傲慢の秤   作:初(はじめ)

77 / 80
お久しぶりです。
何とか完結させたいと思い、戻ってきました。
次は3/16(土)0:00に更新します。


七十七、勧誘

 

 

 

 一秒二秒と時間の経過する中で、私は努めてゆっくりと呼吸をした。

 

 大丈夫、変に緊張する必要なんてない。奴らが私を探していたことも、"雲透"で霊圧を消せば私が私である証明になってしまうことも。どちらも最初から分かっていたことだ。

 

 ただ『勧誘』というのは、どうにも予想外な文言だったけれど。

 

「あらら、バレてました?」

 

 へらり、と笑う。私の作り笑いまで見透かしているような、冷徹な眼差しが突き刺さる。その中にはきっと、何の感情も含まれていないのだろう。

 

「ところで勧誘って……まさか、私をそちら陣営へ引き込みたいと?」

「そうだ」

「へぇ」

 

 私を引き込みたい? 藍染が?

 

 目的は何だと訊ねたものの、ウルキオラからは明確な答えは返ってこなかった。恐らく彼でも詳細は知らないのだろう。藍染は本当に勧誘するつもりなのか、もしくは勧誘とは名ばかりなのか。

 

「断ったら殺される、とか?」

「いや、お前だけは殺すなとのお達しだ。ただ……」

 

 お前()()()か。何とも嫌な響きだ。それでは、まるで。

 

「お前が断れば、この空座町から人間が消える。それだけの話だ」

「それを世間では『脅迫』って言うんですよ」

 

 やはり、勧誘という名の脅迫らしい。

 

 もし私がそれを受け入れたとしても、最終的には空座町の人間を全滅させるつもりだろうに。藍染の求める王鍵を創造するには、重霊地の魂を全て消費しなければならないのだから。

 

 そんな嘘の条件より気になるのは、脅迫してまで私を取り込む理由だ。単に私の存在が邪魔なら、こんなに回りくどい手は使わず直接私の命を狙うはずだ。実際にウルキオラたちは、殺害目的で一護を探している。それと同じように、私も処理してしまえばいい。一体どんな目的があって、そのような意味の分からない指示を出すに至ったのか。

 

「どんな状態であれ、息があれば充分と藍染様は仰せだ。どうあれ、お前に選択肢はない」

「……そうですか」

 

 どうやら藍染は、私が私自身の存在を消せるということを知っているらしい。こないだの双極の丘で私が卍解した時の体験から、私にそういう力があることを予想したといったところか。だから――

 

「桜花ッ!!」

 

 大声で名を呼ばれ、ふと我に返る。どうやら、予想外の出来事に惑わされていたのは私の方らしい。こんなに近くに来るまで、その慣れ親しんだ霊圧にさえ気づけなかったのだから。

 

「一、護……?」

「怪我はねぇみたいだな」

 

 私を庇うように立った一護が、こちらを見てほっと息をついた。

 

「待って、何で? 平子さん振り切って来たの?」

「当たり前だろ」

 

 何がどう当たり前なのか、非常時でなければ問いただしていたところだ。一護は平子さんが足止めしてくれているはずだから、私も安心して戦えていたというのに。全く、何をしているんだこの子は。

 

「……お察しの通り、こいつも当たりですよ。名前は、黒崎一護」

「そのようだな」

 

 ここで私が"花霞"で隠れたとして、私という目的を忘れたウルキオラは一護を殺しにかかるだろう。漫画では『弱すぎて殺すに値しない』というウルキオラの判断で一護は殺されずに済んでいたが、この現実で全く同じことが起こるとは限らない。

 

 冷静に戦況を読めるタイプの敵は、どんな場面でも戦いづらいものだ。味方が倒れている状況下でも一切動じていないウルキオラに対して、私は一つ提案をすることにした。

 

「これから一戦始めるのも悪くはないですが。ここは互いの利益の為に、一旦退いてくれませんか」

 

