天草ピックアップの次は新鯖や良鯖がくる説を見た時は笑いました。
「まずは名乗るのが先ね。
私はステンノ、ゴルゴーン三姉妹が一柱よ。古き神と呼ばれるのはあまり好きではないのだけど・・・貴方達から見たら私は過去の神であるのも事実。
お好きなようにお呼びください、私の美しさは時間に拠るものではないですから」
失礼かも知れないがこの女神様に目をつけられるのは正直嫌な予感しかしない。
三姉妹揃った時のやり取りはすきなんだが。
『これは、数値で計測出来るほどの神性・・・間違いない。彼女は神、いや正真正銘の女神だ!』
「しかしドクター、確か神はサーヴァントとして現界出来なかったのでは?」
「何事にも例外はある、という事だろう。人の定めた定義に当てはまらない物なんぞいくらでも存在するのさ」
「英、雄・・・?ハンター
『何首を傾げているんだマスター。この身がやって来た事は確かに偉業と呼べるものなんだぞ?』
「さっそく人の定めた定義に当てはまらないモノを見た気がしますね」
『沖田よ、お前もか!』
最近
これは俺の部屋でギャラリー上映会をして俺がどんな奴らを狩ってきたのか見せてやるしかないな。迫力満点の映像をご覧にいれよう。
部屋の管理人居ないけどアイテムボックスから見れるかね?
「古き神の噂は真実であったか。うむ、ならば話は簡単だ。
古き神ステンノよ、我がローマへ来るがよい!余こそ、ローマだ。ローマ帝国第5代皇帝ネロ・クラウディウス。
余は貴様を新たな神として受け入れよう。共に、連合帝国を倒そうではないか!」
「まぁ、とっても眩しいのね、貴方って。アポロンといい勝負。でも、ごめんなさいね、皇帝陛下。
私には戦う力は無いの。本当よ?サーヴァントという形になって多少のスキルや基本性能こそ得ているのだけれど・・・妹のように、雄々しく戦う力は持ち合わせていないのです」
『え〜?ほんとにござるかぁ〜?』
「持ち合わせていないのです♡
あまりしつこいと後ろから刺しましてよ?」
『(あっ、今背中にゾクッと来た)す、すいませんでした・・・。確かにこの女神様はどちらかというと相手を刈り取る系だよな・・・』
女神を煽るとはロマンもなかなかにやるな。直ぐに謝るまでがワンセットなのは流石としか言いようがない。
「でも、そうね。せっかくここまで来てくれた勇者様達だもの。
ご褒美をあげなくちゃいけないわよね。昔なら
「けしかけた?」
「けしかけたとな?」
「けしかけた、ですか?」
「コホン。ふふ、いいえ、なんでもありません。
それでは貴方達には、女神の祝福を授けましょう。
海岸沿いを歩いていくと、洞窟への入口が見付かるわ。その一番奥に、ね。
楽しい貴方達に差し上げますわ。ふふ、こんなご褒美、滅多にしないのだけれど」
みんなビックリするくらい純粋みたいだな。あの女神様の暗黒微笑が見えないのか・・・いや、エミヤはなんとなく察してる感じ。流石女難の英雄。釣られた数も一流か?
「だけどそこの貴方は残ってくださらない?ずっとこの島にいて退屈でしたの。少し話し相手になって欲しいのですが」
え、俺?
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マスター達はどーぞどーぞと言わんばかりにあっさり洞窟に行った。少しくらい引き止めろよ!オンドゥルルラギッタンディスカー!!
「ふふ、貴方は一目見て面白そうな人だと思っていたの。
その神性を感じる鎧、先ほどからかけ続けている"魅了"を歯牙にもかけた様子のない態度・・・色々と教えてくださる?」
『ずっと魅了かけてたのかよ、あんたなかなかタチ悪いな。
ほら、椅子だ。立ったまま話すのもアレだろう』
「あら、ありがとう。気が利くのね。なんだかこの椅子香ばしい香りがするけれど・・・」
匂いは気にしないでくれ、それ肉焼きセットの椅子だから匂いが付いたんだろ。
俺は砂浜でステンノの正面に胡座をかく。どうでもいいけど目線の高さ丁度いいな。女神様の顔が正面に見える。
にしても魅了か、まったく気付かなったぞ。これが、暇を持て余した神々の遊び・・・!
