナでナイトミストを攻撃します!」
「ルイン・シェイドで防御だ!」
「ターン終了します」
PW18000➡PW8000(+5000)
PW20000➡PW13000
PW14000➡PW13000+5000=18000 アイチの手札3枚 山札34枚 ゴウキのダメージ4枚
「俺のターンだ!スタンド&ドロー!生と死を超越した人造人間の、この世ならざる力を見よ!ライド!モンスター・フランク!!」
モンスター・フランク PW10000
「サムライスピリットと案内するゾンビを前列と後列に移動!
ドロップゾーンにあるナイトミストのスキル!カウンターブラスト!サムライスピリットを退却!蘇れ、キャプテン・ナイトミスト!」
ドロップゾーンに送られていたキャプテン・ナイトミストがユニットを生贄にし、場から蘇った。
「海賊は何度でも蘇る」
「カウンターブラストでドロップゾーンから⁉」
「そんなのありかよ⁉」
「ちぃ・・・とうとう出ちまったか・・・。ゴウキの得意パターン・・・無限復活地獄!1度この技が発動したら最後、二度と逃げ出すことができねぇ!」
「これこそが、いや、ドロップゾーンの干渉こそが、グランブルーデッキの真骨頂なんです」
ナイトミスト フランク ブルーブラッド
ゾンビ イービル R
「イービル・シェイドがブーストしたモンスター・フランクでアルフレッドを攻撃!
イービル・シェイドのスキル発動!山札の上2枚をドロップゾーンへ!『深淵の呪術師ネグロマール』『キャプテン・ナイトミスト』」
「!!」
「イービル・シェイドのスキルで得たパワープラス4000をモンスター・フランクに!」
「・・・防御しません」
「ツインドライブ。ファーストチェック『大幹部ブルーブラッド』セカンドチェック『ダンシング・カットラス』」
モンスター・フランクはゆっくりアルフレッドに近づき、目の前までくると、奇声を上げ、アルフレッドに強力なパンチを繰り出した。
「ダメージチェック『薔薇の騎士モルガーナ』」
「案内するゾンビのブースト、ナイトミストでアルフレッドを攻撃!」
「ノーガードです!ダメージチェック『閃光の盾イゾルデ』」
「ブルーブラッドでアルフレッドを攻撃!」
「マロンで防御!」
「ターンエンドだ」
PW20000➡PW10000
PW13000➡PW10000
PW10000➡PW10000+SH5000=15000 ゴウキの手札4枚 山札28枚 アイチのダメージ5枚
(すごい・・・全ての攻撃が次のターンに繋がっているなんて・・・)
「アイチのダメージは5、ゴウキは4、後がねぇな・・・」
「僕のターンです!スタンド&ドロー!
(このターンで攻め切らなきゃ!)」
モルガーナ アルフレッド ギャラティン
マロン ばーくがる マロン
「いきます!マロンの支援を受けたモルガーナでモンスター・フランクを攻撃!
モルガーナのスキル!手札を1枚ドロップして、ターン終了までパワープラス4000!」
「うまい!防御に使えねぇグレード3を利用して、パワーアップしやがった!」
「ノーガードだ。ダメージチェック『サムライ・スピリット』」
「頼んだよ、アルフレッド!モンスター・フランクを攻撃!」
「突風のジンで防御だ!
ジンのスキル!手札をドロップして、攻撃を無効化する!」
コスト『ダンシング・カットラス』
アルフレッドはモンスター・フランクに接近し、聖剣を振るうが、そこに突風のジンが現れ、ジンが巻き起こす暴風の前に身動きが取れず、後退するしかなかった。
「くっ・・・でも、まだツインドライブがあります!ファーストチェック『沈黙の騎士ギャラティン』セカンドチェック『幸運の運び手エポナ(☆)』クリティカルトリガーゲット!ギャラティンにパワープラス5000!クリティカルプラス1!マロンの支援を受けて、ギャラティンでモンスター・フランクを攻撃!」
「ブルーブラッドとルイン・シェイドでガード!・・・手札は使いきった」
(やった!この攻撃が通れば・・・!)
「バカ!安堵するんじゃねぇ!」
「インターセプトを忘れてるぞ!ナイトミストでインターセプト!防御成功だ!」
「そんな・・・全力の攻撃を、防がれちゃうなんて・・・」
(ここまでか・・・)
もはやこれまでかと思われていたが、アイチはゴウキの前列の盤面が開いており、相手の手札が0となったのを気づき、まだ勝機はあると考えたアイチ。
「ターン終了です」
PW18000➡PW10000
PW20000➡PW10000(完全ガード)
PW23000➡PW10000+SH15000=25000 アイチの手札4枚 山札29枚 ゴウキのダメージ5枚(裏1枚)
「まだ諦めないのか?」
「はい。ナイトミストも失って、さらに手札もない。これなら、攻めるのも苦しいはず。ゴウキさんが防げたなら、僕にも防げる可能性はあります!」
(なんだ、自信たっぷりじゃねぇか。さすがアイチだな)
(さすがアイチお義兄さん!いい諦めの悪さだぜ!・・・て、言いたいとこだけど・・・)
「勝負は俺が守り切った時点でついている!」
「えっ・・・?」
「俺のスタンド&ドロー!突風のジンをコール!」
突風のジン PW6000
「言ったはずだ、海賊は何度でも蘇る!
