国木田花丸の奇妙な冒険~プリーズサンシャイン~   作:ビーフクリームボロネーゼ

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『深紅』の誕生その②

グサリッ!!と矢がルビィの身体を貫く!

腹から生暖かい液体が流れ出る…

十中八九ルビィの血液である!

 

ルビィ「ぁ…あ…」

 

ツバサ「さぁ、見せてみて!!」

 

ツバサ「貴女のスタンドはどんなスタンドなのかしら!!?」

 

ルビィ「ぅあ…あ…あぁぁぁ!!!」

 

ルビィの背後にスタンドのヴィジョンが現れる…

大柄で人型の筋肉質なスタンドで、恐らくは近距離パワー型だろう!

体色は血よりも紅い深紅で目元はスティッキィ・フィンガーズのように見えず、代わりに扇風機のような模様が刻まれている!

 

ツバサ「ッ!!この模様はッ!!」

 

と、その時!!

 

ツバサ「ッ!!」

 

ツバサの鼻から鼻血が滴り落ちる!

 

ツバサ「間違いないッ!!このスタンドはッ!!」

 

ツバサ「んばァッ!!」

 

ツバサの鼻から鼻血が滝のように流れ出て、髪の毛が抜け落ち始める!

さらにはツバサの皮膚が剥がれ落ち始めた!

 

ツバサ「こいつはヤバいッ!!まず過ぎるッ!!」

 

ツバサ「プライヴェート・ウォーズッ!!」

 

ツバサは身体中に顔があり、その全ての顔の瞳が紅と緑のオッドアイである人型のスタンドを出してその能力を使用する!!

そしてルビィの居る部屋から出て、扉を閉め、鍵をかける!

ツバサの鼻から再び鼻血が伝う!

 

ツバサ「壁を貫通してくるか…」

 

ツバサは部屋から遠ざかりながらスマホを取り出し、電話をかける!

2コールほどで相手が通話に応じる!

その相手は…A-RISEのメンバーの一人、優木あんじゅであった!

 

ツバサ「もしもし、私よ」

 

あんじゅ『ツバサ、何か急用?』

 

ツバサ「あんじゅ、今すぐ館に来てちょうだい!」

 

あんじゅ『…何かあったの?』

 

ツバサ「黒澤ルビィを矢で射てスタンドを発現させたのだけれど…」

 

あんじゅ『…けれど?』

 

ツバサ「そのスタンドがかなり危険なスタンドで早急に対策をしないとまずいのよ!」

 

ツバサ「そこで貴女に指令を下すわ!」

 

ツバサ「館の地下室の壁と扉を分厚いコンクリートに組み換えて!」

 

ツバサ「貴女のスタンド『フルハウス』ならそれが可能なはずよ!」

 

あんじゅ『…分かったわ、すぐ向かう』

 

ツバサ「頼んだわよ!」

 

ツバサは通話を終了する!

 

ツバサ(この館はもう完全に放棄するしかないわね…)

 

ツバサ(新たな拠点に館を移して、この旧館には刺客を置いておいて国木田花丸達の始末をさせましょうか…)

 

ツバサ(最悪その刺客が始末に失敗しても地下室に幽閉されている黒澤ルビィが自らのスタンド能力で助けにきた花丸達を殺すでしょうし…)

 

ツバサ(それにしても黒澤ルビィのスタンド…)

 

ツバサ(ふふっ…全くもって恐ろしくておぞましいスタンドね…)

 

ツバサ(あのスタンドと対立したら確実に死人が出ること間違いなしだわ!)

 

ツバサ(楽しみだわぁ…)

 

ツバサは邪悪な笑みを浮かべながら館を後にした!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海未「ここがA-RISEの館ですね?希」

 

希「間違いないで、海未ちゃん」

 

希「ここがA-RISEの館や」

 

ダイヤ「ここに…ルビィが…」

 

花丸「…行くずら!」

 

花丸達はついにA-RISEの館への突入を始める!!

 

→to be continued


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