国木田花丸の奇妙な冒険~プリーズサンシャイン~   作:ビーフクリームボロネーゼ

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嵐のなかの恋だからその⑤

亜里沙「この茂みのどこかに海未さんが居るんだよね…」

 

亜里沙「でも、いちいち探し出すのも面倒くさいよね…」

 

亜里沙「嵐のなかの恋だから(ストーム・イン・ラヴァー)ッ!!」

 

亜里沙はストーム・イン・ラヴァーで空気分子を動かすことで竜巻を発生させて周囲の木々を薙ぎ倒して吹き飛ばしていく!

 

亜里沙「海未さぁ~ん!」

 

亜里沙「早く出てきてくださいよぉ~」

 

と、その時!

 

バヒュンッ!!

 

亜里沙「!!」

 

吹き飛ばされた木々に紛れてラブアローシュートが亜里沙に向かって飛んでくる!!

 

亜里沙「うぉっと!?」

 

亜里沙は間一髪で空気分子のレールを作ってラブアローシュートを逸らす!

 

亜里沙「不意討ち…ですか…」

 

亜里沙(ザ・リーズンの矢は普通の矢と違って飛んできた方向に本体がいるとは限らない…)

 

亜里沙(でも亜里沙を正確に狙ってきたということは少なくとも亜里沙の居場所を目視で確認できる場所に居るってことだよね…)

 

亜里沙「…どっちにしろ視界を開かないとね」

 

亜里沙「嵐のなかの恋だから(ストーム・イン・ラヴァー)ッ!!」

 

亜里沙はストーム・イン・ラヴァーのカマイタチで木々を片っ端から切断していく!

 

海未「木を滅茶苦茶に伐り倒して私を見つけるつもりですか…」

 

海未「…そうですね」

 

海未「折角そこら中に伐採された木々が転がっているのですから利用しましょうか」

 

海未「ラブアローシュートッ!!」

 

海未はラブアローシュートを放つとそのラブアローシュートを操って周囲のカマイタチによって切断されて倒れている木にラブアローシュートがそのまますっぽりと見えなくなるように突き刺した!

 

海未「この木にカモフラージュしたラブアローシュートを亜里沙にぶつけてみます!」

 

ふわりと木にカモフラージュしたラブアローシュートが宙に浮く!

 

亜里沙「な!?」

 

だが、事情を知らない亜里沙からすればいきなり木が宙に浮いたようにしか見えない!!

 

亜里沙「どういうこと!?」

 

亜里沙「海未さんのスタンドは弓矢の能力だけのはずなのに!!?」

 

亜里沙はストーム・イン・ラヴァーの能力で自身に向かって飛んでくる木を分解する!

 

ボロボロォ…

 

亜里沙「!?」

 

すると木の中に隠れていたラブアローシュートが出てくる!

亜里沙からすればいきなり木の中から出現したラブアローシュートである!

予測不能なものであったため、その回避行動が遅れる!

 

ドパァンッ!!

 

亜里沙「ぐぁぁぁぁぁぁ!?」

 

ラブアローシュートは亜里沙の肩を少しだけ掠ってその肉を抉っていく!

 

亜里沙「ЗИЦЩФЯЮЭЫбЯЖЁЛЗГЯ!!?!?!?」

 

痛みのあまり訳のわからない言葉を喚き散らす亜里沙!!

 

海未「よし、ヒットしました!」

 

亜里沙「嵐のなかの恋だから(ストーム・イン・ラヴァー)ッ!!」

 

亜里沙「この周りを全部吹き飛ばせぇぇぇぇぇぇぇッ!!」

 

亜里沙は空気分子を操って先程のものより巨大な竜巻を発生させる!

 

海未「ま、まずいです!」

 

海未「早く逃げなくてはッ!!」

 

海未はストーム・イン・ラヴァーの発生させた巨大な竜巻を回避しようと走り出す…

が!

 

海未「うわぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

結局回避が間に合わず、巨大竜巻に巻き込まれてしまった!

 

海未(竜巻に巻き込まれて身体が空中に…ッ!!)

 

海未(この状況は非常にまずいです!)

 

海未(このままでは空高くに飛ばされた後に地面に叩きつけられてしまいます!!)

 

海未(いえ…その前に一緒に巻き上げられた木などの障害物に激突したら大変です!!)

 

海未(早く何とかして無事に地上に戻る手段を考えなければ…)

 

→to be continued


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