 探るように私を眺めるウルキオラは、数秒間沈黙した。そして、あくまでも冷静に答えを寄越す。

 

「こちらに利益がない。俺ならばお前らも、こちらに向かってきている死神二人も、まとめて相手ができる」

「かもしれないですね」

 

 こちらに向かっている喜助さんたちを、探査神経で感知したのだろう。その二人と私と一護の四人をまとめて相手できる、とウルキオラは言った。

 確かに、その通りかもしれない。喜助さんたちが負けるのはあまり想像ができないが、それなりに苦戦するのは間違いないだろう。それに何より、空座町を戦場にするような状況はどうしても避けたかった。

 

「でも、いいんですか」

 

 ちらり、と地に伏せたヤミーを見やる。先程まで怒鳴っていたヤミーも今や虫の息だ。間違いなく戦力外であり、このままさらに放置すればどうなるかは明白だった。

 

「そろそろお連れさん、死んじゃいますよ」

 

 ウルキオラは私の視線をなぞり、横のヤミーを見遣った。そして、心底どうでも良さそうにぽつりと呟いた。

 

「そうだな」

「諸事情により私は戦いたくない。アナタも今は戦っている場合じゃない。……さて、どうします?」

「…………」

 

 味方とはいえ、ヤミーの命がどうなろうと興味はない。しかし、十刃の一人をみすみす死なせるのも藍染の意に沿うことではない。

 

 ウルキオラの性格を把握している私には、彼の考えていることが手に取るように解る。この状況で私の誘拐と一護の殺害を優先するほど、ウルキオラはリスク管理のできない奴ではない。私の煽りに逆上して戦いを仕掛けてくるほど感情的でもない。

 

 だから、可能性はある。このままコイツが、撤退を選択してくれる可能性が。

 

「分かった。15分だ、ヤミー」

「……え?」

「そのくらいは保つだろう」

 

 ――あ、これはマズい。

 

 背筋に冷たいものが走り、咄嗟に私は一護の腕を掴んで後退した。このまま立っていれば死ぬ。そんな直感に従った行動だったが、それで正解だった。

 

「……これに反応するか。なるほど、やはりゴミではないらしい」

 

 交渉は決裂。今の今まで私たちが立っていた場所には、ウルキオラの刀が沈み込んでいる。周囲の地面は割れ、土が盛大に散らばる。

 

「わ、悪い……助かった」

「大丈夫。そんなことより……」

 

 正直、一護を引っ張って避けるのはギリギリだった。先程のヤミーの攻撃とはレベルが違う。恐らくこれが、今の形態でのウルキオラの最速だ。卍解していない一護では、反応速度が足りない。始解でも卍解でも反応速度の変わらない私は、なおのこと卍解をしなければ十刃とは戦えない。同じ土俵にすら上がれない。

 

 しかし今は卍解で隠れて標的を一護に絞らせる訳にもいかず、ここが現世であるために鬼道を乱発する訳にもいかない。

 そうなってくると、今の私にウルキオラへの勝機はなくなってきてしまう。一護さえこの場にいなければ、もしくは一護がまともに戦えたら、まだやりようはあったのに。

 

 ウルキオラの動向を目で追いつつ、私は横にいる一護に声を掛けた。

 

「一護、あんたは今すぐ逃げて」

「はぁ?! お前を置いて逃げられるワケ――」

「足手まといなんだよ、今のあんたは」

「なに、を……」

 

 明らかにショックを受けている声色に、少しだけ胸が痛くなる。卍解を使えるなら、まだ一護に任せるという手もあった。しかし今のこいつは卍解どころか、始解でもまともに戦えない状態だ。

 

「あんたを、こんなところで失う訳にはいかない」

 

 そんな私たちのやり取りを眺めながら、ウルキオラは「逃げられても、隠れられても厄介、か……」と不穏なことを呟いた。そして、抜き身の刀をかざした。

 

