ただそれだけのためにこんな風に書いた。反省はしているが後悔はしていない。
あと1話あたりの文字数これからなるべく増やしていこうと思います。
ジークフリートの解呪もすんで俺達はワイバーンから隠れるためにも(俺は寧ろバッチコイ)近くの森へ移動していた。
マスターやジャンヌは決戦に向けて無理に意気込もうとしている雰囲気だったがロマンが、
『うーん、確かにこちらでも探知の範囲外なのかアーチャーの反応は無いが、アーチャーの霊基はカルデアに戻ってきていない。つまり、まだその特異点のどこかに居るはずなんだけど』
と言ってたので多少は持ち直した。しかし、それだと一体どこへ消えたのかという話になるので相変わらずマスターたちは首をかしげている。
俺も現在位置はわからないが、カルデアに還っていないならやはりすぐにでも出会えるだろう。
「今夜はここで野営をとりましょう。明日の決戦に備えて・・・。
ですがその前に、周囲の安全の確保をしなければなりませんね。皆さん、戦闘準備を。囲まれています。
・・・と、おや?マスターさん、マシュさんとアマデウスさんの姿が見えませんが・・・」
「あ、そういえばあの2人水を汲みに行くって・・・」
『こっちが囲まれてるなら2人しか居ないあちらも同様だろう。どうする、俺が行ってこようかマスター?運の悪いことにあの2人は前衛職ではないからな』
「うん、ジークフリートも病み上がりだしハンターが一番速そうだからね。すぐに戻ってきてね!」
『あいよ』
さて、気配からして周りにいる奴らは獣系統・・・。今回は毛皮素材かな?あまり俺に使い道は無いかもしれんが・・・そんなことは関係ない。
素材置いてけぇ!!
「ふう、森を抜けても追いかけてくるなんてね。それも話が終わったタイミングでときた。空気がよめてるのかよめてないのか・・・。
僕の幸運はDで並はあるはずなんだけど、誰かから厄を移されたかな?」
「それよりもまずはこの不利な状況を脱しなければ・・・っ!
っ、アマデウスさん!後ろです!」
「ガアァァ!」
「くっ!」
そうはいかねぇよっ、と!
「グガッ!?」
「・・・!、ハンター!少し遅いんじゃないかい!?」
『魅惑的な死体が転がってたんだから仕方ねぇだろ!』
「あなたは死体漁りかなにかですか!?」
『違うね!俺はポテトだ!』
「何いきなりお芋宣言しているんだい!?」
これでラストォ!
ふぅ、さてお楽しみの時間だ。さっきは「上質な毛皮」が一つしか出なかったが、コイツらからはいくつ出るかな〜。
「すぐに
「そういう効果なんじゃないのかい?彼について考えると深みにはまって抜け出せなくなるからよした方がいいよ」
「そうですね・・・・・。
!?、構えてください!サーヴァント反応が接近しています!」
「っ、まさかこのタイミングで来るなんてね・・・。ホントに最悪だよ。いったいどうなってるんだい・・・」
『いや待て、よく見ろ。あれは・・・
「「え?」」
そう、あの疾走する人影とそれに抱えられた特徴的な帽子の貴婦人は昼に行方不明になったエミヤとマリーさんなのである。
「アマデウス、また会えたわね!ピアノの約束、覚えてるわよね?
さぁ、わたしに聞かせてちょうだい?」
「すまないな、街から移動されていたもので発見するのに少し遅れてしまった」
「エミヤさん!?それに・・・」
「マリー!?無事だったのかい!?竜の魔女にやられたんじゃ・・・」
「うふふ、どう?驚いてくれたかしら!
今すぐにでも聞かせてあげたいのだけれど、ジャンヌやマスターさんにも報告しないとね。」
「あぁ、マスターたちは何処にいる?」
『森の中に仮の拠点を置いてある。それよりもエミヤ・・・』
「ん?なんだハンター?」
『Hail 2 U!・・・君に、幸あれ!』
「??」
どうやら忘れたようだな、暴走しかけた俺がマスターに叱られたことを・・・!
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その後エミヤは腕を組んで青筋が見えそうなマスターの前に正座していた。
そして俺はマスターの後ろで反復横跳びをしていた。
(シュシュシュシュシュ!!)
「・・・・・・」
「あの、マスター?確かに連絡しなかったのはすまないと思っている。
だが通信機を持っているのがジャンヌ・ダルクだけだった上に急を要する事態だったんだ。
だからもう正座をやめたいのだが・・・」
「・・・エミヤはハンターに叱ってるところも聞いてたし、ハンターにも色々言ってたよね?
それなのにエミヤ本人は・・・」
(トントントントントン!!)
「いや、だからそれはその・・・」
「反!省!し、て、る?」
『そうだぞアーチャー。しっかり反省してるかな?(シュババババババ!!)』
体が軽い・・・!まるで羽のようだ!
