ファヴニールさんは次でフランスタウンにさよならバイバイです。
それからしばらく進んでとうとうご対面。俺とジークフリートが見えているからか、ファヴニールは上空で待機させたままだが狂化サーヴァントと黒ジャンヌたちは降りてきた。
「こんにちは。
「・・・いいえ。私は残骸でもないし、そもそも貴女でもありませんよ。竜の魔女」
「・・・?何を言っているのです、貴女は私でしょう?」
「・・・今、貴女に何を言っても届かないでしょう。ですからこの戦いが終わってから、言いたい事を存分に言わせていただきます!」
「ほざくな・・・・・!あの邪竜を見よ!この竜の群れを見るがいい!
今や我らが故国は竜の巣となった!ありとあらゆる物を食らい、やがてこの世界は崩壊するだろう!」
落ち着け、落ち着くんだ俺。なにも最初からメインディッシュをいただくことは無い。周りの邪魔そうなヤツらを殲滅してからでいいだろう。
流石にワイバーンも多すぎるな・・・軽く1千は超えてるかな?それにまだ合流してくる奴らもいる。
『なんて事だ・・・まさかフランスにこれだけのワイバーンが居たなんて!?それにまだ集まって来ている!これじゃどれだけ倒してもキリがないぞ・・・!』
「流石に俺もこの数は抑えられんな・・・宝具を使えばまだしも、ファヴニール戦に備えてそれは避けたい」
「ど、どうしよう・・・なんとか方法は無い?」
「俺が投影したものを爆発させれば多少は減るだろうが・・・空を飛んで広がっている分、一度に殺せる数には限度がある。俺の魔力も無限では無いしな」
『そうか。では、奴らが地上に固まって居たのならばどうなる?エミヤ』
「・・・何か手があるのか、ハンター?」
『俺もこの数を纏めて殺すことは出来ない。だが、短時間だけならば落とすことも可能だ』
「何をするのかは知らんが、手段があるのなら構わん。で、どうするんだ?」
どうするってそりゃおめぇ、落とすに決まってるだろ。奴らは目がいい。そしてほぼ全てのワイバーンがこちらを見ている。ならやる事は一つだ。
『
「は?」
『そんじゃ行くぞエミヤ、弓構えとけ!お前らぁ!みんな目ぇ瞑ってろよ!!』
そして俺は
次の瞬間、世界が光に染まる。
「「「「「「「グガアアアア!!?」」」」」」
「「「なぁっ・・・!」」」
『あぁーやっぱファヴニールとか高すぎる場所にいるヤツらは落とせなかったか。まぁいいや、エミヤ!やっておしまい!』
「っ・・・お前という奴は本当に・・・!
我が骨子は捻じれ狂う——
閃光玉。
モンハンでも飛んでるほとんどの奴は落とすことができる閃光玉。地上では見えてないけどそのまま動くから目眩のまま飛ぶことも出来そうなもんだが、何故か落ちてくる。
ゲームのエフェクトではハンターも一瞬視界が白で染まるがすぐに回復する。明らかに目蓋を貫通して目を焼いてそうな、モンスターでも目眩状態になるレベルの光なのにである。
やはりハンターは眼球まで超人か。
ゲリョスやチャナガブルの閃光は喰らうのに、不思議なものである。
今回は全部のワイバーンが空中にいたので閃光玉を受けて落ちた奴らは地上で藻掻いている。
とりあえずエミヤの射線上にいた奴らは纏めて消し飛んだな。思ったより減らせなかったが、まぁ良いだろう。これくらいなら俺でも出来そうだ。
『マスター。俺はフランス軍同様ワイバーンを殲滅する作業に入る。だからマスターたちには敵のサーヴァントを倒してほしい。ファヴニールを差し向けられる前にな。
あっ剥ぎ取りは我慢するから安心してな』
さて、デオンにヴラド3世がマスターたちの所に向かった。
俺はそろそろ起き上がって来たワイバーンのためにっと、
ブォオ〜ブォオ〜ブォオ〜♪
おうおう、フランス軍もマスターたちも無視して俺に来たな。流石角笛、いい効果だ。
角笛。
モンスターからのヘイトを上げることで自分を狙わせる。
作品によって確定か確率で壊れるかは異なるが今回は確率で破損らしい。
ゴグマジオスでの戦闘街で使うと効果的らしいがこの話では全く関係の無い余談である。
重量もリーチもある大剣でよかったぜ。
コイツらを、纏めて薙ぎ払える!!
オラァァァ!
「元帥・・・嬉々とした様子でワイバーンを葬っていくあの鎧の者は一体何者なのでしょうか・・・」
「分からん・・・だが、フランスを守る我々の敵ではいようだ。今はそれだけ分かればいい。砲撃隊!彼を援護しろ!我々の愛国心がこの程度ではないことを見せてやれ!」
大方片付いた。残りはフランス軍に任せれば良いだろう。
さて、敵サーヴァントも倒せたようだしマスターと合流するか。
『よう。どうやら問題なくサーヴァントは突破できたようだな。』
「あっ、ハンター」
『どうだジークフリート、今回も勝てそうか?』
「正直に言うと、生前の俺はどうしてあいつに勝てたのかわからない」
「ちょ、いきなり不安になることを言わないでください!」
「俺の記憶にただ一つ刻まれているのは、あれは無数の敗北の中から僅かな勝ちを拾い上げるような戦いだった。」
とは言うが、恐らく生前のファヴニールよりはいくらか弱体化しているだろう。でなきゃいくらスキルによるブーストがあったとはいえ、俺の一撃と瀕死状態ジークでのバルムンクであそこまで削れるとは思えない。
それにジークフリートは言うならばファヴニール特攻を持っているようなもんだからな。人数も多いし問題ないだろう。
「だが今は頼もしいお前達がいる。きっと勝てるだろう」
『当たり前だ、怪物を前にして俺に負けはない。
・・・竜殺しであるのは俺とジーク、それにゲオルギウスか。
援護としてエミヤを入れるとして四人パーティープレイ・・・。恐れることは無いな。
さぁ、一狩り行こうぜ!!』
「フッ、相変わらず気楽なものだな、お前は」
「あぁ、だが何故か負ける気がしなくなる。不思議なことだ」
「おや、私もですか。どこまでお役に立てるかはわかりませんが、精一杯頑張らせてもらいましょう」
野郎、やっと地上まで降りてきやがったな。
よっし、今回も皆の度肝を抜いてやろうか!
「また変なこと考えてるのが伝わってくる・・・。
ハンター?わかってると思うけど、無茶なことしたらだめだからね?」
『心配するなマスター。俺も流石に何度も怒られたならば学習する。』
「(ホッ)」
『そうだな、それじゃあまずは・・・』
『ジークフリート!俺を
なに、俺にダメージは無いから気にするな!』
マスターが令呪のアップを始めました。
次回予告!
やめて!一番書きたかった話を書き上げて、創作意欲を焼き払われたら、闇のゲームで小説と繋がってる作者の精神まで燃え尽きちゃう!
お願い、死なないで作者!あんたが今ここで倒れたら、今後の投稿や読者様のお気に入り登録はどうなっちゃうの? 話はまだ残ってる。この次を投稿すれば、またやる気は湧いてくるんだから!
次回「作者死す」。デュエルスタンバイ!