だって、ぐだぐだ本能寺復刻が来るって!それなら沖田引きたいじゃないですか・・・!!書けば出るって都市伝説あったら、書くしかないじゃないですか・・・!!
性格には「描」けば出るかも知れませんが・・・
前回のブラッディバレンタインから一ヶ月・・・。
俺はとりあえずモンハン世界でも女性に人気らしい素材や宝石っぽい宝玉系素材を上げようとしていたが、マスターやロマンは事前にそれを察知していたらしく全力で止められた。
流石に出すだけで世界がやばそうな物は自重するつもりだったんだが、さて、どうしようか・・・
貰った分のお返しをしないというのは人として苦しい。だが俺に出来そうな物は禁止された。俺としては個性を出してモンハン物を渡していきたいんだが・・・うーむ。
そんな感じで悩みながら歩いていると前方に茨木童子と酒呑童子が見えた。
バラキーは多分今日の事タダで菓子を沢山貰える日だと思ってんだろうなぁ。その前段階となるバレンタインにチョコあげてなさそうだけど。
今もなんかお菓子とかアイスとか食ってるな・・・
ん?お菓子・・・?
そうか、それだ!!
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『おーい、マスター!』
「?、ハンターどうしたの?」
『決まってるじゃないか。バレンタインのお返しだよ』
「・・・普通の物だよね・・・?」
お返しすると言っただけでこれである。
恐れることは無いんだよ・・・友達になろう・・・。
冗談は置いといてとにかく渡すか。
「なにそれ、キャンディスティック?
というか大きすぎる!どっから出したの!?」
『これは武器のゲフンゲフン。見ての通り、至って普通のキャンディスティックだ』
「今言ったよね?確実に武器って言ったよね?
ねぇ、なんで顔を逸らすの?こっち見てよハンター・・・おい、コッチヲミロ」
『イヤァァァ!マスターが弱点の無い(笑)戦車になってるぅぅぅ!!
俺他にも渡す人いるから、そんじゃ!』
逃げても何処までも追跡してくるかと思ったがキャンディスティックが重くて走れないらしい。
熱源(火炎袋)は用意しなくてもいいか。
「あ、ちょっと!まったくもう・・・
そう言えば、ハンターはバレンタインの時のメッセージカード見てないのかな・・・?
あ、これ案外美味しい」
さて次は誰に渡すか・・・おっ、あれはジャックたちか。
あいつらにもしっかりお返ししなきゃな。
「あ、トナカイさん!」
「あら本当。狩人さんなのだわ」
「どうし、たの?ハン、ター」
「ハンターもお母さんみたいにお菓子くれるの?」
エウリュアレはどうしたのか、両肩と頭に1人ずつ乗せて歩いていたアステリオス。どうやら既にマスターからお菓子を貰ったらしくそれぞれ手に小袋を持っている。
『あぁ、俺もバレンタインにお前達から貰ったからな。しっかりその分はお返ししないとよ。
お前らには・・・ほれ!クッキーだ!』
「「「「わぁ、おっきー!」」」」
俺が渡したのは「アイシングキーラ」というクッキーで出来た
初めて見るだろう超巨大クッキーに大興奮の様子。このサイズならみんなで食っても腹いっぱいだろう。
ん?アステリオスがなんか落ち込んでるな。
『どうしたんだアステリオス?暗い顔して』
「う・・・ぼく、ハンターにお菓子、あげてない、から、食べれない・・・」
な、なんていい子なんだ・・・さっきナッツ・ラッシュ(ジャ〇アントコ〇ンの形をしたライトボry)を渡したXの奴は奪うように受け取って俺なんて見えてないかのように無心で食い続けていたというのに・・・。
これであげない奴は鬼か悪魔だな。アステリオスにはコーンスタンプ(ジャ〇アントコ〇ンの形をしたハンry)をやろう。
『そんな事気にしてたのか。心配するな、お前にはこれをやろう。アイスだけど不思議パワーで溶けないからゆっくり食え』
「あー!アステリオス1人でおっきいアイス貰ってる!」
「ずるいのだわ!ずるいのだわ!私たちもアイス欲しいのだわ!」
「ふ、2人とも、そんな事を言ってもトナカイさんが困ってしまいますよ?」
そう言いつつも目線がチラチラとアステリオスの持つアイスに行くジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ。うーん、そう言われても流石にこれ以上あげると他に配る予定の分が・・・
「なら、いっしょに、食べよ?」
「ホント!?」
「ありがとアステリオス!」
「やった!
