国木田花丸の奇妙な冒険~プリーズサンシャイン~ 作:ビーフクリームボロネーゼ
国木田花丸がスタンドを発現してから
数日が経過したッ!!
花丸(あ…消しゴム落としたずら)
花丸(トリコリコ・プリーズッ!!)
花丸は消しゴムを落とした程度の事でもスタンドを使うほどスタンドを使う事に馴染み始めていたッ!!
花丸(スタンドって便利ずら~♪)
善子(…………………)
そんな花丸を見つめる人物が一人…
放課後
花丸はいつも放課後には図書室で読書をしている!!
そしてそれは今日も例外ではなかった!!
花丸(~♪)
と、そこにッ!!
バァァァーz_ン
扉を開けて一人の生徒が入ってきたッ!!
善子「ずら丸ッ!!ずら丸はいるかしら?」
同じ浦の星女学院に通う一年生の津島善子であった!
花丸「ずら丸じゃなくて花丸ずら」
花丸「マルになにか?善子ちゃん」
善子「善子じゃなくてヨハネッ!!」
善子は自分の名前を訂正した!!
実はこの津島善子ッ!!
極度の厨二病であり、自身の事を『堕天使ヨハネ』と名乗っており
天界から追放された薄幸の美少女であると信じて疑わなかったのである!!
また、自分の本来の名前『津島善子』をダサいと思っているため、こうして名前を呼ばれると反射的にヨハネに訂正してしまうのである!!
善子「オホンッ!」
善子は咳払いをして本題へ入る!!
善子「ずら丸!!あんたスタンド持ってるでしょ!!」
花丸「え…」
花丸は驚いた!
自分がスタンドを持っているという事をどうしてこの少女が知っているというのか…!!
花丸「どうして善子ちゃんがそれを…?」
善子「善子じゃなくてヨハネッ!!」
間髪入れずに訂正をするヨハネもとい善子!
善子「あんた今日消しゴムを拾うのにスタンドを使ったじゃない!!」
花丸「え、善子ちゃん見えて…」
善子「ヨハネッ!!」
何度も何度も訂正させられて善子もだんだん嫌気がさしてきた。
善子「そうよ、私は生まれつきのスタンド使いよ!」
花丸「な…!!」
衝撃の事実であった!!
国木田花丸と津島善子は幼馴染みである!!
花丸は善子からそんな話は聞いたこともなかった!!
花丸「し、知らなかったずら…」
善子「私はちゃんと昔からスタンドのことは話してたわよ!!」
善子「あんたが『はいはい、厨二病乙』ってな感じでスルーしてたんじゃないッ!!」
花丸「あ…そう言えばそうだったような…そうじゃないような…」
善子「もぉぉ~う!!とにかくっ!」
善子は本題に入る!!
善子「スタンドってのは危険なんだから他のスタンド使いとは関わらないようにしなさい!」
花丸「え…」
花丸の脳裏に園田海未がμ'sの事を話すときの表情が浮かぶ!
悲しげな、悲痛なあの表情がッ!!
花丸「断るずら…」
善子「なっ、何でよ!!」
花丸は理由を口にする!
花丸「この内浦には人の心を平気で操る吸血鬼が今も何処かに潜んでいる…」
花丸「それを放っておくなんてマルにはできないッ!!」
善子「そんなの別の誰かに任せれば…」
花丸「別の誰かじゃダメずらっ!!」
善子「…そう」
善子「言っても分からないようね…」
善子は戦闘体制をとるッ!!
善子「ならあんたを二度と戦えないように再起不能にしてあげるわ!!」
花丸「善子ちゃん…ッ!!」
ドスドスドスッ!!
突如図書室のカウンターの天板が破壊されるッ!!
花丸(な、何が起こって…)
花丸(ッ!!…これは…小さい矢?)
図書室のカウンターの天板には小さな矢がいくつも刺さっていたッ!!
善子「そぉらっ!第二波よッ!!」
ドスドスドスッ!!
花丸「うわっ!」
次の攻撃を後ろに跳んで躱した花丸
だが…
ベチョッ!!
花丸(なっ!!)
花丸は粘性のある何かを踏みつけてしまった!
善子「かかったなッ!!阿呆が!!」
花丸(う、動けない…くっ!!)
花丸「トリコリコ・プリーズッ!!」
花丸「ズラァッ!!」ドゴォッ!!
花丸はトリコリコ・プリーズを使い、床を殴り抜いて下の階に逃げたッ!!
善子「床をぶち抜いて逃げた…か」
善子「でも甘いわね…」
善子「その程度じゃ私の『リトルデーモン』からは逃れられないわ!!」
→to be continued