国木田花丸の奇妙な冒険~プリーズサンシャイン~ 作:ビーフクリームボロネーゼ
国木田花丸は現在、街中の本屋で本を爆買いして家に帰るためにバスに乗っていた!
彼女の背中には本屋で買った本が風呂敷に包まれた状態で背負われている!
花丸(早速家に帰って読むずら~♪)
と、その時!
ズゴンッ!!
花丸「!!」
バスが急ブレーキをかけたように急停止した!
花丸「な、何事ずら!?」
花丸は前方を確認するが、急ブレーキをかけるような何かは特に見られない…
バスの中に居た数人の乗客も何が起きたのか理解できずに困惑している…
花丸(急ブレーキの原因はよくわからないけど…)
花丸(いつまでたっても発車しないずら!)
花丸はバスの運転手の様子を見に行く…
すると運転手は頭をフロントガラスにぶつけて気絶していた!
花丸「え…これは…」
その時!フロントガラスに向かって何かが飛んできた!
花丸「ずら!?」
花丸はフロントガラスを突き破って向かってきた何かを躱す!
そしてその何かの正体を確認する!
花丸「これは…釘ずら!」
花丸に向かって飛んできた物は釘であった!
さらに花丸はその釘が飛んできたフロントガラスを見て驚愕した!
花丸「なっ…!!」
そこには割れて欠片になってそのまま落下する筈のガラス片が空中で固定されている光景が映っていた!
そこに声が響き渡る!
「国木田花丸ゥーッ!!さっさとバスから降りてこないと無関係な乗客も殺すよ!!」
花丸(敵のスタンド使いずら!!)
花丸はバスの乗客を巻き込まないためにバスを降りる…
と、その時!
降りようと伸ばした花丸の足に目掛けて先程の釘が飛んできた!
花丸「ズラァッ!!」
花丸はその釘をトリコリコ・プリーズで叩き落とす!
花丸「…不意討ちとは卑怯ずら」
ミカ「命懸けの戦いに卑怯もへったくれもないっつーのォこのアマチャンがァッ!!」
花丸の目の前に現れたのはμ'sを陰で支えた神モブの一人、ミカであった!
その手には釘打ち機の様なものが握られている!
花丸「…その釘打ち機みたいなのがあなたのスタンドずら?」
ミカ「答える必要はないかなァッ!!」ドドドドッ!!
ミカは釘打ち機から釘を連射する
花丸「ズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラァッ!!」
花丸は飛んでくる釘を全てトリコリコ・プリーズで叩き落とした!
花丸「ここは一気に決めるずら!」
花丸は懐からゲームセンターのコインを取り出してトリコリコ・プリーズの両腕の間に添えた!
花丸「トリコリコ・プリーズレールガンッ!!」
ローレンツ力によって加速されたコインがミカに向かって一直線に迫っていく…が!!
ミカ「無駄なんだよねぇ~」スッ
ミカはレールガンの弾丸であるコインに向かって釘打ち機を向けると釘を打ち出す!
釘がコインに命中すると、なんとコインは空中でその動きを止めてしまった!
花丸「と、止めたッ!!」
ミカ「まぁ、これで分かっちゃったと思うけどこれが私の能力」
花丸「…釘が刺さった物体を固定する能力ずら?」
ミカ「まぁ、そんな感じ」
花丸(あの釘が刺さったら固定されて動けなくなるずら…)
花丸(真正面からやり合うのはあまり得策とは言えないずら…)
花丸(ここは一旦退くずら!)
花丸「トリコリコ・プリーズッ!!」
ミカ「おっとォやる気になったかな!?」ズドドドドッ!
花丸「ズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラァッ!!」
釘を叩き落とすことで再び電気を蓄えたトリコリコ・プリーズに、今度は砂鉄を磁力によって集めさせる!
ミカ「そんなみみっちぃ量の砂鉄で何をするつもり!?」
花丸「食らうずら!」
花丸は砂鉄をミカに向かって投げつける!
ミカ「ちぃっ!粉ものとかうざったい!!」
ミカは懐から雑誌を取り出すと空中に放り投げて釘を打ち込み、空中に固定された壁として砂鉄をガードした!
花丸はその間に逆向きに走って逃げた!
ミカ「あ、こらぁ待て!!」
ミカは花丸の後を追った!
花丸は現在、街中を走っている!
バスが急停止した地点は街中からそう遠くなかったため、走って移動できたのだ!
花丸(取り敢えずあの人を倒す手だてを考えないと…)
花丸が走っているとちょうど工事中なのか鉄骨が剥き出しの建物が見えた!
花丸(お、ちょうどいいずら!)
花丸「トリコリコ・プリーズッ!!」
花丸はトリコリコ・プリーズの磁力を使って鉄骨に引っ付くことで建物の上層へ移動した!
花丸「ここまでは追ってこれないはずずら…」
花丸が安心していると…
ミカ「あれで逃げ切ったつもりかな…」
ミカ「甘い甘いッ!!」
ミカは空中に紙切れを放り投げて釘を打ち込み固定する。
そして固定された紙切れを足場にして花丸に近づいていく!
花丸「何ィッ!!」
ミカ「さて…第二ラウンドといこうか!?」
→to be continued