国木田花丸の奇妙な冒険~プリーズサンシャイン~   作:ビーフクリームボロネーゼ

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星空凛がやってくる!その⑦

 

凛「こんのぉぉぉ…」

 

花丸「ずらぁぁぁぁッ!!」

 

凛と花丸は掴まれていない足でお互いの顔面を蹴り合っている!!

 

鞠莉「Oh,…どちらもschool idolなのに顔面を蹴り合うなんて…」

 

善子「なんというか…お互い必死ね……」

 

善子「ていうかもうスタンドほとんど関係無くなってるじゃない!?」

 

鞠莉「そうね…顔がボコボコになってschool idolができなくなる事だけは防ぎたいわね…」

 

善子「それは…まぁ、確かにそうだけど…」

 

凛(顔面を蹴っても効果が薄いにゃ…)

 

花丸(ここはやっぱり蹴る位置を少し変えて…)

 

凛、花丸(喉でも…ッ!!)

 

凛と花丸のお互いの蹴りがお互いの喉にクリーンヒットした!

 

凛、花丸「ぐばぁっ!?」

 

喉を攻撃されたことで一瞬だけ呼吸困難に陥り、掴んでいた膝と脚を二人とも離してしまう!

そして二人は足が自由になると同時に立ち上がり、距離を取るために飛び退いた!!

 

凛「ハァ…ハァ…ッ!!」

 

花丸「ゼェ…ハァ…ッ!!」

 

凛「ふっ、なかなかやるね…」

 

花丸「そっち…こそ…」

 

凛「…愉しかったよ」

 

凛「他人と闘ってこんなに愉しかったのは初めてだにゃ」

 

花丸「オラも…元々闘いは好きじゃあ無かったけれど…」

 

花丸「凛さん…あなたとの闘いは…とても…とても清々しい…ずら!!」

 

凛「それは良かったにゃ…けど…」

 

凛「もう終わりにしよう…」

 

花丸「ずら…この一撃で…ッ!!」

 

凛、花丸「この勝負に決着をつける(にゃ)(ずら)!!」

 

二人は力強く地面に踏み込み、全速力で駆け出す!

そして助走のパワーを乗せた拳をお互いの頬にクロスカウンターの様に叩き込んだ!!

花丸の肉体は電気の力によって反応速度がかなり上がっており、また凛の拳の速度も尋常な物では無かったため、お互いに拳を躱す事が出来なかったということもあるが、何よりこの二人のプライドが拳を躱す事を許さなかったのだ!!

ヤツの渾身の一撃を食らってもなお立ち続けてみせるッ!!

そうして掴み取った勝利にこそ価値があるッ!!

 

ドッゴォォォォォォッ!!

 

凛「…ッ!!」

 

花丸「…」

 

鞠莉「マルッ!!」

 

善子「ど…どうなったのよ…」

 

暫しの静寂が訪れ、風が吹き抜ける…

そして…

 

花丸「っぁあ…」バタリッ!!

 

花丸は地面に倒れ伏した!

 

凛「ふ…ふふ…ふふふふふふ…」

 

鞠莉「Oh, my God!」

 

善子「そ…そんな…ずら丸が…」

 

凛「勝った…」

 

凛「勝った…にゃ…」バタリッ!!

 

暫くして凛もまた花丸の後を追うように地面に倒れ伏した!

 

鞠莉「Oh,…これは…」

 

善子「きっと体力の限界だったのね…」

 

善子「ずら丸に勝って安心したから気が抜けてしまったようね…」

 

善子「痛ッつつ…」

 

鞠莉「大丈夫?」

 

善子「大丈夫よ…それよりずら丸を早く介抱しないと…」

 

鞠莉と善子は花丸と凛に駆け寄る!

 

鞠莉「…取り敢えず息はあるわ」

 

善子「良かった…」

 

善子「早く真姫さんに連絡して治癒して貰うわよ!」

 

国木田花丸は星空凛との素手喧嘩に敗れこそしたものの星空凛を気絶させ、戦闘不能にさせることに成功したのであった!!

 

→to be continued




今日をもちまして毎日の定期更新を止めようと思います。
これからは不定期に亀ナレフ更新でいこうと思います!!

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