国木田花丸の奇妙な冒険~プリーズサンシャイン~ 作:ビーフクリームボロネーゼ
時間が少し前後することになるが…
これは鞠莉がミラー・チケットに襲われる少し前の事である!!
ダイヤ「ルビィ!!どこに居ますの!?」
善子「ちょっ…これ…階段…長すぎ…」
花丸「ゼェ…ハァ…ゼェ…ゼェ…」
ダイヤ、花丸、善子の三人は階段を下りてハーミットパープルの念写した地図で確認した謎の地下室を目指して移動していた!!
善子「いつまでこの階段は続くのよッ!!」
花丸「オラ…もう…疲れ…た…ずら…」
ダイヤ「疲れている場合ではありませんわ!」
ダイヤ「早くルビィを見つけなければ!」
ダイヤ「今頃A-RISEのゲボ溜めから生まれたゴキブリの卵のポコチン野郎共に何をされているのやら!!」
善子「ちょ…口悪すぎ…」
花丸「キャラ崩壊してるずら…」
ダイヤ、花丸、善子の三人はやがて階段を降りきって、遂に地下室の前へ到着した!
善子「着いた…わね…」
花丸「これが…地下室…ずら…?」
ダイヤ「ルビィ!!ルビィは居ますの!?」
ダイヤはコンクリートでできた巨大で分厚い扉を叩く…
が、扉はびくともしない!!
ダイヤ「この扉…途方もなく分厚いですわ!!」
花丸「あれ?でもこの扉、ゆっくり押せば開くずら」
ダイヤ「それはマジですの!?」
花丸「マジずら」
花丸は自身のスタンド『トリコリコ・プリーズ』でコンクリートの分厚い扉をゆっくりと開けていく…
すると中に赤い髪の少女が中央で踞っている姿が見えた!!
ダイヤ「ルビィッ!!!!」
ダイヤはその少女をルビィだと認識して、傍に駆け寄ろうとする…
が!!!
花丸「ッ!!」
花丸は突如、ゆっくり押し開けていた扉をバタンと閉めた!!
ダイヤ「ッ!!?花丸さん!!!」
善子「ずら丸!!ルビィが見えていたのにどうして閉めたのよ!」
花丸「…この扉はまだ開けちゃあダメずら!!」
ダイヤ「そんな訳の分からない事を言っている場合ではありませんわ!!」
ダイヤ「早くその扉を開けてください!!」
花丸「ダメずら!」
ダイヤ「どうしてですか!!?」
花丸「…放射線って知ってますか?」
ダイヤ「…?」
善子「原子力発電とかで問題になるあれでしょ?」
善子「それがどうしたのよ?」
花丸「…今、オラの体内の細胞を構成してる分子が電離作用を起こしたずら」
善子「…は?」
ダイヤ「…電離…作用?」
花丸「分子中の電子が弾き飛ばされることずら!」
花丸「そして分子から電子を強制的に弾き飛ばせるモノなんて一つしか思い付かないずら!!」
ダイヤ「それが放射線だと言う事ですの!?」
花丸「そうずら」
善子「嘘…それってつまりこの部屋は…」
花丸「放射線まみれずら」
ダイヤ「ッ!!」
ダイヤはダイヤモンドプリンセスを出してコンクリートの扉をこじ開けようとする!!
花丸「待つずら!」
しかし花丸は、それを制止する!
ダイヤ「放しなさい!」
ダイヤ「放射線などという危険な物の中にルビィが居るなら、猶の事早く助けに行かなければならないでしょう!!」
花丸「無策で突入したらオラたちが被曝して大変な目に合うだけずら!!」
ダイヤ「ならばどうしろと言うのですか!!?」
ダイヤ「このままルビィを見捨てろとでも言うのですかッ!!?」
花丸「そんなことは言ってないずら!!」
花丸「ただ…色々と用意が必要だと言っているだけ…ずら」
善子「…で?その用意って言うのは何なのよ?」
花丸「真姫さんを呼んできて欲しいずら」
善子「真姫さんを?」
花丸「ずら、被曝の影響をもしかしたら治せるかもしれないずら」
花丸「ここは地下だから多分、電波が届かなくてスマホも使えないようだから一階に上ってから頼むずら!」
善子「分かったわ」
善子は真姫を呼ぶために降りてきた階段を上っていく!!
ダイヤ「…それで、真姫さんが来るまで待っていますの?」
花丸「本当はそれがいいけど…」
花丸「あまり時間をかけると取り返しがつかなくなるかもしれないずら…」
花丸「だからここは…」
花丸「オラが行くずら!!」
→to be continued