国木田花丸の奇妙な冒険~プリーズサンシャイン~ 作:ビーフクリームボロネーゼ
花丸「オラが行くずら!!」
ダイヤ「…貴女」
ダイヤ「まさか一人で行くつもりですの?」
花丸「ずら。」
花丸がダイヤの質問を肯定したその瞬間、ダイヤはダイヤモンドプリンセスを出して花丸に壁ドンさせる!!
ダイヤ「ふざけるんじゃあありませんわよ?」
ダイヤ「どうして私と一緒に行かないんですの!?」
花丸「ちゃんとした理由があるずら!」
ダイヤ「ッ!!」
花丸は一人で地下室へと入る理由をダイヤに説明する!
花丸「放射線は一口に言っても沢山種類があるずら」
花丸「X線、γ線、α線、β線、中性子線等々…」
花丸「でもこの内α線とβ線はそれぞれ+の電荷と-の電荷を持つ粒子放射線ずら」
花丸「そして電荷を持った放射線ならオラがトリコリコ・プリーズで電磁場を形成すれば逸らす事ができるずら!」
ダイヤ「…成る程、理由は解りましたわ」
ダイヤ「ですがα線とβ線以外の放射線はどうするつもりですの?」
花丸「X線とγ線は光と同じ電磁波だから電磁場でどうにかすることはできないずら…」
花丸「そして中性子線も電荷を持たない放射線だからこれも逸らす事ができないずら…」
花丸「だからこればっかりは防ぎようがないずら」
ダイヤ「それでは貴女も危険ではありませんか!!?」
花丸「でもα線とβ線は防げるずら!」
花丸「それにこのα線とβ線の方が他の放射線より危険度が高いずら!」
花丸「そのぶん飛んでいく距離は短いけれど…」
花丸「でもルビィちゃんを助け出すためにはα線とβ線の射程に間違いなく入っていかなくっちゃあならないずら!」
花丸「それを防げるだけオラが行った方がいいずら!」
ダイヤ「ッ!!」
ダイヤは反論が出来なくなる!!
花丸「分かったら扉の前で待ってて欲しいずら…」
花丸「もし敵のスタンド使いが攻撃してきたら…」
花丸「その時は迎撃を頼むずら!」
ダイヤ「………………」
ダイヤ「分かり…ましたわ…」
複雑な表情を浮かべたダイヤを後にして花丸は地下室の扉を再び開けて、中へ入っていく!!
ギィィィィィ…
バタンッ!!
花丸「…」
花丸(…暗い…ずら)
花丸「ズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラァッ!!」
花丸はトリコリコ・プリーズのラッシュで電気を貯めて、それを明かりとして使用し、電灯のスイッチを見つけてつける!
するとそこにはA-RISEに拐われて囚われた少女、黒澤ルビィと…
花丸「ッ!!?」
その傍に赤い人型のスタンドがいた!
花丸(敵のスタンドずら!?)
花丸はルビィの傍に居る謎のスタンドを警戒する!!
花丸(どうやらこの放射線はあのスタンドの周囲から発生しているみたいずら…)
花丸(綺羅ツバサ…こんな凶悪なスタンドを用意してまでオラ達に嫌がらせを…ッ!!)
と、その時ルビィが部屋に入ってきた花丸に気が付く!
ルビィ「はな…ま…る…ちゃ…?」
花丸「ルビィちゃん!!」
花丸「…!?」
そこで花丸はある事実に気が付く!
花丸(ルビィちゃんはこの放射線まみれの部屋に長時間居たはずずら…)
花丸(そして確かに、ルビィちゃんには被曝した痕跡が…)
花丸(鼻から滴り落ちる血…抜け落ちた髪…紅斑…)
花丸(それらの痕跡が見られるけれど…)
花丸の鼻からルビィと同じ様に血が滴り落ちる!
花丸(放射線を浴び続けた時間に比べて…症状が軽いような…)
と、その時!!
ドゴォッ!!
花丸「ぐぁっ!?」
花丸はルビィの傍に居たスタンドに殴り飛ばされてそのままコンクリートの壁に激突した!
ルビィ「あぁ…ダ…メェッ!!」
ルビィ「花丸…ちゃ…を…攻撃…し…ちゃあ…ダメェ…ッ!!」
ルビィが弱々しく叫ぶ…
花丸(あのスタンドのパワーは間違いなく近距離パワー型か自動操縦型のどちらか…)
花丸(そして…ルビィちゃんのさっきの台詞…)
花丸(…ルビィちゃんの被曝の進行状況)
そこから花丸は仮説を立てる!
花丸(考えたくはないけれどあのスタンドは…)
花丸(あの凶悪なスタンドは…)
花丸(ルビィちゃんの…スタンドずら!!)
→to be continued