国木田花丸の奇妙な冒険~プリーズサンシャイン~   作:ビーフクリームボロネーゼ

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黒澤ダイヤは砕けないその①

 

キューティー・パンサー「ツカマエチャウッ!!」

 

花丸「ど、どうして追ってくるずら!」

 

善子「…恐らく敵はスタンドの操作方法を切り替えたんだわ!」

 

花丸「切り替えた…って…そんなことできるずら!?」

 

善子「私のワイヴァーン達を振り切った事と追ってくる時に他の人間に見向きもしなかった事が証拠よ!」

 

善子「そしてその条件は多分あんたが傷をつけられた事…」

 

善子「狙いが私達で最初から私達だけを狙えたなら敵はそうしていたはず…」

 

善子「それをせず教室であいつを暴れさせてずら丸に傷を入れてから追ってきたってことはそうしないと私達をピンポイントに攻撃できなかったからよ…」

 

善子「以上の事からあのスタンドは傷つけた相手を…いや」

 

善子「流血させた相手を自動追跡する能力を持っていると推測するわ!」

 

善子「傷つけられた時に血が止まらなかったのも追跡しやすくするためなんじゃあないかしら」

 

ダイヤ「また善子さんの設定の話ですの!?」

 

善子「設定じゃなくて推測ッ!!」

 

花丸「…その推測が正しいなら狙われているのはオラだけずら」

 

花丸「だから二人は逃げるずら!」

 

善子「はぁ?何言ってるのよ!」

 

善子「見捨てるわけないでしょうが!」

 

花丸「善子ちゃん…」

 

善子「ヨハネよ…ヨハネッ!!」

 

ダイヤ「何だかよく分かりませんが私もあなた達が何をしでかすか分からないので監視させていただきますわ」

 

善子「何もしでかさないわよ!」

 

そこへ追い付いたキューティー・パンサーが爪を突き立てて襲ってくる!

 

キューティー・パンサー「ツカマエチャウッ!!」

 

花丸「トリコリコ・プリーズッ!!」

 

突き立てられる爪を上手く捌いていく花丸!

 

ベチョベチョッ!!

 

キューティー・パンサー「ツカマエチャウッ!?」

 

善子「捕まえる捕まえる言ってたけど…」

 

善子「捕まったのはそっちの方ね!」

 

花丸がキューティー・パンサーの攻撃を捌いている内に善子は足元にスライムを集中させて足止めさせる!!

 

善子「さて、今のうちにこいつの本体を洗い出したいところね」

 

花丸「確か自動操縦型のスタンドは本体へダメージがフィードバックしないから本体を直接叩くしかないずらね?」

 

善子「その通りよ!ダイヤは不審人物を見かけたりしなかったかしら?」

 

ダイヤ「目の前に居ますわ」

 

善子「私じゃなくてー!!」

 

ダイヤ「あ、そう言えば…」

 

ダイヤは先程の廊下での出来事を思い出す!

 

ダイヤ「廊下で私の事をクサレホクロ女呼ばわりしたうえに他人のほくろを便器のシミ呼ばわりした失礼な輩を見かけましたわ!」

 

善子「クサレホクロ女wwwwwwww便器のシミwwwwwww」

 

花丸「ツボるずらwwwwwwww」

 

ダイヤ「ンマーッ!!他人の悪口を笑うなんて!!」

 

そんなやり取りをしているうちにキューティー・パンサーは足元についたスライムをもう少しで削ぎきるところまできていた!

 

善子「ちょ、時間がないわ!そいつの特徴を言って!!」

 

ダイヤ「ちびっこで生意気なサイドテールでしたわ!」

 

花丸「それだけじゃなんとも言えないずら…」

 

ダイヤ「それと持ち物に矢澤にこさんのグッズをつけてましたわ」

 

ダイヤ「きっとファンだったのでしょうけれど、あんな暴言を吐くなんてにこ推しの民度が知れますわね!」

 

ダイヤ「やっぱりエリーチカが一番で…」

 

善子「成る程、分かったわ」

 

ダイヤ「ちょ、最後まで話を…」

 

善子「リトルデーモンッ!!」

 

善子がリトルデーモンを本体の捜索へ回すと同時にキューティー・パンサーの拘束が解かれた!

 

キューティー・パンサー「ツカマエチャウッ!!」

 

花丸「ズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラァッ!!」

 

キューティー・パンサーの猛攻にトリコリコ・プリーズのラッシュで対応するが、花丸に少しずつ傷が増えていく…

 

ダイヤ(…もしかしてさっきの話は戯言ではなく本当でしたの?)

 

そんな様子を見ながらダイヤは善子達の話の真偽を今一度自分の中で問うた!

 

花丸「ずらぁっ!?」

 

ダイヤが考え事をしていると花丸がキューティー・パンサーに吹き飛ばされてダイヤに激突する!

 

ダイヤ「ピギィッ!!」

 

花丸「ずらぁっ!!」

 

ダイヤと花丸はそのまま仲良く数メートル吹っ飛んだ!

 

ダイヤ「あいたたた…」

 

花丸「ずら…」

 

海未「花丸じゃないですか!どうしたんですか!」

 

飛んでいった先には園田海未がいた!

 

ダイヤ「あ…う、海未さん!!」

 

花丸「海未さん…今自動操縦型のスタンドに襲われているずら」

 

海未「あいつですか!?」

 

キューティー・パンサー「ツカマエチャウッ!!」

 

海未は花丸の方に向かってくるキューティー・パンサーを見て花丸に問う!

 

花丸「はい…そうずら…」

 

ダイヤ「園田海未さんですわね!サインありがとうございました!」

 

ダイヤはスタンドが見えないが故に現在の状況を理解できず、それ故に場違いなサインのお礼を海未ににする!

 

海未「おや、あなた…」

 

そんなダイヤに海未が一言…

 

海未「スタンド使いの才能がありますね…!」

 

花丸「…え」

 

ダイヤ「…スタンド使い?」

 

→to be continued


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