国木田花丸の奇妙な冒険~プリーズサンシャイン~ 作:ビーフクリームボロネーゼ
雪穂「亜里沙のストーム・イン・ラヴァーの能力を暴くために…」
雪穂「試しにもう一発ベアリング弾を…」
雪穂は懐からベアリング弾を取り出し、亜里沙に向けて発射する!
雪穂「ボラァッ!!」ピンッ!!
しかし、ベアリング弾は再び亜里沙に当たる前に崩れてしまう!
雪穂(まただ…またベアリング弾が崩れた…)
雪穂(しかもあの崩れ方…)
雪穂(まるで地面に埋めると分解される生分解性プラスチックみたいに崩れていったぞ!!)
と、そこで雪穂は逃げている道中で樹上に蜂の巣があるのを確認する!
雪穂「蜂の巣…これを使ってみよう…」
雪穂「もし刺されちゃったらその時は亜里沙…ごめん!!」
雪穂は蜂の巣に向けてベアリング弾を発射し、蜂の巣を撃ち落とす!
撃ち落とされた蜂の巣からはスズメバチがぶんぶんと羽音をたてながら大量に湧いて出て、近くにいた亜里沙に襲いかかる!
亜里沙「ッ!!スズメバチ!!」
亜里沙はストーム・イン・ラヴァーのカマイタチを使ってスズメバチを始末していく!
そしてスズメバチの死骸は先程のベアリング弾のように崩れていった!
雪穂(スズメバチを直接分解せずに殺してから死体を分解した…!!)
雪穂(あの分解攻撃みたいなものはもしかして生物には使えないのかな…)
そこで雪穂はもう一度亜里沙のスタンド『嵐のなかの恋だから(ストーム・イン・ラヴァー)』について考察する!
雪穂(亜里沙がスタンドの能力を使って起こした出来事を別の視点から考えてみよう!)
雪穂(風とカマイタチから私は亜里沙のスタンド能力を始めは風を操る能力だと思った…)
雪穂(でも物体の分解と辻褄が合わない…)
雪穂(…風を操るということは空気を操るということ)
雪穂(空気…空気…)
雪穂(空気は窒素や酸素、二酸化炭素などの分子でできていて…)
雪穂(…分子?)
雪穂(ッ!!そうだ!!分子だ!!)
そこで雪穂は亜里沙のスタンド能力の真の解答に辿り着く!!
雪穂(亜里沙のストーム・イン・ラヴァーの能力は分子を操る能力だったんだ!!)
雪穂(これならベアリング弾の崩壊にも辻褄が通る!)
雪穂(ベアリング弾を構成している分子を操ってバラバラに分解したからベアリング弾は崩壊したんだ!)
雪穂は推測の末に出した亜里沙のスタンド能力を知らせるためにスマホを取り出す!
雪穂「あ…しまった…」
ここで雪穂は自身の過ちに気が付いた!
雪穂はμ'sのメンバーの中では姉の穂乃果とその親友のことりと海未以外はあまり面識がなく、電話番号もその三人の物しかない!
その内穂乃果はまだA-RISEの手中にあり、ことりは怪我のため戦闘には参加できず、まともに動けるのは海未だけである!
そしてここが雪穂の失態なのだが、内浦で出会ったAqoursのメンバーとは電話番号の交換をしていなかったのだ!
そのため、現在助けを求められる人物が園田海未ただ一人となってしまったのだ!!
雪穂「取り敢えず海未さんに連絡しよう!」
雪穂は海未に電話をかける!
海未『もしもし?園田海未ですが…』
園田海未は2コールで通話にでた!!
雪穂「海未さん!助けてください!今、敵の亜里沙に襲われています!」
海未『な!?場所はどこですか!?』
雪穂「ホテルオハラへ向かう送迎船の乗り場の近くです!」
海未『今すぐ向かいます!』
雪穂「海未さん!聞いてください!」
雪穂「亜里沙のスタンドは見えないほど小さい群体型のスタンドで分子を…」ドッバァァァァァーz_ッ!!
雪穂「!?」
突如、雪穂の握っていたスマホが分解されてボロボロに崩れていく!!
亜里沙「捉えた!嵐のなかの恋だから(ストーム・イン・ラヴァー)ッ!!」
ズバズバズバズバズバズバァッ!!
雪穂「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
亜里沙の起こしたカマイタチによって雪穂は再び切り刻まれてしまう!
亜里沙「ねぇ雪穂…亜里沙がどうして雪穂を殺さないで傷めつけているか分かる?」
雪穂「…」
亜里沙「それは雪穂を連れ戻すためなんだよ…」
亜里沙「また肉の芽をツバサ様に埋め込んでもらえば雪穂を殺さなくて済むからね…」
亜里沙「敵とはいえ親友を殺したくはないからね…」
雪穂(亜里沙…操られていても根はやっぱり亜里沙のままだね…)
雪穂(…でも、だからこそ亜里沙を助ける!)
雪穂「モーメントリングッ!!」
雪穂は亜里沙に対して攻撃を加えようとする…
が!
亜里沙「отходов(無駄だよ)」
パチリと亜里沙が指を鳴らす…
すると…
雪穂「ぐぉぼぉぁっ!!」
雪穂の中に侵入したストーム・イン・ラヴァーが体内で暴れ出して、吐血する!
雪穂「ぅぐ…ぁ…」バタリ
そしてそのまま気絶してしまった!
亜里沙「これでよし…っと」
亜里沙「雪穂はさっき誰かに電話してたみたいだけど…」
亜里沙「その人も弱らせてから館に連れ帰ってツバサ様に肉の芽を埋め込んでもらおう」
亜里沙「ふふふふふふふふ…」
→to be continued