国木田花丸の奇妙な冒険~プリーズサンシャイン~   作:ビーフクリームボロネーゼ

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ダーリンその②

花丸「ルビィちゃん!!」

 

スタンドバトルの真っ只中に現れたのはスタンドを見ることもできない花丸の友達、黒澤ルビィである!!

 

ルビィ「大変だよ花丸ちゃん!!千歌ちゃんのお家にμ'sの西木野真姫さんが!!」

 

善子「そんなのはどうでもいいわ!それよりここは危険だから逃げなさい!!」

 

ルビィ「ど、どうでもいいだなんてぇ」

 

善子に邪険に扱われてしょんぼりするルビィ…

だが海未はルビィの言葉にはっとした!!

 

海未「ど、どこですか!!どこで見かけたのですか!!」

 

鬼気迫る顔で問い詰められたルビィは咄嗟に答える!

 

ルビィ「ピギィッ!あの、十千万っていう旅館に…って園田海未さん!!」

 

海未「案内してください!!今すぐに!!」

 

ルビィ「ピギィッ!!こ、こっちです!!」

 

ルビィの後に付いていく三人!

 

善子「いきなりどうしたっていうのよ!」

 

海未「このスタンド『ダーリン』の本体は恐らく西木野真姫です!」

 

花丸「そっか!μ'sの皆さんは肉の芽を埋め込まれているから…」

 

海未「操られて敵に利用されているのでしょう…」

 

ここで一つ花丸の中に疑問が浮かびあがる…

 

花丸「でもなんでもっと早く真姫さんのスタンドだって気づかなかったんですか?海未さんがスタンド使いにしたんですよね?」

 

海未「はい…みんなのスタンドを確認する前にA-RISEに襲われて…」

 

海未は自分が何故仲間のスタンドを知らなかったのかを説明した!!

 

花丸「なるほど」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

旅館『十千万』

 

真姫「まずいわまずいわ!!」

 

西木野真姫は外出の準備を慌ただしく進めている!!

 

真姫(潜伏先がばれた…近づいてこられたらお終いじゃない!!)

 

真姫(逃げなくては…ッ!!できるだけ遠くにッ!!)

 

と、その時窓の外に小さな竜のようなものが見えた!!

 

真姫「な、あれは!!」

 

善子「ワイヴァーン!点火ッッッ!!!」

 

リトルデーモンのワイヴァーンによる火の玉の攻撃が真姫を襲う!!

 

真姫「きゃああああああ!!」

 

真姫(まずいまずいまずいまずい!!リトルデーモンの射程距離に入った!)

 

真姫(逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ!!)

 

真姫は自分の宿泊している部屋を足早に飛び出した!!

 

 

 

 

 

 

 

 

十千万入り口

 

真姫(逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ…)

 

花丸「見つけたずら!」

 

善子「もう逃がさないわよ!!」

 

真姫(もう追い付いてきたッ!!)

 

花丸「トリコリコ・プリーズッ!!」

 

真姫(くっ、もうスタンドで防御するしか…)

 

花丸「ズラァッ!!」

 

真姫「ダーリンッ!!」

 

真姫はダーリンをつかってトリコリコ・プリーズの拳をガードする

…がしかしッ!!

 

ドゴォォッ!!

 

真姫「ぐはぁぁっ!!」

 

ダーリンはトリコリコ・プリーズにパワー負けしてしまう!!

 

花丸「あれ?弱いずら…」

 

善子「訳わかんないわ…どうして急に弱くなるのよ…」

 

海未「なるほど…つまりそういうスタンドということです」

 

花丸「どういうことずら?」

 

海未は真姫のスタンドの本質を言い当てる!!

 

海未「つまり真姫のスタンド『ダーリン』は普通のスタンドの性質と全く逆な本体に近ければ近いほど弱くなるスタンドだったのです!!」

 

善子「何よそれ…自衛に全く使えないじゃない…」

 

花丸「近づいてしまえば全くの雑魚ずら」

 

真姫「言いたい放題言ってくれるじゃない!!」

 

自分のスタンドの散々な言われように怒る真姫!

 

真姫「たとえ弱体化しようとあんたたちを始末するには充分よ!!」

 

真姫「マキマキマキマキマキマキマキマキマキマキマキマキマキマキマキマキマキマキマキマキマキ」

 

花丸「はぁ…」

 

花丸はこの敗色濃厚な状態でも尚立ち向かってくる真姫に半ば呆れながら反撃を開始する!!

 

花丸「ズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラァッ!!」

 

真姫「げばぁぁぁぁっっ!!」

 

花丸に吹き飛ばされて旅館の壁に凄まじい勢いで激突する真姫!!

 

花丸「しかし近づくと本当に弱いずら…」

 

善子「全くね…」

 

ルビィ「え…え?え?」

 

スタンドの見えないルビィだけがこの状況を全く理解できていなかった!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海未「これが肉の芽です」

 

真姫の額には蠢く気持ち悪い物体がくっついていた!!

 

善子「うわぁ…気持ち悪い…」

 

花丸「これが…肉の芽…」

 

海未「これを付けられたら最後、綺羅ツバサにカリスマ性を感じてやつのいいなりになってしまうのです…」

 

悲痛な面持ちで真姫を見つめる海未…

 

海未「真姫…」

 

すると花丸が海未に質問をなげかける!

 

花丸「これを引き抜くことはできないんですか?」

 

海未「…え?」

 

花丸の唐突な質問に困惑しながら海未は答える!

 

海未「それは不可能ですよ…肉の芽は無理やり取ろうとすると周囲の人間の脳にも取り入ろうとするのです…」

 

海未「それに肉の芽は脳の奥深くにまで刺さっているのです…無理やり外したら脳を傷つけてしまう…」

 

絶望に打ちひしがれている海未とは対称的に花丸はまだ諦めていない!!

 

花丸「マルのトリコリコ・プリーズは精密な動きができるから脳を傷つける心配はないずら」

 

海未「しかし貴女の脳に肉の芽が浸入してくるかもしれませんッ!!」

 

善子「そうよ!!危険だわ!」

 

あまりにも危険な行動を止めにはいる二人!!

だが…

 

花丸「そんなものやってみなくちゃ分からないずら!」

 

花丸「トリコリコ・プリーズッ!!」

 

花丸はトリコリコ・プリーズを出すと肉の芽を引き抜いてものすごいスピードで外に放り投げた!

すると肉の芽は太陽の光を浴びたとたんに塵となって消えてしまった!!

 

善子「嘘…」

 

海未「肉の芽を…本当に引き抜いた…!」

 

真姫「う…うーん」

 

真姫が目を覚ます!

 

海未「真姫!!」

 

真姫「…海未?」

 

海未「真姫!!よかった…本当によかった!!」

 

真姫に抱きつき嬉し涙を流す海未…

 

真姫「ちょっと、離れなさいってば!!恥ずかしいわよ!!」

 

花丸「一件落着ずら」

 

善子「本当ね」

 

ルビィ「………?」

 

ルビィだけは何が起こっているのか未だに全く理解できていなかったッ!!

 

→to be continued




ダーリン
本体:西木野 真姫
破壊力:A
スピード:A
射程距離:A
持続力:D
精密動作性:A
成長性:E

遠距離パワー型とも言える異色のスタンドで、本体から離れれば離れるほど強くなる。
逆に本体に近ければ近いほど弱くなるので、接近されるととても弱い。
触れている生物を治癒する能力を持つが、自分を治癒することはできない。

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