その22
「ライラです! 突然ですけど、サヤちんにコスプレさせたくなりました!」
「ちょっと、いきなり何始めようとしてるんですかっ!?」
「俺がここに居る理由はツッコミ役として定着しているからなのか?」
「ウィセさんとキリトっちの反応無視して猫耳カチューシャを装着!」
「あ、サヤっ!」
猫耳カチューシャを付けた瞬間、サヤの髪が真っ白に変色した。
「ああん? にゃんだお前等? オレ様を呼び出して一体にゃんのつもりにゃ?」
「「「………。性格まで変貌っ!?」」」
「猫キャラは私と被るからダメっ!! 犬耳に変更!」
「「そんな理由で―――っ!?」」
犬耳装着サヤ。髪がピンク色に変色。
「なんでしょう? 突然ボール遊びがしたくなってきました~~♪」
「突然可愛らしくなりましたね?」
「人畜無害なのは元々変わらないにゃ」
「キリト~~~! 遊びましょう~~!」
「え? えっと………お手?」←(思わず)
「はい♪」←(抵抗なく)
「おかわり………」
「はい♪」
「サヤ、イイ子イイ子~♪」
「なんでしょう~~? これだけの事なのにとっても嬉しいです~~~♪」
「とりあえずキリトを叩きのめし、ますっ!!」
ゴギャアッ!
「ぐほ………っ!?」
「なんか面白いので次はメガネにゃ!」
メガネ装着サヤ。髪が黒に戻る。
「ケアレスミスって憧れる」
「「サヤの発言として最もおかしいっ!?」」
「面白いのでトントン行くにゃ!」
サチがいつも頭につけているメイドカチューシャを装着。
「私も身籠りたいです~~~♪」
「「ぶふぅっ!?」」
「危険な発言出てきたにゃ!?」
「キリトが間違いを起こす前に別のに交換です! はいサヤ! こっちと交換です!」
丸帽子を装着すると、髪が赤みを帯びた。
「ラ~ララ~~♪ ラ~ララ~~♪」
「急に歌い始めたな?」
「あ、今キリト、私の事『綺麗な声だ』って思ってくれたね?」
「なんで解ったっ!?」
「ウィセったら………、『サヤは何をしても基本可愛い子ですね』だなんて………」
「ふ、ふえぇっ!?」
「あ、ライラはそんな二人を見てて本当に楽しいんだね。でもちょっと私に嫉妬してる?」
「なんか心読まれ始めたにゃっ!? 変更変更!」
普通の赤いカチューシャを装着。髪が栗色に変色。背中に羽付きバックも出現する。
「うぐぅ………、こんなにキャラをコロコロ変えられると僕も疲れちゃうよ」
(((あ、やべえ………、これ普通にサヤっぽい………)))
「変更しますにゃ!」
何故か女子高生制服。
「ちゃらら、ら~~ん♪ ちゃらら、ら~~ん♪ はい! 今日の夕飯は………ニラ玉です!」
「私のキャラ付けに対していい度胸してるにゃ? サヤちん?」
「解りました! 私、犬さんは止めて猫さんになります!」
「サヤが何を言っているのか俺には解らない」
「干支じゃないですか? サヤは戌年じゃなかったと思うんですが………?」
「ほい次!」
機械的な耳アンテナと箒を持たされた。
「はわわ~!? きょうすけさ~~ん!」
「ダウトッ!!」
「どうしたウィセ ッ!?」
「サヤは人間じゃないといけないと言う、私の本能がこれを否定してるんですっ!?」
「サヤちんは人間止めてないにゃよ?」
「ともかく変更!」
メガネ+エルフ耳。髪が緑色に変色。
「こんにちわ、私セレス・ルーブ―――」
お辞儀してメガネがずれた。
「はわわっ!? メガネメガネ~~!?」
「アウトだっ!!」
「どうしたんですキリトッ!?」
「このネタを解ってしまうと、『ハーメルン』から追い出される気がするっ!!」
「じゃあ変更にゃ」
髪を炎髪に、瞳を灼眼にしてみた。
「うるさいうるさいうるさいっ!」
「「初代ドラマCDッ!?」」
「どうしたにゃ二人とも?」
「このネタを解る人がいませんっ! 読者迷惑です!」
「解ったとしても『俺はこっち派じゃねえっ!』って批判殺到だぞっ!?」
「よく解らんにゃけどチェンジ」
単純に、髪の毛をピンクに染めて、髪紐を解いた。
「不思議ミステリー~~~~~~っ♪」
「まずいっ! サヤが何処かにミステリーを探しに行こうとしているっ!?」
「いや、アレ単に、これ以上キャラ変えられたくなかったんじゃにゃい?」
「じゃあ、もうコスプレ終了にしてあげましょう」
コスプレを全て排除した。
「あなたのハートにエンジェルビーム!」
「「「『天たま』っ!?」」」
「御後がよろしいようで♡」←(戻った)
アナタはいくつ解りましたか?
