しばらくして梓が帰宅していくのを見送った暁は、夕飯を食べてシャワーを浴びた後も疲れが取れないでいた。
「だいぶ消耗しているようだな。大事をとって、今日はもう寝ようぜ」
モルガナの言葉に頷き、それに従って早めに就寝することにする。
暁の寝床は用意してもらっていたパイプベッドだ。ルブランでの寝床は、並べられた飲料輸送用の黄色いコンテナの上にマットレスを敷いただけのベッドであった。それに比べれば、簡易的な物とはいえ寝心地は段違いである。
寝巻きに着替える暁。元々ルブランで一泊する予定であった暁は、替えの衣服と寝巻きを一着ずつ用意していた。というより、持ってきた荷物といえばそれくらいである。
この世界から脱することができるのがいつになるのかも分からないし、替えが一着だけでは心許ない。近々、身の回りの物を揃えるために買い物に出掛ける必要があるだろう。
まだ一月。冬真っ只中の時期だ。
スタッフルームから持ち込んだ電気ストーブを切ると、急激に室温が低下していく。
頼りない光で部屋を照らす蛍光灯のスイッチを切り、冷えていく身体を布団の中に潜らせて暁はゆっくりと目を閉じた。
夢の中、暁は何やら久しい感触を覚えた。
案の定というべきか、目の前に広がっていたのは群青色に染められた監獄であった。
円周上に並べられた牢獄の一つ、その中に閉じ込められた状態で目を覚ます。
顔を下に向けて目に入ったのは、その身に纏う怪盗団リーダーの怪盗服。
赤い手袋に黒の夜会服。そして、服と同じ配色の足元にまで届くロングコートだ。
怪盗服はペルソナ同様、宿主の反逆の意思を示した物であり、その意思に含まれるイメージが形となって現れた物だ。認知世界やベルベットルームでのみ、その姿を発現することができる。
別世界に閉じ込められた暁が、そこからの脱出――反逆を志しているが故にこの服装に変わってしまっているのだろうか?
「ようこそ、ベルベットルームへ……」
目の前の閉ざされた扉の向こうには、暁のことをマイトリックスターと呼んで慕うラヴェンツァがいた。
いつもは彼女の主であるイゴールが言う歓迎の台詞を、どういうわけか今回は彼女が口にしている。
彼女の背後にあるテーブルにはそのイゴールがいると思っていたが、意外なことにその席は空席となっていた。暁にとって、本物か偽者であるかを抜きにすればイゴール不在のベルベットルームは初めてのことだ。
「この度は、貴方を別世界へ閉じ込めることになってしまい、申し訳ありません。私共としても、予想外の事態でした」
牢獄の柵越しにそう謝罪するラヴェンツァ。
謝る必要はない。元々厄介事であることは分かっていたし、自分の意思でそれに向かっていったのだ。想定外のことにわざわざ謝っていては切りがない。暁はそう返した。
それはさておき、なぜ自分はまた牢獄に閉じ込められているのだろうか? 別世界に迷い込む前に招かれた時には、そのような状態ではなかったはずだ。それに、イゴールの姿も見えない。
「……ベルベットルームは、客人の心象風景に従って変化するのです。別世界に閉じ込められたということが影響して、この状態を作り出してしまったのでしょう……主は、悪神から受けた傷の治療に専念するためにお休みになられています」
なるほど。ベルベットルームにはそういった特性があったのか。
招かれた客人によってはバーやエレベーターに、はたまたリムジンになったりすることもあるのかもしれない。
それにしても、と。暁は思った。
イゴールがいない状況でラヴェンツァと二人。特に自分が牢獄に閉じ込められた状況だと、何とも言えない気分になってしまうのは気のせいだろうか?
