国木田花丸の奇妙な冒険~プリーズサンシャイン~   作:ビーフクリームボロネーゼ

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リトルデーモンその②

花丸(さっきの小さい矢と粘性のある何かが善子ちゃんのスタンドの能力…?)

 

花丸は善子のスタンドの能力を考える!

現在彼女のスタンドについて分かっている事は2つッ!!

1.小さな矢で攻撃してくること!

2.粘性のある何かをばら蒔くこと!

 

花丸「やっぱり善子ちゃんのスタンドの能力はあのネバネバしたやつなのかな…」

 

自分が落ちてきた穴を見つめながら反撃の体制をとる花丸…

するとッ!!

 

ガラガラガラ…

 

穴の辺りから音が聞こえる…

 

花丸(この音はいったい…)

 

花丸(!?)

 

なんと穴から小さな砲台が見えたのである!!

砲台の周りには小さなゴブリンのようなものがちょこちょこと動き回っている!

 

花丸「まずい!!攻撃がくるッ!!」

 

ドドドォォーン

 

砲台から砲撃が飛んでくるッ!!

 

花丸「ズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラァッ!!」

 

穴からの砲台の砲撃を花丸はトリコリコ・プリーズのラッシュで捌く!!

 

…が

 

善子「後がお留守よ!!」

 

花丸(!?)

 

善子の声に花丸が振り替えると小さな竜のようなもの数体が口に炎を溜め込みながら飛行していたッ!!

 

善子「ワイヴァーン!!点火ッッッ!!!」

 

ドドドォォーン!!!!

 

花丸「ぐあぁぁぁぁッッッ!!!」

 

咄嗟にトリコリコ・プリーズで防ごうとするも数発の火の玉が花丸に命中し、よろけてしまう!!

そして…

 

花丸(た、倒れる先に…黒いエルフみたいなものが…)

 

花丸の倒れる先には弓を引き絞ったダークエルフが居た!!

 

善子「射てぇぇぇッッッ!!!」

 

ズババババァァァァァーン!!!!

 

花丸「ず…ズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラァッ!!」

 

花丸も負けじとダークエルフの放った矢をトリコリコ・プリーズのラッシュで打ち落とす!!

 

花丸「はっ…はっ…」

 

善子「動かないでッ!!」

 

穴から花丸の居る階に着地した善子が花丸に向かって叫ぶ!

 

善子「ずら丸ッ!!あんたは完全に私のスタンド『リトルデーモン』に包囲されているわ!!」

 

花丸は周囲を見渡す…

辺りには小さな魔物のようなものが沢山いた!!

中には少し大きめのやつも居たが、それはさながら小さな魔物の軍団であった…

 

花丸「これが…善子ちゃんのスタンド…」

 

善子「善子じゃなくてヨハネッ!!」

 

善子はすぐさま訂正する!

 

善子「私のスタンド『リトルデーモン』はミニチュアの魔王軍よ!!」

 

善子「軍団を構成する魔物にはダークエルフの弓兵にスライム、ゴブリン、骸骨騎士、ゾンビ、巨人兵にワイヴァーン、ドラゴンその他諸々…」

 

善子「その数およそ1000!!」

 

善子「1000の魔物によって構成される群体型のスタンドよ!!」

 

花丸「群体…型…」

 

花丸はこれ程までに大量のスタンドをどうやって倒したら良いか分からないでいた…

 

善子「しかもこれだけ沢山のスタンドのヴィジョンがあったら、多少殺られても私に対するダメージのフィードバックは無いわ!!」

 

花丸(!?)

 

さらに善子の口から発せられた衝撃の事実!!

善子のスタンドは殺られても善子へのダメージは無い…

これではいったいどうやって倒せばいいのか…

トリコリコ・プリーズのパワーは確かに凄まじいしスピードも優秀だ!

だがこんなに沢山の敵をどう倒せばいいのか!

花丸は考えて考えて、トリコリコ・プリーズの能力に思い当たった!!

 

花丸(そうだッ!!)

 

花丸はここまで追い詰められるまでに善子の攻撃をトリコリコ・プリーズのラッシュによって捌いてきた!!

そのため、トリコリコ・プリーズは充分な電力を充電していたッ!!

 

花丸(このトリコリコ・プリーズに貯まった電気を使って善子ちゃんのリトルデーモンを倒すッッッ!!!)

 

バチバチバチバチバチバチィッ!!

 

善子「え?なに?この音ッ!?」

 

花丸「いっけぇぇぇぇッッッ!!!」

 

花丸「トリコリコ・プリーズッ!!サンダァァァァッッッ!!!」

 

バチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチィッ!!

 

トリコリコ・プリーズの放った電気は雷と呼んでもいいほどに膨大な力を持っていた!!

その場にいたリトルデーモンの全てを感電させ、そのダメージは津島善子に返ってくるッ!!

 

善子「きゃああああああ!!」

 

感電した善子はその場に倒れてしまった!!

 

花丸「群体型は一体一体を潰しても本体にダメージは無い…」

 

花丸「…だったら全体を攻撃するまでずら」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

保健室

 

善子「ん…ここは…」

 

花丸「保健室ずら」

 

善子「ッ!ずら丸!」

 

花丸「まだ安静にしてた方がいいずら」

 

善子「…」

 

花丸「善子ちゃんはオラの事を心配してくれたんだよね…」

 

花丸「その事はとても嬉しかったよ」

 

善子「…」

 

花丸「でも…こればかりは曲げたくなかったから…」

 

善子「…いいわよ」

 

善子「確かにあんたが今探してるやつはスゴく危険なやつだけど…」

 

善子「私が居れば危険も1/6くらいにはなるんじゃない?」

 

善子はにっこりと微笑んだ

 

花丸「善子ちゃん…」

 

善子「だ~か~ら~」

 

善子「善子じゃなくてヨハネッ!!」

 

→to be continued




リトルデーモン
本体:津島 善子
破壊力:B
スピード:B
射程距離:B
持続力:A
精密動作性:B
成長性:D

ミニチュア魔王軍のスタンドで、群体型。
ダークエルフの弓兵、ゴブリン歩兵などを筆頭に騎馬戦車、砲台、スライム、巨人兵、ワイヴァーンなどの魔物から構成される。

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