「こちらも時間がない。さっさと片付けさせてもらう」

 

 その瞬間、ウルキオラの霊圧がぐんと跳ね上がった。今考え得るコイツの選択肢は、二つ。ただの"虚閃(セロ)"を撃つか、もしくは刀剣解放か。

 

 そんな状況下で私が咄嗟に選んだ対策は、『悪い方』の選択肢へのものだった。

 

「"魄閉(はくへい)"!!」

 

 周囲の霊圧を閉じ込めて、人間への霊障を防ぐ縛道。それが"魄閉"だ。私の放った"魄閉"は、ウルキオラの行動よりほんの少しだけ早かった。

 

 しかし。

 

「"虚閃"」

 

 間に合ったと安堵する間もなく、虚閃が放たれてしまった。狙っているのは、やはり一護だ。

 

「く、そっ……!!」

 

 慌てて一護を庇うように手を伸ばして。

 

 そして。

 

 飛んできた閃光は、一護の代わりに私の右腕を吹き飛ばした。

 

「っ……」

 

 大量の血液が、滝のようにばたばたと地面に落ちる。

 

 吹き飛ばされた。

 肘から先。

 

 右腕が。

 

「あ゙……ッ、ぅ……!!」

 

 激痛に、全身から汗が噴き出す。ひゅ、と引き攣った呼吸が漏れる。

 

 まずい。利き腕をやられた。

 

 斬魄刀もない。

 

 右腕と一緒にどこかへ飛んでいってしまった。

 

 この出血量は良くない、早く止血しなければ。

 

 まとまらない思考が、ぐるぐると頭を巡る。

 痛みで集中が乱れ、"魄閉"の壁が揺らぐ。

 

 私は賭けに負けた。刀剣解放をされたら周囲の人間は皆死んでしまう。並の人間では、コイツの解放後の霊圧には耐えられない。だから"魄閉(これ)"を張った。

 しかしウルキオラが使ったのは、ただの"虚閃"だった。だから私はそれに反応できなかった。とはいえ仮に刀剣解放されていたら、どうやったって反応できない速度で私は殺されていたかもしれないけれど。

 

 喜助さん特製の麻酔入り止血剤を取り出して、傷口に打ち込む。奥歯を噛み締めて、ウルキオラを静かに観察する。何にせよ、このままではいけない。喜助さんたちが来るまでの時間すら、稼げない。

 

「桜花っ!!」

 

 一護が大声で叫び、駆け寄ってくる。

 人のことを呼んでる場合じゃない。

 それどころじゃない。

 

 あんたは今すぐ。

 

「一護……にげ、て……」

「ふざけんな!! 逃げねぇよ!」

 

 ふざけてなんか、いない。

 余裕がなくなった分、じわじわと苛立ちが募ってゆく。

 

 今ここに二人とも残ったとして。どちらも無駄死にするか、もしくは一護だけ殺されて私は連れ去られるか、その二択だ。だったら、一護だけでも逃がすべきだ。どう考えても。

 

「次はそっちのゴミか」

 

 そんな言葉とともに、ウルキオラの姿がぶれる。

 

 響転だ。

 移動した先は――

 

「一護っ……!!」

 

 私が何とか目で追える速度で、ウルキオラは私たちの背後に移動した。相変わらず敵の速度についていけていない一護の死覇装を掴んで、無理矢理に引き倒す。その頭上を、ウルキオラの刀が通過した。

 

「そっちか!!」

 

 その攻撃でようやく敵の位置を知った一護が、屈んだ体勢のまま斬月を大きく振りかぶる。

 

 "月牙天衝"を、撃つ気だ。

 

「"月牙――」

 

 でも、ウルキオラに始解程度の攻撃は通らない。

 避けられるどころか、このままじゃカウンターで一護が――

 

「馬鹿っ! 逃げろ!!」

「天衝"!!」

 