キャプテン・ナイトミスト!カウンターブラスト!ジンを退却!ナイトミスト、復活!!」
「またカウンターブラストで⁉」
ナイトミスト フランク ブルーブラッド
ゾンビ イービル R
「ブルーブラッドでアルフレッドにアタック!」
「うぃんがるで防御します!後2回・・・」
「これで決まりだぁ!不死なる破壊王の荒ぶる魂の元に、全てが生贄となるのだ!イービル・シェイドがブーストしたモンスター・フランクでアルフレッドにアターック!
さらに、イービル・シェイドのスキル発動!山札の上から2枚をドロップゾーンへ!『ナイト・スピリット(☆)』『スケルトンの見張り番(醒)』モンスター・フランクにパワープラス4000だぁ!」
「未来の騎士リューとギャラティンで防御します!」
「ツインドライブチェック。1枚目『お化けのちゃっぴー』『荒海のバンシー(☆)』クリティカルトリガー!モンスター・フランクにパワープラス5000、クリティカルプラス1だ!」
モンスター・フランクはアルフレッドに近づき、渾身の1撃を放とうとする。アルフレッドを守ろうと、リューとギャラティンが前に出るモンスター・フランクは左手のパンチでリューとギャラティンを吹き飛ばし、右手のパンチでアルフレッドに攻撃を加えた。
(後は・・・このダメージチェックに賭けるしか・・・)
アイチは2回のヒールトリガーを出ることに賭けて、ダメージチェックに移る。
「・・・参りました」
ダメージチェック『うぃんがる』
PW10000➡PW10000+SH5000=15000
PW20000(+5000)➡PW10000+SH15000=25000
アイチのダメージ6枚 ゴウキのダメージ5枚 勝者ゴウキ
「いいいいやっはーーー!!」
『ふおおおおおお!!』
ゴウキの勝利によって、男前の常連と従業員、団員は興奮で笑って大騒ぎだ。ゴウキも笑ってそれに応えている。
(完敗だ・・・これが、全国大会に出る、ヴァンガードファイターの実力なんだ・・・。なりたい・・・この人みたいに・・・いや、この人以上に強く・・・)
アイチはこの敗北でゴウキのような強さ、それ以上になりたいと強く願った。
「あと一歩で守れたのに、おしかったな、アイチ」
「相変わらずつえぇなぁ」
カズヤはアイチの肩に手を乗せ、労いの言葉をかける。カムイはゴウキの強さに関心を抱いている。
「さすがです、ゴウキさん!とってもかっこよかったです!男前です!」
「そうだろう?もっと崇めてもいいんだぜ?」
「さすがお兄ちゃん!」
「ははは!これで、カムイはナギサのものだ!二度と近づくなよ?」
「えっ?あ、いや!僕とカムイ君はそんな関係じゃ・・・」
アイチはゴウキの誤解を解こうとすると、カズヤとカムイが助け舟を出す。
「男同士の恋とか気持ちワリィだろ?ホモじゃあるまいしよぉ」
「そうだよ!それは早とちりで勘違いだってば!」
「えへへ、やっぱりカムイちゃんはあたしのこと好きなのよね?」
「うんうん!」
誤解を解けたのはいいが、結局は振出しに戻ってしまっている。
「へへ、カードキャピタルの奴らは、今年もたいしたことないようですね」
「去年は他のチームの人たちに1回戦で負けてましたよね」
「恐れるに足らず!ジャッパーン!」
「何をー!地区大会じゃ、絶対俺たちが勝つったら勝つ!!」
チーム男前の挑発に似た言葉にカムイが堂々とそう宣言した。
「かっこいい!カムイちゃん、がんばってね!」
「お、おう・・・」
「カムイちゃん、大好きーー!!」
「うわあああああ!!」
「カムイちゃーん!!!」
「ひえええええ!!」
カードショップ男前でカムイとナギサの追いかけっこが始まったのであった。
to be continued…
カズヤ「いやー、マジすごかったな、カムイ」
カムイ「本当に、荒れ狂うハリケーンの中に放り込まれた気分だ・・・」
アイチ「うん、何度倒しても復活して来るユニット・・・確か、無限・・・」
カムイ「え?・・・ああ!」
アイチ「あはは、確かにあのナギサちゃんってかわいいけど、パワフルだったね」
カムイ「俺、いや、僕はエミさん一筋です!」
RIDE21「スバルの男への道のり」
カズヤ「あのゴウキって奴が強かったんだ、きっと他の連中もつえぇんだろうな」