国木田花丸の奇妙な冒険~プリーズサンシャイン~   作:ビーフクリームボロネーゼ

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ソルジャー・ゲームその⑥

善子「リトルデーモンッ!!」

 

絵里「ソルジャー・ゲームッ!!」

 

善子と絵里は同時に攻撃を開始した!

レーザーの閃光と砲弾や矢や火焔が交錯する!

が、その中でも冷却レーザーでの攻撃はリトルデーモンの兵士たちを確実に凍らせて動きを停止させる!

 

絵里(冷却レーザーは効いているわ!)

 

絵里(やはり私のソルジャー・ゲームは無敵よ!!)

 

善子(私のリトルデーモンの数がどんどん削られていく!!)

 

善子(このまま攻撃を続けていてもこちら側が不利なのは目に見えているわ!)

 

善子は距離を取るべく走り出す!

 

絵里「また逃げるつもり!?」

 

絵里「でも逃げるってことは私の方が有利だってことよね!!?」

 

絵里は善子を追って廊下の角を曲がる!

…が、善子の姿は見えない!

 

絵里「…見失ったようね」

 

絵里「でも関係ないわ!私には熱源探知ソナーがあるのだから!」

 

絵里(それに相手は早期決着を望んでいるだろうしね)

 

絵里はソルジャー・ゲームに熱源探知ソナーを放たせる!

そのソナーによると絵里の周囲には人間一人分の熱源が探知できた!

 

絵里(居た!こいつが津島善子ッ!!)

 

絵里「原子分解光線ッ!!」

 

絵里は原子分解光線をその熱源に対して発射し、見事に命中した!!

 

絵里「やったぁぁ!!津島善子は粉微塵になって死んだ!!」

 

だが、バラバラに分解されたそれを見て絵里は驚愕する!

 

絵里「なっ!?」

 

その熱源の正体は善子の形に集まったリトルデーモンだった!!

 

絵里「馬鹿な!!あの短時間では善子は遠くにいけないはずなのに!?」

 

絵里「ソナーによると熱源は間違いなく一つなのに!?」

 

ガサゴソッ…

 

絵里「!?」

 

絵里は物音のした方向を振り向く…

そこには、冷却レーザーで凍死したリトルデーモンの死体を身体中に纏った津島善子が居た!

 

絵里(ウソ…冷却レーザーで凍死した死体で体温を誤魔化していたなんて)

 

善子「リトルデーモンッ!!」

 

絵里「!!!」バッ!

 

絵里は咄嗟に善子の方向に防御体制を取る…

が!!

 

ズドドドドドォォォンッ!!

 

絵里「ぐぁっ!!!」

 

先程原子分解光線で攻撃したリトルデーモンの塊の残骸から攻撃を食らう!

 

絵里(バリアを張っているユニットが二つ破壊されてしまった!?)

 

善子「…頂点が二つだけではどんな図形も作れない」

 

善子「つまりもうあんたはバリアを張ることができないわッ!!」

 

絵里「このイエローモンキーがぁぁ!!!!」

 

絵里「ソルジャー・ゲームッ!!あのダンゴムシをシベリアの枯れ枝に変えてやれェェェェッッ!!!」

 

善子「残りの戦力も少ないあんたの攻撃なんか怖くないわ!」

 

善子「リトルデーモンッ!!」

 

ズドドドドドドドドドォォォンッ!!

 

善子「ぅぐっ!」

 

善子(ちょっと兵力を削り過ぎた…ダメージが…ぅっ…)

 

絵里(思った以上に傷が深い…これはまずいッ!!)

 

その時!ステルス能力のチャージが完了する!!

 

絵里(キタキタキタキタキタァーッ!!)

 

絵里「ステルスシフトォォォォォォッ!!」

 

絵里は再び透明化して善子の視界から消え失せる…が!

 

善子「あんたのステルスが厄介だったのはバリアも併用していたからよ…」

 

善子「でも、今はそのバリアが無い…」

 

善子「だからそんな無駄な足掻きをしたところで…」

 

善子「私の勝利は揺るがないッ!!」

 

善子「リトルデーモンッ!!」

 

善子はリトルデーモンのドラゴンとワイヴァーンに全力で火焔を吐かせ、廊下中を火焔で包み込む!!

 

絵里「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」

 

絵里「こんな…こんなダンゴムシにこの私が…負ける…なん…て…」

 

ドサッ!!

 

善子「か…勝った…」

 

善子「勝った…わ…」バタッ!!

 

絵里を倒して勝利した善子もまた、疲労でその場に倒れてしまった!!

その後、駆けつけた花丸達によって善子とダイヤは介抱され、絵里は肉の芽を取り除かれたのである!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝!

 

ここはA-RISEの根城にしている館通称『A-RISEの館』である!!

その中の一室で一人の女が高笑いを浮かべている!

μ'sのメンバーの一人、東條希である!!

 

希「ふふ、ふふふふふ」

 

希「ふはははははは」

 

希「あっはっはっはっはっは」

 

ツバサ「あら、希…随分とご機嫌ね」

 

ツバサ「何かあったのかしら?」

 

希「ツバサ様…」

 

希「ふふ、今日のウチ…最高についてるわ!!」

 

希「この能力ならあいつらは確実に皆殺しにできる!!」

 

ツバサ「そう…ならば行って倒してきてもらえるかしら?」

 

希「…仰せの通りに」

 

希はニヤニヤと悪戯を仕掛ける時のような顔で部屋を後にする!

その右手の人差し指と中指の間には…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『世界』のタロットカードが挟まっていた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

→to be continued




ソルジャー・ゲーム
本体:絢瀬絵里
破壊力:C
スピード:B
射程距離:B
持続力:B
精密動作性:A
成長性:C

群体型のスタンドでミニチュア宇宙侵略連合艦隊。
UFOや戦闘機、戦艦や空母などから構成される。
どの戦闘機も標準装備としてレーザー光線と機銃、ミサイル、ステルス機能とワープ航空装置と熱源感知ソナーを持っている。
また、レーザー冷却光線を所持する戦闘機が7機と、戦艦は原子分解光線を持っている。
そしてバリアを張ることができるユニットが4つ備わっている。

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