鎧はそのままだが武器外し+煽り状態になることによって、普段の2倍っ・・・!2倍もの反復横跳びを可能にしている・・・っ!!
あぁ、見える、俺には見えるぞ。俺を見て明らかに口が引きつっているエミヤの顔が!今にも
だが、無意味・・・っ!現在マスターに正座させられているエミヤにはその権利は無い・・・っ!!つまりノーカン。ノーカンなのだ・・・っ!
「ハンター、ハウス」
『あ、はい。わかりました』
こ、怖ぇぇぇ!なにあれ?カリスマ?セイバーオルタ的な恐怖によるカリスマなの?見られただけで肝が冷えたぞ・・・。
仕方ない、反復横跳びはまた今度やるか。
「もう、ホントにうちのサーヴァントは・・・マシュを見習ってよ!
取り敢えず、2人ともどうやってここまで来たか教えてくれる?」
「えっとまず、わたしが残ったところまではいいかしら?そこで竜の魔女が来て、わたしも最後の抵抗をしようと思ったのだけどそこにアーチャーさんが来たの!」
「エミヤが?」
「ええ!わたしが邪竜の炎にさらされそうになった時、間に入り込んでとても綺麗な盾で防いでくれたの!
盾はすぐに壊れちゃったけどわたしを抱えて回避した時は感動しちゃったわ!」
おうおう、タイミングまでピッタリかい、女たらしエミヤ君。そういうのも含めて女難の相とか幸運Eなのか?
「私が街の住人の避難を全て完了させたところにその場に出くわしたのでね。そのまま街から逃げさせて貰った。」
「しかし、逃げると言ってもどうやって逃げたのです?相手は空を飛ぶ竜に乗っていたのならそう簡単には逃げられないと思いますが・・・」
「そう、そこなの!わたしが一番驚いたのは。
アーチャーさんが緑色の玉を渡してきて、それを地面に叩きつけろって言うからその通りにしたら、緑色の煙が出てきて一瞬で全く別の場所にいたの!」
「え?どういうことなのエミヤ?」
「私にもよくわからん。それを渡してきたハンターに聞け」
ゲオルギオスとマリーを除く全員がまたお前か・・・みたいな目で見てきた。
うん、知ってた。
「・・・で、どういうことなのハンター?」
『説明しよう!俺が渡したのは「モドリ玉」と言ってピンチに陥った時や早くお家に帰りたいと思った時に地面に叩きつけるとなんと!
自分の拠点まで一瞬でワープするのだ!因みに原理は俺も知らないし誰も知らない。作れはするけどな!
今回は昨日マシュが拠点としたラ・シャリテ付近の森に転移したんだろう。本来は使った本人にしか効果が無いのでエミヤに調合して2つ渡しといた。
そうなのだ。
どうやってエミヤにマリーをモドリ玉一つで助けてもらうか考えてたらコイツ、普通に2つ持ちやがった。
どうやら玉系のように小さなアイテムは(俺以外の場合)本人が持てるならば普通にいくつも持てるらしい。だが爆弾のような大きなものは持つと勿論両手が塞がるので一つで精一杯。
逆に俺は片手にモドリ玉を持った状態でエミヤから再び渡したモドリ玉を受け取ることは出来なかった。
しかし俺は爆弾のようなものでもポーチにさえ入れればいくつも持ち運べる。
つまりハンターが持てる数はこのポーチに許された一種類当たりの限界数まで、ということか。これもある意味ゲーム準拠か?
『また地味にとんでもないもの持ってきたなぁ君。ノーリスクで発動条件も地面に叩きつけるだけ、そんなワープアイテムをホイホイ調合するって・・・ダヴィンチちゃんが見たらまた興奮しそうだ。
君ほんとはキャスタークラスなんじゃないのかい?』
『あるかもなぁ。解釈次第では俺全クラスの適性がありそうだもんな・・・』
「ねぇ、ハンター?」
『うん?どうしたマスター。腹でも減ったか?』
「その玉をエミヤに渡したってことはハンターもその作戦を知ってた、というか提案したのハンターなんだよね?」
あっ…(察し)。
「正座(ニッコリ)」
『アッハイ』
そして再び叱られてる中で俺は見た。
エミヤがマスターの後ろで例の「カッコイイポーズ」をしているのを。
瞬間、腹を抑えて痙攣した俺をみてマスターが心配したがエミヤを見たらなんとなく理解したらしく、エミヤと一緒に更に怒られた。
あんなん笑うわぁ!!ガキ使よりヒデェよ!
反復横跳びはワンパンのヒーローリスペクトです。
あとアーチャーのアイアスがすぐ壊れたのは魔力節約のため全開ではなく花弁の数を抑えていたからです。