傍から見れば、まるで自分がラヴェンツァに閉じ込められているようだ。
思えば、彼女が悪神によってジュスティーヌとカロリーヌという双子に分かれていた時は、いつもこの位置関係でコミュニケーションを取っていた。
もの静かであるが辛辣なジュスティーヌに子供っぽく荒い言動の目立つカロリーヌ。どちらもラヴェンツァの心の一面……一種のペルソナのようなものであったのだろう。
その頃を思い出した暁は、少しばかり懐かしい気分になった。
「マイトリックスター? 聞いているのですか?」
声を掛けられて、思い出に浸っていた暁は一言謝り、話を促す。
暁が話を聞いていなかったことに少しばかりむっとした顔をしているラヴェンツァだが、一つ咳払いをして仕切り直した。
「ですから、私も貴方の傍へ直接赴き、歪みの調査や脱出の手助けをしたいと思っているのです」
――今、なんと?
そう聞き返すと、どこから取り出したのかラヴェンツァは右手に持った警棒を牢獄の柵にガンッっと思いっきり叩き付けた。
「人間は大切なことを二度言うと聞きましたが、貴方は三度言わなければ理解できないのですか? マイトリックスター」
……どうやら、カロリーヌ成分が表に出てきてしまったようだ。
暁は首を横に振って、理解はできたと言って謝る。
今までベルベットルームの住人からはペルソナの強化や合体といった、あくまで間接的な助力を得ていた。この世の理とはかけ離れた存在である彼女らが、先ほど言ったような直接的な手助けを申し出てくるとは思っていなかったのだ。
暁としても、問題になっているのは自分達の住む世界なのだから、解決するのは自分達で、というのが筋だと考えている。
「……今回の件については、依頼をした私共にも責任はあります。主も、私が貴方の元へ赴くことに賛同してくださいました……それに、前例がないわけでもありませんから」
ベルベットルームの住人にも色々あるらしい。
だが、何にせよ手助けしてもらえるのであれば有難い。双子時代の彼女と戦った経験のある暁は、彼女の強さは身を持って知っている。
「ですが、貴方の元へ行くには、目の前のこの扉を開け放たなければなりません」
そう言って、ラヴェンツァは暁との間を隔てる冷たい鉄の柵を、その子供ながらにしなやかな白い指で握る。
「この扉を開け放つために必要な鍵は、"反逆の意思"です」
反逆の意思……もちろん、それは持ち合わせている。
両親や仲間もきっと心配しているはずだ。必ず元の世界に戻らなければならない。現に今、暁が着ている怪盗服は反逆の意思の現れである。
「この世界に閉じ込められていることに対して、ではなく……いえ、これは……貴方自身の力で知る必要があるでしょう」
……いまいち要領を得ないが、とりあえず暁は頷いておくことにした。
個人的には、はっきりと言って欲しいところではあるが、そう言われたら仕方がない。
腕を組んで先ほどの言葉について考えている暁を、ラヴェンツァは微笑みながら見ている。
まるで、言葉攻めを楽しんでいるカロリーヌのような笑みだ。
「……ふふ。貴方の元へ赴く日を楽しみにしています。期待してますよ、マイトリックスター」
ラヴェンツァにそう言葉を投げ掛けられたかと思うと、急に暁の視界がまどろむ。
それと同時に、青の空間はまるで水に流し込まれるかのように暗闇に包まれていくのであった。
◆◇◆◇◆◇◆◇
再び目覚めると、視界は群青色から一転して殺風景な灰色に染まっていた。
最近ようやく慣れてきたポアロの地下室――その天井だ。
「おお、おはようアキラ。よく眠れたか?」
朝の挨拶をするモルガナにおはようと返し、地下室の冷え切った寒さに堪えながら枕元に置いたスマホを起動して時刻を確認する。
既に時刻は、開店時間である7時を過ぎていた。
「おいおい、何慌ててんだ? 今日は休みだろう」
