国木田花丸の奇妙な冒険~プリーズサンシャイン~ 作:ビーフクリームボロネーゼ
善子「感じます…精霊結界の損壊により、魔力構造が変化していくのが…」
ここはとある部屋の一角…
善子「世界の趨勢が天界議決により決していくのが…」
真っ暗なその部屋は燭台の上に灯る蝋燭の炎だけが光源である…
善子「果の約束の地に降臨した堕天使ヨハネの魔眼が、その全てを見通すのです!」
その部屋の中央で津島善子(自称堕天使ヨハネ)は下等な人間には到底理解できないお告げを…
善子「全てのリトルデーモンに授ける。堕天の力を!」
…カメラに向かって、否!全国のリトルデーモンに向けて発信していた!!
津島善子は現在、自宅の自室にて自撮り動画の生配信中であった!!
善子(ふふふ…今日の配信…もとい堕天使のお告げも無事成功したわ…)
自分のパソコン画面に流れる88888888やカワエエなどのコメントを前にしてニヤけ顔が止まらない善子!!
と、そこでッ!!
グチャァァッッ!!
善子「!?」
突如として動画の生配信に使用していたカメラが溶けて飛び散ったのだ!
その犯人はいったい誰なのか…
善子にはその答えが見えていた!!
善子「私の儀式の間に勝手に入ってくるなんて…」
善子「裁かれる覚悟はできているのかしらっ!!」
そこには白い人型で顔が(・8・)なスタンドが居た!!
(・8・)「裁かれるのは貴女の方ちゅん!!」
(・8・)は善子に向かって突っ込んできた!!
対する善子はリトルデーモンを出現させ、矢や砲弾の嵐を浴びせかける…
が、しかし!!
その全ての攻撃は(・8・)に触れると同時にドロドロに溶けてしまったのである!!
(・8・)「そんな攻撃は無駄だちゅん!!」
善子「嘘!攻撃が効いてないなんて…」
(・8・)「ちゅん!!」
(・8・)の攻撃を間一髪で躱す善子
躱されたことで(・8・)の拳は善子の後ろの壁に激突し、壁がドロドロに溶解する…
善子(このスタンド…触れたものをドロドロに溶解する能力を持っているようね…)
善子(さっきのリトルデーモンの一斉射撃も奴に当たった瞬間に溶かされたから無効化されたのね…)
善子「…だったら!」
善子は(・8・)の背後にワイヴァーンを配置した!!
善子「ワイヴァーンの火球を食らいなさい!!」
ワイヴァーンの吐いた火の玉は見事に(・8・)を直撃した!
(・8・)「ちゅぅぅぅん!!」
善子「よし!効いてるわね!!」
どうやら火の玉ならば(・8・)に溶かされることなく攻撃できるようだ
善子「どうやらあんたの溶かす攻撃は触れなければ作動しないようだし…」
善子「このままワイヴァーンの遠距離攻撃で終わらせてもらうわ!」
近づかなければ攻撃できない!!
その判断が善子に勝利を確信させる…
が、
(・8・)「いつ遠距離攻撃ができないなんて言ったのかなぁ?」
善子「え?」
その判断は誤りであった!!
ビチャァァァッ!!
(・8・)は部屋の壁を触れて溶かしながら、溶かされた壁を善子に向かって飛ばしたのである!!
溶けた壁は善子の体に付着してしまった!
ジュウウウウ…
善子「熱ッ!!ウヮェッ!!」
溶けた壁は高温であった!!
善子の体を灼熱の液体が灼いていく…
(・8・)「それ!もう一発ゥ!!」
(・8・)は再び溶かした壁を善子へ飛ばしてきた!!
善子はそれを躱そうとするが左目に命中してしまう!!
善子「ぐあぁぁぁぁ!!目がぁ~!目がぁぁぁぁぁ!!」
ムスカ大佐のような悲鳴をあげながら左目を抑える善子!
(・8・)「ふふふふ…このまま始末してやるちゅん…」
善子(うぅ…目がぁ…真姫さんに治してもらわないと…)
善子は片目を失った状態では距離を測る事ができずに攻撃を上手く当てられないと判断し、真姫に目を治してもらうべく、自室を離脱した!!
(・8・)「ふふふふ…逃がさないちゅんよぉ…」
→to be continued