あぁ、いえ、思ってません!私も欲しいなんて思ってませんでしたよ?」
仲が良いようでなにより。やっぱり子供っていいなぁ。
その後、アステリオスがクッキーとアイスを持ってみんなで部屋に戻っていった。
さて、次は・・・
「見てたわよ?ハンター、私達にもバレンタインのお返しちょーだい♡」
「ちょっとクロ!そんな
「別にいいじゃない。男はバレンタインに貰ったらしっかり返さなきゃいけないのよ?」
俺の後ろから声をかけてきたのは以前に発生した特異点で知り合った異世界の魔法少女、イリヤとクロエだった。
そう言えばこの2人からも貰ってたな。さて、この2人には何をあげようかね・・・。
だがその前に。
『クロエ、確かにニッコリ笑いながら両手を差し出すのはポイント高い。だがそれはイリヤみたいな純粋系がやるものだ。
いいか?あざとい系のお前は少し前かがみになって上目使いをし、手を後ろにまわしたりしてだな・・・という訳で今のは70点くらいだ。
ほい、お前らにはポ〇キーだ。1本しかないから2人で仲良く食えよ?』
「うっ、意外と辛口の評価ね・・・」
「あ、ありがとうございます!
って、えぇ!?ポ〇キー長っ!?」
あくまでも俺個人の願望というか採点基準だがな。
2人にあげたのはポキカルセイバーという太・・・あぁもうめんどくせぇ!そうだよ、太刀だよ!
今まであげたの全部武器菓子だよ!
今日俺が菓子あげた人たちはそのままひと狩り行けるよ!
お菓子で竜を殺せるんだよ!
グ〇コシリーズ武器。
MHFにて登場した武器のシリーズ。
全てが完全に皆さんの知るお菓子の形をしており、もちろんモンスターを狩猟することが出来る。流石工房。
それぞれの武器には色違いという名の味の種類もあるので、恐らく本当にそれぞれ味が違う・・・というか食べれるのかもしれない。
食べ物で遊んではいけないと思ったそこのあなた。ハンターにとって狩りとは命をかけた戦いなので問題は無い。みな大真面目にお菓子で強大なモンスターたちを殴っているのである。
『で、これお前たちだけで食べるのか。
もしかして、2人でポ〇キーゲームしたり?』
「!、そうね、行きましょイリヤ!!」
「ちょ、ちょっとクロ!?そもそもこんなに太くて大きいの口に入らな・・・
もぉ!クロってばー!!」
是非ともついて行きたいが、まだ俺には使命がある・・・!ここで投げ出すわけにはいかんのだ・・・。
ジャンヌ・オルタにロリポップ(チ〇ッパチ〇プスのハンマー。飴の部分が直径推定1mくらいある)あげたら殴られた。解せぬ。
「あ、ハンターさん。」
『おう、沖田か。ちょうどいい、バレンタインのお返しだ。受け取ってくれ』
と言うと顔を赤くして手をブンブン振る沖田。
「え!?
え、えーっとハンターさん、あの渡した時は私は良くバレンタインの意味を知らなくて、あの後マスターに渡した時に初めて知りまして。そのー・・・」
『分かってる分かってる。だから気にするな。それでもお返しは渡したいからよ。ほら、確か団子好きだったよな?』
「あ、ありがとうございま・・・ちょっと大きすぎません?」
サイズについては気にするな。
渡したのは「狩団子【白玉】雅」。流石に毒やら氷やら雷やらの属性付きは食わせんよ。
この団子、双剣なので二本あるのだが団子一つ一つが人の顔ほどの大きさがある。そりゃ大きいと思うわな。それが3個ずつ串に刺さって計6個ついてる。
「まぁハンターさんがおかしいのは今に始まった事じゃないですからね、いい加減慣れてきましたよ」
なんかショック。なんだか人の驚く顔を見るのが生き甲斐みたいになってる所あるからな俺・・・うーむ、ネタ切れになる前に魔術王を倒さなければならんな。
俺が魔術王を倒す決意を固めていると沖田が少し気恥ずかしそうに、
「・・・あの、ハンターさん。せっかくなので一緒にお団子食べませんか・・・?
