小ネタ集。   作:穂堂

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今日は一段と冷えるのでずっと布団と愛を語らっています。
指が悴んでタイピングし辛い。


第6話『ようやく彼と彼女の始まりが終わる。』

Aパート

 

 

-シーン3-

「ねぇ、比企谷君」

「おう?」

「その、あの…つ、付き合ってくれないしら」

「すまん、俺には戸塚が居る」

「言葉が足りなかったわね。買い物に、よ」

 

 

-シーン5-

「小町ー、この辺りでいいんだよな?…あ、あれ?小町見なかったか?」

prrrrrr…ガチャッ

『はいはーい?』

「あ、お前今何処に居んだよ」

『え?あー…、小町買いたい物色々あるからすっかり忘れてたよー』

「みんなで回りましょうって言ったのお前だろ。妹の頭がここまで残念なことになっていたとは…お兄ちゃんちょっとショックだよ」

『兄が知らないうちに変態になっていた小町の方がショックだよ』

「俺はポリシーを持って恥じることなく生きている」

『いや、ちょっとは恥じらおうよ』

 

 

-シーン6-

Take1

「俺、そんなに不審かな?」

「まぁ、変態だという時点で充分に不審よ」

 

Take2

「俺、そんなに不審かな?」

「どうやらこのエリアでは男性の1人客は警戒されるようね」

「(俺がここに居てもできることは無さそうだな)俺あっちの方に居るからー」

「待ちなさい。私のセンスに任せるつもり?自慢ではないけれど、私は一般の女子高生と離れた価値基準を持っているのよ」

「自覚はあったんだな」

「だから、その…手伝ってもらえると助かるのだけれど」

「雪ノ下からというだけで、由比ヶ浜は何でも喜ぶと思うぞ」

「……それもそうね。じゃぁこれで(本)」

「(『人との接し方~距離の保ち方篇~』か)おーい、感謝の気持ちはどうしたー」

 

Take3

「俺、そんなに不審かな?」

「どうやらこのエリアでは男性の1人客は警戒されるようね」

「(俺がここに居てもできることは無さそうだな)俺あっちの方に居るからー」

「待ちなさい。私のセンスに任せるつもり?自慢ではないけれど、私は一般の女子高生と離れた価値基準を持っているのよ」

「自覚はあったんだな」

「だから、その…手伝ってもらえると助かるのだけれど」

「(でも、俺も女子にプレゼンして惨敗した覚えはあるが、プレゼント買ったことなんてないぞ)まぁでも、店の中入れないしなぁ」

「はぁ…、この際仕方無いわ。あまり距離を開けないようにして頂戴」

「は?距離?」

「言わなければわからないの?貴方、空気を吸って吐くしかできないのなら、そこらのエアコンの方が余程優秀よ」

「(確かに。空気読む機能とかあれば超便利)」

「つまり、今日1日に限り恋人のように振る舞うことを許可する、ということよ」

「俺、恋人なんて居たことないから振る舞いとかわからんぞ」

「なら、友達?」

「友達居ないのも知ってるだろ」

「なら、どういう振る舞いならできるのよ」

「せいぜい下僕ってところだな」

「不審感が増すじゃない」

 

 

Bパート

 

 

-シーン1-

「雪乃ちゃんの姉、陽乃です。貴方お名前は?」

「はぁ、比企谷です」

「比企谷…へぇ~、比企谷君ね。うん、よろしくね。2人はいつから付き合ってるんですか~?ほれほれ言っちゃえよ~」

「ただの同級生よ」

「彼氏じゃないですけど」

「君もムキになっちゃって~。雪乃ちゃんを泣かせたりしたらお姉ちゃん許さないぞ~?」

「俺には戸塚が居ますから」

「相変わらず戸塚君への愛は揺るがないのね」

「戸塚…君?え?男!?君、ソッチの趣味なの!?」

「戸塚限定ですけどね」

 

 

-シーン2-

「ひゃんひゃんっ!はっはっはっはっ!ひゃんひゃんひゃん!」

「い、犬が……」

「ひゃんひゃんひゃんひゃん!」

「ひ、比企谷君……」

「ひゃうーん!」

「ほれ。おい、飼い主どうした」

「はっはっはっはっ」

「放し飼いかよ。……ん?どうした雪ノ下?」

「な、何でもないわ」

「もしかして犬苦手か?」

「そんなことあるわけないじゃない」

「ふぅん……ほれ。(ずいっ)」

「ひっ!」

「やっぱ苦手じゃねぇか。ほれほれ」

「ちょ、ちょっと……」

「ごめんなさーい!うちのサブレがご迷惑をー!」

「おう、由比ヶ浜」

「あれ?ヒッキーとゆきのん?え、ええ?なんで一緒なの?」

「「なんでって…別に…」」

「あ!やっぱいい!ダイジョーブなんでもなーい!休みの日に2人で出掛けたらそんなの決まってるよね」

「そんなことより由比ヶ浜」

「な、何?」

「雪ノ下…ほれ(ずいっ)」

「ひっ!」

「あれ?ゆきのん、犬、苦手なの?」

「みたいだぞ。見てみ、ちょっと涙目になってる」

「ホントだ。怯えてるゆきのん……いいかも」

「だろ?罵倒された時とは違うゾクゾク感だか快感っていうか…虐める側の気持ちが少しわかった気がする」

「なんていうか…堪んないね!」

「おう、堪らん」

「でもヒッキー、やりすぎると後で大変なんじゃない?」

「それはそれでむしろご褒美だ」

「い、いいから犬を遠ざけてくれないかしら…」

 

 

-シーン5-

「由比ヶ浜。お前なんか勘違いしてねぇか?」

「ちょ、ちょっと待って!じゃ、2人は別に付き合ってたりとかしてないの?」

「そんなわけねぇだろ」

「由比ヶ浜さん。私でも怒ることくらいあるのよ。大体あの男にまともな男女交際なんてできるはずがないでしょう。そもそも人との交際ができてないのに」

「ほっとけ。男女交際よりも主従関係でたまに下剋上が望ましい」

「げこくじょー?」

「上と下の立場が入れ替わることだ」

「あ、この間の怯えてるゆきのん、クセになっちゃったんだ」

「おう、定期的に堪能したい」

 

 

-シーン7-

「ね、それ、開けていい?」

「お好きにどーぞ」

ガサゴソ

「わぁ!ねぇ、似合う…かな?」

「ちょ、ちょっと待て。いやそれ、犬の首輪なんだけど。何?俺に飼われたいの?」

「え!?さ、ささ先に言ってよ!バカ!さりげなくSっぽいこと言わないでよ!」

「いてっ!……まぁ、俺は養われたい方だから頼まれても飼わないけどな」

「ったくもー、平塚先生のとこ行ってくる!……ありがと…バカ」




八幡はちょっぴりS属性を得た。
由比ヶ浜もちょっぴり影響を受けた。
姉のんの存在感が霞んだ。

さて、傷物語冷血編2週目の入場特典を貰いに行ってきますね。

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