国木田花丸の奇妙な冒険~プリーズサンシャイン~   作:ビーフクリームボロネーゼ

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津島善子は静かに暮らしたいその①

 

「いらっしゃいませー」

 

善子「ふふふふ…ヨハネ降臨!!」

 

津島善子は現在、怪しい物を売っている謎の店に来ている!

堕天使グッズを入手して自分の魔力(笑)を高めるためらしい…

 

善子「さてと、何かいい魔具はあるかしら…」

 

善子「ッ!!…これはッ!!」

 

善子の目に留まった物…

それは…

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

 

古代エジプトのような装飾を施された金属製の首輪であった!!

 

善子「こ…この首輪は…」

 

善子はその首輪に妙に惹かれる…

 

店員「その首輪が気になりますか?」

 

善子「え、は、はい!」

 

店員が善子の様子を見て声をかけてきた。

 

店員「その首輪…なんでも黒魔術の行使の際に魔力を高める目的で着けるものらしくて…」

 

店員は首輪の使い道について説明を始める…

黒魔術…

その単語だけで善子はその首輪にさらに惹かれていった!

 

善子「これ、買います!」

 

善子は首輪の購入を決意した!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日!

津島善子は目を覚ます!

その首には昨日購入した首輪が着いていた!

 

善子「ふふふふ…首輪の力で魔力が高まっていくのを感じるわ…」

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

 

善子「今日も禍々しい一日になりそうね…」

 

善子は朝食を取りにリビングへ向かう

台所では善子の母親が朝食を作っていた

 

善子「今日もいい朝ね…我が創造主よ…」

 

善子ママ「おはよう善子」

 

善子「善子じゃなくてヨハネッ!!」

 

善子ママ「はいはい、いま朝ごはん作っているから待っててね…」

 

善子ママはいつもの事だと言わんばかりに娘の戯れ言を流す…

と、その時!!

 

スポーz_ンッ!!

 

台所で包丁を扱っていた善子ママの手から包丁が抜けて善子目掛けて飛んでいった!!

 

善子ママ「なっ!?」

 

善子「!!リトルデーモン!!」

 

善子はリトルデーモンで咄嗟に飛んできた包丁を弾いた!!

 

善子ママ「大丈夫!!怪我はない!?」

 

善子の身を案じて母親が訊ねる

 

善子「大丈夫よ…」

 

善子ママ「よかった…ご免なさいね包丁がいきなり抜けて…」

 

善子「大丈夫よ…気にしてないわ」

 

その後、朝食を済ませた善子は学校へと向かう!

通学路の中でも車通りの多い道へさしかかったその時!!

 

ブッブーッ!!ですわッ!!

 

善子「なっ!!」

 

突如、大型のトラックが善子のいる歩道に目掛けて突っ込んできた!!

 

善子「リトルデーモンッ!!」

 

善子はリトルデーモンのドラゴンで自分の身体を押し出してトラックを回避した!

トラックは善子の後ろにあった電柱に激突して停止した!

もし、あそこでトラックを避けていなければ即死であっただろう!

 

善子「き、今日は特別についてないわね…」

 

ブチッ!!

 

善子「へ?」

 

善子は音のした方向を見上げる…

すると千切れた電線が高圧の電気を発しながら自分に向かってきていた!

 

善子「うわぁぁ!リトルデーモンッ!!」

 

善子はワイヴァーンとドラゴンの炎で電線を焼いて短くすることで自分に当たるのを防いだ!!

 

善子(ここにいるのはまずいッ!!)

 

善子(早く学校へ向かわなくては…)

 

善子は学校へと急いだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学校の昇降口

 

善子「はぁ…はぁ…今日は朝から異常についてないわ…」

 

善子「私はいつもついてないけど…今日はおかし…」ガタッ!

 

善子「…え?」

 

不幸を嘆く善子に向かって下駄箱が倒れてきた!

 

善子「うわっ!リトルデーモンッ!!」

 

善子はリトルデーモンの中の巨人兵士を出して下駄箱を支えさせる。

 

善子「さっきからおかしいわ!!」

 

善子「いつもの倍ぐらいついてないわ!」

 

善子「取り敢えず教室へ急ぐわ!」

 

善子は自分の教室へ向かい、扉を開けた!

 

ドンッ!

 

「きゃあっ!」

 

出てきた女生徒とぶつかる!

 

女生徒「大丈夫ですか…って」

 

女生徒「あれ?私の持ってたハサミは…」

 

女生徒「!!」

 

女生徒は善子を見て驚愕した!

なんと自分の持っていたハサミが善子の腹に刺さっていたのだ!!

 

女生徒「津島さんッ!!」

 

女生徒は心配して善子に近づく…

 

善子「…大丈夫よ…何ともないわ」

 

よくみると善子は出血していなかった

 

善子(今朝からおかしかったから腹のところにゴブリンたちを潜ませておいたのよ…)

 

善子(ハサミを止めてくれたから無傷で済んだけど…)

 

女生徒は善子に何度も謝罪しながらその場を後にした

 

花丸「災難だったね…善子ちゃん」

 

ルビィ「だ…大丈夫だった?」

 

善子「善子言うなーっ!」

 

先に教室にいたルビィと花丸が善子に声をかける!

 

善子「今日は本当に不幸な日だわ!」

 

花丸「でもそれはいつものことずら」

 

善子「いつも以上に不幸なのよ!!」

 

花丸たちと会話しているその時!

一本の金属バットが回転しながら窓ガラスを突き破って善子へ向かって飛んできた!

 

ルビィ「ピギィッ!!」

 

花丸「ずらっ!!」

 

善子「ッ!!またか!!」

 

善子「リトルデーモンッ!!」

 

善子はリトルデーモンで金属バットを撃ち落とした!

それと同時に窓の外から声が聞こえた!

 

ソフトボール部員「すみませーん」

 

ソフトボール部員「スイングしたらバットがすっぽぬけちゃって…」

 

花丸「迷惑な人ずら…」

 

ルビィ「びっくりしたぁ…」

 

ルビィ「って、あれ?そう言えば善子ちゃん…その首輪は?」

 

善子「善子じゃなくてヨハネッ!!」

 

善子は名前を訂正した後、質問に答えた!

 

善子「魔具店で買ったのよ!魔力を高める品らしいわ!」

 

花丸「嘘臭いずら」

 

善子「失礼ね!現にこれを着けた時から私の魔力は高まって…」

 

善子(あれ?そう言えば災難ってこの首輪を着けた時から…)

 

そこに担任が入ってきた!

窓ガラスの後片付けをした後、ホームルームが始まる!

 

善子(くっ…何だかよくわからないけど…)

 

善子(私は絶対に今日という日を無事に生き抜いてみせるわよッ!!)

 

→to be continued


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