ほら、こんな量私1人では食べられませんし・・・」
『うーん、そうだな。歩き回って少し疲れたし休憩するか』
「!、じゃあお茶も飲みたくなりそうですし、私の部屋で食べましょう!」
そうして移動する俺たち。
沖田の部屋はよく行っていたので特に気負う事も無い。というのも、沖田に狩技の「桜花気刃斬」教えてる時によく途中で血反吐を吐いて倒れるので部屋まで運んだ事がよくあったのだ。
あまり薬でドーピングし過ぎるのも体に悪そうなので普段は薬を飲まないようにしている。
道中、機嫌良さそうにピコピコと動く沖田のアホ毛を見てる間に部屋に着き、お茶と何故か部屋にあった昔の茶屋で見るような長椅子を準備もしたところで横並びに座り、団子を食う。
こういうのは町行く人々を眺めたり、自然を眺めたりしながら食べるのが風流な感じがしていいのだが贅沢は言うまい。
沖田は1個ずつ串から抜いて両手で持って食べるようだ。俺は普通に食えるので串を持ってかじりつく。
「あ、意外と美味しいですね。甘くてモッチリしてて、お茶とよく合います」
『これの出身地が和風の地域だったからなぁ。日本茶とはよくあうだろうよ』
因みにあの村の温泉は概念礼装として召喚された番台アイルーと一緒にカルデアにある。ここまで来るともはや訳が分からない。
もちろん男女別だ。
「・・・(もぐもぐ)」
「・・・(もぐもぐ)」
会話が続かない。が、別段気不味くもない。
俺たちの間にそんなのんびりとした空気が流れる。時たま廊下から会話が聞こえてきたりするが、それもただのBGMのように感じ、心が落ち着く。
世界が滅んでいる事を忘れてしまいそうなほど穏やかな時間だ。
「ここも随分とサーヴァントが増えましたね・・・まだサーヴァントが私たち数人しかいなかった時が懐かしいです」
『そうだなぁ、そう言えばお前もこのカルデアでは古参の1人だったなぁ』
「もしかして忘れてたんですか!?ひどいですよー!」
いかにも怒ってますという風にブンブン揺れるアホ毛。今日はよく動いてるな。
忘れていた訳では無いんだがつい懐かしく思ったんだよ。
俺もかの冬木の地で召喚されてはや数ヶ月・・・俺もここではマシュに続く2番目に古株のサーヴァントか。
思い返すと、なかなか遠くまで来たものだ。
「私はちゃんと覚えてるんですよ?火竜のブレスが私に当たりそうになった時や、私が病弱が発動して動けなくなった時、ハンターさんが変わりに盾になって受け止めてくれたことも」
『そんな事もあったか・・・。
まぁ沖田は耐久が低いからな、1発でも攻撃を受けてしまったら重症になる。その点、俺は体力が0にならない限り普通に動けるし、2回までなら復活も出来る。
それなら俺が変わりに攻撃を受けた方がいいさ。盾なんかでガードも出来たしな』
自分を卑下する訳では無いが、実際に特異点では沖田の方が出番が多く、活躍していたと思う。ほとんどの特異点での敵は人間だったからな。
敵サーヴァントの中には人外特性を持つ者も多数いたが・・・それでも数は圧倒的に人の方が多い。
すると沖田は食べていた団子を置き、真剣な顔でこちらを見る。
「それでも、私は感謝しているんです。
私が途中で離脱することなく戦い続けられたのは私を庇ってくれたハンターさんのおかげですから。
今度こそは最後まで戦う・・・そう願い、誓いましたがハンターさんが居なかったらそれもできなかったかも知れません。
だから、本当にありがとうございます」
そう言って微笑む沖田。
俺はただ助けられたから助けたんだし、困った時はお互い様というか助けるのが普通になっていたが、どうやら沖田にとっては今でも感謝し足りないくらいに有難かったらしい。
しかし面と向かってこんな真面目に感謝してると言われると照れくさいな・・・なんと返事したらいいのか分からないので、照れているのを隠すつもりで無言のまま団子にかじりつく。
「・・・(もぐもぐ)」
「ふふふっ」
分かっているのかいないのか可笑しそうに笑う沖田。
くそ、元々ギャグ次元の出身の癖に真面目になりよって・・・俺も存在がギャグみたいなもんだが。
と、急に顔を逸らしてうっすらと頬を赤らめる沖田。
「あの、言いにくいのですが・・・ハンターさんと居ると何というか、安心するというか、その・・・胸が高鳴ると申しますか・・・。
変ですね!こんな事は生前一度も無かったのですが・・・。
また、熱でも出て来ましたかね?」
え?それ確か絆レベルが上がった時にマスターに言うセリフじゃ・・・?
