国木田花丸の奇妙な冒険~プリーズサンシャイン~   作:ビーフクリームボロネーゼ

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ソルジャー・ゲームその①

 

浦の星女学院生徒会長の黒澤ダイヤは今日の生徒会業務を片付けるべく生徒会室を目指し歩いている!

 

ダイヤ「さて、やるべき事は速やかに片付けますわよ!」

 

ダイヤは生徒会室の扉を開ける!

すると中には既に先客が居た!

 

ダイヤ(…?)

 

ダイヤはその後ろ姿に見憶えがあった!

美しい金髪をポニーテールに纏めあげたその後ろ姿は凛としていて絵になっていた…

その様もダイヤの記憶にはあるのだが、何よりも記憶にあるのは彼女の着ている制服である!

ここ、浦の星女学院の制服ではない…

だが、ダイヤはその制服を…

その制服の学校を…

その制服の学校のスクールアイドルをよぉーく知っていた!!!

その制服は…!!!

 

ダイヤ「音ノ木坂学院の制服!!」

 

??「あら、制服で学校を当ててしまうなんて…」

 

その人物は振り向いてダイヤに向き直る!

ダイヤはその人物の顔をよく知っていた!

その人物はダイヤの最も憧れている存在…

 

絵里「もしかして貴女…制服フェチだったりするのかしら?」

 

ダイヤ「エリーチカッ!!」

 

そう!その人物は伝説のスクールアイドル『μ's』のメンバーの一人!

ロシアンクォーターの絢瀬絵里である!

因みに制服フェチはこの浦の星女学院に在籍しているが黒澤ダイヤではないッ!!

 

絵里「あら、貴女もしかして私たちのファンなの?」

 

ダイヤ「えぇ…!!もちろんで…」

 

絵里「でも…ごめんなさいね…」

 

絵里「スタンド使いは全員始末しなければならないのよ…」

 

ダイヤ「!!」

 

絵里「貴女…スタンド使いよね?」

 

ダイヤ「…ッ!!」

 

絢瀬絵里はダイヤにとってはジョルノにとっての名も知らぬギャング、仗助にとっての名も知らぬ不良、ナランチャにとってのブチャラティ、音石にとってのジミ・ヘンやジェフ・ベック、エディ・ヴァン・ヘイレンやスティービー・レイ・ボーンと同じである!

だが、忘れてはいけない!

μ'sのメンバーはその全員がA-RISEのリーダー綺羅ツバサに肉の芽を埋め込まれて洗脳されているのだ!

つまり、今目の前にいる憧れの存在は敵である!

 

ダイヤ「…何故…私がスタンド使いだと…?」

 

絵里「だって貴女見えているでしょ?」

 

絵里「ソレが」

 

その瞬間、ダイヤの目の前を高速で何かが横切った!

気がつくとその何かに完全に取り囲まれていた!

銀色の機体が生徒会室を飛び交い、戦艦のようなものや空母のようなものもあった!

そう、黒澤ダイヤはミニチュアサイズの宇宙戦艦の艦隊に囲まれてしまったのである!!

 

ダイヤ「こ…これは…ッ!!」

 

絵里「私のスタンド『ソルジャー・ゲーム』よ」

 

絵里「一言で表すなら…『ミニチュア宇宙侵略軍』ってところね」

 

ダイヤ(このスタンド…善子さんのスタンドによく似ていますわ…)

 

ダイヤ(群体型で数も多い…ただその軍の構成員は…)

 

ダイヤ(未知の科学力を持つ宇宙艦隊の兵団…)

 

ダイヤ(善子さんの魔王軍とは…まるで対極!!)

 

絵里「さて、覚悟はできてるかしら?」

 

ダイヤ「ッ!!…それはこちらのセリフですわ!!」

 

ダイヤ「ダイヤモンドスプラッシュッ!!」

 

ダイヤはダイヤモンドプリンセスのダイヤモンドスプラッシュで飛び交う艦隊を撃ち落とそうと攻撃する!

…が、敵のソルジャー・ゲームの艦隊はそれを躱していく!

 

ダイヤ「躱された!?」

 

絵里「なかなか筋のいい攻撃ね…」

 

絵里「さぁ、次はこちらの番よ!!」

 

ソルジャー・ゲームの戦闘機達からミサイルや弾丸が大量に放たれる!

 

ダイヤ「ダイヤモンドプリンセスッ!!」

 

ダイヤは周りの空気を結晶に変えて弾丸やミサイルの攻撃を防御する!

 

ダイヤ「どれほど攻撃を加えても無駄ですわ!」

 

ダイヤ「この結晶は凄まじい固さを誇る鉄壁の防御…」

 

ダイヤ「何人たりともこの結晶の結界は破れませんわ!!」

 

絵里「…成る程、確かに固いわね」

 

絵里「恐ろしいほど固いわ…でもね」

 

絵里「その結晶…『透けている』わね?」

 

ダイヤ「え?」

 

ダイヤは絵里の言葉を理解しかねている!

 

絵里「透けているということは…即ち光を通すということよッ!!」

 

絵里「ソルジャー・ゲームッ!!」

 

再びソルジャー・ゲームから攻撃が放たれる!

ただし、前回のようなミサイルや弾丸などの実弾ではなくレーザーやビームなどの光学兵器による攻撃である!

 

ダイヤ「きゃぁぁっ!!」

 

レーザーやビームの攻撃はダイヤが作り出した結晶の防壁の中を屈折しながら進んでいき、ダイヤを傷つけていく!!

 

絵里「うふふふ…効いてる効いてる」

 

ダイヤ(うぅっ…私の結晶は最強の防御力を誇っていると思っていましたのに…)

 

ダイヤ(こんな弱点があったとはッ!!)

 

ダイヤの結晶の防壁の最大の弱点…

それは光による攻撃である!

 

絵里「もうその結晶の防壁は私には通用しないわ!」

 

絵里「さて、次はどうするのかしら?」

 

ダイヤ「…っ!」

 

音ノ木坂学院生徒会長と浦の星女学院生徒会長の生徒会長対決が始まるッ!!

 

→to be continued


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