「別に信奉者になった覚えはないがね・・・。
だが厄介払いをするくらいの仕事はするさ」
「アーチャーのサーヴァント・・・!!」
「要は門番じゃねぇか。まぁお前にはよくお似合いだな」
「?どうしたのハンター?」
「・・・(黒いモヤでよく見えねぇ!基本曜日クエ以外で出ないし生エミヤマジ見たい!もっと近づけば・・・いや戦ってる間にモヤも晴れてくるか?)」
「!?ダメだよハンター1人で相手するなんて!コッチの方が数が多いんだからみんなで戦わないと!」
『「「「!?」」」』
「!!?」
え、ちょ、おま、え?そんな事言ってねぇよ!?いや喋れないから言ってないんだけども!
もしかして戦ってる間に〜の部分を戦いたいみたいな感じで伝わってしまったのか!?だとしても何故それが
違う、そうじゃない!
「・・・?みんなで戦うのが、違う・・・?」
(そっちの方で受け取ったか)
「マスター・・・。コイツ自身がそう言ってるなら、そうさせてやれ。そいつにはそいつの理由があるんだろう。それに俺から見てもこいつは実力者だ。すぐにあの野郎倒して追いついて来るだろうよ」
(そんな援護は要らなかったぞ
『サーヴァントを信じてあげるのもマスターだよ、立香ちゃん』
「サーヴァントを信じるのもマスターの仕事・・・」
(惑わされるなマスター!その先は地獄だぞ!主に俺が!)
「・・・うん私ハンターを信じるよ。頑張ってすぐに追いついてきてね!」
マスタァァァ!!!
あ、待って先に行かないで俺を置いてかないで!
俺死んじゃうよ?寂しさじゃなくて物理的に殺されちゃうよ!?てかなんでエミヤはマスター達を無視して俺をずっと見てるの!?
「・・・あいつらを素通りさせたのはセイバーに何か言われるだろうが、お前のような奴がいたのであれば仕方あるまい。少しでもスキを見せれば一瞬で殺されてしまいそうだからな」
何もできなかったと思います(迫真)。
疑問に思っていたが俺に警戒してたから俺達が会話中も手を出してこなかったのか・・・クソッこれはもう戦うしかないな。俺に出来るのはこの体を信じることだけだ。
行くしかあるまい!
「(さて、近づいて接近戦をしても恐らく俺に利はないだろう・・・ならば)
「!!」
早速弓で撃ってくるか!俺を近づけさせないつもりか?弾こうとしたら爆発させてきそうだし、ここは回避一択!っておい!?
「(何故一々前転して避けているんだ・・・?何かの挑発か?)」
ステップして避けようと思ったのに回避はゲーム基準かよ!てことは緊急回避で無敵状態もあるだろうが・・・その後の硬直時間で殺される。なら一か八か、剣で弾いて接近だ!
ガガガガガ!!
「!(弾いてくるか・・・では)」
よし!弾ける!ってうお!?
ドカーーン!!
「(あれは仕留めきれていないな。迂闊に爆発させるのは失敗だったか?見失ってしまった)」
あ、危ねぇーーー!目の前で爆発されて死ぬかと思った!運良く岩陰に吹っ飛ばされてアーチャーの視界から逃れられたな。
というかダメージが少ないような・・・?とりあえず回復薬飲んで・・・ってやっぱりガッツポーズまですんのかよ!?急に立ち上がって見つかるかと思ったわ!
ふぅ、落ち着け。アーチャーは奇襲を警戒して動けないみたいだし、今のうちに勝ち筋を考えなくては・・・そういえばなんで目の前で爆発喰らってあんなに平気だったんだ?実質爆風で吹っ飛んだだけだぞ・・・?
考えられるのは・・・やはりこの防具か。
考えてみたらリオレウスの防具は基本対火属性強かったな。なら爆発にも強い、のか?俺の武器は爆破属性だから防御されても弾けそうだし・・・
・・・よし、覚悟完了!次の攻撃で一気に決める!
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やはりやり手か・・・
矢を爆発させようとした瞬間、即座に反応し受け身をとりながら吹き飛ばされた。いや、意図的に私の視界から逃れたのか?
なんにせよ矢が爆発するという通常ではありえない事柄にも一瞬で対応したあたり歴戦の戦士とみえる。
何故か非効率的な動きで矢を回避してたが。
「・・・」
私から隠れたということは十中八九、奇襲を仕掛けてくるだろう。固有結界を展開するにしても僅かでも隙は見せたくない。
奇襲に対応するのは手数も多く、振りやすい干将・莫耶がいいだろうが・・・手札は迂闊に見せるものではないしな。相手が間合いまで踏み込んだ時に出すのがいいだろう。
さて、どう出てくる?
その時、斜め前方の岩から何かが飛び出してきた。即座に反応して射抜くが矢が当たった途端それは眩く光り輝いた。
クソッ閃光弾だったか!とっさに目元を覆い隠したので戦闘に支障は無いが、出てくる所を見損なった!
「っ!!」
こちらに双剣を構えたまま一直線に駆けてくる相手に向かって矢を連射する。そして切り払おうとしたところで・・・爆発させる!!
「
爆発の中を突っ込んできた!?
クソッ、干将・莫耶を投影して受けとめ・・・何っ!?
ドドン!
刀身が爆発しただと!?剣が弾かれた、まずいっ!受けられない・・・っ!!
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「・・・アーチャーでありながら剣を振る自分もおかしいと思っているが、閃光弾に爆発する剣を使う貴様も大概だな・・・」
「・・・」
あんたはそれプラスで固有結界まで使うでしょう。
いや、剣だけじゃなくて恐らく大槍も弓もボウガンも謎機構の武器も使いこなせる俺もアレだとは思うが。てか
「私はここで消えるが・・・この先にはまだ騎士王がいる。彼女を倒さなければこの異常事態は戻らないだろう。だが聖杯からバックアップを受けている騎士王を倒すのは容易ではないぞ」
知ってる。だいぶ時間かけてしまったし急がないと・・・それにしてもエミヤと一緒に戦うというのもやりたかったな。
「──お前とは、共に戦いたかった──」
「!」
え?喋れたの?
アーチャーの固有結界期待した方はすいません