「ゴフッッ!!?」
と思ったのも束の間、顔が思いっきり赤くなって血を吐く。
うおぉぉお!?なんだ!?いつもより5割増で血を吐いている!?
『おい、大丈夫か!?いつもの「コフッ!?」じゃなくて「ゴフッッ!!?」っていったぞ!?血もいつもより多いし!!
メディック、メディィィィッック!!』
「うぅ・・・例の、お薬を・・・」
沖田にモンハン印の薬を飲ませて休ませた後、部屋に戻った俺。
それにしても沖田のあのセリフはいったいどういう事だったのか・・・もしかして・・・。
そこまで思った所で何やら嫌な予感がし、前方に回避行動をとる。すると後ろ、つまり先程まで俺の頭があったところから風切り音が聞こえた。
なんだ?アサシンの誰かか!?と思って振り返り、絶句した。
闇に溶けるかのような格好、その手に光る武器、俺に見覚えは無い。だが知識としては知っている。そしてこの
「我らは法の代理人、 刑罰の地上代行者。 我らが使命は 我らがギルドに逆らう愚者を その肉の最後の一片までも絶滅すること也・・・」
ギ、ギルドナイトォォォォ!?
何故ギルドナイトがここに!?
「貴様は罪を犯した・・・。
『ハンターは己の武器を他人に譲るべからず』
法を破った者がどうなるかは、分かっているな?」
『それよりなんでこの世界に居るのかが分からねぇよ!?』
「知る必要は無い・・・受け取った者も本来は罰するべきだが、この世界の者を罰する権利までは我々にも無い。
故に貴様が全ての罪を背負って貰おう・・・!」
色々と理不尽!
まさかいつも言われる側だった俺が理不尽なんて言葉を使う事になるとは・・・!
くそっ!このままただでやられてたまるかよ!
ウオォォォオオォォ!!
翌日、ハンターの霊基が破壊された事が管制室で分かり、ハンターを殺せる奴がいたのか!?と騒ぎになりかけたが誰もハンターが争う姿を見ておらず、各所の監視カメラもハンターが部屋に入るまでしっかり写しており、部屋も
更に数日たち、ハンターは無事復活したが本人は自分が消えた数時間前までの事を全く覚えていなかった。
流石におかしいのではないか?となったが本人が気にしてない事もあり、有耶無耶の内に消えてしまった。
因みに沖田と一緒に団子を食べた事も忘れてしまっていたらしい。少し残念に思った沖田であった。
これらの番外では本編での伏線とか何も考えてません。皆様も頭空っぽにして読んで頂けると幸いです。
武器だから食べれなくね?というのもご都合主義で流してください。
あとココットの村長はヒーローブレイドをハンターに託したり、漫画版などで形見といって武器を貰ってるキャラもいるかもしれませんがゲームでお互いに貸し借り出来ないのでギルドで禁止してるのかな?という想像です。
頼む・・・沖田さん来てくれ・・・!!