絃神島
今は夕方、しかし昼の様な明るさの中、街の道の中央に向かい合っている2人の人影があった。
1人は気だるげな顔をしている青年 暁古城
そしてもう一人は、銀の槍を構えた少女 姫柊雪菜だった。
2人は臨戦態勢になっていた。
古城は、尾行していた少女を人違いと説明し、少女から離れていくところだった。
すると少女を2人組の魔族がナンパしていた、そして色々あり、争いになり魔族の1人の吸血鬼が眷獣を解放し、少女はその銀の槍によって魔族を殺しそうだった少女を止めるため古城はその争いの中へ入っていったのだ。
「おいあんた、仲間連れて逃げろ。これに懲りたら中学生ナンパするとかやめろよな」
古城は、呆れたように言った。
そして、ナンパ組は恩に着るぜー とクールに去っていた………
「なんで逃がすんですか」
雪菜は不満そうに口を尖らせる。
「なんでって、普通生命は奪っちゃ行けないんだよ」
「普通の人にこの槍は素手で止められませんが」
「そう言う事じゃないんだが」
「やはり人違いではないですね。暁古城、いえ第四真祖!!」
「そうかな?」
古城は、銀の槍を向けられても恐れているようでは無かった。そしてその気配が雪菜の防衛本能を刺激していた。
「動かないでください」
「へぇ、動いたらどうするんだ?」
古城は楽しそうに聞く。
「それはもちろん、倒すだけです」
雪菜はきっぱりと言う。
「じゃあ…倒してみろよ」
古城は凄まじい殺気を放った。
その瞬間、雪菜の本能は身の危険を感じ、古城へ飛びかかっていた。
雪菜は銀の槍"雪霞狼"を振るう。
その槍は、古城の心臓へ深くと突き刺さる。
「え?」
雪菜は瞬間、疑問を抱いた。
何故暁古城は、抵抗しなかったのか?
その疑問はすぐさま消失した。
「へぇただの槍じゃないんだな。1回殺されたわ」
すると古城の体の半分が赤黒く目玉の多い怪物へとへ変貌した。
「ッ!?」
雪菜は驚いていたが、身の危険を感じるとすぐ元の調子に戻った。
雪菜は槍を古城の胸から抜き、襲い来る怪物へと切りつける。
いかなる怪物であろうともこの銀の槍は魔力を無効化し、真祖であれ殺せると言われるものだ。しかし古城には効果が無かった。否、効果外であったのだ。
「こりゃ驚いた。まさか獅子王機関の切り札の槍か。まぁこればっかは相手が悪い、俺のこれは魔力じゃない。言うなれば死だからな」
次の瞬間には雪菜は首を掴まれ、地に押し倒されていた。
「しかし、困ったなぁ俺の生命が一個減っちまった」
古城の顔は気だるげな顔から一変、獰猛な獣のような顔になっていた。
古城は、牙をギラりと見せる。
この世界の吸血鬼の吸血衝動は性的興奮によるものだ。
だが雪菜には、古城の吸血は別の様に見えた。
その時、さっきの騒ぎで、近くの警備隊がつくきそうだった。
「ちっ、これじゃあ味わえないな、ったくお前も見逃してやるから次、敵になったら殺すぞ」
古城は深く計り知れない殺気を放つとあっさりと雪菜から離れていった。
「あ、あなたは何が目的なんですか!」
雪菜は恐怖を抑え聞く。
「ただ守りたいものを守り、楽しく生きるそれだけだ」
そう言うと古城は、微かに笑うと影となり消えた。
その場には、まだ恐怖に震える1人の少女が残っていた。
…………
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難しい……
何か変なところがあれば教えていただけるとありがたいです。