そしてグレートブリッジ奪還作戦というのがはじまった。
大戦では大規模な戦いで、かなりの大きさの拠点だ。実際のところ、かなりの高さから見ているというのに凄く長い。全長約300キロとふざけ気味な規模を持つ要塞だ。それをヘラス帝国は実験すらも済んでいない大規模転移魔法の実践投入でグレートブリッジを奪い、紅き翼と
そして紅き翼及び
この戦いの後、少ししてガトウという男とタカミチという少年が紅き翼の仲間に加わった。
また、
「
「同じく、
「「我ら、
二人は息を合わせて言った。
「よろしく。
今回の更新でこれらがわかった。
ある日、紅き翼はガトウにウェスペルタティア王国の首都にまで呼び出された。
「ガトウ。わざわざ本国首都にまで呼び出して」
「会って欲しい人が居る。協力者だ」
「ほう。というと、結構な立場の者か」
本国の首都じゃないと来れない人というと、結構な立場の人しかいないだろう。
「そうだ」
声のした方を向くと、そこには特徴的な髪型をしたおっさんが居た。
「ほう。マクギル元老議員、か」
「いや、会って欲しい方はわしではない。主賓はあちらにおられる、ウェスペルタティア王国……アリカ王女様だ」
その後色々と話しをした。
アリカ王女と会ってから数日後。紅き翼は休暇に入り、ナギやラカンは調査より肉体派なので他の、ガトウや
休暇の間は
鍛練を終え、このあとどうするかと考えながら歩いていると突然地震が発生し、心配になった龍燕は、急いで拠点に戻る。するとナギが
何でも……一晩中姫様を連れ回して、遊び半分で敵の基地を潰したのだそうだ。どんな危険な夜遊びだと
休暇も残り少しだなと
「昨日まで英雄だったのが一転して反逆者か……」
「主、我等は最後まで主の傍にいます」
「ありがとう」
その後、戦いながら紅き翼と合流しようとすぐに動いた。この移動中に
最上部の部屋に捉えられていたのだが、そこまでは入り組んだ階を何度も繰り返し進み、上へ上へと普通なら行くが、そんなゲームのようにまじめに進むはずなく、天井をぶち破り、壁をぶち破りとほとんど直進に進んだ。
アリカ姫を助けた後、
「なんだ、これが噂の紅き翼の『秘密基地』か。どんなところかと思えば……掘っ立て小屋ではないか」
アリカ姫は秘密基地を見て簡単に感想を述べ、溜め息をついた。
「俺ら逃亡者に何期待してんだ、このジャリは」
ラカンが額に青筋を立てながら言う。
「何だ貴様!無礼であろう!」
「へっへ~ん!あいにくとヘラスの貴族に貸しはあっても借りはないんでね!」
「何ぃ!?貴様何者だ!」
こいつらはガキかと
「あのやけに元気な少女が……」
「ええ、ヘラス帝国第三皇女ですね。アリカ姫と交渉の為、出向いたところを一緒に敵組織に捕縛されていたのです」
「さーて姫さん。助けてやったはいいけど、こっからは大変だぜ?連合にも帝国にも……あんたの国にも信用できる味方はいねぇ」
「恐れながら事実です、王女殿下。殿下のオスティアも似たような状況で……最新の調査ではオスティアの上層部が最も『黒い』……という可能性さえ上がっています」
ナギの言葉に続き、ガトウが言った。
「やはりそうか……我が騎士よ」
「だぁら、その『我が騎士』って何だよ!姫さん!?クラスでいったら俺は魔法使いだぜ?」
「もう連合の兵ではないのじゃろ?ならば主は最早私のものじゃ」
「な……」
アリカ姫は勝手に近い言葉でナギに言う。
「連合に帝国…そして我がオスティア。世界全てが我らの敵という訳じゃな」
常識的に考えて勝ち目はない。
相手は数千数万。対するこちらはたったの、紅き翼7人に
「じゃが…主と主の『紅き翼』は無敵なのじゃろ?それに
一瞬ナギが呆けたような顔をして、その後ろに居るラカンは無敵という言葉に反応している。
「世界全てが敵――――よいではないか。こちらの兵はたったの、合わせ20だが、最強の20人じゃ」
宣言するようにアリカ姫は強い意思を込め、言った。
「ならば我等が世界を救おう。我が騎士ナギよ、我が盾となり、剣となれ」
その言葉に、ナギは驚いた表情を浮かべる。
「……へっ。だから俺は魔法使いだっつーのに……。やれやれ、相変わらずおっかねぇ姫さんだぜ」
ナギはすぐに勝気で獰猛な笑みを見せた。
「いいぜ、俺の杖と翼。あんたに預けよう」
夕焼けの中。ナギは忠誠なる騎士のように、アリカ姫の足元に跪いた。