国木田花丸の奇妙な冒険~プリーズサンシャイン~   作:ビーフクリームボロネーゼ

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第一章 ザ・スピリチュアル・ワールドの巻
園田海未!国木田花丸に会う


時刻はちょうどお昼頃!

黒澤ルビィとお昼を食べ終えた国木田花丸は図書室で図書委員としての職務をしながら読書をしていたッ!!

 

花丸「ンッン~~♪気持ちいい陽射しずら~」

 

そんな独り言が自然と漏れてしまうほど天気のいい青空の下を、『ソレ』は飛んできたのである!!

 

ガッシャァァァァァン

 

花丸「え…な、なに…」

 

ドスッ

 

花丸「ぐはぁっ!!」

 

そして『ソレ』は花丸の喉に深々と突き刺さったッ!!

 

花丸(こっ…これはッ!!…矢ッ!)

 

花丸(どう…して…)バタッ!

 

国木田花丸はその場に倒れてしまった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花丸「…………ん?」

 

花丸が目を覚ますと保健室の天井が広がっていた!

 

花丸「ここは…保健室?」

 

どうやら時刻は下校時らしい…

ふと、横を見ると黒澤ルビィが心配そうに花丸を見つめていた。

 

ルビィ「あ、花丸ちゃん!良かった…目を覚まして…」

 

花丸「ルビィちゃん…」

 

ルビィの話によると、授業が始まっても花丸が教室に来なかったため図書室に様子を見に行ったところ倒れている花丸を発見し保健室まで運んでくれたらしい。

 

花丸「ありがとう。ルビィちゃん…」

 

ルビィ「そんな、当たり前のことをしただけだよぉ」

 

そんな時、ふと花丸は自分が倒れてしまった原因を思い出した。

 

花丸「あれ?そう言えばオラ、喉に矢が刺さって…」

 

自分は確かに喉に矢を受けて倒れてしまった筈である!!

ところが喉には傷一つついてなどいなかったッ!!

 

ルビィ「矢?そんなものどこにも刺さってなかったよ?」

 

花丸「え?」

 

花丸は状況が全く理解できなかった

 

ルビィ「保健医の先生も大丈夫だって言ってたけど…」

 

花丸「え…でも」

 

ルビィ「きっと夢でも見てたんじゃないかな?」

 

花丸「夢…」

 

ルビィ「あ、じゃあルビィはお姉ちゃんと帰る約束してるから…またね」

 

そう言うとルビィは足早に保健室を出ていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花丸「夢…だったのかな?」

 

花丸は保健室から出て今日起きた出来事を思い返していた。

校門の前まで出ると、一人の女性が話しかけてきた。

 

??「すみません」

 

花丸「な…なんですか?」

 

花丸(あれ?そう言えばこの人…どこかで見たような…)

 

花丸はその女性に見憶えがあった。

 

??「こちらに矢が…いえ、」

 

??「あなたにこれが見えますか?」

 

そう言うと女性の背後に長い黒髪の弓道衣を着た幽霊?のようなものが出現したのである!

 

花丸「お、おばけ!!」

 

??「見えるということはスタンド使いということですね」

 

花丸「スタンド使い?」

 

聞き慣れない単語に花丸は首を傾げた。

 

??「スタンドとは今私の後ろに見えているこの幽霊のようなものです」

 

??「そしてこれが見えるのは同じスタンドを使える者だけ…」

 

??「つまりあなたにもこのスタンドを出すことはできるのです!!」

 

花丸「えぇぇ!!マルにこの幽霊が!?」

 

いきなり訳のわからない事を言われて花丸の理解は全く追い付かなかった!

 

??「出せます。出てこいと念じれば出てくる筈です。さあ、貴女のスタンドを見せてください!!」

 

花丸「え、は、ハイッ!!」

 

取り敢えず花丸は言われた通りにそのスタンドとやらを出してみることにした。

 

花丸(出てきてください…オラのスタンドさん…)

 

すると花丸の背後に近未来的なデザインの人型のスタンドが出現したッ!!

 

??「これが…貴女のスタンドですか…」

 

花丸「これが…スタンド…」

 

自分が念じて出したスタンド!

そのスタンドの姿を見て花丸は思わず息を飲んだ!

 

花丸「み、未来ずら~」

 

??「ずら?」

 

花丸「あ、いえ…なんでもありません…」

 

??「このスタンドは恐らく近距離パワー型ですね、とても頼もしいです。」

 

??「貴女の名前は?」

 

スタンド使いの女性に名前を聞かれ、国木田花丸は自分の名前を答える!

 

花丸「国木田花丸です!」

 

??「国木田花丸…さんですね」

 

それに対してスタンド使いの女性も自分の名前を花丸に教えた!

 

海未「私の名前は園田海未です。」

 

花丸「園田…海未…さん」

 

花丸はその名前に聞き覚えがあった!

そう、それは確か…黒澤ルビィとの会話の中で…

 

花丸「もしかしてμ'sの園田海未さん!!」

 

海未「はい、そうです。」

 

海未は花丸の問いを肯定し、さらに続ける!

 

海未「そのμ'sが今ピンチなのです!!」

 

海未「どうか、私と一緒にA-RISEを倒すのを手伝ってください!!」

 

花丸「…え?」

 

花丸は再び理解不能理解不能になったのである!!


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