ハンターになって人理修復に参戦   作:YO!Hey!

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大分遅れましたがUA2万突破記念の番外編です。
本編はあと2、3話したらローマに突入ですかね。

仮面着けてないしライダーでも無いけど虫だけで何ネタかわかる人いるかな?


ハンターライフinカルデア4

現在カルデアでは食堂にて酒好きにより開かれる宴会が行われていた。

以前は2日3日毎という萃夢想レベルで行われていたが、他サーヴァントからの苦情と供給が追いつかないなどの理由で最低でも1週間は間を置くことになった。

 

なお、個人で飲む分には規制されてないため鬼や海賊組など部屋で呑んでる輩もいる。

 

今日の宴会もまた白熱した様相を呈していた。

 

 

『一番手!ハンター行きます!!』

 

「「「うおぉぉぉいけいけぇ!!」」」

 

『イスカンダル、ちょっとブケファラス貸して。

ランスを持って・・・

ランサーアルトリアオルタの物真似!

 

「余は悪くないもん!!」』

 

「「「ダァーハッハッハッハッ!!!」」」

 

 

その時約1名から何かが切れる音がした。

もちろん恥ずかしい記憶をネタにされた牛魔王本人である。

 

 

最果てにて輝ける槍(ロンゴミニアド)ォォォ!!!」

 

『緊急回避!』(バッ!)

 

「ヒヒィィーーーン!?」

 

「うおおおお!!?相棒ぉぉぉぉ!?」

 

「よっしゃあ!2番手、クーフーリン行くぜ!

セーター着た師匠の真似!

「ふむ・・・私もまだまだイケるな・・・!」

ブフォ!ダメだ、自分でやって笑いが・・・!」

 

貫き穿つ死翔の槍(ゲイボルク・オルタナティブ)ゥゥ!!」

 

「ギャアアァァァ!!?」

 

『ランサーが死んだ!!』

 

「いいぞ!もっとやれ!!」

 

 

ここにも1人、酔いが回って自爆ネタを披露し本人様からアバタケダブラを喰らった青タイツがいた。

ランサーが死ぬのはカルデアのお約束なのでもはや気に留める者もいない。

 

なお、宴会の度にこんな感じなので宴会前には食堂を防御型の宝具で強化している。ここに英霊の英霊による英霊のための世界最強食堂が週一のペースで出来上がっているのである。

 

 

「酒と喧嘩は宴の花!という訳だハンターよ、いざ尋常に、勝負!!」

 

「「「お?喧嘩か!?俺も混ぜろぉーー!!」」」

 

『うおおお!?尋常とか抜かしておいてなんで全員俺に掛かって来るんだよ!?

くっ・・・仕方ねぇ!纏めてかかってこいやぁぁぁ!!!』

 

「助太刀するぜハンター!」

 

『おう!モードレッドか、助かる!!』

 

 

襲い来る酔っ払い共にランスでスクリュースラストIIIからのシールドアサルトIIIをブチかますハンター。

この男、殺る気満々である。

 

そのハンターの側で増強剤と活力剤をガブ飲みして宝具連続ブッパしてるのは叛逆の騎士モードレッド。彼女がハンターに自分から助けに入るほど懐いているのにはちょっとした話がある。

 

 

 

 

 

 

 

「あっ、父上・・・」

 

このカルデアでも例のごとくアルトリアはモードレッドをまともにとり合わなかった。

確かにランサーオルタやXなどの様に認めてくれたアルトリアも居るのだが、モードレッドは自分の知っている王としてのセイバー。青いアルトリアに何より認めて欲しい思っていたのだ。

 

しかし話のキッカケも思いつかず、どう声をかければいいのかも分からず悶々とする日々。

だがある日、カルデアでよく耳にするモンスターを狩って来るというのを思いついた。

ヴォーティガーンよりすげぇドラゴンに勝ったら父上も認めてくれるかもというなんともモーさんらしい考えからである。

 

思いたったが吉日とばかりに早速モードレッドは案内人であるというハンターの元に向かう。それまでハンターの事は話でばかり聞いていて本人を見たことはあまり無かった。

 

曰く、「カルデア一頭おかしいヤツ」、「ガンディーでも助走をつけて殴るするレベルで物理法則に喧嘩売ってる」、「人外絶対殺すマン」、「英霊の皮を被ったナニカ」、「かっこいい先生!」etc…

と、最後の以外酷い言われようである。

 

そこはかとない恐れを感じるが、どこかで聞いた人間賛歌を思い出して恐怖を我が物としたモーさんには勇気しかなかった。

 

 

「おい!お前の世界で一番強ぇやつと戦わせろ!」

 

『ん?お前は、モードレッドか。

・・・あー何となく察したぞ。ダメだダメだ、少なくとも上位、若しくは下位からやらねぇとG級なんて行かせられねぇよ。』

 

「なんだと!?そんなの知らねぇよ!」

 

