国木田花丸の奇妙な冒険~プリーズサンシャイン~   作:ビーフクリームボロネーゼ

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ミラー・チケットその③

 

希「ん!?」

 

一階の捜索をしていた希は二階からの鞠莉の叫び声を耳にした!

 

希「鞠莉ちゃん?どうしたん?」

 

希は鞠莉の身を案じて声が聞こえてきた二階へ様子を見ようと移動する…

そしてその際に、希は一枚の鏡の前を通過する…

が!

 

希「!?」

 

希の身体が鏡の前でピタリと止まって動かなくなった!!

 

希(え?どういうことなん!?)

 

希(急に身体が…止まって…え?)

 

希「希さん!おはヨーソロー!!」

 

希「!?」

 

希「そして希さんは地獄に向かって面舵いっぱぁぁぁーい!!」

 

希の身体は突如制御不能となり、希は自分の手で自分の首を絞め始めた!!

 

希「ぐっぁあぁぁっ…!!」

 

希(身体の自由が…利かへん…)

 

希(ハーミット…パープルゥッ!!)

 

希はハーミットパープルを出すと、近場にあった床に固定された銅像に巻き付けて首を絞めている自分の腕を引き剥がそうとする!

 

希(ぐっ…ぬぉぉぉぉぉぉ!!!)

 

「そんなことをしても無駄無駄ヨーソローなんだよぉぉぉぉ!!!」

 

すると希の視界に全身が鏡張りで、胸の部分に『YOU』と書かれたスタンドが映り込む!!

 

???・????「ソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロソロヨォォォォーソロォォォォォーz_ッ!!」

 

全身鏡張りのスタンドは、廊下の壁に拳のラッシュを叩き込む!!

するとラッシュを叩き込まれた壁が鏡へと姿を変えていく!!

そして、その鏡には希の出したハーミットパープルがハッキリと映っていた!!

 

シュルシュルシュルッ…!

ギュウゥゥゥゥゥゥ…

 

希「っがぁッ!!」

 

ハーミットパープルは銅像に巻き付くのを止めて、希の首に巻き付いてくる!!

 

希(ぅあ…苦しっ…い…)

 

希(もう…ダメ…や…)

 

希は頸動脈を絞められたことで脳への血流が徐々に止まっていき、意識を失いそうになる!

が、その時ッ!!

 

パリンパリンパリィィィィィーz_ンッ!!

 

希(これ…は…ッ!!)

 

突如、矢が飛んできて廊下の鏡を全て破壊していく!!

 

海未「希!!無事ですか!?」

 

希「海未…ちゃん…」

 

???・????「ちぃ、もう少しで希さんの息の根を文字通り止められたのに…」

 

海未「貴女のそのスタンドは殴った物を鏡に変えていたようですが…」

 

海未「それが先程、希が自殺しようとしていたことと関係しているようですね!」

 

???・????「答える必要の無い質問だね…」

 

???・????「ただ、これだけは教えておいてあげるよ…」

 

ミラー・チケット「私のスタンドの名前は『ミラー・チケット』ッ!!」

 

ミラー・チケット「そして私はこのミラー・チケットであなたたちの命を確実に始末する!!」

 

ミラー・チケット「マレー沖で沈没したというプリンス・オブ・ウェールズのように!!」

 

ミラー・チケット「あなたたちを確実に轟沈させるッ!!」

 

そう言うとミラー・チケットは姿を消した!!

 

海未「…スタンドを引っ込めたみたいですね」

 

希「でも諦めたのとは違うみたいやで…」

 

海未「そのようですね…」

 

海未「ですからヤツは今、この場で私達が片付けましょう!」

 

→to be continued




ミラー・チケットの元ネタとなった楽曲は『MIRAI TICKET』ですね。
億泰のザ・ハンドの元ネタがザ・バンドなようにちょっぴり名前をいじってあります。

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