 私の制止を無視して、一護は攻撃を放ってしまった。

 当然のようにその斬撃を素手で受け止めたウルキオラが、その斬撃の光に紛れて"虚閃"を撃とうと反対の腕を上げた。

 

 その軌道上には、一護の頭が。

 ほら。やっぱりカウンターだ。

 あれが直撃したら即死だ。

 でも、一護じゃ回避できない。

 

 だったら、私が。

 

 咄嗟に私は、全身でぶつかって一護を突き飛ばした。細く引き絞られた光線が迫り、そして一護の頭の代わりに私の脇腹を掠めた。

 

「っ……」

 

 二歩ほど後退り、体勢を立て直す。ちらりと怪我の具合を確認して、それから再び敵の姿を見据える。脇腹は軽傷だけれど、右腕はどこからどう見てもマズい状態だ。でも、私はまだ動ける。まだ戦える。

 

 一方で、一護は無傷だ。戦えないなら無傷なうちにここから逃げてほしかったけれど、こいつはもう何を言っても逃げてはくれない。

 

 このままではいけない。

 

 早急に何らかの手を打たなければ、私たちの命は保って数分だ。近くに喜助さんたちの霊圧はない。まだ遠くにいるはずだ。このまま戦っていては、彼らが来るまで持ちこたえられない。

 

 はぁ、と大きく息を吐く。

 やるしかない、か。

 

「悪い、桜――」

「"縛道(ばくどう)の六十三……鎖条鎖縛(さじょうさばく)"……」

「はぁ!? 何すんだよ!!」

 

 私の左の掌から飛び出した太い鎖が、ぐるりと一護の身体に巻きついた。離せと慌てたように叫ぶ一護を完全に無視して、私はウルキオラと向き合った。

 

「……ウルキオラさん、でしたっけ」

「時間稼ぎは通用しないぞ」

「まあまあ、聞いてくださいよ……あなたに大人しくついていく、って話です……」

 

 何の話だと騒ぐ一護を「うるさい」と一蹴して、私はウルキオラだけをじっと見つめる。作戦でも何でもなく、ただ私が本気であることを伝えなければならない。

 

 正直、こんな選択肢は取りたくなかった。

 けれど、これはもう……どうしようもない。

 

「私は……死ぬまで、一護を守りますよ」

 

 一護が息を呑んだ音が聞こえた気がした。

 

 私と一護のどちらかが死ななければならないなら、私は迷わず一護の命を取るだろう。だから一護を殺す気なら、その前に私の命を持っていくことになる。

 

「それに……私はいつでも、自死できる(すべ)を、持っています……」

「何言ってんだ、お前っ……!!」

「一護が、死ぬなら私も……後を追って、死にます」

 

 止血剤を打っても、今すぐ完全に血が止まるという訳ではない。こんな大怪我なら尚更で、血溜まりは容赦なく足元に広がっていく。

 

「こんな雑魚一人、処分するためだけに……私まで殺してしまうのは、あなたの意図するところではないでしょう……?」

 

 何とかそこまで言い切って、ウルキオラの反応を伺う。私を生かしたまま連れてくるよう指示を受けているのに、一護を守ろうとした私を殺してしまう訳にはいかないだろう。

 

 数秒ほど思案したウルキオラは、私の予想通りの結論を出した。

 

「良いだろう。ついてこい」

 

 どうやら今回の賭けには勝ったらしい。くるりと踵を返したウルキオラの背を追うように、私も一歩踏み出した。

 

「何言ってんだお前っ……!? ついていくって……駄目だ、そんな……!!」

「あんたが、悪いんだよ」

 

 動揺する一護の前で一度立ち止まって、そして吐き捨てるように言った。

 

「なに、いって……」

「戦えもしないのに、逃げようとしない……自分の実力すら分かってないのに、人の言うことも聞かない……」

 

 半分は演技で、半分は本心だった。

 