布団から飛び出し急いで準備をしようとしているところを、モルガナにそう止められる。
そういえば、今日は定休日である水曜であった。
安心してベッドに腰を下ろす。そこで、スマホのバイブレーションがチャットの着信を知らせる。
アプリを開くと、梓から朝の挨拶と体調についての連絡が届いていた。
『おはよう。体調はどう?』
挨拶を返して問題はないことを伝えると、続けてチャットが届く。
『良かった! 今日はお店も休みだから、マスターのお見舞いに行こうと思うんだけど、暁君も一緒に行かない?』
「ポアロのゴシュジンのお見舞いか。挨拶しておきたかったし、丁度いいんじゃないか?」
願ってもない。元々もっと早く挨拶しておきたかったが、仕事と環境に慣れるのに追われて後回しになってしまっていた。
暁はチャットにぜひ一緒に行かせて欲しいと返信し、寝巻きから着替えて支度を始めた。
「お待たせ~! それじゃ、行こっか。すぐ近くにバス停があるの」
しばらくしてポアロへ迎えに来た梓と共に、バスでマスターが入院しているという米花総合病院へ向かう。
ちなみに、暁の鞄にはいつも通りモルガナが入っている。ただ、向かう先が病院なので梓には伝えていない。しばらく顔を出さないよう、チャックはほとんど閉めた状態だ。
病院に着くまでの間、バス内で梓と談笑することにする。
「マスターは何というか……優しい感じの、その辺によくいそうなおじさんよ」
マスターがどんな人なのか聞く暁に、梓はそう答えた。
梓は今現在23歳。専門学校卒業後にポアロで働き始めたということだから、マスターとは数年以上の付き合いということになる。長い付き合いなだけあって、言うことに遠慮がない。
「暁君も喫茶店の手伝いしてたんでしょ? そこのマスターはどんな人だったの?」
どんな人か……と、暁は顎に手を添えて考える。
ルブランのマスターである佐倉惣治郎は、はっきり言ってしまえばガラが良いとは言えない人だろう。
とはいえ、何だかんだ言って面倒見は良い。実際ルブランには常連の客がそこそこいたし、中には惣治郎を狙っている女性もいた覚えがある。
仲間の女性陣も素敵な人だと言っていたし、大人の魅力という奴なのだろうか。暁も少ながらずそんな彼に憧れのような物を感じている。未だに彼からもらったチョコレートの味は忘れられない。
ちなみにだが、彼は大の女好きだ。「携帯電話には男の番号を登録しない」と言うほどである。詳しく聞いたわけではないが、口振りからして若い頃は数々の女性を泣かしてきたに違いない。
「へ~、なんだかダンディって感じでいいね! 暁君の作るカレーが美味しいのも納得かも……あ、でも私パスタも自信あるから。パスタは絶対負けないからね」
そんなに張り合わなくても、パスタを作ったこと自体あまりない。
迫る梓に、苦笑いでそう答える暁であった。
そのまましばらく談笑して、10分ほど経った頃には米花総合病院前のバス停に到着した。
受付で手続きを終えて、マスターが入院している個室へと向かう。
「やあ、よく来てくれたね梓ちゃん。それに、暁君も」
マスターは梓の言っていた通り、よくいる中年の優男といった感じの人物であった。
テーブルにミステリー物の本が何冊も重ねられているのを見る限り、そういった類の物が好きなのだろう。喫茶店の名前がポアロだというのも、それが理由だと梓から聞いたことがある。
「おはようございます、マスター。どうですか? 怪我の方は」
「いやぁ、見ての通りだよ。まだリハビリも始められていなくてね」
事故にあって大怪我をしたと聞いていたが、ひどいものだ。左足と左腕を包帯でグルグル巻きにされている。本を読むのにも苦労していそうだ。
そして、極めつけは顔のほとんどを覆った包帯。辛うじて目や顔の右下部分が見えているだけといった状態である。点滴と合わせて、非常に痛々しい。