それは置いといて、魅了を無効してるモノか。思い当たる節と言えば・・・やっぱこの身体だな。
ハンターは
エスカドラシリーズ。
煌黒龍、アルバトリオンから作られる防具一式のこと。防具として特筆することと言えばやはりその防御力の高さ、龍耐性の低さだが、それ以外にもこの装備、どれもテキストが凶悪なのである。なぜハンター(
例を挙げると、「触れる者を傷つけずにはいられない」「持ち主の肉を喰らい精神を侵す」「力を与える代償に持ち主の命を求める」などなど・・・。
因みにミラシリーズも似たような感じである。
流石ハンター(
だがそれはあくまでも「私」の精神性のはず。「俺」が耐えられる道理は無いが・・・「俺」の精神をプロテクトするみたいに覆っているのか?だからちょくちょく喋りだす・・・みたいな?
「気を悪くしてしまったのならごめんなさいね。でもそれだけ私が貴方に興味を持ってるということなのよ?
女神様に興味を持たれるなんて、光栄な事だと思わないかしら?」
『昔から神に魅入られた者はろくな最後を迎えていないと思うんだが・・・』
「それは否定しませんわ。でも、神の領域に踏み込んだ龍すらも屠る貴方なら・・・その先を見る事も叶いそうですわね」
『終わりの、その先ねぇ・・・』
うーむ、なんとも深い話だ。まるで神様みたい、って本物の神だったわ。
今まで何も考えていなかったが、そうか、あの最後の
「あら、あなたも悩むのね。昔に飽きるほど見てきた、己の力を過信してそのまま
ふふふ・・・やっぱり、面白そうね。いいわ、貴方に神託をあげましょう。心して聞きなさい?」
『へぇ。神託か、出来れば幸先のいい言葉を聞きたいもんだ』
「そこはあまり期待されても困りますわ、神も全能では無いもの。
では、コホン、
——貴方には、逃れられない宿命が有る——」
ステンノは椅子から立ち上がり、威厳たっぷりにそう言った。後光すら見えるような神の気配を放ちながら。
・・・・・。
『・・・え?そんだけ?』
「あら、期待外れだったかしら?でもこれがあなたへの神託。あなたの運命よ。私にはよく分からないけれど、あなた自身は理解してるんじゃない?この言葉の意味を」
そりゃあな。このローマに居るらしい
あの、常識に縛られないウルトラ生物たちが。
「・・・あなたって笑えるのね。
喜びと高揚と、少しの狂気・・・なかなか凶悪な笑顔だわ」
え、マジで?そう思って口元に手を伸ばしたがいつもと変わってる気もしない。
「私が指摘したらすぐ元に戻りましたね。すごい顔でしたわよ?ふふ、なんだかゾクゾクしちゃいました。
これもあなたの持つ特性のせいかしら?」
『そうだと思うが・・・なんだかなぁ。そんな風に笑ってたって、俺が戦闘狂みたいじゃないか。これは
「どうやら気苦労もあるみたいですね。
それも、
!いきなり来たな。
もしかしたら、とは思っていたが・・・最初に何も言わんから気付いていないのかと。
『やっぱり、分かるもんなのか?』
「ええ、戦う力は待たずとも、これでも神ですもの。ただの人間よりは見えるものも多いと思いますわよ?
その上で一つ言わせていただくと貴方、
意地の悪そうな笑みでそう告げられたが、半ば予想してた事ではあったのでそこまで驚きはしなかった。
『そうか・・・』
「あら、あまり驚かないのね。少し期待が外れちゃったわ」
『俺も自分がこの世界にいるのがおかしいとは分かってるつもりだからな。今も存在してるのは人理焼却によって色々とゆるくなっているからだろう。
あんたがさっき「終わりのその先」と話した時に薄らと察したよ』
それにしても期待外れって・・・やっぱたち悪いなこの女神様。
お、洞窟に行ったマスターを通じてモンスター反応!確か洞窟にはキメラがいたよな・・・よっしゃあ、剥ぎ取りだぁ!
『狩りの時間だ!ちょっと洞窟行ってくる!』
獣はいてものけ者はいない。ただしバケモノ、テメーはダメだ。
「あらあら・・・せっかちな人ね。まるで獲物を丸呑みにする蛇のよう。
だけど気付いているかしら?確かに丸呑みにすれば横取りされる心配もないけれど、鈍重になった身体では逃げることもままならない事に・・・」
唐突に存在感を出し始める者、加工屋!
ステンノ様の口調難しい・・・
ステンノってエウリュアレより口調が丁寧な感じなんですね。ボイス聞き比べて初めて知りました。
たまに素が出そうになってましたが・・・
さて、勢いで書いた伏線っぽいものをどうしようか(ゲンドウポーズ)