全部解ったアナタは『堀江』さんの究極ファンだ!
※注:ネタが悪いとか言わないで………。解ってるから………。
その23 もしもシリーズ(スニーがアナタの恋人編)
「………さいな。………起きて………くだ………」
枕元で誰かの声が聞こえる。
彼女が起こしに来てくれたのだろうか?
「起きない様ですから、一発刺してみましょうか?」
―――!?
ガバッ!
「あら? やっと目が覚めましたか? うふふっ♪ おはようございますわ♪」
―――お、おはようスニー………。今何しようとした?
「特別な事はなにもありませんでしたわ。ソードスキルで起こす画期的な方法を試そうかどうか迷っていただけですわよ♪」
―――起きて良かった………。
「では、早く着替えてしまいましょうね」
―――ああ、………スニー? なんでまだいるの?
「うふふっ、なんででしょう~~?(ニコニコッ」
―――き、着替えたいんだけど………?
「どうぞ♪」
―――そんなにマジマジと見られたら着替えにくい………!
「そうですか? それでは扉の向こうから覗いていますので、どうぞご存分にお着替えください♪」
―――見てる事には変わりないだろう!
「もうっ! なんですか? せっかく私(わたくし)が起こして差し上げたのに、恋人らしいお礼とかはないのですか? 彼女に着替えの一つくらい見られたからってなんですの? 羞恥心に悶える彼氏の顔を恍惚とした表情で眺めるくらいいじゃないですか!」
―――それが本音かっ!?
―――………。解った。恋人らしいお礼が欲しいんだな?
「あら?
ガバッ!
いきなりスニーを抱き寄せるあなた。
彼女の耳元でそっと囁く。
―――おはよう。起こしに来てくれてありがとう。
「~~~~~~ッ!!? ////////////」
「やぁ………っ! その………っ!? えと………っ!////////////」
「さ、先に下で待っていますわね!/////////////」
余裕を失った緩み顔を、耳まで赤くしたスニー。
慌てた様子で先に一階へと向かった。
「ま、まったく………! 私にあんな無礼を働くなんて! 私の彼氏でなかったらお仕置き物でしたわよ!///////」
―――解ったよ。それより飯にしよう。
「待ちなさい」
―――どうした?
「今日の朝食はパン一つです」
―――………。まあ、≪料理≫スキル取ったの、付き合い始めてからだもんな。
「そこで
「愛情は料理の隠し味と言います。どのくらい効果があるのか、せっかくなので実証してみましょう? そうでなければパン一切れの
―――………、別に良いけどね………。
「どうせですから勝負にしましょう。負けた方は勝った方の言う事を今日一日何でも聞くと言うのでどうでしょう? 断っても構いませんけど、その時は
―――よぉ~~しっ! お兄さん頑張っちゃうぞ~~っ!
「では、ルールとして、互いに拒むのは無しとしましょう。お互いパンを食べさせあって、より多くデレた方の負けですわよ」
「それでは私から………」
スニーはパンを胸に抱いて、目を瞑り幸せそうに笑った。
人肌で温めたパンに軽く口付けすると、それをアナタに向かって差し出してくる。
「私の愛情そのままですわ。私の肌と同じ柔らかさで、同じ温もりのパン、好きなだけアナタの口で味わって下さいまし♡」
―――ッ!
「うふふっ、どうですの♪ お味は?」
―――正直、堪らなかったんだが………。
―――なんでだろうな?
