イナズマイレブン 少年サッカー伝説の威光 作:ぬんちゃくティッシュ
※雷門中メンバー(解説は省きます)
雷門中メンバーは、本作メンバー及び本作持ち技と違うのでご了承下さい
1、円堂守 GK 山
ゴッドハンド
マジン・ザ・ハンド
正義の鉄拳
怒りの鉄槌
イジゲン・ザ・ハンド
ゴッドキャッチ
オメガ・ザ・ハンド
化身、魔神グレイト
2、壁山塀吾郎 DF 山
ザ・ウォール
ロックウォールダム
メガクェイク
ザ・マウンテン
3、土門飛鳥 DF 林
キラースライド
ブレードアタック
ボルケイノカット
ハリケーンアロー
シグマゾーン
4、栗松鉄平 DF 火
幻ドリブル
クィックドロウ
ブロックサーカス
ボルケイノカット
5、風丸一朗太 DF 風
疾風ダッシュ
竜巻落とし
風神の舞
炎の風見鶏
化身、招来の青龍
6、鬼道有人 MF 風
イリュージョンボール
キラーフィールズ
ツインブースト
ツインブーストF
イナズマブレイク
デスゾーン2
プライムレジェンド
化身、聖獣シャイニングドラゴン
7、一之瀬一哉 MF 林
イリュージョンボール
スピニングシュート
スパイラルショット
ザ・フェニックス
フレイムダンス
ペガサスショット
化身、魔宰相ビショップ
8、基山ヒロト FW(MF) 火
流星ブレード
アステロイドベルト
サザンクロスカット
天空落とし
ビッグバン
化身、太陽神アポロ
9、染岡竜吾 FW 林
ドラゴンクラッシュ
ドラゴントルネード
ワイバーンクラッシュ
ドラゴンスレイヤー
化身、戦国武神ムサシ
10、豪炎寺修也 FW 火
ファイアトルネード
爆熱ストーム
爆熱スクリュー
マキシマムファイア
グランドファイア
ビッグバン
Xブラスト
化身、炎魔ガザード
11、宇都宮虎丸 FW 林
ひとりワンツー
イリュージョンボール
タイガードライブ
タイガーストーム
グラディウスアーチ
ジェットストリーム
化身、暗黒神ダークエクソダス
Bench
12、不動明王 MF 林
ジャッジスルー2
キラーフィールズ
皇帝ペンギン3号
デススピアー
シャドウ・レイ
シグマゾーン
カオスブレイク
化身、破壊神デスロス
13、目金欠流 FW 林
ゴッドノウズ
ゴッドブレイク
シグマゾーン
カオスブレイク
デスブレイク
スーパースキャン
スーパースキャン
シーフ・アイ
パーフェクトコース
化身、神官ジャッジ
審判のホイッスルによりスタートを切った聖クラウド学院中VS雷門中の試合。キックオフはコイントスで決められ、結果ウチからのスタートとなった。
して、ボールは俺から戊琉先輩に渡り、そこから自陣に下げてキャプテンの関山先輩がドリブルで攻め上がって行く。その他、FWは全員上がって攻撃のチャンスを常に作れるように配備し、MFはキャプテンを筆頭にボールキープを負ってもらっている。
みんなしっかり練習してたから動きが少しは細かくなっているな。この前まで粗削りも良いところだったからな。技を使われたらお仕舞いだが、並大抵なら食らいつけるだろう。
「行かせないよ!」
むっ…キャプテン前に一人塞がったか!あれは確か、基山ヒロトだったか?しかし、相手がFWとあらばキャプテンも技を使わずとも食らい付くことが出来るだろう!
…ん?あの先輩の構え…技をやる気か!?
「く…やってやる!特訓の成果を今ここに見せてやるぜぇ!」
『ヒートタックル』
マジだ…とうとう、この学校で技を使うやつが出てきてくれた!
「よっしゃあやったぜぇ!みんな上がれぇ!」
「「「おーー!!」」」
みんなキャプテンが技を使えたことに興奮してるな。これだったらもしかすると闘志が燃えて、芳しい結果になるんじゃないか?
キャプテンの技を境にMFも攻めてきて、鍛えたパスワークでボールは敵陣まで運ばれ、最終はFWの天野先輩まで繋がった。これはいい調子だぞ!
