国木田花丸の奇妙な冒険~プリーズサンシャイン~   作:ビーフクリームボロネーゼ

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ラブノベルスとセルフ・コントロールその②

 

真姫(この密室に…完全に幽閉された…ッ!!)

 

真姫のスタンド『ダーリン』は破壊力がA判定のスタンドである!

だが、この数値はあくまで本体である真姫から距離を置いたときの数値!!

本体に近づけば近づくほどパワーが弱くなる性質を持つ真姫のスタンドでは、本体とスタンドとの距離が近すぎるために彼女を幽閉しているこの部屋の壁や天井、床等を破壊するだけのパワーが得られず、脱出は不可能な状態となっていた!!!

 

真姫(こうしている間に塩素ガスが段々と部屋に充満してきたわ…)

 

真姫(呼吸の方も…限界が近い…)

 

真姫(どう…すれば…ッ!!)

 

と、ここで真姫は延命の方法を閃く!

 

真姫(そうよ!外の空気さえ据えれば良いのだから…)

 

真姫「ダーリンッ!!」

 

真姫はダーリンを出すと部屋の外へ移動させ、そこでおもいっきり空気を吸わせる!

そして部屋の中に戻してダーリンと口移しで呼吸した!!

 

真姫(自分のスタンドとキスしてるみたいでなんだか嫌だけれど…)

 

真姫(これも仕方ないわね…)

 

真姫(それに幸いな事にファーストキスでもないしね…)

 

ファザコンな真姫のファーストキスは無論、真姫の父親である!!

 

真姫(呼気の方はこれでいいとして…)

 

真姫(あとは…)

 

真姫は机の上に置いてあったサングラスを着用する!

 

真姫(これで塩素ガスが目を刺激する心配も減ったかしら…)

 

真姫(さて、そろそろ本題であるこの部屋からの脱出の手立てを考えないと…)

 

真姫(この部屋のドアと窓の前には見えない壁の様なものが張り付いていてここからの脱出は不可能…)

 

真姫(この距離のダーリンのパワーではあの壁は破壊できそうにないし…)

 

真姫(というより見えない壁に限らずこの部屋の大抵の物は破壊できそうに無いわね…)

 

真姫(と、なると…)

 

真姫(地道に壁を破壊するしかなさそうね…)

 

真姫は備え付けられたドレッサーの引き出しの奥に仕舞われていたドライバーを四本取り出して二本を自分で、残りの二本をダーリンに持たせてそのドライバーを使用して部屋の壁にラッシュを叩き込む!!

 

真姫「マキマキマキマキマキマキマキマキマキマキマキマキマキマキマキ…」

 

だが、部屋の壁は多少抉れただけだった!!

 

真姫(流石ホテルオハラの客室の壁ね…)

 

真姫(びくともしないわ…)

 

真姫(このペースで続けていたら私一人が通過できるだけの穴を開けるのに何日かかるか分かったものじゃあないわ!!)

 

真姫(いったいどうすれば…)

 

真姫(やはりここはスタンドを使ってこの状況を脱するべきよ!!)

 

と、ここで真姫は自身のスタンドの能力を思い出す!

 

真姫(私のスタンドはダーリン…)

 

真姫(遠隔操作型のスタンドでそのパワーは本体である私から離れれば離れるほど強くなる…)

 

真姫(能力は癒しの力…)

 

真姫(ッ!!)

 

そして真姫は一つのアイディアを閃く!

 

真姫(そうだわ!!この手があったわ!!)

 

真姫(始めからこうすれば良かったのよ!!)

 

真姫(この手を使えばこの密室から脱出できるわ!!)

 

→to be continued


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