少なくとも、30人の方が私の駄文を楽しみにしていると思っちゃっていいんですよね?
ありがとうございます。
では、時間に追い詰められて作り上げた11話目です。
Aパート
-シーン1-
ピンポーン
「居留守か?」
「ならまだいいけど。本当に出られないくらい体調悪かったら…」
ガチャッ『はい』
「ぁ、ゆきのん!私、結衣!大丈夫?」
『えぇ、大丈夫だから…』
「(だから、だから何だ。だから帰れとでも言うつもりかこいつは)いいから開けろ」
『ど、どうして、居るの?』
「下僕が看病に伺いました」
『帰って』
「すまん、冗談だ。本当はただ罵倒されに来ただけだ」
『本当に帰って』ブツッ
-シーン2-
Take1
「…くしゅん!」
「ごめんなさい、お茶も出さずに」
「い、いいよそんなの。私やるし」
「「由比ヶ浜さんやめて。座っていてくれるかしら
おい由比ヶ浜止めろ。お前は大人しく座っていろ」」
「2人してヒドくない!?」
Take2
「…くしゅん!」
「ごめんなさい、お茶も出さずに」
「い、いいよそんなの。私やるし」
「体調の方は心配しないで。休んでだいぶ楽になったから」
「体調の方は、か」
「……あのね、ゆきのん。私と、ヒッキーを頼って。誰かとかみんなとかじゃなくって。私たちを頼って。ついでに罵って!」
「折角、途中まではいい雰囲気だったのに……最後で台無しね」
-シーン3-
カチャ
「ありがと、ゆきのん。ふぅー…ふぅー…」
「んくっんくっんくっ…はぁ。じゃ、俺は帰るから」
「ぇ?わ、私も…」
スッ…
「由比ヶ浜さん……少しでも動けば爪を立てるわ」
「ゆ、ゆきのんがついに物理的に責めてきたー!」
「由比ヶ浜お前…肉体的ダメージもウェルカムかよ…」
「比企谷君は違うのかしら?」
「苦痛を伴うのはノーセンキューだ」
「ゆ、ゆきのん?さっきから結構動いて待ってるんだけどまだかな?まだ爪は立てないのかな?焦らされるのはそれはそれで好きだけど!」
「まさか催促されるなんて……由比ヶ浜さん、貴女、比企谷君と同じくらい変態よ?」
「ゆきのん限定だよ!」
-シーン5-
「相模さん、みんな揃ったけど」
「あ、はい……雪ノ下さん?」
「え?あ…それでは委員会を始めます。本日の議題ですが、城廻会長から連絡があった通り文化祭のスローガンについてです」
友情・努力・勝利
「(それは違うだろ)」
面白い!面白すぎる!~潮風の音が聞こえます。総武高校文化祭~
「(そりゃ駄目だろう)」
一意専心
「(ん、まぁ、書きそうなやつに心当たりがある)」
ONE FOR ALL
「お、ああいうのちょっといいよなぁ。1人はみんなのために。俺は結構好きなんだ、ああいうの」
「ふっ…そんなことか、簡単だろう。1人に傷を負わせてそいつを排除する。1人はみんなのために、よくやってることだろう?」
「比企谷…お前…」
「じゃぁ、最後ウチらの方から」
拌~ともに助け合う文化祭~
「う~わぁ~…」
「何かな?何か変だった?」
「いや別に」
「何か言いたいことがあるんじゃないの?」
「いや、絆って書きたかったんだろうが…字、間違えてんぞ。それ、撹拌の拌だ。『いいこと言ったー』みたいな顔してっけど、その字はかきまぜるって意味だ。まぁ、委員会を引っ搔き回した委員長にはぴったりな字だとは思うぞ。うん」
「くっ…揚げ足取って偉そうなこと言うんならあんたも何か案だしなさいよ」
「それじゃぁ…」
入~よく見たら片方楽してる文化祭~
「人、良く見たら片方楽してる文化祭、とか」
「比企谷君、それ、入るになっているわよ。国語だけが取り柄なのだから書き間違えは恥ずかしいわよ?相模さんに指摘した直後では尚更ね」
「おう、雪ノ下に冷たく指摘されたくてワザと間違えた」
「あっははははは…馬鹿だ!馬鹿が居る!もう最っ高!はぁ…はぁ…あー駄目だ、お腹痛い!」
「陽乃、笑い過ぎだ」
「はぁ…、委員会の時くらいその変態性をどうにかできないのかしら?」
Bパート
-シーン1-
「やぁやぁ、しっかり働いているかね?」
「御覧の通りですよ」
「しっかりとは働いてないみたいだねぇ」
「(なんでだよ、超やってんだろ)」
「だってさぁ、この議事録には比企谷君の功績は入っていないじゃない?」
「雪ノ下さんが実行委員の女子を誘った回数と相手はしっかり記録に残してありますよ」
「それ、記録に残してどうするの?文化祭に関係ないじゃない?」
「俺のために使います」
「比企谷君のため?」
「雪ノ下にこの記録を報告すれば、無駄な記録を作ったことに対して何かしら罵倒してくれると期待してですよ」
「雪乃ちゃんの代わりにお姉さんが罵倒してあげよっか?」
「いいでしょう。試しに罵倒されてあげますよ」
「ではでは……、バッカじゃないの。こんな無駄なもの作ってる時間は無いの。やるべきことをしっかりやりなさい。……どう?」
「駄目ですね。全然響きません。まだ陰口の方が響きますよ」
-シーン3-
「時間押してんな」
「比企谷君、巻くように指示を出して」
「さっきから出してる。モールス信号で」
「モールス信号を解読できるわけないでしょう?相模さんよ?」
「いや、普通の高校生は大抵解読できないと思うけどな」
「なら、何故モールス信号で指示出しをしているのよ。」
「いや、たぶんだが普通にジェスチャーで指示出ししたところで相模の奴は俺の存在に気付かない」
「それもそうね」
-シーン4-
「僕は、なんにもわかってなかったんだ!言葉に騙されるべきじゃなかった。彼は、いい匂いがしたし、いつも輝いていた」
「仕方ないよ。君はまだ若い。彼の愛し方を知らなかったんだ」
「(何この役。やっぱり無理してでも俺が出るべきだった?つーか葉山、近過ぎだろ。俺の戸塚から離れろ!)」
-シーン5-
「あ、忘れてた。お昼まだでしょ?ほら、ハニトー!」
「これ、パセラまで行って買ってきたのか?」
「え?どこのクラスか忘れたけどそこで買ってきたよ?」
「由比ヶ浜、ハニトーは商標登録だ。だからこれはハニトーじゃなくてハニートーストだ」
「しょーひょー?ハニトーはハニトーでしょ?」
「あー、お前に言ってもわからねぇよな…」
なんとか今日の更新も間に合いまして、現在12話目を必死に作ってます。
時間に追われるってシンドイ。
相模が絡んだ瞬間、めっきりネタが浮かばなくなった不思議。
まぁ、文化祭編最後と体育祭編、頑張ります。