国木田花丸の奇妙な冒険~プリーズサンシャイン~ 作:ビーフクリームボロネーゼ
園田海未は現在、高坂雪穂からの電話を受けて、彼女を助けるべく彼女が襲われたというホテルオハラへの送迎船の乗り場へと向かっている!
雪穂からかかってきた通話は雪穂の話しの途中でいきなり切れた!!
それはつまり雪穂の身に確実に何かあったということである!
それに通話が切れる直前まで雪穂の話していた亜里沙の能力も気にかかる!
海未「亜里沙のスタンドは…」
海未「見えないほど小さい群体型のスタンドで分子を…」
雪穂からの通話はここで途切れた!
亜里沙のスタンド能力は分子をどうするというのか!?
海未は自然とその後ろに当てはまる言葉を口にする!
海未「…分子を操る…ではないでしょうか?」
と、そこで海未は亜里沙を発見する!
海未「亜里沙ッ!!」
亜里沙「ハラショー…雪穂は海未さんを呼んでいたんだね…」
亜里沙「こんなところで会えるなんて嬉しいなっ♪」
亜里沙は気絶した雪穂を引き摺っている!
海未「雪穂をどうするつもりですか!?」
亜里沙「海未さぁん…そんなの決まってるじゃあないですか…」
亜里沙「連れ帰ってツバサ様に肉の芽を埋め込んでもらうんですよぉ…」
亜里沙「そうすれば仲間も増えてバンバン万歳です!」
亜里沙「海未さんにもついてきてもらいますよ?」
海未「断ります!!」
海未はスタンド『ザ・リーズン』を出して矢を放つ!
が、発射された矢は亜里沙を避けるように軌道を描いて彼方へと飛んでいった!
海未が矢の軌道を亜里沙へと戻そうと試みるも、海未の思い描く軌道をなぞらない!!
海未「…」
その中で海未は自身の放った矢の周りを歪んだ空気の様なものが包み込んでいるのを見た!
海未(あれは…空気分子のレールですか…)
海未(あのレールによって私の矢は亜里沙から逸らされているッ!!)
亜里沙「海未さんの攻撃手段はその矢だけですよね?」
亜里沙「ふふっ、そしてその攻撃はもう亜里沙には通じませんよ?」
海未「…果たしてそれはどうでしょうか?」
海未は矢を十数本束ねてそれを放つ!
海未「ラブアローシュートッ!!」
だが、海未のラブアローシュートも先程と同じく空気分子のレールによって亜里沙から逸らされてしまう!
亜里沙「ラブアローシュートなら何とかなると思いましたかぁ?」
亜里沙「力業でどうにかなるほど亜里沙のストーム・イン・ラヴァーは甘くないんですよ!!」
海未「くっ、確かに…このスタンドは強い!」
海未「一筋縄ではいかないようですね!」
海未「ならばッ!!」
海未はザ・リーズンに矢を雨の様に発射する!
海未「次は数で攻めてみます!」
大量の矢が亜里沙に向かって迫ってくる!!
…が!
ヒョイヒョイヒョイヒョイヒョイヒョイッ!!
海未「ッ!!」
放たれた全ての矢が先程と同じように空気分子のレールによって亜里沙から逸らされてしまった!
海未「これもダメですか!?」
亜里沙「数で亜里沙のストーム・イン・ラヴァーに敵うわけないじゃあないですか!!」
亜里沙「さぁ、次は亜里沙から攻撃させてもらいますよ!」
亜里沙はストーム・イン・ラヴァーの能力で空気分子を動かして真空のカマイタチを作り出して海未を攻撃する!
海未「ぐぁっ!?」
海未(ぅぅ…でも傷は浅いですね…)
亜里沙「安心してください!」
亜里沙「海未さんも雪穂と同じで殺しませんから…」
亜里沙「しっかり連れ帰って肉の芽を埋め込んでもらいますよぉ」
海未(このまま対峙しているのは不利ですね…)
海未(場の仕切り直しの為に少し逃げてみましょうか…)
海未(幸いなことに亜里沙は雪穂を殺すつもりはないようですし…)
ダッ!!
亜里沙「なっ!?」
海未は近場の茂みへと逃げ出す!
亜里沙「海未さんが逃げた…」
亜里沙(追うべきかな…?)
亜里沙(いや、でも亜里沙には雪穂が人質でいるから…)
亜里沙(ここで待っていても…)
亜里沙(ッ!!仲間を呼ばれたらまずいかも!!)
亜里沙(今すぐ追いかけるべきだよ!)
亜里沙は海未を追って茂みの中へ入っていった!!
→to be continued