―――なんでかスニーがやると裏があるんじゃないかと疑ってしまった。
「ちょっ、ちょっと! それはあんまりですわよ! ………本当に愛情だけを込めましたのに/////////」
―――悪かったよ。
―――それじゃあ、今度は俺の番な。
アナタはパンを一口サイズに千切ると、スニーの頬に片手を添え、優しくいつくしむ様に撫でながらパンを差し出す。
―――はい、あ~~ん。
「へぇ………っ!?///////」
「えっと………、あ………、ん………/////////」
「あ、あ~~ん………//////」
パクッ、もぐもぐ………。
―――はい、もう一口?
優しく顎を撫でながらもう一つ千切って差し出します。
「あ………っ!? あ~~~ん………っ!!/////////」
抵抗しないと言う約束なので、耳まで顔を赤くしてもじもじと悶えるスニー。
目を瞑って羞恥心を堪えながら一生懸命にパンを粗食する。
―――はい、もう一つ。
「も、もう結構ですわ………! もう、お腹と言いますか………胸が一杯なんですっ! 充分に立証されましたから!///////////」
―――抵抗しないの。はい、あ~~ん。
「はあぁ~~………っ! あ、あ~~~んぅ~~~………っ!!////////////////////」
―――はい、もう一つ。
後ろに回り込み、片手でスニーの髪を弄びながら耳元で囁き、パンを食べさせてあげる。
「ふわぁぁ………っ! ふわああぁぁ~~~んっ!!//////////////」
最早何も考えられないスニーは、されるがままにパンを食べ続けた。
スニーがパンを食べ終わるのは、まだまだかかりそうだ。
悪戯し過ぎてすっかりへそを曲げてしまったスニー。
デート中で外泊していると言うのに、拗ねたようにプイッ、とそっぽを向いてしまっている。
―――そろそろ機嫌直してくれないか?
「知りません………っ!」
そっぽを向いたまま許してくれないスニー。
困り果てるアナタは、何か奢る事で許してもらう事にする。
「………? ………!」
「よろしいですか? 少し向こうを見ていてくださいます?」
「………、はい、もう良いですわよ?」
振り向いたアナタの前で、店で売っていたスティックパンを咥えたスニーがいた。
「ん………っ」
スニーはアナタにしな垂れかかり、口に咥えたスティックパンの先端をあなたへと差し出す。
その目が「食べてくれたら許してあげます」と語っていた。
―――………ッ!
―――え、えっと………。
―――~~~っ!!
彼女に許してもらうために、意を決したアナタは反対側を咥える。
―――ッ!?
刹那、強烈な刺激が口内を覆い、味覚の全てを麻痺させた。
―――辛ぇ~~~~~~~~~~~~~~~~~~っっっ!!!?
辛さに悶えるあなたを、悪魔の微笑みを浮かべる少女が満足そうに見つめていた。
「うふふっ♪ 先程の不作法のお返しですわ♡」
彼女の手にはエギル商店で作ってもらった特性(すぎる)香辛料をちらつかせていた。
「もちろん♪ まだまだ食べてくださいますわよね?」
さらにアスナ(逆の意味で)特性調味料、サヤ制作実験中(失敗)調味料、ウィセ適当(に作らせた)調味料(?)、タカシ&ジャスの必殺調味料(圏内で毒化立証済み)を取り出して見せ、スティックパンを咥えるスニー。
その笑みは、久々に見る小悪魔が如き可愛らしさ満面の笑みだった。
「はい、今日はお疲れさまでしたわ」
―――せっかくのデート、最後は殆どお仕置きレシピのフルコースだったんですけど?
「未練がましく思うのでしたら、今度からは
渋々承諾したアナタにスニーはとても満足そうな笑みを作った。
しかし、普段からスニーにはやられてばかり。
恋人として接している時にしか見せてくれないスニーの姿をもう少し見たいアナタ。
ふと、約束を思い付いて提案してみる事にした。
―――スニー、あの時の約束、俺のお願い聞いてもらって良いよね?
「ふえ………っ? あ、約束………ですわね?」
―――今日は一緒に添い寝してくれない?
「ふぇ? ふええええ~~~~~~~~っ!? /////////」
「い、いい、一体何を言い出すのですか!? /////////」
―――何でも言う事を聞く約束でしょ?
「そ、そうですけど………!」
「………///////」
「そ、添い寝だけですわよ………? ///////」
スニーと共にベットに入り就寝を迎える。
真っ暗な部屋の中でも向き合ったスニーの顔が赤くなっているのが解る程、互いの距離は近い。
「へ、変な事をしてはいけませんわよ?」
―――触るのもダメ?
