国木田花丸の奇妙な冒険~プリーズサンシャイン~   作:ビーフクリームボロネーゼ

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祝!100話!!


ラブノベルスとセルフ・コントロールその④

真姫ママ「なっ!?」

 

真姫ママがその部屋に降り立って最初に抱いた感想は…「何コレ!?」である!!

部屋の中はまさしく混沌!!

自身の撒いた塩素ガスの残滓が漂っておりキツイ刺激臭がするが、そんなことは些細なこと!

部屋の壁には巨大なロードローラーが突き刺さっており、部屋の中の大半の物がぐちゃぐちゃになってしまっている!!

この部屋を見た人物は揃ってこう口にする事だろう!!

 

真姫ママ「いったい何があったのよ!!?」

 

真姫ママ(どういうこと!?真姫ちゃんは死んだの!?)

 

真姫ママ(…いや、死体が見当たらないわ…恐らく真姫ちゃんはまだ生きている…)

 

真姫ママ(このロードローラーも真姫ちゃんの仕業かしら?)

 

真姫ママ(この部屋を脱出するために…)

 

真姫ママ(この部屋を破壊するためにロードローラーをスタンドでこの部屋に投げつけたというの!?)

 

真姫ママは見るも無惨な姿となった部屋の内部を詳しく調べていく…

そこへ物陰からダーリンが襲いかかる!!

 

真姫ママ「ッ!!」

 

真姫ママは寸前のところで気付いて自身のスタンド『ラブノベルス』を出して防御にまわすが、力負けしてしまい壁を突き抜けて廊下まで吹っ飛ばされた!!

 

真姫ママ「ぐぁっ!?」

 

ダーリン「ママ…ここまでよ!」

 

真姫ママ「やはり生きていたのね…真姫ちゃん!!」

 

ダーリン「ママのスタンドは恐らく遠隔操作型のスタンド…」

 

ダーリン「私とまともに戦って勝てるとはとても思えないわ…」

 

ダーリン「私も自分の母親はあまり傷付けたくないわ…」

 

ダーリン「だから…大人しく投降してちょうだい!!」

 

真姫ママ「ふふっ…確かに…真姫ちゃんの言う通り…」

 

真姫ママ「私のスタンドは遠隔操作型のスタンドで、貴女のダーリンとまともに戦って勝てるパワーは持っていないわ…」

 

真姫ママ「私だってボコボコにされるのは嫌だし…ここで投降するのは勝ち目の無い私にとってはとても合理的な行いよ…」

 

真姫「だったら…」

 

真姫ママ「だが断る」

 

真姫「ナニッ!!」

 

真姫ママ「この私が最も好きな事のひとつは」

 

真姫ママ「自分で強いと思ってるやつに『NO』と断ってやる事だ…」

 

真姫ママ「例え不利な状況だろうと私は決して屈する事は無いわ!!」

 

真姫ママ「ラブノベルスッ!!」

 

真姫ママは自身のスタンド『ラブノベルス』を出す!!

真姫のダーリンもその行動に咄嗟に反応して身構える!

ラブノベルスは懐から布を取り出すと自身の前面にそれを展開する!

そしてラブノベルスはその場で階段を下りるように、進む度に頭頂部を下へ下へと下げていく動作をとった!!

そして真姫ママもその後に続く!!

 

ダーリン「ッ!!」

 

ダーリンは真姫ママの後を追跡する!

すると、さっきまでラブノベルスの居た位置にさっきまで全く存在していなかった下り階段が出現していた!!

 

ダーリン(廊下のど真ん中に階段!?)

 

ダーリン(こんなものは今まで全く存在していなかった筈よ!!)

 

ダーリン(やはり先程ママのスタンドが見せた奇妙な動きがこの現象を引き起こしたようね…)

 

ダーリン(先程の動き…)

 

ダーリン(確か…パントマイムの技術の中に似たような物が…)

 

ダーリン「ッ!!パントマイムッ!!」

 

そこで真姫は自分の母親のスタンドの能力に合点がいく!!

 

ダーリン(ママのスタンド能力はパントマイムを具現化する能力よ!!)

 

ダーリン(透明な壁にこの下り階段…そしてハッピーメイカーの時に見せた物体の固定もこれで全て説明がつくわ!)

 

→to be continued


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