国木田花丸の奇妙な冒険~プリーズサンシャイン~ 作:ビーフクリームボロネーゼ
海未「マリーさん…でしたか?」
海未はおもむろに口を開く…
鞠莉「ハァイ♪マリーに何か用かしら?」
海未「…貴女は三本の矢の逸話をご存じですか?」
鞠莉「…three arrows?」
鞠莉はその逸話を知らないようで、海未に聞き返す。
海未「かの戦国武将…毛利元就が三人の息子に話したとされる逸話です。」
海未「元就はまず一本の矢を手にとっていとも簡単にへし折ります。」
海未「次に同じ矢を三本束ねて折ろうとするのですが全く折れないのです」
鞠莉「…何が言いたいのかしら?」
海未「…つまり矢というものはッ!」
海未は三本の矢を一体化させて弓に宛がって引き絞った!!
海未「束ねれば強くなるッ!!」
パシュンッ!!
鞠莉「ッ!!シャイニー!!」
鞠莉はシャイニーact2を呼び寄せて矢を弾き飛ばそうとするが、矢は弾こうとした手を貫通してそのまま本体である鞠莉の肩を貫いてガードレールに突き刺さって止まった!!
鞠莉「きゃあああ!!」
鞠莉は肩に受けたダメージとスタンドが受けた手のダメージの両方を食らってしまう!!
海未「もうそのスタンドでは私の攻撃は防げません!!」
鞠莉「ふ…ふふふ…」
突如笑い出す鞠莉…
海未「どうしたのですか…?気でも触れましたか?」
鞠莉「確かに…遠隔操作型のact2のパワーではさっきの攻撃はガードできないようね…」
鞠莉「…だったらッ!!」
鞠莉はシャイニーのスタンド形態をact1に戻したッ!!
鞠莉「近距離パワー型のact1にstyleを戻せばいいだけの事よ!!」
海未「…はぁ」
海未「その程度の考えで余裕の笑いをしていたのですか…」
海未「呆れてものも言えませんね」
海未は先程と同じように矢を束ねる…
ただし、束ねる本数は先程の三本と違い十本である!!
海未「ラブアローシュートッ!!」
海未の放ったラブアローシュートはガードしようとしたact1の腕と腹を貫通し、そのダメージで鞠莉に空いた穴を潜り抜け、さらに後ろのガードレールと道路を破壊しながら海に吸い込まれていった!!
鞠莉「…Oh…my…god…」
鞠莉「グハァッ!!」ドサッ!
鞠莉はその場に倒れた!
海未「やれやれですね…」
海未「難敵でしたが…無事に倒す事ができました!!」
と、そこへ治療を終えた真姫のダーリンと回復した花丸が海未の元へやってきた
ダーリン「海未!大丈夫?」
海未「ええ…私は大丈夫です」
海未「それよりあそこに倒れているマリーさんの治療をお願いします…」
海未「雪穂の怪我はあの人に比べるとまだ軽いので大丈夫でしょう…」
海未はダーリンに対して指示を出す
ダーリン「分かったわ」
海未「花丸はマリーさんと雪穂の肉の芽を除去してください」
花丸「了解ずら!」
海未「すみません…傷が癒えたばかりだというのに…」
花丸「大丈夫ずら…マルにしかできない仕事だって分かっているから…」
海未「…では、お願いします」
花丸に指示を出した後、海未は思索にふける…
海未(マリーさんという方は私の知らない人でした…)
海未(でも内浦の人間であるルビィは知っている風でした…)
海未(まさかA-RISEは内浦の人間にも肉の芽を埋め込んで…!!)
そこまで考えて忘れていた人物のことを思い出した!
海未「そうでした!ルビィ!」
海未はぶっ飛ばされたルビィの元へ駆けつける!
海未「ルビィ!!大丈夫ですか!?」
ルビィは海未の呼びかけにも目を覚まさなかった…
代わりに一言…
ルビィ「ぅゅ…おねぇちゃ…もう食べられないぃ…」
海未「…寝てしまったようですね」
海未「…良かった」ホッ
雪穂「それで私たちは海未さんたちを襲ってしまった…と」
海未「はい、そうです」
海未たちはダーリンの治療で傷を癒し、肉の芽を除去されて正気に戻った雪穂たちに事の経緯を説明していた!
鞠莉「貴女達には申し訳ない事をしたわ…」
鞠莉「sorry…」
海未「いえ、貴女達の意思でやったことではないのは理解しています」
海未「それよりも貴女達が肉の芽を埋め込まれた経緯を説明してください」
雪穂「私は学校に向かう途中に矢みたいな物で刺されて…」
ダーリン「矢って…」
雪穂「それで痛みでうずくまってたところで声をかけられて…」
海未「成る程」
鞠莉「マリーも似たようなかんじね」
鞠莉「いきなり矢が刺さって苦しんでる時に声をかけられたわ」
鞠莉「『私と友達になろう…』って」
ダーリン「スタンド使いを生み出す矢…」
花丸「海未さんと似たようなスタンド能力ずら?」
海未「それは分かりません…ですがA-RISEが内浦でも手駒を増やしている事は確かです」
花丸「音ノ木坂の人達だけでなく内浦の人達にまで手を出すなんて…」
花丸「許せないずら…」
普段穏やかな花丸は珍しく闘志を露にしたのであった!
→to be continued
シャイニーact2
本体:小原 鞠莉
破壊力:C
スピード:A
射程距離:A
持続力:B
精密動作性:B
成長性:A
遠隔操作型のスタンドで凄まじいスピードで移動できる。
その最高速度は光速と同じである。