「ははは、入院している子供達にはよくミイラ男だーッ! って言われているよ」
心配する暁を余所に、マスターは全く気にしていない様子で笑っている。
「……それにしても、暁君。大きくなったねぇ」
そう言って、懐かしむように目を細めて暁を見るマスター。
暁からすると全く記憶にない人物なので、当たり障りの無い返事しかできない。
「あれ? そうか、覚えていないのも無理はないか。僕が君と会ったのは、まだ君が小さい頃だったしね」
ぎこちない顔をしている暁を見て察したのか、マスターはそれもそうかと頭に手を当てて笑う。
確か、マスターは両親と学生時代からの知り合いだったと聞いている。
弁護士の妃英理に例の事件の弁護を依頼したのも、マスターらしい。こんな繋がりで腕利きの彼女に弁護を担当してもらうことができたとは、やはり人間関係の繋がりというのは馬鹿に出来ない。
「マスター。小さい頃の暁君って、どんな子だったんですか?」
話を聞いていた梓が、興味津々といった様子でそんなことを聞く。
「いや、僕もその時に会ったきりだからね……でも、人より正義感が強くて、やるといったことは絶対にやり通す子だと、ご両親は言っていたよ」
他人が自分の子供時代のことについて話しているのを聞くというのは、どうにも恥ずかしくてしょうがない。
暁は話を変えようとしたが、マスターが暁をじっと見据えているのに気付いてそれを中断した。
「どうやら、今もその本質は変わっていないようだ……君なら、どんな困難に苛まれたとしても、きっとやり遂げるだろう。例え、一人だとしてもね」
雰囲気を変えて神妙に語るマスターに少し混乱しつつも、暁はこくりと頷いた。
言われるまでもないことだ。仲間がいないからといって、諦めるようなことは決してしない。先の戦いで諦めるなと言い聞かせてきた仲間を、裏切ることにもなるのだから。
「……もう、マスター。また小説に出てくるお気に入りの台詞ですか? 心配しなくても、当分はできる限り暁君一人でポアロを任せるなんてことしませんよ」
「あ、バレたかい? ははは」
昨日カレー食べたさに遅刻した人が何か言っているが、暁はあえてそれには突っ込まず一緒に笑っておいた。
「それじゃあ、マスター。お大事に。次は何か手土産を持ってきますね」
「ああ。期待してるよ。暁君、またね」
左手を挙げて挨拶するマスターに頭を下げ、暁と梓は病室を後にする。
病院の廊下を歩いている途中、梓との話題がポアロの入ったビルの二階に事務所を構えている毛利探偵の話になった。
「お二階さんってこともあって、贔屓にしてもらってるよ。でも、最近は依頼がそこそこ増えてきて忙しくなってきてるみたい。少し前までは飼い猫探しとかの依頼ばかりって言ってたのに、不思議よね……」
全くもって不思議である。
昨日の事件のこともあって多少印象は良くなったが、未だにニュースで見たあの下品な高笑いが暁の頭から離れないでいた。彼が所謂名探偵のように事件を解決している姿が想像できない。
「そうそう、昔は一課の刑事さんだったんだって」
なるほど。一課に所属している目暮警部と親しそうにしていたのは、元々知り合いだったからなのであろう。
捜査一課といえば、それなりに実績を上げないと配属されることはない部署のはずだ。ニュースでのアレは、自分がそういう人間だと油断させるための演技なのかもしれない。だとしたら、相当のやり手である。
暁は色々あって警察はあまり好きではないが、個人的に一度話をしてみたい人物だと思った。
「あ、私名刺持ってるよ。え~と、ほら」
梓が鞄の中をゴソゴソと探り、取り出した財布から一枚の名刺を暁に差し出す。
――その名刺は、金色に輝いていた。
窓からの光がその名刺に反射して、暁の視界をチラつかせる。
何を考えてこんな悪趣味な名刺にしたのだろうか……やはり、ニュースで見た通りの人物なのかもしれない。