「焔…俺だって負けねぇぜ。俺だって特訓の成果を!」
むっ…この気は…。天野先輩も構えに入っている。これは有り得るぞ!ここで技を決められれば、試合運びはかなり良い物となる!
「うおおおおぉぉ!」
「来い!雷門のゴールは簡単には破らせないぞ!」
『リフレクトバスター』
「止める!」
『真・ゴッドハンド』
「おぉ!本物のゴッドハンドだ!」
さぁ…どうだ?天野はエースストライカーって事もあって、少し難易度は高いが威力の強いシュートを使えるようにした。同時に、キック力はそれなりにあったハズだからな。かなりの威力になっているハズだ。
「ぐぅ…く…なんて威力だ!…ぐわああぁぁ!」
…な…なんと…。弱小チームが…雷門のゴールを破った…。
「よっしゃああああ!やったぜぇ!」
「やりましたね先輩!」
伝説から破った1点。それはこのチームにはかなり大きいものだ。仲間が寄って先輩を称えて喜びを分かち合って…良いな…。これが…これが俺がやりたかったサッカー。素直に喜び、仲間がいるサッカーってのは本当に楽しい。やはり、このサッカー部に入って良かったな。
「お前、すっげぇ良いシュート持ってるな!今でも手がビリビリしてるぜ!」
おぉ…円堂まで敵を天晴れと称するなんて…さすがと言うかなんと言うか…だな。
「ありがとうございます。円堂さんに称えられるなんて光栄です!」
「おう!もっと成長すること期待してるぜ!次こそは止めてやる!」
聖クラウド学院中1VS0雷門中
「円堂」
「ん?どうした鬼道」
「相手の学校の事、知ってるな?」
「あぁ。ほんの去年の俺らと同じ境遇だろ?」
「…(コクリ)。だが、こんな急に技が使えるようになるだろうか」
「そりゃ特訓を積んだに決まってるさ!」
「それは俺も分かる。だが、特訓をしただけで即使えるのは…怪しくないか?」
「偶然だな鬼道。俺も、少し勘づいていたんだ」
「豪炎寺まで…。俺はなんともないと思うんだがな…」
「とにかくだ。勝敗にこだわるつもりはないが…あの真村と言う選手、警戒しておいた方が良いだろう」
「鬼道…?」
こちらの先制点でモチベーションはかなり上がった中での試合再開。今度は向こうの攻撃だが、この調子でなら特訓の成果を発揮出来るかも知れない。
この試合…必ず勝つ!主導権が俺になろうと、この聖クラウド学院を日本一にする。俺はそれまで負けられない!
雷門中のキックオフで試合再開。ボールは現在、染岡がキープ。ドリブルで勢い任せで上がっていく。さすがと言うべきか…ウチのキャプテンとキャラが被ってるせいか、やり口が予想できる…。
そんなとやかく言ってる場合じゃない!やはり日本一のオフェンスは強い!守備陣をあっという間に抜き去ってDFに差し掛かってる…!止められるか!
「行かせない!」
「止められるなら止めてみろ!」
『クロシオライド』
なんて威力だ…あんなにも簡単に抜かれるとは!まずい!FW3人に風祭先輩一人は不利すぎる!急いで戻らないと!間に合うか!?
ボールは染岡から豪炎寺に移り、その脇に染岡と虎丸。もしかしたら…あれをやる気か!?止められるわけがないぞ…ったく!
「行くぞ!」
『ビッグバン G5』
くっ…この威力は…!これが世界一が誇る連携シュートだってのか?我ながら、中々の威力…対峙してなくても身体中ビリビリと衝撃が走りやがる…!
「ゴール前に固まれ!意地でもブロックするんだ!」
叫んでみんなに指示を振り撒いたわ良いけれど、技持ちがないDF軍に雷門の本気シュートが止められるか…期待はかなり薄いが、俺が間に合うまでの壁としてどうにか…!
「…先輩だって技を使えたんだ!…俺にだって、俺にだって出来る!うおおおおぉぉぉぉ!」
大地が迫り来るシュートに立ち向かってる!ムチャな気もするが、元々優秀なDFだ。もしかしたら強力なブロッカーとして花咲かも知れん!