「ダ、ダメですわ! 絶対、変なところを御触りになるでしょう!?」
―――って言うか、目の前に好きな女の子が一緒に寝てるわけだし。
―――これで手を出さない方が苦しいわけで?
「では、そのまま苦しんでいらしてくださいっ! そもそも添い寝は許しましたけど、
―――ここまで来たらあまり変わらない気がするんだけど?
「この距離でも短剣装備ならソードスキルを打てるかもしれませんわね? 口の減らない殿方に見舞ってみるのも上等でしょうか?」
―――ごめんなさい。それは勘弁してください。
―――でも、せっかく添い寝してるんだから少しくらいは良いだろ?
「まだ言いますの!?」
―――そうじゃなくて、手を繋ぐとか、肩を寄せ合うとか、そのくらいって事。
「そ、それもダメですわよ! ………少し許したら、どうせ調子に乗るのでしょう?」
―――スニーは俺と一緒はそんなに嫌?
「え?」
―――俺は好きな女の子と一緒に居たいし、触れ合いたいって思ってるよ?
―――スニーは俺と触れ合うのは嫌なのかな?
「………」
「………嫌なんて、そんな事………」
「あるわけがありませんわ///////」
スニーは柔らかく微笑むとアナタの胸に顔を埋めます。
「本当は恥ずかしくて、心臓がドキドキ言いっぱなしで、一緒に居るだけでも緊張して、全然寝られる気がしませんでしたのよ? ………でも、こうなってしまうと、逆にくっつき合ってる方が安心できる気もしますわね」
二人、温もりを確かめ合いながら、この上ない安心感の中、眠りに入る。
「うふふっ、お休みなさいませ♪」
その24 お金が動く世界ではありそうだ………
SAOでリズベット、テイトク、アスパラの三人と言えば、強力な武器を創り出す有名な鍛冶屋だ。
しかし、キリトやヴァジュロンと言った鉱石収穫を手伝ってくれる常連を持つリズ。
ユニークスキルにより、あらゆるレア装備を創り出すテイトク。
この二人に対し、アスパラの製作する武器は、今一ピンとこない代物が多い。
アスパラはライバル心を刺激され、新たな境地に達しようとしていた。
「――――I
気付けば彼の口から言葉が漏れ始めていた。
「―――
一心に槌を振るい続けながら、彼はライバル達に勝つ事だけを願った。
「―――
戦闘用職を全て廃し、ただ鍛冶屋としてのみに費やした人生。
それが無駄であった筈がない。無駄になど絶対にさせない。
「―――
彼の執念に応える様に、炉の炎が、振り下ろす槌が、打ち付けられる鉱石が、ありえない輝きを放ち、その形を変えていく。
「――I
SAOの世界観さえ塗り替える如く、彼は誰も辿り着けない境地へと達した。
「―――
ついに完成した剣は≪エリュシデータ≫≪ダークリパルサー≫≪マルミアドワーズ≫≪イノセントルーラー≫などと言った贋作ばかりだ。
「だがな、偽物が本物に劣るなんて道理はないんだ」
アスパラは立ち上がると、それらをストレージに仕舞い、戦場へと向かう。
「行くぞ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「―――っと言うわけで、今後SAOでも“著作権侵害”を適応しようと言う話に相成りました」
ワスプが手元の資料、SAOルール要請願書を読み上げると、対応していたウィセとクロンが苦い笑みを作る。
「まあ………、さすがにこれは………」
「一つ残らず贋作で、オリジナル0ですからね………」
「ユニーク装備持ちにとっては不愉快でしょうし………」
「レア度も失われて、他の鍛冶職人にとっても『代表作品』などの宣伝対象が無くなっちゃいますしね?」
「そう言うわけでアスパラ? これからは著作権を当人達に確認してから仕事をしてください」
「なんでさ~~~~~~~~~~っっっ!!」
その22ネタばらし
1・『化物語』
2・『DOG DAYS』
3・『化物語』
4・『ゼロの使い魔』
5・『D.C.』
6・『カノン』
7・『フルーツバスケット』
8・『To Heart』
9・『パステルチャイム』
10・『灼眼のシャナ』
11・『魔探偵ロキ』
12・『天使の卵』(ラジオ)
その24
『Fate』