娘がいるのだから結婚はしているのだろうが…………いや、止めておこう。
多少とはいえ世話になった相手だし、ポアロが入っているビルのオーナーだ。あることないこと勝手に想像するのは良くない。される側の気持ちは痛いほど分かっている。
そこまで考えて、暁は毛利探偵についてアレコレ推察するのを止めた。
名刺を片手に梓と共に廊下を歩き、目の前に十字路が見えてきた。左手のすぐ傍には、放置されている車椅子が見える。
そこへ、俯いた様子の女性が暁達の前を横切ろうとする。女性はバッグを肩に掛け、黒いミンクの帽子を深々と被った上にサングラスを掛けている。
お覚束ない足取りをしている女性は、放置されている車椅子に気付かなかったのか、その椅子のフットレストに足を引っ掛けてしまう。
「あっ!」
梓が声を上げ、咄嗟に名刺を放って前へ出た暁は、バランスを崩して倒れ込んでくる女性を抱き留めた。その時の衝撃で、女性のバッグから物が転げ落ち、帽子も脱げてしまう。
リボンでハーフアップにした長い茶髪がはらりと舞い、女性特有の香りが暁の鼻を擽る。
「す、すみません……!」
慌てて女性はしがみついていた暁の身体から離れ、ペコペコと何度も謝りながらバッグから転げ落ちた物を拾っている。見かねて、暁もそれを手伝う。
「はい、どうぞ……あれ?」
落ちている帽子を梓が拾い上げ、謝罪する女性に手渡す。
その際に梓は女性を見て、何か思い当たるような表情を浮かべた。
「……あの、貴方もしかして――」
「ぼ、帽子ありがとうございます! 急いでるので、これで!」
梓の言葉を遮り、女性は手短に礼を言うと、コートを翻してそそくさとその場を立ち去っていった。
梓は女性に何を言おうとしていたのか、気になって聞いてみる暁。
「え? ううん、何でもない。こんなところにいるはずないし……それより、暁君。この後どうする? 買い物とかするなら付き合うよ」
そう聞いてくる梓に、暁は眼鏡をくいと上げて考える。
「……おい、服を買いたいんじゃなかったのか?」
モルガナが鞄の中から少し顔を出し、小声でそう伝えてくる。
そうだ。服を何着か見繕っておきたかったのだ。それに、足りない日用品も。
お金については、未成年後見人として財産管理をしている妃先生に新たに口座を作ってもらい、必要な分だけ用意してもらっているから大丈夫だ。
「了解! でもその前に、もうすぐお昼だし、コロンボっていうレストランでご飯食べてから買い物に行こっか! 暁君背が高いし、似合いそうな服探すの楽しみだな~」
暁の服をコーディネートする気満々の梓。まるで弟ができたかのように楽しげにしている。
弟……暁にとっての兄弟のような存在といえば、キングの称号を持つ織田信也。暁を兄と慕ってくれる彼は今も秋葉原のゲームセンターでその腕を磨いているのだろうか。
暁はこちらの世界に来てからゲームセンターに寄れていないので、腕が落ちていないか少々不安に感じている。同じガンシューティングゲームの筐体があるかは分からないが。
――そして、もう一人。ルブランのマスターである佐倉惣治郎の娘である、佐倉双葉。
彼女は、暁にとって怪盗団の仲間であり、妹のような存在だ。コンピューター技術に長け、情報収集や認知世界での探索、戦闘のサポートと、見た目に反してとても頼りになる少女である。
東京へ遊びに行くと連絡をしたまま行方を眩ましてしまったことを、彼女と惣治郎、竜司や杏達は怒っているだろうか。それとも、心配してあちこち探し回っているのだろうか。
……必ず、元の世界に戻らなければならない。仲間達のためにも、自分のためにも。
毛利小五郎の名刺が金色になるのは劇場版17作目『絶海の探偵』からですが、本作ではお話が始まった当初から金色だったということにしています。
次回は少し間を空けて投稿します。