『グランドクェイク』
…なっ!?確かに万里の長城を教えて、地面を殴る技であるが、地面を殴ったら城壁…と言うより分厚い土嵐の壁が出てきたぞ!あれは…確かイナズマジャパンが世界決勝戦の相手、コトアール代表リトルギガントのDFが使用していた技だったはず!
それはともかく!大地のグランドクェイクのおかげで威力はかなり落ちたぞ!これなら間に合う!
「うおおおおぉぉ!間に合え!聖クラウド学院中のゴールは、この真村がいる限りは破らせないぞ!出でよ!我が化身!」
『魔戦士 ペンドラゴン零式』
「なんだと!」
「やはりあの選手…思った通りだ」
「そのシュートもろとも打ち返してやらぁ!」
『ソウルブリンガー』
大地のおかげで威力が軽減されていたのもあり、化身でシュートをシュートで直接打ち返す事が出来た。自陣ゴールからだからエクスカリバーで打ち返すのとは違って威力が萎縮するけど、どうか?
「円堂!お前と一騎討ちだ!止められるか!?」
「…絶対に、止めてみせる!」
『魔神 グレイト参式』
円堂も化身を出したか。これはどうなるか期待が持てそうだ。いくら俺のシュートでも距離が距離だから力配分はWinWinになってるはずだ。
「真村、やっぱりお前はスゴいや!なんとしても止めたくなったぜ!」
「フフ…世界一のセービング、見せてみろ!」
『グレイト・ザ・ハンド』
「ぐ…やはりパワーが強い…!」
「甘いよ!」
なんだ!?戊琉先輩が円堂の化身に突っ込んでる!押し破るつもりか!?まったく、このチームは何が起こるか分からないぜ。
「シュートは化身が放つモノだけじゃない!それをトクと教えてやるよ!はあああぁぁぁ!」
『ファイアトルネード』
一見、威力の弱い技だが、彼女自身はシュートの伝導率を極限にまで高める方法を心得ているからどんな技でも強力になるはずだ。
「なにっ!…く!っうわあああぁぁぁ!」
「決まったあああぁぁぁ!」
本当に…このチームは何が起こるか分からないぜ。弱小と呼ばれたこの聖クラウド学院が1週間の…まぁ過酷だったかもしれないけど、技を自分のものに出来たのは素晴らしいことだ。
やはり俺の目に狂いは無かったな。磨けば十分に輝けていたんだ。原因はあの監督にあるんだがな…。
「タイムだ!」
なんだ?雷門の鬼道…だったか?タイムなんかして、どうしたってんだ?まさか今のシュートは無効だと言いたいのか?
「この試合は中止だ。こちらの棄権だと捉えてもらっても構わない」
「棄権…?」
「おい鬼道!棄権ってどう言うことだ!」
「円堂、このチームには我々にも情報のない選手が一人入っている。お前の気持ちも分かるが…練習試合とは言え、あの選手が何者かが分からない今は、手の打ちようがない。続きはフットボールフロンティアだ」
「鬼道の意見は、俺も賛成だ」
「豪炎寺まで…」
「あの真村って奴、どこかで聞き覚えがあるんだ。もしかしたら今は勝てない相手かもしれないんだ」
…………………。
結局、このあとの試合は雷門の棄権とあって聖クラウド学院中が勝利と言う形となった。
…なぜ、棄権したのか?向こうは何も言わなかったが、雷門と言う生ける伝説が弱小にかき回されるとあれば名が廃る…と考えても良いだろうか。円堂自身は恐らく芳しく思ってないんだろうが、伝統が築かれてしまったからには守らなければならない。
…真相は謎のままだが、もしそうだとするならば…雷門はずいぶん小さくなってしまったな。
「ま…結局何で棄権したのか分からないから、変な考察はやめよう。考えるのはこの先の事だ。次はフットボールフロンティア、地区予選制覇だ。日本一への道は始まったばかりだ…」
「爽君、何をカッコつけて独り言言ってるの?(笑)」
「良い所なんですから突っ込まないで下さいよ風祭先輩…」
「いや…端から見ると気持ち悪いぞ…」
「キャプテンまで…!」
「クラスメイトの僕からしても、賛同するかな…」
「(´・ω・`)」
続く