国木田花丸の奇妙な冒険~プリーズサンシャイン~   作:ビーフクリームボロネーゼ

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ミラー・チケットその⑥

 

海未、鞠莉、希の三人は階段を上りきって二階へ上がり、漸く水から逃げ切ることに成功した!!

 

希「ふぅ…これでもう大丈夫やな?」

 

海未「水の方は大丈夫でしょう…」

 

海未「地図によると館の中でも水場は一階に集中していて二階には全くありませんから…」

 

鞠莉「取り敢えずは助かったと言う訳ね…」

 

海未「油断は禁物ですよ!」

 

海未「敵はまだ私達を始末する事を諦めてはいない筈ですから!!」

 

三人は互いに周囲を警戒する…

その時、ふいに希と海未の目が合う…

 

海未「!!?」

 

その時!海未は見てしまった!!

希の瞳の中に自分自身が映り込んでいるのを!!

 

海未「希!こっちを見ては…ッ!!」

 

希の瞳に海未のザ・リーズンが弓を構える姿が映る!!

 

海未(しまった!スタンド使いの瞳にはスタンドが見えるのですからスタンドが瞳に映り込んでしまう!!?)

 

海未(ッ!!間に合わないッ!!)

 

ザ・リーズンがラブアローシュートを放ち、それが希に向かって迫る!!

 

海未(もう…ダメです…)

 

鞠莉「ッ!?」

 

鞠莉「シャイニーッ!!」

 

異変に気付いた鞠莉のシャイニーact1が強烈な閃光を放ち、海未と希を失明させる!

それによってラブアローシュートはミラー・チケットの操作を離れたため、在らぬ方向へ飛んでゆく!!

 

希「ぅおぉぉ!目がぁぁぁ!!」

 

海未「くぁっ!!視界がッ!!?」

 

鞠莉「ふっ…これで矢は逸らせたわ…」

 

ミラー・チケット「ほーん、危機一髪ギリギリセーフのヨーソローってわけね…」

 

ミラー・チケット「で?二人の盲を抱えながら…」

 

ミラー・チケット「しかも自分もそいつらを見れない状況でどうやって私と戦うつもりかな?」

 

鞠莉「もう二人の光を奪ったのだから私は光を発する事を躊躇わないわ!」

 

ミラー・チケット「でもその光は自分の視界も遮ってしまうよね…」

 

ミラー・チケット「その状態でどうやって私を探し出すつもりかなぁ?」

 

鞠莉「それも簡単よ…」

 

鞠莉「先程の光で紙を感光させてハーミットパープルに館の地図をもう一度念写してもらったわ♪」

 

ミラー・チケット「!?」

 

見てみれば、鞠莉は手に一枚の紙を持っておりそれに希の腕から伸びたハーミットパープルが絡み付いている!

 

鞠莉「そして館に来てから一番最初に念写した地図と見比べてみたらね…」

 

鞠莉「ある部屋の前にだけいきなり壁が出現して他の部屋と完全に孤立してしまっているのよ」

 

ミラー・チケット「んなっ!?」

 

鞠莉「そしてその部屋の位置は…」

 

鞠莉「そこの鏡の真後ろよ!!」

 

鞠莉はシャイニーact1の閃光を放ちながら鏡にラッシュを叩き込んで粉々に粉砕する!!

すると、割れた鏡の向こう側には鞠莉の言った通りに部屋が存在した…

その部屋に居た人物は…

 

曜「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!!!!」

 

曜「目がぁぁぁ!!目がぁぁぁ!!」

 

鞠莉「…貴女が鏡のスタンドの本体だったのね」

 

鞠莉「…曜」

 

散々ヨーソローヨーソロー言っていたため、予測できたことではあった!!

 

鞠莉「そしてこの鏡はどうやらmagic mirrorだったようね…」

 

鞠莉「でなければさっきのflashで失明するはずないもの…」

 

曜「ぅおぉぉ!鞠莉ちゃん!!」

 

曜「よくも…よくもぉぉぉ…!!」

 

鞠莉「アナタは後で花丸に引き渡すわ…」

 

鞠莉「それまでの間は戦闘不能になってもらうわよッ!!」

 

鞠莉は曜に対してラッシュを叩き込む!!

 

鞠莉「Shyaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaineeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyy!!!!!!!!」

 

曜「渡辺曜!!大破でありまぁぁぁぁぁぁぁぁす!!!!」ドッゴォォォォォォーz_ンッ!!

 

曜は鞠莉のシャイニーact1に殴り飛ばされてそのまま壁に激突して気絶する!!

 

鞠莉「The ENDよ!!」

 

と、そこへ音を聞きつけた花陽とことりがかけつける!

 

ことり「鞠莉ちゃん!?」

 

花陽「大きな音が聞こえましたけど…どうしたんですか!?」

 

海未「終わったの…ですか…?」

 

鞠莉「鏡のスタンド使いを倒したのよ…」

 

鞠莉「そこで伸びているヨーソローがそうよ♪」

 

曜「」

 

花陽「すごい…刺客をもう倒したんですね!」

 

鞠莉「アナタたちはスタンド使いに襲われたりしてないかしら?」

 

ことり「うん…特に何も…」

 

鞠莉「OK!…と言うことは敵は曜一人だけってことよね…」

 

海未「そして刺客が一人しか居ないということは恐らく…」

 

希「この館は既に放棄されとる…ということやな…」

 

鞠莉「それは取り敢えず置いておくとして…」

 

鞠莉「地下室へ向かったダイヤ達が心配だわ!」

 

鞠莉「それに花丸に曜の肉の芽を取り除いてもらわないと…」

 

海未「そうですね…先を急ぎましょう!!」

 

→to be continued




ミラー・チケット
本体:渡辺曜
破壊力:C
スピード:C
射程距離:A
持続力:A
精密動作性:C
成長性:B

鏡に写った生物の行動を支配する能力を持つ。
また、殴った物を鏡に変える能力も持っており、これによって自分の支配領域を広げながら攻撃が可能。
さらにこの鏡にはスタンドがくっきりと映る。

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