『まぁ落ち着け、何事も順序ってのがある。そうだな・・・なら上位のライゼクス辺りに行ってみろ。同じ雷の属性の奴なら戦いやすいだろ』

 

「チッ、分かったよ・・・」

 

 

この時点でハンターはモードレッドが失敗して帰って来るとばかり思っていたが、なんとモードレッドは無事狩猟を完了して来た。

勿論傷もあり、体も汚れているが初めての狩りで見たこともないモンスター、何をしてくるかも分からないない相手に勝ったのだ。

 

 

「ほらよ、やって来たぞ」

 

『おぉ!?マジかお前!狩りに行くの初めてだろ?それで上位のコイツを狩れるなんてホントに凄いぞ!』

 

「そ、そうか?へへ・・・」

 

『俺だって初めての狩りではドスギアノスにも負けたからな。それなのに上位の、それも四天王の一体であるライゼクスを初見で狩るとは・・・いやーホントに凄い!』

 

「あったりまえだぜ!俺は父上の息子のモードレッドなんだからよ!」

 

 

と、テンションの上がったハンターがベタ褒めして段々仲良くなっていったのである。

精神年齢がまだまだ未熟なモードレッドはただ「褒めてもらえる」「認めてもらえる」だけでもとても嬉しかったのだ。

 

そんなこんなで時々ハンターと一緒に上位に行ってノーマルモンスターたちに一乙もすること無くほぼ攻略したモードレッドの実力は上がっていた。

それと同時に慢心も・・・。

 

 

「なぁハンター、今度は沢山敵が出てくるところに行こうぜ!一体ずつじゃもの足りねぇよ!」

 

『あースマン、今日はマスターと種火集めに行かなくちゃいけないんだ』

 

「そうか・・・まぁいいや!そんじゃ、行ってくるぜ!」

 

『あっおい・・・まぁ大丈夫かな?』

 

 

場所は夜の遺跡平原のエリア7番。大きな段差が多数あるエリアだ。

今回のターゲットはゲネル・セルタス。

このモンスターはつがいである雄のアルセルタスを呼び、共に戦ったり、非常食にしたりとえげつないことをする女王だった。

最初は善戦していたモードレッドだったがふと気づく。

 

 

「ちっせぇ奴が、沢山いる・・・?」

 

 

そう、本来ゲネル・セルタスはアルセルタスを1匹ずつしか呼ばないのだが、このゲネル・セルタスは少なくとも10匹以上のアルセルタスをこの場に呼んでいた。

 

前後左右から突進してくるモンスターたちに段々と追い込まれていくモードレッド。

そしてアルセルタスの突進を跳んで回避したが、着地点で待ち構えていたゲネル・セルタスの重い突進をまともに喰らい、クラレントを手放してしまう。

 

 

「クソッ!・・・!?、ぐぁっ!」

 

 

壁際に追い詰められ、囲まれたモードレッド。

今まで乙ったことが無く、ハンターから死んでもカルデアに帰れると聞いてないモードレッドは死を前に恐怖していた。

 

本来のモードレッドなら死なぞ恐れはしないだろう。だがこのモードレッドは自分を息子と言ってくれるアルトリアに会った、自分を認めてくれるハンターに会った。

得たものを失いたくないと思うのは自明の理。だが体力も尽きかけ、吹き飛ばされたクラレントも包囲網の向こう側にある。

 

モードレッドもここまでかと諦めたその時、上から奴が降って来る。

 

 

『悪い!遅れちまった、まだ乙ってねぇかモードレッド!?』

 

「ハンター!?なんで、種火集めに行ってたんじゃ・・・」

 

『直感は持ってねぇが嫌な予感がしたんでな、俺と交代で休んでた孔明とチェンジして抜けてきた!あの目だけで人を殺せそうな雰囲気は忘れない』

 

「だけど、あのちいせぇ奴らはまだ増えてる。流石にこの数は・・・」

 

 

思わず弱気になってしまうモードレッド。だがネコタククエストでアルセルタスよりよっぽど強いモンスターたちを乱獲した経験のあるハンターにはこの程度全く問題ない。

 

 

『・・・敵は多いなモードレッド・・・

いや、大したことはないか・・・

・・・今夜は俺とお前でダブルハンターだからな』

 

「・・・っ!、おうっ!!」

 

 

変身はしないがこうして無事乗り切ったモードレッド。帰った後にハンターから『別に死んでもカルデアに戻って来れたけど』などと言われて思わず殴った自分は悪くないと思っている。

 

 

未だに青ペンとの仲は良くなって無いが現在の生活にはそれなりに満足しているモーさんなのであった。

 

 

「いい加減にしなさいモードレッド!

約束された勝利の剣(エクスカリバー)ァァ』!!」

 

「あ、父う・・・うぇぇぇぇぇ!!?」

 

『ヤムチャしやがって・・・』

 

 

今日もカルデアは平和である。




モーさんがハンターの事を好きなのか懐いてるだけなのかはご想像にお任せします。
まぁ好きだとしてもモーさん本人が気づかなさそうですよね。

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