 一護は絶対に私を見捨てない。その事実が嬉しかったのは間違いないけれど、それと同じくらい一護には腹が立っていた。本気で、直ちに、心から反省してほしい。

 

 絶句する一護の前に屈み込み、そしてその頭に手を乗せる。反省しろ、という思いを込めてにっこり笑ってみせる。

 

「あんたさえ居なけりゃ……まだ、やりようはあったのに」

「…………」

 

 掌の下の表情が、すとんと消え失せた。まるで、完全に希望を失ってしまっているかのような。

 

 あれ。

 もしかしてこれ、やり過ぎたのでは。

 

 絶望を身にまとって沈黙する一護の様子に、罪悪感がほんの少しだけ顔を覗かせる。

 

 いや、でも一護のことだから、色んな人に助けられていずれ立ち直るだろう。むしろ今はそのくらい凹んでくれた方が良いような気がする。まぁ、ここまで言わなくても良かったかも、とは思わなくもないけどさ。

 

 内心でそれとなく言い訳しながら、立ち上がってウルキオラの方へ向かう。肘ごと切り落とされた右腕は、薬が効いてきたのか痛みも出血も落ち着き始めている。虚圏に捕まるにしても、とりあえずはこの傷を何とかしなければ。

 そんなことを考えつつさらに一歩踏み出したところで、後ろから左肩を掴まれた。

 

「っ……!?」

 

 咄嗟に振り返って、その手の持ち主を確認する。

 

 黒い外套から覗く緑の着物。

 足元は下駄。

 

 あぁ、なるほど。

 随分と遅い到着だ。

 

 思わず安堵の息をついた私は、ぼそりと文句をこぼした。

 

「……遅い」

「いやぁ、別のヒトたちに足止め食らってましてね」

 

 その別のヒト(アランカル)たちを撒くためにその霊圧遮断型外套を羽織った、と。だからこうして肩を掴まれるまで、その到着に気づけなかったんだ。

 黒いフードの陰から、色素の薄い瞳が私を見据える。「大丈夫だよ」と口角を上げてみせると、こちらを探るような表情が僅かに緩んだ。

 

「そんなことより」

「ん?」

「アナタが落としたのは、腕か刀(どっち)っスか?」

「サイコパスじゃん」

 

 そう言って差し出されたのは、先程吹っ飛んでいった私の右腕と斬魄刀。まるで「右腕と斬魄刀、どっちを落としたの?」と言わんばかりだ。これは酷い。金銀の斧じゃないんだから。確かに助かるけど、どっちも私のだということは主張したい。

 

 そもそも落とした訳じゃないんだけどなぁ、なんて考えながら斬魄刀だけを左手で受け取る。もちろん右腕は今は要らない。とりあえずはその辺に捨てておいてくれたらそれでいい。

 

「一護は」

「もう夜一サンが回収済みっス」

「さっすが」

 

 軽口で応えて、それから小さく息をついた。一護はこの場から離れさせた。隣に喜助さんがいる。先程よりずっと、良い状況だ。

 喜助さんは私の腕をそっと地面に置くと、ちらりとこちらを見て呟くように訊ねる。

 

「戦えますか」

「当然」

 

 左でも剣を握れるよう訓練をさせたのは、他ならぬ喜助さんだろうに。利き腕でもないのにやけに馴染む"雲透"を握り締め、そして私と喜助さんは二人で並び立った。

 

「気が変わったか」

「まぁ、そんなところです」

 

 相変わらず感情の読めないウルキオラに、笑って言葉に返す。私がコイツについて行こうとしたのは、それ以外に手段がなかったから。でも、今は違う。

 

 抜き身の刀を揃って敵に向け、どちらからともなく解号を唱える。

 

「霞め、"雲透"」

「起きろ、"紅姫"」

 

 ぶわりと白煙が広がる。

 それを、紅い光が切り裂いた。

 

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。