国木田花丸の奇妙な冒険~プリーズサンシャイン~ 作:ビーフクリームボロネーゼ
ドゴォッ!!
花丸「ずらぁっ!!」
花丸は何をされたか理解できなかった!!
気がついたらいきなり相手のスタンド『モーメントリング』に殴られていた!!
花丸(え?確かにあのとき充分な距離を取った筈なのに…)
花丸(まさか!!瞬間移動の能力ずら!?)
花丸は雪穂の能力を推察するが…
その推察はハズレだと気づいた
雪穂「8時5分ン~♪ちょうどいい時間ですね」
花丸(え?8時5分?)
雪穂の口から現在の時刻が告げられた…
が、その時刻は以前にも告げられた時刻であった!
さらに驚くことには…
雪穂「おやおや…傷がついてますよ?」
顔面を殴られて前歯が数本欠けていた筈の雪穂の顔がキレイに治っていたのだ!!
さらにその雪穂から意味深な一言が零れ出た!
雪穂「その傷の浅さだと二周目ですかね?」
花丸「二周目…?」
花丸は雪穂の言葉が理解不能であった
雪穂「さて…このままじわじわと嬲り殺してやりますかぁ」
雪穂「花丸さんは果たして何周目でくたばるんですかねぇ!!」
雪穂「ボラララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララッ!!!!」
花丸「くっ…ズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラズラァッ!!」
雪穂のモーメントリングのラッシュを防ぐ花丸だが…
花丸(くぅっ…やっぱりスピードで負けているずらぁ…)
やはりスピードではモーメントリングの方が上であった!
花丸「ずらぁっ!!」
花丸は先程のようにスピードで競り負けて吹き飛ばされてしまう…
雪穂「さて…止めを…」
雪穂は花丸に向かって近づこうとする…
が、
雪穂「!?」
雪穂は花丸のトリコリコ・プリーズの腕から電気が迸っていることに気がついた!!
雪穂(あの電気…近づくのはまずいか…)
雪穂(…ここは大事を取ってベアリング弾で始末するか…)
雪穂は懐からベアリング弾を取り出し、モーメントリングの指に装填した!
雪穂「ベアリング弾を指で弾いて発射ァッ!!」ピンッ!!
放たれたベアリング弾はモーメントリングのパワーによって凄まじいスピードで花丸に向かい飛んで行った!
間一髪のところで花丸はその攻撃を躱すが、ベアリング弾が着弾したアスファルトの地面は抉れていた!!
花丸(あんなのが当たったら確実にお陀仏ずらぁ…)
雪穂「そら、もう一発ゥ!!」ピンッ!!
花丸「ずらぁっ!!」
花丸はベアリング弾の追撃から逃れるために脇道へ逃げ出した!
雪穂「逃げたか…」
雪穂(このまま放置してもいいけど…)
雪穂(ループを何度も繰り返されると厄介かなぁ…)
雪穂「…追うかぁ」
花丸「はぁ…はぁ…」
花丸(あの指で弾いてくる弾丸の攻撃が厄介ずら…)
花丸(オラのトリコリコ・プリーズの放電はあそこまで届かないずら…)
花丸(どうすれば…)
と、そこで花丸は道端に光る何かが落ちているのを見つけた
花丸「これは…」
それはゲームセンターのコインだった
花丸「そういえば本で読んだことがあるずら…」
花丸「電気を通す物体を弾丸にして2つのレールに電気を通して弾丸を発射する兵器があるとか…」
花丸「…未来ずら」
そうこうしているうちに雪穂は花丸に追い付いてきた!!
雪穂「見つけた!ベアリング弾を食らえ!!」
花丸「…一か八かやるしかないずらっ!!」
花丸はトリコリコ・プリーズの腕に電気を迸らせ、その間にゲームセンターのコインを添えた!!
花丸「いっけぇぇぇぇぇ!!!」
花丸「トリコリコ・プリーズレールガン!!!!!」
腕の間に添えられたゲームセンターのコインはローレンツ力によって加速して撃ち出された!!
その威力は凄まじく、モーメントリングの放ったベアリング弾を消滅させて、雪穂の右腕を付け根から吹き飛ばした!!
雪穂「ぎぃゃゃゃゃぁぁぁぁぁ!!」
雪穂はとてつもない痛みに悶え苦しんだ
花丸「や…やり過ぎたずら?」
片腕を完全に吹き飛ばされた雪穂に同情する花丸
だが雪穂の頭の中には吹き飛ばされた腕の事など眼中に無かった!!
雪穂(ふふふふ…どんなに怪我をしても死ぬか気絶するかしなければ私は無敵なんだぁ…)
雪穂(あと3秒…2…1…)
雪穂(…0!!)
ギュルルルルルルルルルルルッ!!
→to be continued