国木田花丸の奇妙な冒険~プリーズサンシャイン~   作:ビーフクリームボロネーゼ

95 / 110
メルトダウン・ルビィその⑤

 

ダイヤはゆっくりとルビィに歩み寄る…

 

ルビィ「お…おねぇちゃぁ…」

 

ダイヤ「大丈夫ですわ…」

 

ダイヤ「貴女ならきっと大丈夫…」

 

ゆっくりとルビィに近付いていくダイヤ…

そんなダイヤに暴走状態のルビィのスタンド『デイ・デイ・デイ』が襲いかかる!

…が

 

ドゴォッ!!

 

ダイヤ「きゃあぁっ!!」

 

ダイヤは攻撃を防ごうとするどころかダイヤモンドプリンセスも出さず、デイ・デイ・デイの攻撃をまともに食らって吹っ飛ばされてしまう!

 

ルビィ「おねぇ…ちゃぁ…どう…して…防御…しよう…と…しない…の…?」

 

ダイヤ「ごふっ!」

 

殴られたためかそれとも被曝した影響なのかは定かではないが、吐血するダイヤ!

 

ダイヤ「ルビィ…私は…貴女のスタンドの攻撃を…防ぐことはしませんわ…」

 

ルビィ「…え?」

 

ダイヤ「私を傷つけたくないのなら…貴女が…そのスタンドを制御しなさい!!」

 

ルビィ「そ…そんな…そんなの…できっこ…」

 

ダイヤ「出来ないのなら…私も貴女も死ぬだけですわ」

 

ルビィ「ッ!!」

 

ダイヤ「さぁ…制御してみせなさい!」

 

ダイヤ「スタンドとは精神の形作るヴィジョンですわ!」

 

ダイヤ「そしてそのスタンドは貴女の精神の具現化した存在…」

 

ダイヤ「貴女の意思で動かせない筈がありませんわ!!」

 

そう言ってダイヤは再びルビィに近付いていく!!

が!

 

デイ・デイ・デイ「しゃぁろろろろろろろろろろろろろろぉぉぉぉぉぉんッ!!」ドゴォッ!!

 

ダイヤ「ぐぁっ!?」

 

ダイヤは再び殴り飛ばされて吹き飛ばされる!!

 

ルビィ「おねぇちゃぁ!!」

 

ダイヤ「ル…ビィ…」

 

ダイヤの鼻から血が滴り落ちる!

 

ダイヤ「貴女が…制御するのです…よ…」

 

ダイヤは猶も立ち上がってルビィへと歩み寄る!!

が、そんなダイヤにデイ・デイ・デイは再び拳を振り上げる!!

 

ルビィ「やめ…て…よ…」

 

ルビィ「もうやめてぇェェェェッ!!」

 

ルビィが悲痛な叫びを上げる!!

すると!!

 

デイ・デイ・デイ「…」ピタッ!

 

デイ・デイ・デイはルビィの叫びに反応したかの様に振り上げた拳を元に戻して、気をつけのポーズでその場に静止した!!

 

ルビィ「…え?」

 

ダイヤ「ほら…やればできるじゃあありませんか…」

 

ダイヤはルビィをそっと抱き寄せる!

 

ルビィ「おねぇ…ちゃぁ…」

 

ダイヤ「ルビィ…」

 

ダイヤ「その調子でスタンドを引っ込めるのです…」

 

ルビィ「ひ…引っ込める…?」

 

ダイヤ「そうです…スタンドを戻したいと心から思うのです…」

 

ダイヤ「そうすればきっと貴女のスタンドを引っ込める事ができるはずです…」

 

ルビィ「う…うん…」

 

ダイヤ「できるだけ…早く…お願いしますわ…」

 

ダイヤ「私達には…余り時間が…残されていませんので…」

 

ダイヤの髪の毛が抜け落ち始め、皮膚に水疱ができ始める!!

 

ルビィ(お願い!!ルビィのスタンドさん!!)

 

ルビィ(どうか…どうか引っ込んでください!!)

 

ルビィ(ルビィとおねぇちゃんを…助けて…ッ!!)

 

ルビィは頭の中で、必死にスタンドを引っ込める事を考えた!!

 

デイ・デイ・デイ「…」スゥゥゥ…

 

そしてルビィの願いは遂に届き、ルビィのスタンド『デイ・デイ・デイ』は引っ込められた!!

 

ルビィ「や…やった…」

 

ルビィ「でき…た…」

 

ダイヤ「よく…頑張りましたわね…」

 

ダイヤ「さすが…私の…妹…です…わ…」

 

と、そこでコンクリート製の分厚い扉が抉じ開けられて中へ善子が入ってきた!!

 

善子「ダイヤ!!ルビィ!!」

 

善子は二人に駆け寄る!!

 

善子「大丈夫!?しっかりしなさい!?立てるの!?」

 

ダイヤ「ちょっと…厳しい…ですわ…」

 

善子「分かったわ!!」

 

善子「リトルデーモンッ!!」

 

善子はリトルデーモンのドラゴンにダイヤとルビィの襟首を掴ませてそのまま飛行させて移動させる!

 

善子「真姫さん!!ルビィとダイヤの手当ても!!」

 

真姫「やれやれ…エリーを治したばかりだと言うのに…」

 

真姫「あんまり私の仕事を増やさないでよね!!」

 

善子「三人の具合はどうなのよ!?」

 

真姫「三人とも外部被曝してるわね…」

 

真姫「幸いな事に私のスタンドで治せない程酷い損傷じゃあないわ」

 

善子「よ…よかったぁ…」

 

と、そこへ海未、鞠莉、希、ことり、花陽がかけつける!

 

海未「善子!ダイヤ!花丸!…にルビィ!無事でしたか!?」

 

真姫「無事って訳でも無いんだけどね…」

 

希「真姫ちゃん!!どうしてここに!?」

 

真姫「話せば長くなるわ…今は花丸とダイヤとルビィを治療中よ…」

 

花陽「大丈夫…なの?」

 

真姫「えぇ…私の手に懸かればちょちょいのちょいで治せるわ!」

 

ことり「よかったぁ…」

 

海未「そうです!花丸、二階に肉の芽を埋め込まれた刺客が居るので取り除いてもらえませんか?」

 

海未「傷ついているところを申し訳ありませんが…」

 

花丸「頼まれた…ずら!」

 

A-RISEの館は放棄され、彼女達を見つける事は叶わなかった…

だが、囚われたルビィを救出し、ルビィは新たにスタンド『デイ・デイ・デイ』を獲得したのだった!!

 

→to be continued


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。