国木田花丸の奇妙な冒険~プリーズサンシャイン~   作:ビーフクリームボロネーゼ

19 / 110
魔術師の赤(マジシャンズレッド)その①

 

希「ししししし…」

 

μ'sのメンバーの一人、東條希は明かりの少ない部屋の中央で不気味な笑みを浮かべていた…

 

希「やっと…やっと当たりが出た」

 

希「三日の間『悪魔』『恋人』『女帝』と出た時はタロットカードを引きちぎったろかと思ったけど…」

 

希「こいつは大当たりのスタンドやでぇ…」

 

希「きしししし…」

 

希の手には一枚のタロットカード…

その絵柄は…魔術師を示していた!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

善子「あまりいいものはなかったわね…」

 

津島善子は怪しげな物を売っている謎の店を出て人気のない小道を歩いている…

すると、善子の瞳に一つの小さなテントのような物が目についた

 

善子「あれ?あんなものあったかしら?」

 

善子は見憶えの無いテントに疑問を抱きながら近づいてみる…

 

善子「なになに…占いの館?」

 

善子「館っていうか…テントじゃない!!」

 

一人で立て札に突っ込みを入れる善子

 

善子「黒魔術の不思議スピリチュアルパワーであなたの運勢を占います…か」

 

善子「黒魔術…」

 

善子「ちょっと入ってみましょう…」

 

善子は黒魔術という単語に興味を引かれ、占いの館(テント)へ入っていった!

この津島善子という少女!!

実に単純であるッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

占いの館(テント)

 

占い師「お、いらっしゃい」

 

占いの館(テント)の中で善子を迎えたのは女性の占い師であった

顔は占い師特有の怪しげな格好のせいで見えなかったが、スタイルがいいのは簡単に分かった!

 

善子「黒魔術の占いって聞いて…」

 

占い師「ええよ、じゃあ始めよう」

 

善子(関西弁…?)

 

善子は関西弁に違和感を憶えたが、そのままこの占い師の占いを受ける事にした!

 

占い師「うーん、これは悪いなぁ」

 

善子「悪い?」

 

占い師「うん、あなたの星の巡りがよろしくなくてね…」

 

善子「あ…それはよく言われます…私って不幸体質みたいで…」

 

占い師「いや、不幸体質とかそんなんやなくてね…」

 

間をおいて占い師が告げる!!

 

占い師「今日死ぬって出とるんよ…」

 

善子「えぇ!?死ぬ!?」

 

占い師の口から出た物騒な言葉に善子は驚愕した!!

 

占い師「そう…死ぬんよ…」

 

占い師「うちのスタンドでなぁ!!」

 

その瞬間、占い師の背後に鳥と人が合体したような人型のスタンドが現れる!

そのスタンドが出現した途端に占いの館(テント)の中は熱気に包まれた!!

 

善子「新手のスタンド使いッ!!」

 

善子は占いの館(テント)から飛び出す!

それと同時に占いの館(テント)はたちまちに炎によって焼き尽くされた!

 

善子「炎のスタンド使い…」

 

占い師「ふふふふ…あなたにうちのスタンドが倒せるかなぁ?」

 

善子「冥界に送ってやるわ!!」

 

善子「リトルデーモン!!」

 

善子は自身のスタンド『リトルデーモン』を出す!

 

善子「リトルデーモンッ!!一斉射撃ッ!!」

 

リトルデーモンの一斉射撃が占い師を襲う!

しかしリトルデーモンの放った矢や砲弾は敵スタンドの炎によって全て焼き尽くされてしまう!

その時の動きによって占い師の顔を隠していたフードが外れて正体が露になる!!

 

希「うちの炎の前には全て無駄やァッ!!」

 

善子「あなたは…東條希!!」

 

希「焼き払ったるわ!!津島善子ォッ!!」

 

善子「善子言うなーっ!!」

 

→to be continued


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。