国木田花丸の奇妙な冒険～プリーズサンシャイン～ 作：ビーフクリームボロネーゼ
白パカ「…メェェェェ」
海中から南ことりが浮かび上がってくることはもうなかった…
アルパカはことりを殺したと判断し、その場を後にする…
ベチャベチャッ！！
アルパカの歩いている浜辺を見下ろせる道路の一画がいきなり溶けだして中から少女がでてきた！
そう、先程海中に沈んでいた南ことりである！！
ことり「海中から道路までを溶かしてなんとか上ってこれたよ…」
海中から奇跡の生還を果たした南ことり
その視線は浜辺を歩くアルパカへと向けられる…
ことり「…」
ことり「このまま放っておく訳にもいかないよね…」
ことり「ことり以外の人にも危害を加えるかもしれないし…」
ことりはスピカテリブルを出すとアルパカの死角から浜辺の砂を溶かして投げつけた！
ベチャッ！！
白パカ「メェェェェッ！！」
砂の溶解液はアルパカに直撃した！
アルパカは攻撃が来た方向を振り向くがそこにスピカテリブルの姿はない…
スピカテリブルはアルパカの背後に回り込み、再度砂の溶解液をアルパカへと投げつけた！
ベチャッ！！
白パカ「メェェェェッ！！」
ことり（溶かした砂の攻撃が効いてる…）
ことり（さっきは無効化されたのに…）
ことり（…もしかして、目で見える範囲でしか能力が使えない…？）
アルパカは攻撃の正体から一旦距離をとるため、その場から数メートル先へ瞬間移動する！
そして背後を振り向き攻撃の正体…
スピカテリブルを発見した！
白パカ「メェッ！！？」
アルパカは思った！！
このスタンドはあの腐れ頭のスタンド！
こいつがいるということはヤツはまだ生きている！！
白パカ「メェェェェッ！！」
ことり「見つかった！急いで引っ込めないと…」
しかし、ことりが引っ込めるより早くアルパカはスピカテリブルを自身の元へ引き寄せてパンチを浴びせる！！
ドゴォッ！！
ことり「ぐあっ！！」
ことりはスピカテリブルのダメージを食らい…
白パカ「メェェェェッ！！？」
アルパカもまた、触った物を溶かすスピカテリブルに触れたことで拳が溶けてダメージを受ける！！
ことり「うぅ…」
飛ばされて倒れることり…
そこへ一人の少女が駆けつけた！
鞠莉「おや、little bird！！」
それは小原家の令嬢、小原鞠莉であった！！
鞠莉「大丈夫！？いったい何が…」
ことり「アルパカさんです！」
鞠莉「…アルパカ？」
ことり「はい、あそこにいるアルパカさん…見えている範囲の物を瞬間移動させるスタンド使いらしくて…」
ことり「あのまま放置してたら危険だからなんとかしなきゃと思ったんだけど…」
鞠莉「…成る程、事情は分かったわ」
ことり「え？鞠莉さん？」
鞠莉「Don't worry！マリーに任せない♪」
そう言うと鞠莉はアルパカのいる浜辺に綺麗に着地してアルパカの前に立つ！
鞠莉「Hey！アルパカ！こっちよ！」
白パカ「メェェェェッ！！」
アルパカは声のする方向へ向き直る…
すると！！
ピカッ！！
白パカ「メェェェェッ！！？」
アルパカの目に突如眩い輝きが映りこむ！
そのあまりの光量にアルパカの目は一時的に失明してしまう！！
鞠莉「目視の範囲でしか能力を使えないなら眼を見えなくしてしまえばNo problemね♪」
白パカ「メェェェェッ！！」
アルパカは視界を失ってなお、自分のスタンドで周囲を滅茶苦茶に攻撃する！
鞠莉「…やれやれ」
鞠莉「シャイニー！！」
鞠莉はシャイニーでアルパカの頭をぶん殴った！
白パカ「メェッ！！」
アルパカはその場で倒れて気絶した！
鞠莉「ふぅ…これで一件落着ね」
ことり「あの…アルパカさんは…」
鞠莉「安心して、気絶しているだけよ♪」
ことり「よかった…」
鞠莉「さて、このアルパカは危険だから取り敢えずうちのホテルで預かっておくわ」
ことり「はい、お願いします！」
こうして捕らえられたアルパカは鞠莉の一家の経営するホテル『ホテルオハラ』へ運ばれたのであった！！
→to be continued
アフタースクール・ナビゲーターズ
本体：白パカ
破壊力：A
スピード：B
射程距離：E
持続力：C
精密動作性：C
成長性：D
距離を操る能力を持っており、対象と対象の距離を伸ばしたり縮めたりできる。
伸ばしたり縮めたりするときにどちらが動くかなどは白パカの任意だが、地面などに固定されている物は動かせない。
能力の射程は白パカの目視できる範囲内。