堕天使の男を撃退して次の日の放課後、俺はリアス・グレモリーの言っていた使いが来る前にリアス・グレモリー達が要るであろう旧校舎に向かっていた
「まあ、要るとしたら此処だろうな」
旧校舎に入りオカルト研究部と書かれた看板の部屋に入ると、そこにはソファーに座りお菓子を食べている小猫の姿がいた
「この間、猫に餌を与えていた貴様か」
俺が部屋に入りそう呟くとこちらを二度振り返り驚きながら聞いてきた
「なぜ貴方がオカルト研究部に!」
「何故だと、そんなものリアス・グレモリーに呼ばれたからに決まっているであろうでなければこんな所に来るわけなかろう」
小猫と会話をしていると奥から黒髪のポニーテールの女性が出てきた
「あらあら、まだ木場君には向かわせてはないのだけど」
「使いなど回さなくてもここに来るなど容易いことよ。それよりもリアス・グレモリーは何処だ呼び出した本人が居ないなど話にならんぞ」
先程から閉まっていた部屋のドアが開き中からバスタオル姿のリアス・グレモリーが出てきた
「もう来てたの、でも木場と一誠が見当たらないんだけど」
「使いと言う奴は置いてきた、兵藤の案内だけで十分だろ。それに前から旧校舎に要ると言う事は分かっていたからな」
人避けの結界に異様な気配それに此処だけ魔力の反応だ、これだけあれば誰でも分かるだろう
「部長連れて来ました」
後ろを振り向くと木場 祐斗と兵藤 一誠が扉から入ってきた
「あ、黄牙お前先に来てたのか」
「まあな、場所を知っていたから先に来ていただけだ」
「成る程、黄牙君はこの場所に要ると確信していたんだね」
まあ、怪しすぎるからな
「それよりも俺と一誠を何故此処に呼んだ」
「そうね、先ずはあなた達をこのオカルト研究部に歓迎するわ悪魔としてね」
「ほう、悪魔としてか、つまり此処に要る俺以外の奴は悪魔と言うことか?」
「えぇ、そうね貴方以外は皆悪魔よ」
「やはりな、悪魔としてだろ、なら俺は人間だ帰らしてもらう」
俺が帰ろうとドアに手を掛けるとリアス・グレモリーが扉に手をかけ帰さないように扉を閉めた
「なんの真似だリアス・グレモリー」
「そうね、貴方は人間なのに堕天使を倒す程の実力を持っているから、そう簡単に野放しに出来ないのよ」
「そこで貴方にお願いがあるの、私の眷属になりなさい」
驚いたこんな馬鹿げたことために俺を連れてきたと
「ククッ、フハハハハハハ」
「あら、何が可笑しいのかしら別に悪いことでは無いんじゃないのお金だって、場合によっては土地だって手に入るのよ」
土地や金で俺を釣ろうとしたのが間違いだったな
「金や土地だとそんなもの要らん金なら困らないほどあるしそれに土地何て要らん。それに悪魔事態俺は嫌いだからな」
ギルガメッシュの記憶を見て土地の経営が難しいのは良く解ったからな
それに悪魔だと俺が京都に居たとき面倒を見ていた黒歌と白音を襲った悪魔を好きになれとそれこそ無理な話だ
「まあ、そう言うことだ、では俺は帰る」
「ちょっと待ちなさい」
最後に何か聞こえた気がするが俺は気にせず旧校舎を出て家に向かった
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