ダンジョンにアチャクレスがいるのは間違ってるだろうか?   作:リーグロード

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英雄ステータス公開

「君は一体何者なんだいヘラクレス君!?」

 

ヘラクレスのステイタスが書かれているであろう紙を握り締めたままジッとヘラクレスの目を見るヘスティアにたまらずベルがどうしたのかと聞いてみた。

 

「そうだねこれはベル君も知っておいた方がいいだろう」

 

そう言うと手に持っている丸められた紙をベルに渡す。

恐る恐る丸められた紙を広げてみた、するとそこにはとんでもない事が書かれていた。

 

―――――――――――

 

 

 

ヘラクレス

 

Lv.13

 

力:A890

 

耐久:B763

 

器用:B793

 

敏捷:A876

 

魔力:B721

 

《スキル》

【偉業を超えし者】

・自身と同等もしくはそれ以上の敵と戦った場合ステータス大幅補正

 

【アーチャー】

・弓での命中率上昇

・魔力による矢の生成

 

【勇猛】

・精神干渉無効化

・格闘ダメージ向上

 

【心眼】

・回避率上昇

・命中率上昇

 

【戦闘続行】

・戦闘不能のダメージを受けても戦闘可能

 

【十二の栄光】

・生前使っていた宝具の具現化

・使用時魔力大幅低下

 

【狂化】

・理性が薄くなる程ステータス補正

 

【十二の試練】

・11回の死を無かった事にする

・肉体を屈強な鎧と化す

 

【アベンジャー】

・復讐対象との戦闘でステータス大幅補正

・理性を無くし狂化する

 

――――――――――――

 

「これは明らかに異常なステイタスだよ!」

 

興奮を抑えきれずにヘスティアはヘラクレスに詰め寄る。ヘスティアはベルを交えて事の重大さを説明する。

 

「いいかいヘラクレス君のステイタスは全てがおかしいんだ!まずレベル!」

 

ヘスティアはレベルの書かれた所を指でさす。

 

「この都市の冒険者の最高レベルがいくつか知っているのかい?」

 

「え~と、20くらいですか神様?」

 

ヘスティアの質問にベルが答えると凄まじい形相で否定する。

 

「ちっが~~う!!この都市の冒険者の最高レベルは7なんだよ!!」

 

ヘスティアは息を切らせながら叫ぶ。

 

「じゃあ、ヘラクレスさんはこの都市最高の冒険者ってことになるんですか?」

 

「そういうことだねベル君」

 

ヘラクレスはその事実に若干の驚きを顔に出す。

 

「次にアビリティが全てBランク以上ってことだよ、上位の冒険者でも大抵1つか2つ位しかBランク以上はないんだよ」

 

ヘスティアの剣幕にもう何も言えなくなってしまった二人。

 

「最後に君のスキルなんだけど大抵のスキルは他人と似ているケースの方が多いんだよ。だけど君のスキルはほぼ全てが僕の知らないスキルなんだ。多分だけど君の持つスキルは『レアスキル』だと思う。今まで確認されてない初めてのスキルなんだよ」

 

「成程ならば私が持つスキルは私だけの物というわけなんだな」

 

ヘラクレスはヘスティアの言いたい事が分かった。

 

「この事を他の者に知られれば私が狙われるというわけか」

 

「その通りだよヘラクレス君!他の神々は娯楽に飢えている。レアスキル持ちだと知らてしまえば、馬鹿な神々は君を手に入れようと色々な手段に出るかもしれないんだ! 大手のファミリアがちょっかい掛けて来たら僕の力では君を守れないんだよ... 」

 

ヘスティアは自身の力の無さに落ち込み尻すぼみしてしまう。

 

「神ヘスティアよ私は強い!たとえどのような試練が襲ってこようと全て乗り越えて見せよう」

 

「そうですよ神様!僕も力はないですがファミリアの為になんでもします」

 

ヘラクレスとベルの言葉に力を貰ったヘスティアは顔を上げ自分の家族の顔を見つめる。

 

「ありがとう二人とも僕も君達を守ってみせるよ」

 

こうして後に伝説となるヘスティアファミリアが誕生したのだった。

 

 

「じゃあ、ヘラクレス君、君が何者なのか教えてはくれないか?」

 

ヘスティアは再びヘラクレスに詰め寄る。

 

「分かった、家族となったのだ隠し事はやめておこう」

 

ヘラクレスは己が何者なのか包み隠さず教えた。

 

「つまり君はすでに死んでいて聖杯戦争の為英霊として召喚されたがなぜか草原に立っていてベル君と出会いここに来たというわけだね」

 

ヘスティアは神であるため人が嘘を言っているかどうか分かる為ヘラクレスが嘘を言っていないと分かる。

 

「正直いって信じられないが君が嘘を言っていないことだけは分かるよ」

 

「信じてもらって感謝する神ヘスティアよ」

 

「それじゃあ、もう遅い時間ですしヘラクレスさんも早く宿をとりにいかなくちゃ寝る場所もないですし今日は寝るとしませんか」

 

まだ残っている問題は山積みだが遅い時間のため話し合いは終わりヘスティアとベルは教会でヘラクレスは少し大きめの宿【黄金の鐘】で眠りについた。

 

 

 

 

 




昨日は違う小説(笑)を書いていたため投稿できませんでした。
読者の皆様すみません。

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