国木田花丸の奇妙な冒険~プリーズサンシャイン~ 作:ビーフクリームボロネーゼ
お昼休み!
善子「ずら丸達と食べると不幸に巻き込んでしまうかもしれない…」
善子「…一人で食べるか」
善子は弁当を食べるため中庭へ移動した!
善子(…寂しいわね)パカッ
善子は母親の作った弁当を食べるため、弁当箱を開ける!
すると中にはセアカゴケグモが入っていた!!
善子「ぎにゃぁぁぁぁ!!」
善子は驚きのあまり弁当箱を放り投げてしまう!
ロンリイェスト・ベイビ「ケケケケ…昼飯が食えなくなっちまったなァ」
善子「ぐぬぬぬ…よくもお母さんのお弁当を…」
母親の作った弁当を殺人兵器に変えられた事に善子は殺意を憶える!
ロンリイェスト・ベイビ「飯は食わねぇのかァ?」
善子「…購買に行くわ!」
購買
善子「さて、何かいいものは…」
善子「お、焼きそばパン!まだ残っているなんてツイて…」
善子(…ん?ツイてる?)
善子(何言ってるのよ!?私はこの首輪のせいで不幸のどん底なはずよ!)
善子(このパンにも何か裏が…)
善子は焼きそばパンの袋をよく見てみる…
すると袋に針を刺したような跡があるのを発見した!
善子(まさか…毒でも入れられてる!?)
善子は毒を警戒して焼きそばパンを買うのを躊躇う!
善子(…やめよう)
善子(今日はお昼を抜きましょう…)
善子は焼きそばパンを置いてその場を立ち去ろうとする…
購買から離れているとその後ろで声が聞こえる!
「あ、焼きそばパンが残ってる!」
「ラッキーじゃん!買っちゃおうよ」
「えー?でも私焼きそばあんまり好きじゃないのよね~」
「じゃあなんで反応したんだよ!!」
「でも購買もうこれ以外売り切れじゃん」
「うーん、じゃああんまり好きじゃないけどこの焼きそばパン買おうかな?」
この会話を聞き、善い子の善子ちゃんは思った!!
善子(まずい!!もしあの焼きそばパンが本当に毒入りだったらあの子達が死んじゃうじゃあない!!)
善子は購買へUターンして焼きそばパンを乱雑に掴んでこう叫んだ!
善子「おばちゃん!これ頂戴!!」
おばちゃん「はい、230円だよ」
善子は財布から小銭で230円丁度を支払う!
おばちゃん「はい、まいどあり!」
「あーあ、もたもたしてるから焼きそばパン取られちゃったじゃんか」
「わ、私のせい!?」
善子(ふぅ…危なかったわね…)
中庭
善子は中庭のベンチに座って先程買った焼きそばパンを眺めている!
善子「本当に毒が入っているのかしら…」
善子は焼きそばパンが毒入りかどうか確かめるため、近くの鳩にパンをちぎって餌としてあげた!
善子(ちょっと心が痛むけど…毒味に協力してもらうわよ…!!)
鳩はパンの欠片をついばむ…
が、特に異常は見られない!
善子(…なんだ、思い過ごしみたいね)
善子は焼きそばパンを口に頬張ろうとする…
と、その時!
先程弁当箱の中にいたセアカゴケグモが善子の足を登ってきた!
善子「ッ!!ぎゃああああああッ!!」
善子「リトルデーモンッ!!」
善子はリトルデーモンを使って自分の足を登ってきたセアカゴケグモを吹き飛ばす!
その際に自分の足も一緒に攻撃してしまう!
善子「いったぁぁぁい!!」
その弾みで焼きそばパンを地面に落としてしまった!
善子「あぁ…焼きそばパンがぁ~」
善子がふと横を見ると鳩が苦しそうにのたうち回っている様子が見えた!
善子「あの鳩はさっきパンの欠片を食べさせた鳩…」
食べさせた量が少量だったためか、死ぬことは無かったが、鳩は苦しそうにしながら、地面をふらふらと歩いている…
善子「毒が回るのに時間がかかったんだ…」
善子「もし、あのまま食べていたら…」
善子は背筋が寒くなるほどゾッとした!
ロンリイェスト・ベイビ「チィ、まさか不幸のダブルブッキングが起こるとは…」
ロンリイェスト・ベイビ「貴様、筋金入りの不幸体質だな!!」
善子「その不幸を助長させてるお前が言うなー!!」
善子の不幸な一日はまだまだ続く!!
→to be continued